月と正義の魔法使い   作:ユーリ・クラウディア

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22話

side.刹那

 

 

「わ~、せっちゃんかっこええなぁ~」

 

「あ、い…いえ、その…お嬢様も似合っていますよ。」

 

「ありがとうな~」

 

木乃香は着物の衣装を、刹那は侍の衣装をそれぞれ借りて来ている。

因みに刹那の衣装は新撰組の服装にイメージが近かったりする

 

二人は映画村に居た。

と言うのも…

 

 

 

「あれ?桜咲さんと木乃香ちゃん?」

 

「ホントだ~」

 

「皆さん如何して此処に?」

 

「それがネギ先生達と回ろうと思ったんだけど撒かれちゃって…」

 

「そ、そうでしたか」

 

そう、パルこと早乙女達はネギに撒かれた所に丁度出くわしたのだ。

その中には朝倉もいたりする。

 

「仕方ないから、二人について行こうかな~」

 

「え!」

 

こうしてクラスの連中に追いかけまわされ苦し紛れに映画村に逃げ込んだのだ

 

「いや~ホントに似合ってるね~」

 

まあ、撒けなかったのだが…

 

刹那と木乃香の組み合わせがかなりマッチしているので周りからの目線が集まる

 

そりて橋に差し掛かった時、

 

「また会いましたな~、センパイ。」

 

「今度は、お嬢さんを頂きますえ。」

 

月詠と千草、そしてその配下が現れた。

 

「貴女達は!お嬢様、お下がりください!」

 

「え!?何々?お芝居?桜咲さんいつの間に打ち合わせしたの?」

 

身構えて木乃香を後ろに隠す刹那

状況が分からずにうろたえるクラスのメンバー

 

「ほな行きますえ」

 

月詠が切り込んで来る

刹那も野太刀を抜き迎撃する

 

「うわ、スゴ…」

 

その演技には思えない程の件の応酬に周囲は唖然とする。

 

「私を忘れたらあかんで、お札さんお札さん、お嬢さんをさらって来てください。」

 

千草が式神を召喚して木乃香を攫おうとする。

更に忍者の衣装を着た他の連中も動き出す

「な!こんな衆人環視の場所で!」

 

刹那は千草の行動に驚愕した。

 

「お嬢様、お逃げください!」

 

刹那は月詠が邪魔で木乃香の下に行けずに焦る

そして、式神が木乃香を掴もうとしたその時

 

 

 

ボン

 

 

式神に異常に柄の短い剣が刺さり煙に消える

 

 

「全く、こんな事もあろうかと私も戦闘しても違和感ない衣装に着替えて正解だったわ」

 

刹那とお揃いの衣装を着た白野がそこに居た。

 

「は、白野ちゃん!?」

 

「はくのんも参加か~、これは燃える展開だね!」

 

「刹那、替わって、そいつは私がやっとくわ、貴女はお嬢様を守りなさい。ついでに認識阻害も周囲に展開しておいたわ」

 

白野は意図的に木乃香をお嬢様と言ってこれが劇であると周囲に誤認させた。更に認識阻害を展開させた事でちょっとやそっとでは魔法や呪術について怪しまれない。

 

「かたじけない…」

 

刹那も、白野の考えを汲み取るそれに乗る。

 

「さて、月詠ちゃんだっけ?此処からは私が相手よ。」

 

「なんや、いい所だったのに、じゃませんといてくれはります?」

 

「ゴメン、無理」

 

即答する白野

 

「仕方あらへんなぁ~、でもあんさん相手に一人はちょっと不利やなぁ~」

 

そう言うと月詠の周囲に全ての配下の者達が集まる。

 

「せやから、うち等で相手させてもらいます。」

 

「それでは、我流、岸波白野、押して参る!」

 

「神鳴流、月詠、以下配下一同、楽しみましょか。」

 

こうして、意外とノリノリで戦闘が再開された。

 

 

 

 

そして、刹那は白野が戦闘を開始したどさくさに紛れその場から離れた。

しかし、外野だった千草に気づかれ式神を仕向けられる。

木乃香を守りながらの戦闘のため、物量差もあり徐々に劣勢になっていた。

 

「クッ!お嬢様お怪我はありませか?」

 

「せっちゃんが、守ってくれとるから大丈夫や!」

 

そして二人は何時も間にか小城の天守にまで追いつめられていた。

屋根の上にでて野太刀を振るう広さを確保する。

 

「もう逃げ場はあらへんよ。さて、この鬼達が弓を射ればあんさんは大丈夫でもお嬢さんが一巻の終わりや諦めてこっちにお嬢さんをお渡し。」

 

「断る!」

 

「そうか、残念や…、やれ」

 

千草は刹那が必ず木乃香を庇うと踏んで、鬼に弓を射らせる。

 

「クッ…!!」

 

予想通り刹那が木乃香を庇おうとする。

 

 

 

しかし、その矢は届かなかった。

 

弓が放たれ、刹那に届こうとしたその時、何かに矢が撃ち落とされた。

しかもその直後周囲の自分の式神に全て形状の可笑しな、まるで無理矢理矢にしたような剣が襲い掛かっていたのだ。

 

「…!?」

 

刹那は一瞬戸惑ったがそれがシロウの援護射撃である事に気づき、すぐさま体制を立て直し千草に切りかかる。

 

「チッ、今回はこの辺で失礼せてもらいますわ。」

 

しかし、剣が届く前に千草は撤退する。

 

「ふっ、お嬢様、お怪我はありませか?」

 

「うちは、大丈夫や、それよりも、せっちゃんは大丈夫なん?」

 

「私も問題ありません。それでは行きましょう。」

 

そうして、二人は城を降りていく

 

 

side out

 

 

 

**********

 

 

side.白野

 

 

 

刹那達を逃がした後、此方も激しさを増していた。

 

 

「gain_str(32)」

 

 

白野のコードキャストは傍から見れば只の独り言のため認識阻害下のこの状況では使い放題だ

 

「本に、あんさん強いなぁ~」

 

月詠の連撃の合間に配下の速度重視の高速多重攻撃を防いでいる光景は周囲の一般人には最早軽く残像が出来て見えているだろう。

 

「アンタ等に負けるようなら今頃死んでるわよ。」

 

白野は淡々と言う

 

右、上、後ろ、下、至る所から来る攻撃を両手の剣で叩き落す。

 

 

「なんなのよ…あれ…」

 

普段古菲や楓といった強者が近くにいるクラスのメンバーもこの光景には唖然とするほかなかった。

 

「クーより強いってのは知ってたけど、此処までなの?」

 

それぞれが大なり小なり衝撃を受けている

そしてその時戦いの均衡が崩れる。

 

「ハッ!!」

 

白野が双剣の片方を配下の一人に向かって投擲する。

武器を投げた事に相手も動揺したようで体制を崩す。

 

「move_speed()」

 

そこにコードキャストで速度を一気に上げた白野が懐に潜り込み相手を捉える

白野は投げなかった方の剣の峰で意識を刈り取る。

そこに隙が出来た。

それを理解した他の配下が一気に白野に迫る。

 

「まちぃ!罠や!」

 

一度受けてた事のある月詠だけが白野の意図に気づき声を上げる。

 

しかし、遅かった。

 

 

白野は懐から黒鍵を取り出し刃を出し即席では有るが疑似的に双剣術を可能にして、迫った来た配下を迎撃する。

 

行き成り出現した剣に同様した配下達は此処で誘い込まれた事に気づいた。

急いで回避行動を取ったが半分の配下が白野により意識を失っていた。

 

 

「これは、あきませんなぁ~」

 

流石の月詠もこの状態に冷や汗を流す。

 

「武器を捨てて投降しなさい」

 

「そうですなぁ~、あちらさんも失敗した見たいやし、ここらでお暇させてもらいます。」

 

「逃がさない!」

 

此処で月詠は煙玉を使って逃走していった。ちゃっかり配下も拾っている。

 

白野は逃がした事を悟り、煙に乗じて刹那達の下へ向かう

 

 

 

 

 

「刹那!木乃香!」

 

そして三人は合流した

 

「白野さん、そちらも無事で!」

 

「ええ大丈夫よ、それよりもクラスの連中が私達を見失ってる間に移動するわよ!」

 

 

急いで映画村から出る白野達、木乃香もよく分かって居ないが、慌てる二人を見て指示に従う事にした。

 

「これからどうする?」

 

「映画村に入る少し前に式神をシロウさんとネギ先生の所に送りました。そろそろ着く頃でしょう。式神同士が連絡を取れるので支持を仰ぎましょう。」

 

そう、実は刹那はシロウに渡した認識阻害の札で刹那の手持ちが無くなったため、朝に渡せなかったのだが、映画村に入る前にちゃっかり補充し式神を放っていた。

 

「OKじゃあ今は、連絡が来るまでランダムに移動にましょう。」

 

 

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