東方想本録   作:蒼霜

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眠い中で書いたので、間違ってるところあるかも?


第2話 僕の名前は……?

暗闇の中に立っていた

 

少し先も全く見えない

 

自分が誰なのかも分からない

 

怖くなり暗闇の中を走り出す

 

やがて目の前に黒い鉄のドアが見えた

 

この暗闇から逃れたくて

 

ドアに飛び込んだ―――――――

 

 

 

 

 

 

 

自分の叫び声で目が覚めた。

どうやら悪夢を見ていたようだ。まだ動悸が収まらない。

夢は自己の記憶から作られると聞いたことが有るが、この夢は僕のどんな記憶から作られたのだろうか?

「それよりもここは……」

 

見覚えの無い部屋でベッドに横たわっている。

天井に向けていた視線を横に向けると、机に置かれた燭台が見えた。

(蝋燭の灯りって綺麗だよなぁ……)

ぼんやりとした頭でそんな事を考えながら、しばらく灯りを見つめていたが、だんだんと眠くなってきた。

(……もう1回寝るか)

そう思って布団に潜り込み、

 

(ん……?燭台……?)

 

…………やっとこれまでの事を思い出した

 

 

 

 

「ってかここどこだよ!!??」

 

 

 

 

―――突然絶叫したせいで喉に激痛が走った

 

あまりの激痛に悶え苦しみ、しばらくしてようやく痛みが治まってきた。

「み、水を……」

「どうぞ」

横から差し出された水を受け取り一息で飲み干した。

「助かったよ、ありがとう」

そう言って空になったコップを返そうと横に顔を向けると、あのメイド(?)さんがいた。

(…足音が全くしなかったぞ?)

ついでに言うと、ドアを開ける音も聞こえなかった。

(まるで瞬間移動してるみたいだな…)

 

「ご気分はいかがですか?」

「大丈夫です、問題ありません」

敬語になったのは、気を失った自分をあの門の前からこのベッドに運んでくれた筈だからだ。

 

「この屋敷…紅魔館でしたっけ?ここまで運んできてくれてありがとうございます。かなり重かったんじゃないですか?」

「いえ、それほど重くはありませんでしたよ。それに放っておくのもあれなので」

 

コップを受け取りながらメイドさんはそう答えてくれた。

 

「私はこの紅魔館でメイド長をしている十六夜 咲夜(イザヨイ サクヤ)と申します。どうぞお見知りおきを」

 

メイドさん改め咲夜さんが名乗ったからには、こちらも礼儀として名乗らなければなるまい。

 

「僕の名前は……」

 

そう良いかけた所で言葉が止まった。

 

「どうかしましたか?」

 

咲夜さんが不思議そうな顔で聞いてくる。

しかし、理由を言ったところで信じてもらえるだろうか?

 

「名前が…名前が思い出せないんです」

 

名前は自分が自分であるための重要な要素の一つだ。

自分の名前が分からないということは、かなりの不安をもたらす。

 

「今分からなくても、いつか思い出すと思いますし大丈夫でしょう」

 

よっぽど不安な表情が顔に出ていたのか、咲夜さんがそう言ってくれた。

確かに今は分からなくても問題ない。

そう自分に言い聞かせて、何とか不安を押し殺す事ができた。

 

「主のレミリア様があなたとお会いしたいそうです。一人で立てますか?」

「大丈夫です。立てます」

 

もともとお礼を言うつもりだったから、こちらから会いたいと言う手間が省けた。

ベッドから降りて、伸びをした。

人の目の前とはいえ、これをせずにはいられなかった。

会う準備ができました、と言いかけたところで自分が持っていたあの本が見当たらないことに気が付いた。

 

「僕が持っていた本を知りませんか?」

「これの事ですか?」

 

いつの間にか咲夜さんがそれを抱えていた。

(……どこに持ってたんだ?)

さっきまで部屋の中には無かった筈だ。これだけ大きい本ならわかった筈だ。

まるで手品師だ。いや、怪しいところが無いから魔法使いと言った方が良いのか?

そんな事を考えながら本を受け取った。

 

「それでは行きましょう」

 

咲夜さんはランプを手にとって部屋の扉を開けた。

 

 




微妙な所で終わってしまった…

次話は3日以内に頑張って出したい

頑張る!(*・ω・) 

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