シロウのアーティファクトどんなのにしましょうかね…
この回の内容を一部改変しました。そこまで大きな改編では無いのですが、改変以前に読んだ方には若干捉え方や印象に齟齬が出る事が予想されます。
それでは、本編どうぞ
「エヴァの奴も素直じゃないな…」
喫茶アルトリア、今日はそこにネギをはじめとした。何時ものメンバーが集まっていた。
その理由はネギがエヴァに弟子入りしようたのは良かったが同時に古菲にも武術を習おうとしたためエヴァが嫉妬し弟子入りに無茶な条件をつけたため、その対策を話し合っていたからだ。
その話を聞いたシロウと白野は呆れかえって苦笑いをしていたと言うわけだ。
「それで?どうするの?」
白野はネギに問いかける。
「やります!諦めるなんて出来ません!」
ネギは闘志を燃やす。
「そっか、じゃあこれは私とシロウからの奢り」
白野はネギにシロウ特製のショートケーキを渡す。
「有難うございます!!」
ネギは目を輝かせて礼を言う
「ふむ、刹那、木乃香、暫くネギと一緒に修業してみたまえ、勿論私の所に来るなと言っている訳では無いよ。それに加えて少しネギの修行の様子を見ると良いという事だ、今の自分の実力がどの程度か、多少は比較できるだろう。」
「「はい」」
現在のこの二人の修行の進行状況はと言うと刹那は反応速度と感覚の鋭敏性、精神耐性が以前より遥かに成長したためシロウとの組手が更に激化している。
木乃香は最初の殺気に成れる修行をたったの二日で終了させ、今はシロウに多種多彩な格闘技の型を教えてもらっている。この作業が終われば組手が開始されることになっている。
因みに殺気や敵意などの気配を掴めるようになるため、シロウからゲリラ的にビー玉サイズのゴムボールを投げつけられている。回避に成功すればシロウ特製のデザートが貰えるらしく結構必死で回避しようとしているが未だに一度も回避出来ていないそうだ。
「そう言えばシロウさんと白野さんって仮契約してましたけど、シロウさんのアーティファクトってどんなものだったんですか?」
ネギがケーキを頬張りながらふとそんな質問を投げかける。
「そう言えば、結局あの時は使わなかったわね。私も気になるわ」
「え!はくのんと先生が仮契約!?聞いてないわよそんな話!これはスクー…あ、いえ何でも無いです…」
そうして視線がシロウと白野に集まる
そして朝倉は白野に黙殺される
修学旅行の件で白野にそれなりのトラウマを植え付けられているため白野には頭が上がらない朝倉だった…
「秘密だよ、ネギ君、人の手の内の詮索はマナー違反だよ。」
「あ、すいません…失念してました。」
「そうよね…、ゴメン、私も少し浮かれてたみたい…」
二人も分かってくれたようだ
「そうだ、思い出しついでにカモミール、カードの複製を作ってくれ」
「ん?ああ、了解でさ!へー、此れが旦那のカードですかい…これは、カードに背景がありやすぜ!それにこの背景はあの時の…」
シロウのカードは背景に固有結界が描かれ中央に居るシロウは剣に串刺しにされ状態だ。更にその正面にエクスカリバー、背後に岩の大剣が描かれている。他にも見覚えのある宝具がチラホラ
そしてカードの複製が終わったところで
「あ!もうこんな時間だ、僕は修行に戻ります。ケーキごちそうさまでした!」
そう言ってネギはアルトリアを出て行った。
それに釣られるように一人また一人と各自帰って行った。
そして閉店間際のアルトリア
そこで白野は悶えていた。
(そうじゃん!あの時は緊急事態で殆ど気にしてなかったけど、私…シロウとキスしたんじゃん!あーー!なんか意識したら急に恥ずかしくなって来た!)
そう、先程のネギの質問でようやくその事を思い出した白野
長い間家族として接していた為最早忘れかけていたが、自身はシロウにそれなりの好意を抱いて居たのだ。それが気づいたらキスをしていたのだ。
それはもう、何とも言えない感情が胸を走るが、この事で再び白野のシロウへの思いが再燃かしてしまった…。いや、この場合は出来たと言うべきか…
まあ、そんな感じで絶賛身もだえ中という事だ。
「ん?どうしたね?顔が赤いぞ?風邪か?」
シロウが目ざとくそれを発見し問いかけて来る
「え!?い…いや!何でも無い!大丈夫!何でも無いから!」
その程度の事にも焦る白野
「何でもないという事は無かろう?どれ…」
そういってシロウは白野に近づき自身の額を白野に当てた。
「………ッ///!!」
顔を更に赤くする白野
(あ…あれ?前にもやられた事あるけど、こんなにドキドキしなかったぜ…。そもそもこの朴念仁は何をどう間違ったらこんな事が出来るのだね?…駄目だ…体が火照って頭がふらふらする…。違う違う!私はもっとクールでドライな感じだろ!こんな事で取り乱すな!)
白野は必死に冷静を保とうとする。
「…ふむ、矢張り少し熱っぽいか、そこで休んでいたまえ」
そういてシロウに抱えられて席に座らされる
「キュウゥーー…/////」
しかし意味がなかったようだ。
白野の思考は最早プチパニックだ。
以前士郎にやられた時はこんな事無かったはずなのだが、それからこれまで色々あり過ぎて恋愛とかその辺の価値観そのままに気持ちだけ天元突破している様だ。
これで完全に止めを刺された白野は腰を抜かし目を回す。
「本当に大丈夫かね…?」
「だ…大丈夫……。」
これを大丈夫だと思う者が何処に居よう…
「ふむ、君が言うなら大丈夫なのだろう。しかし一応だ、もう少しだけ待って居てくれ。」
そう言って閉店を若干早めて清掃を簡易的に済ませる…
「待たせたね…、それじゃあ帰ろう、私の背に乗りたまえ。」
そういってシロウは白野に背を向けてしゃがむ
(ちょっ、そうじゃない…そうじゃないんだよ!この状態でシロウにおぶさるとか無理無理!今シロウと密着するとか…、いやでも…えへへ/////)
白野の心中は普段では有り得ない程デレていた。
「ん?どうしたね?」
勿論シロウがこの葛藤に気づくわけがない…
そして暫くして羞恥より欲が勝った白野がシロウにおぶさる
「ふむ、それでは帰るとしよう」
「…////」
そう言って歩き始めるシロウ
夜空の下、喋る事無く二人は歩く
「シロウ…」
白野はポツリと呟くようにシロウに呼びかける…
「シロウは今の生活に満足してる?」
「…」
「私はね、結構気に入ってる。クラスの皆が居て、先生が居て、そしてシロウがいる。この時間がたまらなく楽しい…向こうでは気づいた時には既に戦いの渦中だった」
白野独白する
「シロウは私と居れて楽しい?幸せ?」
白野は言ってからハッとした
「…ゴメン、こんな聞き方は卑怯だね。」
落ち込みを見せる白野
「ふむ、私の始まりは知っての通り地獄の業火の中だった…。何もかも一切合切を飲み込む呪われた聖杯に焼かれ、この身も消滅するはずだった…」
シロウはどこか遠くを見ながら言う
「しかし、幸か不幸か私は生き残ってしまった。それ以来私はまさに人形、切嗣から零れ落ちた正義の味方と言う概念が眩しかったからそれを求めてひたすら走り続けた。後悔したこともあったさ、自身を無かった事にしようとした頃もあった。しかし気づけば今君といこうして二人歩いている。全く持って不思議でならないよ。私の人生は修羅道だったのだがね…」
聖杯戦争に勝利しセイバーとの誓いを守って一生を終えた士郎。自身の行いを後悔し無かった事にしようとしたエミヤ。月での聖杯戦争でサーヴァントとして二度目の勝利を上げた無銘。そして今…
「だがまあ、今の生活は結構気に入っている…」
「そっか…」
白野はシロウの背に顔をうずめる。
こうして、二人は今日も自身の平穏を噛み締めながら歩いていく…
俺、キャッキャウフフなシーン書くの苦手だわ…