インフィニット・ストラトス 火力と愛と絆と 作:ディニクティス提督(旧紅椿の芽)
さて、この作品を読んでる読者の皆さんに一つ質問させて欲しい。
もし、気がついたら、目の前が一面真っ白の空間が広がる世界にいたら、どう考える?
⑴ 南米にあるウユニ湖だと考える。
⑵ ただ単にペンキで染め上げられた部屋だと思う。
⑶ 死後の世界と決めつける。
どれをとっても悲しい予感しかしない。
第一、俺は日本人だ。一瞬で地球の裏までは行けない。いや、行けたら凄いけどさ。
それに、外で俺は歩いている真っ只中だった。部屋にぶち込まれる事はまずない。ぶち込める事が出来るのは、多分凄腕の愉快犯くらいだろう。
こうして、消去法で行った挙句、行き着いた答えが死後の世界。一番、信じたくはない答えだ。
「信じるか否か、それはお前さん次第だが、お前さんはもう死んでおるよ」
「ッ‼ 誰………?」
声を掛けられ、振り向く。するとそこには、じっちゃんが一人いた。
「わしか? わしは、お前さんらのとこで言う『神』じゃ」
アカン、ますます理解できねえ。このじっちゃんが、神だと? んでもって、俺は死んだと? まさか⁉
「おい、じっちゃん。あまり信じたく無いが、アンタが俺を死なせちまったとか言うなよ」
「いや、その通りじゃ」
すいません、ちょっと泣いていいですか? てか俺、まだ24だぜ? 三回フラれて、彼女すらいないんですよ? うん、簡単に言えば、なんの楽しみも無い人生だったな。
「しかし、今回のミスはまずかったようでな、お前さんに転生処置が施されるんじゃ」
「マジかよ、それ。で、具体的には、どんな世界へ」
そう言うと、じっちゃんは何やら紙を差し出してきた。そこに書いてあったのは、
マブラヴオルタネイティヴ トータルイクリプス
学戦都市アスタリスク
ストライク•ウイッチーズ
インフィニット•ストラトス
の四つであった。
だが、もう行きたいのは一つしか無い。インフィニット•ストラトス、これ以外に考えられない。
マブラヴは、BETAと殺り合うのが嫌だ。でも、戦術機はいい。
スト魔女は、とにかくダメだ。たとえ女になっても、ネウロイと戦うのはゴメンだ。
アスタリスクは、安全だと思うが、あまりにもメカメカしい物がなさ過ぎる。セル=ベレスタはかっこいいけど。
その点、ISは最高だ。機体はいいし、武器も浪漫がある。そして何より、戦うと言うよりバトルだから別段問題ない。
「じゃ、ISの世界へ飛ばしてくれ」
「それじゃ、後はわしからのお詫び。特典をつけてやるぞ。いくらでもな」
なん……だと⁉ このじっちゃん、太っ腹だ‼ 腕とかガリッガリですけど。
特典か………。IS使えるようにするのと、想像物の創造。これくらいあればいいな。
「そいじゃ、俺がISに乗れるようにする事、あと想像物を作り出せる能力をつけてくれ」
「見た目とかはいいのか? 変えることだって可能だぞ?」
「それは勘弁。親から受け継いだ物なんだ。変える気にはならんさ」
「お前さん………」
何故か、じっちゃんは涙を流して「いい子やなぁ〜」と言ってくる。
と、まぁ、そんなこんなで会話してると、白かった空間に少し灰色が混じり始めた。
「それでは、お前さんともこれでお別れか。新しき人生、楽しみなされ」
「じっちゃん、いろいろとありがとな。それじゃ、行くぜ‼」
突如、開いた穴。それは何処までも暗く深い物。そこへ、俺は飛び込んだ。俺の記憶に、そこから先まで、しばらくの間の記憶は、無いーー
日本国、某県の病院にて
「おぎゃぁぁぁぁぁぁ‼」
「有澤さん、おめでとうございます。立派な男の子です‼」
「あなた、この子の名前はどうします?」
「そうだな………、龍之介なんてどうだ?」
「いいですね。この子は、今日から龍之介です」
「いずれは、俺と同じ隆文を継ぐ者だ。強い子に育てよう、響子」
一人の男が転生を果たし、この世界に新たな命の花が咲いた。