久々の〇.5話です。
タイトルがメタいのは愛嬌ってことで許してね!
それはともかく前回のあらすじ。
榛奈が修行に行って早数ヶ月。暦は5月だと言うのに冬が続いていました。魔理沙はこれを異変だと思い、咲夜は燃料が切れそうだったので、霊夢は仕方なく。
ですが彼女達は異変解決に乗り出しました。
今回は、同じ頃の別の場所からお届けします。
それでは今回は少し短めですが、ゆっくりしていってね!
【妖怪の山】
「ひっさしぶりの外だあああああああ!!!」
とか叫んでるのは紅魔の普通の魔法使い...と呼ばれるのもいいかなと思っている私、霧雨 榛奈だった。
いやね、ほんと久しぶりなの。そう叫びたくなるくらい下って暗いのよ。物理的に。
そりゃ旧都は火とか提灯の光で明るいと思うかもしれないけど、上を見上げたら何が映るかって言ったらそりゃ暗い暗い暗闇。少し飛べば岩肌だし、青い空白い雲なんて全く見えなかったよ。偶にキラッと光る鉱石を見ては「採ろうかな......」って思ったけど、大体そういうのは地獄の怨霊云々で、良くないものが多いらしいから採らなかったけど。というかそんな暇なかった。
ともかく戻ってきたわけだけど......
「はぁ...白い」
――まぁ春が来てないしね――
そう私の中で言ったのは、夏から私の中の同居人?となった――。
あっ、伏字なのは色々あるんだよ。
――メタいメタい――
はっはっは!
ともかく白い。
何が白いって色々と。
まず空が白い。というか雪雲で覆われてる。
更に白い雪が舞っている。
更に更に吐く息まで白いと来た。
もう私、この中なら隠れられるんじゃないかな。服白いし。
――はいはい。それよりこれからどうするの?――
さあね。とりあえず5月だってのにこの寒さ。明らかにあの異変だし、解決に向かいたい気もするけど......
――異変の犯人がいる場所だよね......――
冥界だってのは分かってるけど、その場所が空の上で、何処かに出入り口があるってところまでは分かってるんだけど......
――...一応分からなくはないけど......――
...え?マジで!?分かるの!?
――一応わね――
おぉ!じゃあ案内してくれ!
――どうして知ってるのかとか聞かないの?――
どうせ龍から教えてもらったとかそんな感じだろ?
なんかお前、私の意識が無いときは好き勝手やってるみたいだし。
――そこまで気づくようにはなったんだ――
いや予想。というかそう言うってことはそうなのか?
――好き勝手にはやってないよ。ただ君が寝た後、ちょっと体の制御を私に移して彼と話してるだけ――
私の意識のないところで私の体を使ってる時点で好き勝手やってるぜ。
――そりゃその体は今は君の体だろうけど、私の体でもあるんだよ!――
だがメインは私だ!そう簡単に体の主導権を渡したくはないんだよ!
――あーもう!分かったよ!これからは必要ある時以外は体を使わない!それでいいでしょ!?――
あ、あぁ。な、なんでそんな怒ってんだ?
――...なんでもないよ。いいからさっさと行こ。具体的な場所は分かんないけど、大体なら分かるから――
...なんだかよく分からんが、おう!
「さってと。ひっさしぶりの空を飛ぶとしますか!幻想郷のこの空を!」
手慣れた手つきで箒を取り出し、飛び乗る。この動作にも本当に慣れてきた。
それだけこの世界の生活に馴染んだんだなってしみじみ思いながら空を駆ける。
「さぁて!地底で強くなった私の力の見せ場は何処だぜ!」
後書き~
多分近いうちにまた投稿できると思います。多分......
それでは次回もゆっくりしていってね!