「あれ?シロウ先生、白野さん?おはやいですね。」
朝、駅のホームにネギがやって来た。
「いやなに、少々気が急いてしまってね。」
「シロウ先生もですか!僕も今日が楽しみで楽しみで!」
ネギは今回の修学旅行をかなり楽しみにしていたらしい。
もう少し危機感を持って欲しい…
そうこうしている内に他の生徒もやって来る。
「ふむ、全員集まったみたいだな。これから京都に行く訳だが、はめを外すなとは言わん、だが外し過ぎ無いように気を付けるように。それと桜咲、白野、レイニーデイの三人はエヴァンジェリンと茶々丸が欠席で人数が足りないため他の班に組み込まれる事になった。構成は後程伝える。」
「それでは皆さん列車が来たので各自乗り込んでください!」
こうして、修学旅行が始まる。
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「いや~、さっきのカエルには驚いたね~」
「流石に、あのようなイタズラ程度の事をしてくるとは思は無かった。」
「術者も終わった後に捕まえられたらよかったけど、逆探知した瞬間離脱しちゃったもんね。」
「それにしても、あのオコジョめ、また余計な事をネギに吹き込んでいるようだ。」
「よくアレだけ的外れな事がつらつらと出て来るわよね。」
「いっその事簀巻きにしてイギリスに送還してやるか…」
「真剣に検討しますかね。」
二人は先程の出来事について話している。
式神で大量のカエルを此方によこしてきたのだ。
生徒はプチパニックを起こして大騒ぎだった。
更に事態が収束した時に油断したネギが親書を奪われた。
幸い刹那のお陰で事無きを得たが今度はカモが刹那をスパイだとネギに吹き込んでいた。
「ふむ、矢張りサポートは必要だな、白野、君は木乃香達の居る班に桜咲と一緒に入ってもらう事になった。この後も先程のような小さな事を仕掛けてくるだろう。本番は今夜かだろう。それまでに、鋭気をを養っておけ。」
「了解」
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「此処が清水寺か~」
「ねぇ、だれか舞台から飛び降りてみてよ!」
「では、拙者が…」
「止めんか…」
清水寺にはしゃぐ生徒に混じってとんでもない事を仕出かそうとする忍者を取り押さえるシロウ。
「ちょっ、何で皆酔ってるの!?」
「ヒック」
「やばいやばい、これバレたら修学旅行どころじゃない!」
水を酒にすり替えられて酔った生徒を急いでバスにぶち込む白野。
二人は大忙しだ。
「先が思いやられるな…」
「本当よ、それにさっき落とし穴が仕掛けられてたらしいよ…」
そして、今は近くのベンチで項垂れている。
「どうしてうちの連中はこうもお転婆な上に無警戒なのよ…」
「中学生のエネルギーを舐めていたよ…」
「いっその事さっきの飲酒の件をバラして全員強制送還させようかな…」
「…」
結構マジでそんな事を考える二人だった。
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「ハァーーー」
少し熱めのお湯が疲れた身に染みる。
あの後も色々あった…、そう、色々あったのだ…。
しかし何とか宿までたどり着いた一行は更に色々やらかしその尻ぬぐいをしている間に気づけばもう夜だ。
入浴時間外だがシロウに許可を取ってかなり遅めの温泉を堪能する白野
「いい湯だ…」
ガラガラ
「わーー、大きいな!」
「へ?」
白野が振り向くとネギが立っていた。
「ネギ先生、今は入浴時間外ですがなぜいらっしゃるのですか?」
「え…?は、白野さん!?どどどど、どうして此処に!?」
ネギが急いで後ろに振り返る
「私は色々あっては入れなかったのでシロウ先生に許可を頂いて入っているのです。それとこの宿、忌々しい事に混浴しかありません。全く、誰が此処を選んだのかは大体検討が付きますが、悪意しか感じませんね。」
「ぼ、僕も仕事が忙しくて入れなかったので今入ろうと…」
「なるほど、そう言う事ですか。取り敢えず入るなら体を洗ってからにしてくださいね。でも…、」
ピシ
「グヘ!」
白野は念のためにと予め用意していた石をカモに向かって弾いた。
「そこのオコジョは今すぐ天に召されなさい」
その微笑みにネギは一瞬身震いした。
「い、いえ、僕は一度引き上げま…『ガラガラ』…す?」
二人そろって音のした方に振り返る
「なぜお二方が?」
刹那だ。
「桜咲さんこそ如何して此処に?」
刹那が歩み寄って来る
「刹那でかまいません。湯に入り損ねてしまったので内緒で入りに来たのですが…、お二人もですか?」
「私はシロウ先生に許可を取ってるわ」
「僕は、教師なので自分の裁量で何とでも…、でもお二人が入るようなので僕はこの辺で失礼させてもらいます。」
ネギが去ろうとした時
「「きゃーーー!」」
悲鳴が聞こえた
三人同時に悲鳴のした方へ駆ける。
そこでは明日菜と木乃香が大量の猿に襲われていた。
「おのれ、木乃香お嬢様になんと言う無礼なことおする!」
最初に刹那が野太刀を出して切り込む
少しタイミングをずらして白野も突入する
ネギは二人より更に少し遅れ小さな杖をだして呪文を唱え始めた。
「ハッ!」
白野は刹那の背後に回り露払いに徹する。
そして刹那が木乃香の下にたどり着く
「鳴神流奥義・百烈桜華斬!!」
刹那の剣が猿を一掃する。
「このちゃん…、よかった、無事で…」
安心したのか刹那の地が出ている。
「せっちゃん助けてくれてありがとう、よかった、せっちゃんうちの事嫌いやなかったんやね…」
「っ…、わ、私はお嬢様を陰からお守り出来たらそれで十分です。そ…それでは御免!」
刹那が我に返って慌てて去って行く。
「全く意地はっちゃって…」
このことに白野は呆れかえってしまった。
「二人とも、大丈夫?」
「だ、大丈夫、有難う白野。」
「うちも大丈夫や、有難うな白野」
「ネギ先生取り敢えず服を着てきなさい。」
「は…はい!」
白野と刹那の怒涛の攻めに出番が無く杖を構えたまま茫然としていたネギだが、声を掛けられて我に戻り駆けていく。
「全く、カエルに燕、酒に落とし穴の次は猿で誘拐かぁ」
ちょっとずつ過激になっていく現状に嫌な予感がしてしかたない白野であった。