月と正義の魔法使い   作:ユーリ・クラウディア

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魔術を極端に隠している以上、シロウを上手く絡ませられない。
でもあんまり、すんなりバレるのは気に食わない…
このジレンマ、どう解消しようかな。


7話

「勝負するネ!」

 

「…」

 

なぜこうなった…

 

朝教室に入るとクーがいきなり勝負を吹っかけてきた。

あーあクラスの視線が私に集まって来る。

 

「いやいや、クーちゃん、クーちゃんと勝負とか無理だから。ウルティマホラ優勝者と勝負とか無理だから。フルボッコにされるから、ボロ雑巾になるから。」

 

「そんな事無いネ、ハクノ強いヨ、前から強者の身のこなしが見え隠れしてたネ!」

 

「拙者も同感でござる」

 

「楓まで何を言うかな?」

 

くそ、楓め、ここぞとばかりに便乗してきやがった。

まあ、実際そこそこ動けるけど、出来るだけ一般人に寄せた動きを心がけて誤魔化してきたのに…

矢張りこの前の質問が致命的だったか。

 

「さあ、勝負ネ」

 

「拙者とも一手手合わせ願いたい。」

 

「タッツミーっ、助けてっ!」

 

「いいじゃないか、一回やれば落ち着く、いい加減諦めて実力をだせ。」

 

くっそ、タッツミーに裏切られた!

 

その時、もう我慢ならないと、クーが攻撃してきた。

 

「ハッ!」

 

ドンッ!!

 

 

 

 

あっ、やば、咄嗟に迎撃しちゃった。

 

床に転がる古菲、顔を覗くと驚愕している。

あー、クラスの目が痛い…

 

「アイヤー、やっぱりハクノ強いヨ」

 

「ハ、ハハッ…」

 

「これは負けてられないネ、修行のし直しネ!」

 

そう言って何処かに走り去っていく

おい、これから授業だぞ…

 

「ふむ、今の動き、今の拙者では少々荷が重そうでござるな。今回は遠慮しておくでござるよ。」

 

席に着く楓

 

「はくのんが古菲に勝った!これはスクープだわ!」

 

やめてくれ、朝倉…

 

その後、朝倉に懇願して記事にされるのは防いだが、噂は広まるよね…

 

「トホホ…」

 

 

 

**************

 

 

 

 

「あー」

 

「随分と落ち込んでるな。」

 

「千雨なら分かるでしょ?この気持ち…」

 

「否定できんな…」

 

千雨は目立つのが苦手だ、そのくせネットアイドルとかやってるが…

まあ、それは周囲との認識の齟齬に苦しんでいた反動なのだろう。

シロウと一緒にフォローして昔に比べれば大分マシになっている。

 

「そう言えばシロウさんは元気か?喫茶店初めて1年以上たつけど繁盛してるかい?」

 

「それは、もう儲かってるよ」

 

「まあ、愚問だったな。シロウさんの料理…、あれは和食に至っては五月を圧倒的に越えるからね」

 

いや、寧ろ、中華は五月に軍配が上がるし、洋食もシロウに半歩及ばないレベルで作れることに驚愕するんだが…

シロウも何時か抜かされるって悔しそうに言ってたし。

 

「なんや、シロ兄の話ししとるん?うちも混ぜてーな」

 

「ああ、シロウさんの料理の腕についてちょっとな。」

 

「シロ兄の料理は美味しいもんなぁ、うちにも教えて欲しいわ」

 

木乃香か、彼女はお見合いから逃走している時に助けたのが最初だったな、

気づいたら仲良くなってた。

因みに木乃香のお見合いを、バレないように、阻止しているのはシロウだ。

全く、学園長にすらバレないようにお見合いをさせないとか、無駄に凄い。

この事実を知ってるのも私と木乃香、千雨位なものだ。

この件がもとで木乃香はシロウの事をシロ兄と呼んで慕っている。

 

「じゃあ、今度頼んでみるといいよ、多分快く引き受けてくれるよ。」

 

「そうけえ?じゃあ頼んでみるわ」

 

「そう言えば、もう直ぐテストだね、二人は大丈夫?」

 

「ああ、問題ない」

 

「うちも、大丈夫や~」

 

今回のテスト、ネギ先生の事もあるし、無事に終われば良いんだけど…

 

「おっ、ネギ先生もきたし、席に戻るわ」

 

「うちも、いくわ」

 

二人が席に戻っていく。

はぁ、今回もバカレンジャーの勉強手伝わなきゃいけないのかね…

 

このクラスになってからと言うものテストの度に泣きついてくるアイツ等を相手にするのは骨が折れる。

まず、やる気が足りない、ちゃんとやれば出来るのに、教えても集中しないから、覚えないんだよね、あの子達…

 

あー、いやだいやだ。

 

 

 

 

**************

 

 

 

 

古菲の強襲から数日が立った。

 

「えええ!バカレンジャー+αとネギ先生が行方不明!」

 

ふむ、何かあったらしい。

 

「落ち着いて、さっき情報があったわ、何でも、バカレンジャーと強化合宿に行っているそうよ。木乃香さんは付き添いだそうよ。」

 

なるほど、この前、図書館島で魔法の本を探すとか言ってたけど、マジで信じて行ったのね…

そして学園長はそうやって誤魔化すのね。

 

「それは別として、2-Aがまた学年成績総合最下位だったら、ネギ先生が教師やめなきゃいけないんだって。」

 

そうきたか、学園長はいやらしいやり方で生徒を焚きつけるか。

 

「全く…、今回は少しだけ本気を出しますかね」

 

 

そして、行われたテストでは、バカレンジャー達が遅刻したが、過去最高点をマークし、他の生徒の成績も今まで以上に良く、クラスはめでたく学年総合成績1位になった。

 

 

因みに私の順位は学年8位だ。

 

 

 




京都弁ムズ!
木乃香さん、あんさんムズイわ

因みに白野のテストの順位は学年10~15位くらいって設定です。
しかも目立ちたくないという理由で若干手を抜いています。
本気出したら、ベスト5入りが出来きて、教科によっては葉加瀬や超に並びます。
今回のテストは本気をちょっとしか出していないので8位になっています。
そして、お人好しなので、バカレンジャーに泣きつかれます。
ただし、明日菜だけは、白野ではなく、木乃香に泣きつきます。

あーあ、少しずつ魔術師組がチートになっていく…
こんなはずではなかった…
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