軽くスランプだ…
まあ、スランプとかそんな大層な事言える程のユーモアなんざ持ち合わせていないのですが…
ちょいと気分転換しながらゆっくり行かせてもらいます。
そして流石師走…忙しい…
seid.ネギ
シロウさんの過去は凄まじいの一言だった。
それこそ僕の過去がちっぽけな事件の一つだと思えてしまうくらいに…
自分の手で大切な人の命を奪った光景を見た時は一瞬何をしているのか理解できなかった。
今になってようやく理解が追いついて来て…他に何か方法が無かったのか…なんて思いましたが、そんな事は口が裂けても言う事が出来ません。
だって本当にそれしか道が無かったのだから、あの光景を見るにあの時点で既に不特定多数の命が危機に晒されていた。あの段階で迷っていたらその人達もあの桜さんも両方失っていたかもしれません。
正義の体現者……
僕は正義を貫く事があんなにも難しいなんて考えた事もありませんでした。
修学旅行の時に軽々しく…、いや、しっかりと覚悟して言った事ではあった。
それでも、『殺さない覚悟と殺されない覚悟をする』なんてバカみたいな事を言ったと今更ながらに恥ずかしくなってきます…
僕は如何すればいいんでしょうか…
お父さんみたいな立派な正義の魔法使いになりたいと思っていた…
でも、僕に成れるだろうか…
シロウさんは人を助けても罵倒されていた…
僕には理解できなかった。
確かにシロウさんのやり方は極端で残酷だ。
それでも、理にかなっていたし人を助けられていた。
それなのに、皆寄ってたかってシロウさんを責め立てる…
僕には分からない…
雨の中を歩きながら、ネギは意識を思考の底に沈ませていった。
seid out
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seid.刹那&木乃香
「…」
「…」
二人は大浴場で静かに湯に浸かっている。
此処に来るまで全くと言って良いほど会話は無かった。
「…凄かったなぁ」
木乃香は独り言のようにポツリと漏らす。
「シロ兄が強い訳が何となくやけど、分かった気がするわ…」
「…」
再び静寂が浴場を包む
seid.out
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seid.夕映
最初は、いえ、最初っから最後まで好奇心でした…
私の知らない事に浮かれて必死になって先生達に教えを乞いました。
しかし、答えは何時まで経ってもNoでした。
正直、恨んでいました。どうして知っている子達が居るのに私が知ってはいけないのか…私にだけ教えてくれないのか…
だけど、シロウ先生の記憶を見てそんな事を考えていた事が心底恥ずかしくて、過去の私を殴り倒してやりたいです。
シロウ先生の記憶に出てきた光景は言うなれば私がのどかやネギ先生を殺さなければいけないと言う事と大差ない事だった…
「何やってるんですかね…私…」
夕映は目を虚ろにしながら普段している習慣をただ無為に消化していく。
本を読み、食事をし、入浴する。
そのどれもが殆ど無意識の内に行われていく。
black out
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「これは、どうしたものか…」
「確かにちょっとタイミングが悪いわね…」
シロウと白野の周囲には数十の悪魔が包囲していた。
「この分だと他の生徒達の下へも何らかの形で被害が出ているだろうな。」
「そうだね、今はちょっと心此処に有らずな感じなのが多いからヤバいね…」
「…仕方ない、今回は私達もきちんと参戦しよう。」
「了解」
白野とシロウはお互いに背を預けて構えを取る。
最初に動いたのは悪魔達だった。
一斉に二人に飛び掛かって来た。
二人はそれに合わせて同時に黒鍵を投擲する。
今回二人の下に送られて来た悪魔は下級の者ばかりだ。
全てが上級ならば話は別だがこの程度の相手に後れを取る訳もなく圧勝する。
「この程度の相手を送り込んで来たと言う事は私達の命を狙ったと言うよりは時間稼ぎか…」
「いよいよもって厄介ね、早く他の皆を探そう。」
二人は急いでその場を後にした。
「皆捕まったのね…」
「矢張りこれは私のミスのようだ…」
二人の前では魔法関係のクラスメイトの殆どと無関係の少数が水の折に閉じ込められネギと獣人の少年が悪魔に袋叩きにされていた。
二人はまず袋叩きにされているネギ達と悪魔の間に割り込んだ。
「すまないね、今回はタイミングが悪かった。これも不用意に生徒の精神を揺さぶった私のミスだ。此処からは私達に任せたまえ。」
ボロボロになっていた二人はまだやれると言わんばかりに強い眼光を向けて来る。
「ふっ、そうか…ならあの親玉は君達に任せよう。その他の雑兵は私達が何とかする。」
シロウはそう言うと干将・莫邪を投影する。
白野も無言で剣を抜く
そこらかは一方的なワンサイドゲームだ
数十体いた悪魔達は物の数分で全て消滅した。
残ったのはネギと少年が相手をしている一体のみ
「ほぉう、あの悪魔がネギ君の仇だったか…」
「記憶を見せたのはミスに成っちゃったけど無駄じゃ無かったみたいね。」
「ああ、以前のネギなら激昂して我を忘れていただろう。」
ネギは動揺を見せたものの直ぐに切り替えられたようで少年と息の合ったコンビネーションで悪魔を追い詰めていく
「だがそれだけではアレには勝てんぞ…」
シロウがそう言った矢先に悪魔の動きは激変した。
「仇を前にして冷静を保つか!面白い!ならば私も遠慮はいらんな!」
悪魔は強大な魔力を身体に行きわたらせ速度・パワー共に先程の数倍の動きをする。
「クソ!どないなっとんや!さっきまでのは手加減してたって事かいな!」
少年が悪態をつきながら回避行動を取るが間に合わず吹き飛ぶ
「小太郎君!」
その事に意識を取られたネギもその隙に付け込まれ懐に潜り込まれる。
「うっ…!」
そして小太郎同様吹き飛ばされる。
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side.夕映
何時の間にか眠っていたようです…
気付けば私は水の檻?の中に居ました。しかも裸です。
如何してこうなったのでしょう…
辺りを見回します。
するとどうでしょう。ネギ先生と知らない少年が化け物にボコボコにされています。
私は頭が真っ白になりました。
そして最初に感じたのは恐怖でした。
私は何も出来ません。ただ見ているだけ。当たり前です。天才と呼ばれているらしいネギ先生が全く歯が立たないのです。魔法の『ま』の字も知らない私に何が出来ると言うのでしょう…
ああ、シロウ先生の、皆の言っていた危険だという事はこう言う事だったのか…
私は理解してしまった…しかし不思議と冷静です。
周りをもっとよく見ると皆捕まって居る。どうにかして檻から出ようと必死にし何かしています。ですが全く効果が見られません。
此処で死ぬのかな…
そんな考えが頭に過ります。
と、そこへシロウ先生と白野が来ました。
二人は瞬く間に化け物を消し飛ばしていきます。
ああ、私は助かるんだ…
私は考える事を放棄しました。
どうせ二人が何とかしてくれるだろう…
どうせ私に出来る事は何もない…
どうせ私はその程度の浅はかな人間なのだから…
夕映の視界は再び暗転していく…
考える事を止め、無気力となった彼女は全てを他人に委ねて失意のドン底まで沈んでいく…
black out
こんなはずじゃなかった…
何故だ…、此処で精神的に色々一皮剝かせた夕映にネギ&小太郎のアシストをしてもらって華麗に復帰してもらう予定だったのに…
好奇心お化けの夕映にお灸を据える話のはずがいつの間にか無気力人間になってしまった…
如何しよう…どうやって元に戻すかな…
そもそのこの悪魔の下りはもっとゆっくり進行するはずだったのに…
導入がイマイチだったせいか思った以上に雑に見えてしまってますね…
各sideで区切ってますが一つ一つが短い(今に始まった事じゃ無い…)ですし。
てな感じなのでタッツミーが出て来るのはもう少し先になります。
期待してた人はすいません。
そんな訳でこの回は気が向けば少し修正を加えるかもしれないです…
まあ私は基本怠惰ですからしないかもしれませんが…