バイトで初めて6連勤というのをやらされました
それには事情があったのですが、そのことに気づいたバイトの先輩が店長にそのことを言ってくれたおかげで7連勤を避けることが出来ました。ありがとう。多分バイト先で1番年上の先輩!おかげで三連休です!
まあそれはともかく、今回は榛奈さん。人里に向かうそうですよ
さて、人里に入るにも難問があって......?
名前を気にする人は後ろにGOだよ!
気にしない人は今回もゆっくりしていってね!
[幻想郷 上空]
榛「はぁ〜♪やっぱ幻想郷の空はいいなぁ。今日は少し曇りなのが残念だけど、そっちの方がフラン様がお出かけしやすいから良いのかな。あ、でもこの雲の様子と空気の匂いだと夕方あたりには雨が降るかな。それまでに見つけないと......な......」
風景とかで現実逃避してみるけど無理だな
それもそうか。今実際に人里に向かって飛行中だもんな......
一応秘密兵器を部屋から持ち出してきたが、まさかこんなにも早く使うはめになるとは思いもしなかった
そうだ。ついでだからあの人たちの様子も見に行こう
別に人里自体が嫌なわけじゃなく、私を知ってる人に会わなければいいのだから、様子を見るくらいならいいだろう
そしてフラン様を見つけたら......
あ、どうしよ。私だってわかってくれるかな?
ま、その時になったら考えるか
[人里 門前]
人里の出入口である門から少し離れた、門番にすら見えない位置に着陸する
此処からなら人里から絶対に見えない位置だな
さて、此処から秘密兵器を身にまとっていくか
そう思いエプロンポケットから黒いフード付きのローブに狐の面を取り出す
正体を隠すには黒いフードか狐の面は定番だからな。きちんと足首まで隠れるぜ?最近作ったやつだからまだ隠れるはず......
こういう時のためにローブは自分で手作り、お面は咲夜さんに頼んで買っておいてよかった
では早速......
〜少女変装中〜
榛「これで周りには変なやつ扱いだな。...ん?それもそれで嫌だな。ま、我慢だぜ」
後は変声魔法で声を男っぽくして...... 口調も男のようにしよう
これなら背の低い男の人のように見えるかな
では早速突入!......したくないなぁ......
――今更何言ってるの?そこまで来たんだから頑張りなよ。あの人たちの様子も気になるんでしょ?――
そりゃ気になるさ。お父さんとかおばあちゃんとか慧音先生とか健康に暮らしてるかなって
正直言ってしまえば当時の寺子屋の人たちはどうでもいいけど
――どうでもいいとはそりゃまた正直な――
あの頃の私は寺子屋じゃ魔理沙姉だけいれば他の人とは仲良くしなくてもよかったからな。ただそれだと店の評価が落ちるかもしれないから仲良くしてやってただけで
あ、あの娘と慧音先生は別ね?
――そう。とにかくバレないと思うから行ってみたら?里の人の中には君が生きてるかすら分からない人が多いんだから、バレやしないよ――
うん。まずはあの2人の門番だ
あの人たちは確か昔私が居た頃の先輩の中にいた気がする
まあ私のことなんて覚えてないよな。何せ5年も前の話なんだし
私の足、行きたくないのは分かるが動け。どっちにしてもいつかは行かないといけないんだ。なら予行練習として行こうじゃないか
大丈夫。バレない。これだけ変装してれば性別すら分かんないんだから
そう言い聞かせながら私の足はぎこちなく歩み始める
これじゃ怪しまれる。もっと普通にだ。普通に、普段通りに......
そう意識するほど自分の歩みは変な風に思える。当たり前だ。普通は無意識にやってることを意識してやるなんて出来るわけがない
それでも意識しなければ変な風に歩いているように感じてしまう
そうだ。現実逃避しよう
......
............
いざ逃げようとすると何考えていいのか分からなくなるな......
あ、既にこれ現実逃避出来てる?
おぉすげぇ
なんて考えてる間に門前にたどり着きましたー
わーい、門番さん二人が私を睨んでるよー。槍で門を塞いでるー。まさか現実で見られるとは思わなかったよー。いや、昔はよく見てた光景か
門番1「おい、そこのフードを被った怪しいやつ。貴様は妖怪か?」
榛「え?あ、えっと......」
え?ここは素直に人間って答える?
それとも妖怪?
そう考えると不意に悪戯心が顔を出した
ここは妖怪って名乗ってみるかな
榛「わた...じゃなかった。俺はただのしがない妖怪だが、それが何か?」
門番1「妖怪が人里に何の用だ」
えっと、此処はどうやって言うか......
榛「なに、最近人里は妖怪の出入りも許可するようになったのだろう?人里とはどのような様子なのか気になったのでな。中に入らせてはくれないか」
門番1「駄目だ。貴様のような怪しい妖怪を安易に入らせるわけにはいかない。人を殺されては堪らんからな」
榛「ふむ......」
まずいな。まさか妖怪と言っただけでここまでの反応とは......
だからって最初から正直に人間と名乗ってても同じ結果だっただろうし、どうすればいいのか......
榛「俺は別に人を食う妖ではない。人を殺す必要も無い。何より人里にいる人間を殺せば妖怪の賢者から裁きを受けるのだろう?余計なことはしない。ただ見て回るだけだ」
あと人探しね
門番1「妖怪のことなど信じられん。妖怪は昔からそうやって嘘をつき人間を騙してきた。妖怪の賢者の言うことだって信じられんな。よって入らせるわけにはいかない」
んなこと言われてもな......
今更だけど人間だって正直にいうか?
でもこいつ相手だとまた嘘つき呼ばわりされるな......
ん?そういやこいつ、寺子屋時代に祖父を妖怪に喰われたって言われてた先輩じゃないか?あー、だからこんなにも妖怪を毛嫌いしてるのか
もう一人の考え込んでるやつは......ダメだな。考えに夢中で話ができなさそうだ
門番1「分かったならとっとと帰んなって――」
門番2「なあ門番1。こいつなんだかおかしくないか?」
おい!?
考え込んだ後の第一声がそれか!失礼なやつだな!
いやまあ今の私の格好ならその意見も分かるけどな!?
門番1「は?おかしいも何も最初からこいつはおかしいだろ」
門番2「そうじゃなくてだね......」
そう言いながら私を変人呼ばわりした男は近づいてくる
おいなぜ近づく。なりきってる自分で言うのもなんだが妖怪にそうやって安易に近づくと真面目な話怪我するぞ?
門番1「おい門番2!近づくと殺されるぞ!」
いやそんな人を殺人兵器みたいに言わなくても......
門番2「いや大丈夫だよ門番1。だってお前さん、人間だろ?」
榛「...なぜそう思う?」
え!?なんで分かった!?
フードにマントにお面で肌の露出度が0に近いのに!
門番2「最初魔力を感じた時、魔法使いとかそっち方面の妖怪かと思ったが、微かに霊力も感じてね。逆に妖怪にあるはずの妖力は残り香のような形でしか感じない。といっても濃厚だけどね。そこから察しただけだよ。もし本当に妖怪なら失礼」
榛「...いや。確かに俺は人間で合っている。しかもお前が感じたもの全て合っている。俺は魔法使いだし、霊力も持っている。妖力は住んでる環境故にな」
門番2「そうか。合っててよかったよ」
榛「しかし何故力を感じ取ることが出来た?見たところお前は何か特別な力があるようには思えんが......」
門番2「なに、僕は昔からそういったのを感じることができるだけさ。力なんてないし、ましてや能力だってないよ」
榛「ならこれからはそれを能力と自称すれば良いのではないか?名付けて『相手の力を感じ取る程度の能力』なんてな」
門番2「ははっ、使う機会はないだろうけどせっかくだから貰っておくよ。その能力名」
榛「うむ」
こいつ、隣のやつと違って良い奴だな
って待てよ......?
こいつどこかで見たことが......
門番2「さて門番1、人間ならここを通さないわけにはいかないよな?」
門番1「チッ、こいつは気に食わんが人間だというなら通さないわけないだろ」
榛「ふっ、そりゃどうも」
よかったぁ......
これで駄目なら反対側まで行くか、壁を乗り越えないといけないところだったよ
門番2って人には感謝だね
門番1「にしてもお前、何故そんな格好をしている?しかも妖怪だなんて嘘ついて。人間だとはいえ問題を起こすなら容赦はしないぞ」
榛「格好なんて俺の勝手だろう。妖怪って嘘をついたのは気まぐれだ。気にするな」
門番2「さ、開いたよ」
なんて門番1と呼ばれていた男と会話をしている間に門番2は門を開けていた
門番2「気をつけてね。もし何か困ったことがあったら寺子屋の慧音先生を頼るといいよ」
榛「あぁ、分かった。困った時は頼ることにする」
門番1「ふんっ、だからって問題を起こして先生を困らせたら追い出すからな」
榛「だから問題を起こす気は無いから安心しろ」
まったく、少しは門番2を見習ったらどうだ
奴は事を穏便に進めてくれるから平和にやれるというのに......
ま、疑うことを知らなければ社会の中では生きていけないからしょうがないか
さて、私だとバレないように気をつけながらフラン様を探すとしよう
霧雨榛奈、いざ出陣!
なんて緊張した気持ちを解すように変な気合を入れながら私は門をくぐり抜けた
後書き〜
前書きを書いたのは三連休前
後書きを書いたのは三連休の3日目
投稿するのは三連休明けの朝
差があるなぁ......
あ、友達に貸してもらった東方原作返さないと
それはともかく次回!
榛奈さん。人里を歩くようです
無事フランと魔理沙を見つけれると良いのですが......
それでは次回もゆっくりしていってね!