月と正義の魔法使い   作:ユーリ・クラウディア

24 / 41
23話

「ハ!」

 

明日菜が全力でハリセンを大蜘蛛に叩きつける

 

ボン

 

明日菜のハリセン、ハマノツルギの効果で式神である大蜘蛛は強制的に送還される。

 

「なんや、ねーちゃんやるなー」

 

「ガキはとっととお家に帰りなさい!」

 

明日菜が少年を挑発しながらハリセンを振るう。

 

「ワイをガキ扱いかいな!」

 

光の精霊11柱(ウンデキム・スピーリトウス・ルーキス/)集い来たりて(コエウンテース/)敵を射て!!(サギテント・イニミクム/)魔法の射手(サギタ・マギタ/)連打(セリエス/)光の7矢!!(ルーキス)

 

ネギが援護射撃するが当たらない

 

少年は速いのだ、兎に角速い、それに何か体術の心得があるようだ、攻撃が当たらない

 

契約執行!90秒間!ネギの従者(メス・ネア・パルス/ミニストラ・ネギィ)アスナ!!」

 

アスナに魔力を送る、如何に早くてもこの情態の明日菜には勝てまい。

ネギは、そう思った。

しかし、

 

「増援!?」

 

 

そう、相手に増援が来たのだ。明日菜はそちらに掛かりきりになる。

 

「さて、噂の英雄の息子と一騎打ちと行きますか。」

 

少年はネギに向かってくる

 

「ワイの名は犬神小太郎や!覚えとき!!」

 

小太郎の拳がネギに突き刺さる。

 

「グア!」

 

「どうした!こんなもんか!」

 

「如何してこんな事をするんですか!」

 

「如何してもこうしてもない!強い奴と戦いたいからや、それ以外はどうでもええ!」

 

「くそっ!」

 

焦るネギ、こうしている間にも他の皆も危険な目にあっている。自分達の仕事を出来うるだけ早く終わらせ皆の援護に行きたいがための焦燥。

 

もう直ぐアスナさんの魔力も切れる。補充し直さないと。魔力…?そうだ!

 

ネギは打開策を閃く。

小太郎の拳が再び襲い掛かる。

 

「|契約執行2秒間ネギ・スプリングフィールド」

 

が、ネギはそれをいなした。

 

「なに!」

 

「ハ!」

 

そして小太郎を吹き飛ばす。

 

小太郎は行き成りの事に反応できず受け身を取り損ねた

 

「なんや、案外やるやないか…」

 

小太郎はフラフラと立ち上がる

 

「こんなけ出来るなら、ワイも本気出してもええな…」

 

そう言った瞬間、小太郎の容姿に変化が見え始める。

 

「この状態で何処まで着いて来られる!ネギ!」

 

獣人化、獣人が稀に持つ最強の切り札、元々高い身体能力を更に高める技。

 

 

 

ネギも攻撃される瞬間に小刻みに自身に契約を執行する事で何とか逃れているが、早すぎて目で追えない。いつの間にか接近されて攻撃される。

こんな、戦闘が5分以上続いている。

ネギは既にボロボロ、明日菜も魔力が切れ取り巻き相手に攻めあぐねて居る。

 

再び焦るネギそして、その焦りは致命的なミスを呼んだ。

 

「これで、終いや!」

 

小太郎が止めを刺しに行く

 

しかし

 

「左!斜め57度です!先生!」

 

突然聞こえた声

その声にネギは咄嗟に指定されたポイントにカウンター攻撃を仕掛ける。

 

「グハ!」

 

そして小太郎に攻撃がヒットする。

 

「なんやと…!」

 

そして、声のした方に目線をやる

 

「先生!私があの子の動きを教えるから!」

 

宮崎のどかが分厚い本を持って立っていた。

 

「のどかさん!?どうして此処に!?」

 

「先生…すいません。先生が何をしているのか気になって…、この本を使って追いかけて来てしまいました。」

 

そう、他のクラスメートを撒けても、のどかの持つアーティファクトの前には考えている事、果ては数舜先の未来まで筒抜けになるのだ。

 

「分かりました。話しは後です!今は彼を倒すのが先です!」

 

「面白いやんか、出来るもんならやってみぃ!」

 

そこからの戦闘は完全なワンサイドゲームだった。

小太郎の動きは完全に先読みされネギが攻撃に合わせてカウンターを繰り出す。

此れだけでネギは勝利を勝ち取った。

 

「こっちもやっと終わったわ。」

 

丁度明日菜も取り巻きを倒し終えた。

 

「それで、のどかはどうするの?」

 

「結界も解けた見たいですし、先に進みながら話しましょう。」

 

その時、

 

「ネギ先生、ネギ先生」

 

足元から声が聞こえた。

 

「私は刹那の式神です。チビ刹那とお呼びください。」

 

刹那そっくりの人形がいた。

 

「刹那さんの?」

 

「はい、私と主は離れていても意思疎通が出来るので通信機代わりにと此方に私を向かわせたのです。それでネギ先生にお伝えしたい事があると。連絡が入っています。あちらにも襲撃がありました。これは何とかなったらしいです。その後、エミヤ先生と連絡を取ったところ合流することになりました。両方とも全速力で此方に向かっています。およそ20分ほどでこちらに到着します。」

 

「分かりました。では、ここで待つとしましょう。その間にのどかさんに説明しましょう、チビ刹那さん、皆にのどかさんの事を伝えてくれるかな?」

 

「分かりました。」

 

こうして、ネギ達はのどかに魔法の事を包み隠さず話した。

 

「そ、そうだったんですか。」

 

「はい、ですから今は危険です。僕達からあまり離れないで下さい。」

 

ネギは一人で下山する際の危険を考慮して自分達の近くに居てもらう事にした。

 

「着いたみたいよ。」

 

明日菜の声に話しを切り上げ前に視線を戻す。

 

「三人ともご無事で。」

 

「ふむ、遅れた。」

 

分かれていた皆が到着した。

 

「それでは、行こうか。」

 

そうして一行は呪術協会に向かう

 

「やっと到着か」

 

 

 

「お帰りなさいませ、木乃香お嬢様、」

 

「そして、いらっしゃいませ。ご友人と教員の皆様」

 

ずらっと並ぶ巫女集団が恭しく頭を下げて出迎えて来る。

 

「こ、これは?」

 

「ど、どう言う事よ!?」

 

戸惑うネギと明日菜

 

「おや、知らなかったのかね?此処は呪術協会本部であり、木乃香の実家だ」

 

 

 

「「ええええーーー!」」

 

 

シロウの言葉に驚愕する二人

 

「全く、事前にこのくらいの事はしら…『わー、すごーい!』……。」

 

シロウが言い切る前に後ろから声がした。

その声の主は、いや主たちは、撒いたはずのクラスメイト達であった。

 

 

「なぜ君達が居るのだね?」

 

シロウの問いに朝倉が答える。

 

「ふふーん、実はこんな事もあろうかと刹那さんの持ち物の中にGPS端末を仕込んでおいたのよ!!」

 

自慢げに言う朝倉。

 

これを聞いた白野は黒いオーラをだし、シロウは額に青い筋が出来ていたが自分のしたことの自慢で頭が一杯な朝倉は気づいて居ない。他のメンバーも巫女達に興味深々で気づいた様子はない。

 

「は…ははっ。ははは…」

 

ネギや他の気づいた面々は顔を引きつらせていた。

 

 

事件が終わった後、シロウと白野それぞれに説教をされたのは言うまでも無いだろう。

朝倉だけは別に説教と言う名の拷問が在ったのも言わなくても分かる事だろう。




合流の仕方が少々強引になってしまいましたね。此処は反省です。

チビ刹那はネギ達よりシロウの処に着いたのが早かった見たいです。

そして、全力で移動していた刹那達ですが、木乃香が居たのでそこまで早く移動できなかったのと、移動手段に一部公共の交通手段を使ったために、クラスの人たちに追いつかれた。という事になっています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。