東方変守録   作:ほのりん

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前書き~

どうも!
これを本編を書き終えたのは夜中の2時頃で半分徹夜テンションなほのりんです!
不定期更新なのに2時まで書いてたのはただ単に眠くなかったから
でも書き始めたら眠くなっても区切りがつくまで書きたいと思い、今日の学校大丈夫かなと心配してたりします

今回は本編には主人公の出番がありません!
霊夢sideでやっていきます!
それではゆっくりしていってね!


第1話『異変ね、めんどくさいわ』

霊夢side

 

[博麗神社]

 

 

 ここ最近、幻想郷の住人や此処にやってくる騒がしいやつは異変だなんだと騒いでいるが、私は今日もいつも通りに過ごすのだと思っていた

 朝日の出と共に起きて、境内の掃除をして、洗濯物を洗って干して、日が昇っていくにつれて蒸し暑くなっていく縁側で、お茶を飲みながらボーっとして、日が真上にある時に昼食を食べた。後はまたお茶を飲みながらボーっとして、夕方になれば夕食を摂り、日が沈めば寝る

 今日もそんな1日だと思っていたのに......

 

霊「ついにここまで来ちゃったか......」

 

 お茶を汲み、台所から戻ってきたら辺りが霧のせいで紅く染まっている。明らかな異変だ

 といっても今月の初め頃からこの異変は起きていた

 それは騒がしいやつが言っていたことや幻想郷を一望出来るこの神社から見える景色で分かっていた

 しかし、すぐに解決する気にはなれなかった

 理由?そんなもん面倒臭いからに決まってるでしょ?

 で、そのまま放置してたんだけど、ついに幻想郷の最東端に位置する博麗神社まで辿り着いちゃったか......

 こうなったら巫女である私も動かないといけないのだが......

 

霊「面倒臭いし、まだいいか」

 

?「いやいやいや、よくないぜ?霊夢」

 

霊「あら魔理沙、どうかしたの?」

 

 誰かが空を飛んでやってきた

 どうやら騒がしいやつが来たようだ

 まぁ騒がしいけど嫌じゃないのよね

 彼女の名前は『霧雨(きりさめ) 魔理沙(まりさ)

 【普通の魔法使い】を自称していて【魔法の森】に住んでいる一応私の親友だ

 事あるごとに(何もなくても)うちの神社に来るけど今回もなのかしらね

 

魔「「どうかしたの?」じゃないぜ霊夢。お前が異変を放置してるからここまで霧がきちゃったじゃないか」

 

霊「そうねー」

 

魔「ってことで霊夢!早く異変解決に行こうぜ!」

 

霊「嫌よ、面倒臭い」

 

魔「おいおい、面倒臭いってな...... 人里の人間や作物にも影響が出てるんだぜ?このままじゃ外の世界にも影響が出るぞ?」

 

霊「そうは言ってもねぇ......」

 

魔「それに異変解決は巫女の仕事だぜ!」

 

 確かに魔理沙の言った通り、私は【博麗の巫女】『博麗(はくれい) 霊夢(れいむ)

 ここ博麗神社の巫女で、幻想郷で唯一の巫女だ

 だから人里からくる妖怪退治に関わる依頼を受けていて、異変解決もまた、巫女である私の仕事だが......

 

霊「嫌よ、面倒臭いじゃない」

 

魔「面倒臭いって......」

 

 面倒臭いものは面倒臭いのだ

 あ、いいこと思いついた

 

霊「そうだ。アンタが代わりに解決してきなさいよ」

 

魔「はぁ!?」

 

霊「どうせ解決しに行くつもりだったんでしょ?だったらいいじゃない」

 

 そう言って魔理沙を見ると身体を震わせて

 

魔「だったらお望み通り私が解決してきてやる!お前はずっとそこでぐーたらしてろ!」

 

 そう言い魔理沙は愛用の箒に乗り飛び去っていった

 声に怒気が入ってたし、怒ったのかもしれないわね

 にしてもこの霧、妖力が含まれてるわよね......

 これだけの量の霧を出せるのはそんじょそこらの妖怪じゃ出来ない。ってことは大妖怪並の力を持つ妖怪かもしれないわ......

 ...魔理沙だけだと不安ね。私も行こうかしら

 そう思い私は急いでお茶を飲み干すと、お札と御幣を持ち、魔理沙の飛び立っていった方向へ向けて身体を浮かせた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________

 

霊「魔理沙ー」

 

 幸いまだ時間があまり経っていなかったため魔理沙にすぐ追いつくことが出来た

 

魔「ん?...霊夢か。縁側でグータラしてるんじゃなかったのか?」

 

霊「それはアンタが言ったんでしょう。一応私は博麗の巫女だから異変は解決しなきゃならないんだし」

 

魔「さっきまで面倒臭がってたくせに」

 

霊「それに魔理沙だけだと心配になったからね」

 

魔「私はそこまで弱くないぜ~?」

 

霊「少なくとも何ヶ月間かあんなに落ち込んでたやつの言う台詞じゃないわね」

 

魔「う、うるせぇ!あの時はしょうがなかっただろ!それにアイツが居なくなったのは私にとってそれぐらいショックなことだったんだから......」

 

霊「まぁ、気持ちが分からなくもないわね」

 

 魔理沙は10歳の頃、父親に勘当されて人里を出て魔法使いになったという過去があると聞いた

 そして里にいた頃、彼女には義妹がいたらしいが今は行方不明だそうだ

 2、3年ほど前、魔理沙が魔法使いになってから初めて里に行ってみた時には既に行方不明になっていて、そのことを知っている者に聞くと、魔理沙が人里を出てすぐに行方が分からなくなったそうで、もしかしたら魔理沙を探しに里を出て妖怪に食われたのではと噂されている。噂されていると言っても人里じゃ里の人間が外に出て妖怪に食われるのはよくある話なのですぐに噂されなくなった

 そして、義理とはいえ妹が行方不明、もしかしたら妖怪に食われて既に死んでいるかもしれないと知った魔理沙は数ヶ月間ずっと泣き、悲しみ、悔やみ続けた。何せ妹はもしかしたら魔理沙を探すために安全な人里を出たのかもしれないからだ

 そんな魔理沙を見た私はいくつか言葉を投げかけてやった。何の言葉をかけたか忘れてしまったけれど、その言葉をかけた次の日から魔理沙は明るくなっていった

 それでもまだ悲しみはあるんだろうけど、いつまでも落ち込んでるよりはいい

 そう思いながら魔理沙を見てたら

 

魔「な、なんだよ!そんな優しい目で見るな!///」

 

霊「あら、そんな目をしてたかしら?」

 

魔「そんな目をしてたぜ、まったく......」

 

霊「それより早く行きましょ。アンタの言ってたように外の世界に影響が出るかもしれないわ」

 

魔「っく、急にやる気出しやがって。んで、どこに異変の犯人がいるんだ?」

 

霊「そんなの知らないわよ。私の勘じゃあっちの方に行けばいると思うわよ」

 

 そう言いながら私はその方向はを指差す

 

魔「あっちは霧の湖だったな。霊夢の勘はよく当たるし行ってみるか」

 

 魔理沙の言った通り、私の勘はよく当たる

 それこそ一種の未来予知とも言えるくらい

 そうして私達は勘の指す方向、霧の湖へと向かった




後書き~

ここまで読んでくださりありがとうございます!
ようやく原作主人公達の出番です
ちなみに二人はお互い親友同士だと思っているし、相手が親友だと思ってくれているのも分かってます


ちなみに会話風後書きを活動報告に書いてありますので、是非見てくださいね!
私(ほのりん)や榛奈が、世間話や設定などを話してますから
後、稀にゲストを招く(予定)

では、次回もゆっくりしていってね!

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