なんか、書いてたら文字数が普段の3倍弱に至っていました
そりゃ時間が掛かったわけだ、と自分でも呆れています。
ただこれはちょっと私個人としては都合が悪いので分割して投稿します。
平均文字数詐欺とかも嫌なので…
それとシロウの服装についてですが、風呂から上がった後赤原礼装に着替えたって描写を増やすことにしました。なので現在シロウは御馴染みの赤い外套の格好です。
それでは、本編どうぞ
「マスター、結界弾セットアップ完了。」
「やれ!」
「Yes,my master」
茶々丸は結界魔法が付与された弾丸をスクナに射出する。
「今更何をしても遅い!」
千草が自身に満ちた顔で言う。
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック
エヴァの魔法で完全にスクナが凍り付く
「バカな!」
千草は驚愕と絶望が入り混じった表情でエヴァを見る。
「あんた一体何者や…」
「フッフッフ、相手が悪かったな、女、我が名はバンパイア・エヴァンジェリン、最強無敵の悪の魔法使いだよ。」
心なしか上機嫌で答えるエヴァ
そして、更に魔法を詠唱する。
「
”
」
エヴァは身を翻し、指を鳴らす。
「砕けろ。」
その瞬間スクナは粉々に砕け散った。
「ふむ、既に片がついて居たようだな。」
「へ?もう終わってるの?ああ~エヴァちゃんか…、成程ね。」
そこにシロウと白野達が到着した。
白野は移動ついでに楓も連れてきたようだ。
因みに夕映は道、屋敷共に敵が居ない事をコードキャストで確認できたため刹那から借りた式符を渡し屋敷に戻した。
「…、なぜ貴様らが居る?」
エヴァがシロウと白野が此処に居る事に疑問を持った。
「まあ、成り行きみたいなものだと思ってくれ。」
「どうだか」
エヴァはシロウと白野については後でしっかりと尋問する事を心に決めた。
「さて、一まず屋敷に戻ろう。」
シロウの言葉に全員が湖に背を向けた。
「新入りいぃぃーー!!」
しかし、戦いはまだ終わらない。
千草が叫ぶ
「新入り!あれや!アレを出しな!!」
「全く、人使いが荒い。」
そこにはいつの間にか吹き飛ばされたフェイトが居た。
「これはスクナと違って制御が一切出来ないから使いたくなかったのだけどね…」
そう言うとフェイトは湖の水を使いある物を転移させ自分の背後に置く。
それは、フェイトの身体の数倍の大きさを誇り祭壇への橋を完全に塞いでしまう壺だった。
そして、フェイトは壺を殴りつけた。
壺に亀裂が走る、そして徐々に光を放ち巨大な魔力を放出し始める。
千草は壺が出てきた時点で姿を消している。
そして、フェイトも
「こいつは、今から1700年ほど前に魔法世界で封印された怪物、かの英雄が試練で討伐した個体とは別に生きた幻想種の中でも頂点に近い所に分類される正真正銘の化け物だ。こいつは僕でも単身で討伐不可能、最低でも
そう言ってフェイトは水に消えて行った。
その時、形状を維持し切れなくなった壺は遂に破散し辺りが強烈な光に包まれた。
そして、視力の戻った一同が見たものは…
「ヒュドラ…だと…?」
最初に言葉を発したのはエヴァだった。
ヒュドラ、かつて英雄ヘラクレスが倒した多頭の龍種、頭は9つ在ったと言われているが実際には100だったとも伝えられている。現在では前者の方が有力である。
しかし、それが今、後者に傾いた。実際目の前にいるヒュドラの頭は9などでは無く、明らかに80を超え、下手をすると100に届いてるかもしてない。
一つの頭を倒しても二つに増殖して再生すると言う反則級の能力も有す化け物。
「に…逃げましょう!」
「はい!それが最善かと!」
「無論だ!流石の私でも対魔力の高いヒュドラは現状の装備では万に、いや、億一つも勝てん!」
エヴァもどれだけ魔法を打ち込もうともヒュドラとの相性が悪いため勝算が無い事を理解していた。
そして、他の面々もパニックになる者も居たが、それでも全員が逃げの一手を選択していた。
二人を除いて。
「白野、頼めるか。」
「大丈夫よ、寧ろそれはこっちのセリフなんじゃないかな?」
「フッ、君の支援は信頼に値するからな。」
「こっちも、シロウの戦闘能力は信頼してる。」
そう、白野とシロウだ。
「あんた達!何やってんのよ!早く逃げるわよ!」
明日菜が二人の様子に気づき呼びかける。
「君達は撤退したまえ、此処は私達が何とかしよう。」
「な!…何をふざけた事を言っている!不可能だ」
エヴァがシロウの言葉に激昂しながら言う。
「私達なら可能だ、君達は正直足手まといだから早い所撤退してくれると有難いのだが。」
他の面々も二人を止めようとする。しかし二人は逃げる素振りを見せない。
「お二人が逃げないなら僕も逃げません!」
その時ネギがそんな事を言う
「ネギまで何言ってるのよ!」
「ふむ、私も残らせてもらおう」
龍宮もそれに同調する。
「私は雇われだ、依頼主より先に戦場を後にするなど論外だからな。」
「僕も生徒を…仲間を、白野さんとシロウ先生を置いて行くなんて出来ません!」
「あんた達…」
「シロ兄が残るんならうちも残るかな?」
「お…!お嬢様!」
木乃香までが同調し始めた。
「やれやれ…、揃いも揃って阿呆ばかりだな。この際全員で残ればよかろう?」
エヴァの言葉がそんな事を言い始める。
そして、人間とは感情や一時の雰囲気に流されやすい生き物だ。
エヴァの言葉を皮切りに最終的には全員が残ると言い始めた。
「足手まといと言ったはずなのだがね…」
「これ、もう梃子でも動かないわよ、時間もないし諦めるしか無いんじゃない?」
二人は呆れを通り越していっそ清々しく思えていた。
「分かったよ。全く、終わったら説教が必要かな。その代わり白野の後ろに出来るだけ密集していてくれ。分散していると庇いきれん。」
その言葉に全員が素直に従う。
「でも、これじゃあもしもの時に対応しきれないわね…」
「何とかするしかあるまい。」
「……仕方ないか」
白野は若干悲しそうな表情を浮かべた。
しかしそれも一瞬で気づいた者も殆どいない。
「カモ!」
白野はカモを呼ぶ
「何ですかい、白野の姐さん」
「今直ぐ仮契約の陣を書きなさい!」
その言葉にその場の全員が驚愕する。
「あ、姐さん誰と契約するんですか?」
「時間が無いんだからさっさとしなさい!今あのヒュドラは外に出たばかりで身体を慣らすのにこっちに襲ってこない、だから今の内に!」
「わ、分かりやした!」
カモは急いで契約陣を書き始めた。
「ふむ、良いのかね?それをするという事は主従の関係になると言う事だぞ。」
「うん…、でも、皆を守りながらだと不測の事態に対応しきれない。」
「そうか…」
「それに、シロウは契約しても家族でいてくれるんでしょ?」
「無論だ」
「それじゃあ、契約は私達流で行きましょう。」
「了解した。」
シロウは跪く
その騎士然とした姿勢に周りは見入っている。
最早神聖さおも醸し出す雰囲気に全員が目を、耳を傾ける。
「真名 エミヤシロウ 呼びかけに応じ参上した。全く、私のような役立たずと契約するもの好きが居ようとは…
問おう、君が私の、マスターか?」
「姐さん!準備できたぜ!」
「そう、私がマスター…」
シロウと白野は顔を近づけていく
そして、唇が合わさる。
「此処に契約は成った。マスター指示を…」
「奴を倒すよ、協力して!」
「了解だマスター」
そして、二人はヒュドラの方へ体を向ける。
「あちらも準備があらかた終わったようだ。」
「もっと掛かってもいいのに…」
「仕方あるまい、では行くぞマスター」
「了解!」
はい、やっちまいましたね。
ヒュドラとか京都関係ないじゃん!って自分に突っ込みながら書きました。
やっぱりFate要素で盛り上げるならこれくらいしないとと血迷いました。
ぶっちゃけ日本の妖怪にシロウを苦戦させる奴が中々思いつかなかったんすよ。
1700年前に封印されたとか適当な事抜かしてますがそこは突っ込まんといて下さい。
ただ、魔法世界がどのくらい前に作られたのかが思い出せなかったのでそこに齟齬が出ていたら教えてください、修正します。
そしてやっと、シロウが仮契約しましたね。従者としてですけど…
シロウにはこの戦いの間白野のことをマスターと呼んでもらう事にしました。