月と正義の魔法使い   作:ユーリ・クラウディア

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あー
早くエミヤtueeしたい

話しの流れ的に今回はどうしてもネギ視点が殆ど…と言うかそれしかないっす。
まあ前からですが、
そして今回は少し長いです。

それでは、本編どうぞ


12話

満月の夜

フル装備のネギが夜道を歩く

 

杖・錫杖・剣・魔法銃・魔法薬・etc

 

装備はどれも一級品、全て合計すると一財産になりえる程だ

これだけあってもエヴァに勝てるか怪しい。

だがネギの目は闘志で漲っていた。

 

そして決闘の開始地点に到着する

 

「来たようだな」

 

エヴァは余裕の表情でネギを出迎える。

格好も普段の10歳位の幼女では無く、16~7歳と言った少女の姿だ。

茶々丸も脇に控えている。

 

「これに僕が勝ったら、」

 

「分かっている、吸血鬼は契約を破らん。それでは、いつまでも喋っていないで始めるとするか。」

 

二人が構えをとる

 

ネギは腰に吊るしていた短刀を

エヴァは自身の爪を

 

そして、同時に疾走する

 

「風花・武装解除!(フランス・エクサルマティオー)」

 

ネギの持つ短刀は杖の効果も持つ物で、エヴァの爪に触れた直後に武装解除魔法の応用でエヴァの爪を折る。

しかし、エヴァはお構いなしに突進し、もう一方の手の爪で突きを放つ

 

ネギはこの事に慌てるが紙一重で回避に成功する。

そして懐から魔法薬の入った瓶を出し中身をまき散らす。

 

回避し切れなかったエヴァだが何の変化もない事に、訝しむ

そして、少し変わった臭いに気づき、驚愕する。

 

「火よ灯れ!(アールデスカット)」

 

それは、ガソリンと魔法薬を混ぜた爆薬、その威力は少量でも半径3mは消し炭になる。

今回の瓶のサイズからして半径5mが消し炭だ。

更にいつの間にかエヴァの足元にも二つほど転がっている。

ネギは足元にまいていた純粋なガソリンに魔法で引火させた瞬間爆発を回避するべく近くのプールに飛び込む。

 

 

ドゴオオオン!!!

 

 

ネギは急いで次の行動に移る。

この程度ではエヴァはどうにもならないのは最初っから分かって居る事だ。

 

「…今のは危なかった。」

 

煙の中から引き攣った笑みを零しながら無傷のエヴァが出てくる。

 

そこに背後からネギが短刀で切りかかる

 

「茶々丸!」

 

「Yes,my master」

 

ドドドドド!!

 

 

エヴァの合図に合わせて茶々丸がホーミングミサイルを多数射出する。

 

ネギは攻撃を中断、短刀を捨て杖で飛行し回避行動に移る。

流石にミサイルを振り切る事が出来ないネギは、魔法銃を抜き散弾モードにして迎撃する。その間にかなり最初の場所から離れてしまった。

 

エヴァと茶々丸も追跡を開始している。

 

 

 

街の外れの橋まで来たネギは定期的に打ち出されるミサイルに苦しめられながらも何とか凌いでいた。しかも、出来るだけ早く機敏な動きが求められるため最低限以外の装備を捨ててしまっていた

 

「意外と楽しませてくれる。」

 

「くっ!!」

 

稀にエヴァからも魔法で攻撃される。

ネギも負けじと反撃しているが、ミサイルが邪魔で強力な攻撃が出来ないため牽制程度に収まっている。

 

そして遂にミサイルがネギを捕らえる。

 

ドン!

 

「グァッ!」

 

橋の上に落ちるネギ

 

「ふむ、もう終わりか?坊や」

 

「くっ、」

 

ネギに止めを刺そうと近寄るエヴァ

 

 

 

 

(シネ・カントゥ・クラウィス・モウェンス・シット!)

 

 

 

しかし此処でネギがこの決闘における切り札を切る

 

「これは!」

 

遅延系魔法、無詠唱発動鍵を設定することであらかじめセットしてある魔法を念じるだけで発動が可能、つまり疑似的に無詠唱を可能とする、使用難度が高い魔法で使い手が少ないが、上手く決める事が出来れば、必殺にもなり得る魔法だ。

決闘前日に此処に訪れ仕掛けて置いた物だ

 

「これで!」

 

ネギはこれで勝負が決まったと思った。

 

 

しかし

 

 

 

 

 

「残念」

 

 

 

 

魔法を受けているはずのエヴァが笑みを零しながら話しかけてくる

 

「確かにこれは良い作戦だった。私で無ければ確実に仕留められていただろう。しかし私も世界最強とうたわれる存在、この程度で仕留められるほど安くはない。」

 

絶句するネギ

魔法の効果も切れる

 

「坊や、君の負けだ。」

 

「くっ!」

 

もうだめかと思った時

 

「ネギーーー!」

 

明日菜がエヴァに蹴りを入れる

勿論直前に気づいたエヴァには当たらない

 

「ア、アスナさん!どうして此処に!?」

 

「私はね!ガキが嫌い!でもね、だからって同室のやつを見捨てる程落ちぶれたつもりは無いわ!」

 

「ア…、アスナさん!」

 

「それに、折角仮契約(パクティオー)したんだから使わないのはもったいないでしょ?アンタは子供なんだからもっと私を頼んなさい。」

 

「はい!」

 

諦めかけたネギに再び闘志が芽生える。

アスナの登場というイレギュラーはあったがまだ決闘は終わらない。

 

「話しは終わったかい?二人まとめて掛かっておいで。」

 

「契約執行!(シス・メア・パルス)120秒!!ネギの従者!!(ミニストラ・ネギィ)アスナ!!!」

 

アスナが突進する。

 

エヴァは空に浮遊しアスナの攻撃が届かない位置に移動する。

 

「卑怯者!降りてきなさい!」

 

「戦いに卑怯などありはしないよ小娘!」

 

このままでは埒が明かないとネギが魔法を唱えようとした時

 

「へくちっ!」

 

ブフォォ!

 

ネギがくしゃみをしてしまい込めていた魔力が外に出て強風を起こした。

エヴァはその風に流された。

 

「おっと、偶然とは言え今のはなかなか良い風だったぞ」

 

これくらいでエヴァがどうこうなる訳が無い

 

 

 

が

 

 

 

 

「マスター!緊急事態です。想定より早く電力が復旧します!」

 

今日はメンテナンスの為に完全に街が停電になっていた

エヴァの封印は街の電力と密接な関係があるため今電力が戻ると…

 

「なに!」

 

街に明かりが灯る。

それと同時にエヴァが落下し始める。

 

「「!?」」

 

ネギとアスナは状況が分らない。

しかし、明らかに焦っているエヴァを見たネギは駆け出す

このままでは、エヴァが川に落ちてしまう。

さっき風に流されたせいだ。

 

「エヴァンジェリンさん!」

 

ネギが飛ぶ

 

紙一重でエヴァの手を掴む。

しかし、この時ネギは身を乗り出し過ぎていた。

杖は体を軽くするため咄嗟に手放していた。

今落ちている地点は幸いそこまで深くない場所だが流れが速い、10歳の身体では最悪の事態も考えられる。

もうダメかと思ったその時。視界に複数の線を捕らえる。

 

 

カカカカカカン!

 

 

そして気づいたら体は落下を止めている

 

ネギとエヴァの服に複数の矢が刺さって橋に縫い止めている。

 

「こ、これは…!?」

 

そこで思い出したのは最初にエヴァとあった時の矢

 

「クッソ!またか!」

 

「マスター落ち着いてください、今上に上げます」

 

その後は茶々丸さんが飛んで引き上げてくれた。

 

 

 

 

***********

 

 

 

 

 

「この勝負、お前たちの勝ちだ。」

 

エヴァがそう告げる

 

「え!?で…でも…、」

 

流石のネギもこんな勝ち方はあんまりだと思っている。

 

 

「時間内にお前たちから勝ちをもぎ取れなかったんだ、同然だろう?それに仮にも決闘の相手に助けられたのだ、これが負けで無ければ何だと言うんだ?」

 

「…」

 

その言葉にネギも黙る。

 

「まっ、いいじゃない、あっちが負けたって言ってるんだし」

 

「分かりました。それじゃあ今回の勝負は僕達の勝ちという事で今後人を襲うのは止めてください、それとちゃんと学校に来てください。」

 

「うっ、わ…分かった」

 

「それと、今回エヴァンジェリンさんが僕達を襲ったのは、お父さんに掛けられた封印解除の為だそうですが、この封印は僕が絶対解いて見せます!それは約束します!」

 

「なっ!」

 

ネギの発言に驚愕するエヴァ、それもそうだろう、この封印は自分がどれだけ調べても解除の方法が分らなかったのだ。そんな封印を自分が解くと言ったのだ。

それに、さっきまで自分の命を狙っていた相手への発言だ、驚くなと言う方が無理な話だ。

 

「フッ、精々必死に考えるんだな」

 

 

このエヴァの負け惜しみを最後に、巷を騒がせた吸血鬼事件は終わりを迎えたのであった。

 




長い…

ネギにトンデモ爆薬使わせたのはやり過ぎたかも…
てか、全体的にネギが強化されてしまったか?とっさの判断良すぎない?
そして遅延魔法の設定が若干甘いかな?もっと制限があったような?

あと、私の好みで最初に操られる生徒は、無かったことにしています。

因みにネギの装備は過保護なネカネさんが麻帆良に来る前にくれた、というか無理やり持たせた物って設定です。
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