アラガミ転生記2〜飛べ!!メイデン隊長!!!〜 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
波動砲を試し撃ちしてから3日。
メイデン軍は着実に勢力を伸ばしていた。
いまや、この荒廃した街の殆どは全力を出せばタケノコ畑になる。
俺はというと.....。
『隊長!!』『隊長!!』『隊長!!』
仕留めた獲物を献上されていた。
あれだ、あれ。昔の神様みたいな。
狩りの成功を感謝して一部を捧げるみたいな。
俺は今あれを受ける側になっている。
断るのも申し訳ないので、食べてはいるが。
しかも、こいつらが狩りに全力を出すから、ここら一帯の生態系がぶっ壊れた。
あのイヌ科も、猿っぽいのも、電気発するトラみたいなのも居たが、ぜーんぶこいつらの餌食だ。
居るには居るのだが、それはここに迷い込んだ哀れな獲物だ。
すぐに下から上から横からグッサグサにやられて今晩の飯になる。
止めようとしても止まらないので、もうどうにでもなーれ☆と言った感じである。
何度か人間達が攻めて来た時も、全員にもれなくボラギノール(意味深)をプレゼントするハメ(意味深)になっている。
男限定だが。
女の場合はとにかく取り囲んで銃口を向ける。
中には泣き出す子も居て、罪悪感で苦しくなる時がある。
だが、良いことに誰一人殺すことなく帰している実績がある。
少し希望が見出されてきた。
偉い人も言ったじゃないか。『話せばわかる!!』
あ、そう言った後に逝ったんだったっけ?偉い人。
不吉だから止めとこう。
「総員気を付けろ!!下はメイデンだらけだぞ!!」
「「「了解!!」」」
ん?なんだ。また人間達か。
まぁメイデン達がなんとかしてくれるだろう。
と、思ったが.....。
「あ、危なかった......。マジで尻しか狙わねぇじゃねぇか!!」
「お、俺もだぜ隊長.....。命以上の危機を感じた」
「.....私達、女で良かったね?シエルちゃん」
「そうですね。心の底から思います」
この人間達は今までとは少し違うようだ。
簡単に言うと急に強くなったり、存在感が強くなったり、変な技使ったり。
人間達の中でもきっと特別な存在なのだ。
違うそれはべるおりだ。
特別な存在なのだろう。
とにかく、出てくるメイデン達を掻い潜り、倒し、俺の元までたどり着いた。
よくぞ来た!!勇者達よ!!
魔王じゃねぇよ。
「これを倒せば、男達は救われる筈だ!!」
「行くぜ隊長!!男達の無念を晴らすぞ!!!」
異様に燃えている男2人を残りの女が微妙な目で見ている。
まぁ、とりあえず。相手しますか。
ドゴン!!久しぶりに腕を出した。
「「「「........。」」」」
......あれ?どしたの?
さっきまでの勢いは?
そういえば腕が増えてるな。4本に。
「な、なぁギルバート」
「なんだ?隊長.....」
「逃げる?」
「逃げるわけないだろ。ここは......」
「そうだね......」
男2人が背を向けた。
「「戦略的撤退だ!!」」
「「えぇー......」」
逃がすわけないでしょう。
余っている2本の腕で男2人を即座に確保する。
「おわぁ!!」
「嫌だぁぁぁあああ!!!死にたくなぁぁあああい!!!!」
「「......。」」
隊長と呼ばれているうるさい方を先に相手することにした。
上手く腕一本で体を支える、2本を使って足を広げる。
「ま、まさか.....!?」
そしてそのままゆっくり頭の上に下ろしていく。
「あぁ、あぁぁぁあああああ!!!!」
「隊長、墓は作っておくからなぁ.....!!」
そして、グサッ!!!
「ぎゃぁぁあああああ!!!!!」
そしてグシャ!!頭を広げる。
「あぁ、あぁぁあああ.......」
「白目むいてやがる......」
そして.....止めだ!!
ズンッ!!
波動砲を尻にぶち込んだ。
その勢いで前に飛ばした。
ドサッっと地面に倒れる男1
「」チーン
「あぁあぁ......かわいそうに」
勘違いしてるみたいだが、お前もだからな?
そういう意味も込めて足を広げる。
「え?」
その後、また男の悲鳴が一つ上がった。
女2人は、いつの間にか帰っていた。
かわいそうに......。
ブラッド崩壊の危機!!(ケツ的な意味で)
前回の分もケツを入れました。はい。