インフィニット・ストラトス 火力と愛と絆と   作:ディニクティス提督(旧紅椿の芽)

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第九話 異常な事は前触れもなく起こる

えぇーと、何処から話そうか。俺は、割と危険な立場におかれたような気がしてやまないんだが…………

 

「きょ、今日は転校生を紹介します」

 

真耶さん、めっちゃ疲れとるな。なに、手続きでもあったのか? でも、おかしいよな。だって、まだクラス対抗戦が終わって一週間。原作チーム残り二名が来るのは、六月だったろ。まだ、五月だぜ? 何が起きてんの、おい。

 

「じ、じゃあ、入ってきてください」

 

そうして入ってきたのは…………男が三人、女が一人だった。って、全員見覚えある。一人は目にかぶるくらいまで髪を伸ばした、エリートのような空気を出している男。もう一人は顔に傷のある、まるで歴戦の戦士のような男。もう一人は髪は長くないが、黒髪の所々に白髪が目立つ男。女の方は、金髪を肩のちょっと上ぐらいまで伸ばした(ショートカットなのかよくわからん)優しげな顔立ち。

 

「企業連所属オッツダルヴァ・テルミドールだ。よろしく頼む」

「同じくルクトル・ベルリオーズだ。よろしく頼む」

「フィオナ・イェルネフェルトです。よろしくお願いします」

「…………レギア・オルフェスだ」

 

何故だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉ 何故お前ら(第一小隊の面々)がいるんだよ⁉ え、何、これドッキリ? ドッキリだよね⁉ きっと何処かにカメラが仕掛けてあるんだよ‼

 

「まぁ、突然の転入生だが、仲良くしてやってくれ。それと、織斑に有澤、同じ男子だ面倒を見てやってくれ」

 

ま、そうなるよねー…………って、そういう事は聞いてねえよ‼ なんで、あいつらがいるんだよ‼ 教えろ、クソ教師‼

 

ガンッ

 

「ぎゃあっ‼」

「…………貴様、今何と言った? 私には、逆らったようにしか聞こえなかったがな」

「ソ、ソンナ事アリマセンヨ、織斑先生、ハハハ」

「…………ま、いいだろ。だが、次はないと思え」

 

し、死ぬ‼ てか、思考を読み取られた‼ なにあの人‼ 人外⁉ 思いっきりチョーク飛ばしてきたよ‼ 弾丸⁉ あれ弾丸だよね⁉ 人やめてるだろ、あの人。

 

「…………いや、千冬姉は元から人やめてるよ」

「そうなのか…………」

 

俺は、改めて人外という物の存在を知った。

そう、それはすべてを超えた規格外。

それはすべてを超越する狂気の存在。

その名も、織斑千冬‼

と、オーバードウェポン的なキャッチコピーができたのは、どうでもいい事だ。それよりも、オツダルのところへ行こう、何か聞けるかもしれない。

 

「おい、オツダル」

「…………ああ、リュウか」

「すでにグロッキーだな…………」

 

オツダルは、すでに死にかけていた。ま、そりゃ、ねえ。こんだけ女子がいりゃあねぇ。適応しないと生きていけないよ、カラードのオッツダルヴァ君。

 

「龍之介、知り合いなのか?」

「…………箒、お前自己紹介の時聞いてたろ。企業連所属だって」

「ああ‼ そう言えば、言ってたな」

 

箒、頼むから、天然暴走は勘弁。てか、人の話聞いてろや‼

 

「り、リュウ、お前の隣にいるのって、一年前の…………」

「あ、思い出した? 箒、自己紹介しとけ」

「篠ノ之箒だ。よろしく頼む」

「あと、言っておくけど、俺の嫁さんや」

「あり得ん‼ まさかな…………」

「どうしたのだ? えっと…………」

「オッツダルヴァ・テルミドールだ。好きに呼んでくれて構わない」

「それじゃ、テルミドール、何を思い出したのだ?」

「いや、こいつがな、休日に必ずパソコンを起動させてーー」

「そっから先は言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

やめて、オツダル‼ それは、俺の黒歴史‼

 

『何やってるんだ?』

『そりゃ、ネトゲ?』

『見ればわかる。だがな、何故画面に女しか写ってないんだ? どんなゲームなんだ、一体?』

『こいつのことか? まぁ、一種のエロゲ? いや、恋愛ゲームだな』

『なるほどな…………って、おい‼ 対象年齢18以上って書いてあるぞ‼』

『まーまー、そんな事気にしない』

『いや、少しは気にしろ‼』

『よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼ 最終ルートクリア‼ 他のルートもクリアしたし、俺の見たいエンドは、攻略ーー』

『…………話にもならん』

『やっぱ、最高だわ‼ うむ、最高だ‼』

 

…………あ、頭痛え。どんだけ、俺は一人が嫌だったんだよ。どんだけ、彼女欲しがってたんだよ。確かに、前世では三回フラれた(全部中学の時)けどさ、そこまで、いってたか俺? 多分…………あ、いってたな。それで、やけになって、一番興味を持ったナツユメナギサ始めたんだっけ。でも、こっちにはなかったので、残念。

 

「そこまで、わめく事か?」

「やかましい‼ あれは洒落抜きでダメだからな、暴露すんなよ‼ したらしたで、S-11戦術弾頭の雨を降らせてやる‼」

「わ、わかった、わかった。とりあえず、今は落ち着けよな?」

「ったく…………お前が変な事言わなきゃいかったんだろうが」

「? 何か、聞いてはいけない事だったか?」

 

箒、これは知ってはいけない事実だ。うん、知らない方がいいな、うん。

 

「なんでもない。おめでとう、リュウ、篠ノ之さん」

 

とりあえず、オツダルはなんとか済んだので、良かった。危ねえ〜、黒歴史がバレるところだった。いや〜、情報が漏れるのは怖い怖い。

 

「お、龍之介に…………篠ノ之箒⁉」

 

続いてベルリオーズの元へ向かう。だが、俺の横に立つ箒を見て、驚いたようだ。

 

「り、龍之介、お前…………妻を作ったのか? 三次元のーー」

「一言多いわ、ボケェ‼」

 

なんか、失礼な事を言われたので、ハリセンで叩く。全く…………俺が二次元の彼女しかいないみたいな事を言うな。悲しくなってくるだろ。

 

「んで、お前らなんでここ入学したの? 親父の命令か?」

 

俺は、本題に戻る。そうだよ、なんでこいつら揃いも揃ってエロゲを持ち出して来るんだよ。

 

「…………ああ、それなんだがな…………ちょっと回想モードで説明するぞ」

 

『生徒達及び学園を守ってくれた事には感謝する。だが、お前らは不法にISを使用している、それに間違いはないな?』

『大間違いだな』

『なに?』

『言っておくが、企業連はIS自体を使って傭兵活動をしている。無論、国際的に認められてな』

『それに、俺たちは経営不振によって国から捨てられた。その経営不振になった頃を洗って見たら、レイレナード、オーメル、ラインアーク、GAなどの全ての企業サーバに[TABANE]の文字があった』

『あなたは、篠ノ之束とつながりがあります。当然、その事を止められなかったあなたへも責任追及がくるでしょう』

『…………それで、私にどうしろと?』

『いいえ、交換条件は凄く簡単なものです』

『なんだ? 言ってみろ』

『『『『学園生活を送らせて下さい』』』』

 

「という事だ」

「結局、お前ら学園生活をしたいだけじゃねーか‼」

 

こいつら…………脅迫まがいな事しよって…………。おいおい、何やってんだよ、言及食らうぞ。

 

「…………てか、親父はなんも言わなかったのかよ」

「言ってたぞ。『楽しく学園生活を過ごせよ』と」

「親父ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ‼」

 

親父‼ あんたどうかしてるわ‼

 

「それと、代表からこれ預かってきたぞ」

 

そう言ってベルリオーズは、俺に一つのディスクを渡してきた。差出人は『榴雷開発部』か…………。

 

「んで、このディスクのデータは何?」

「『ウエポンアセンブルシステム』。お前の機体に搭載された、HWナンバーの武器を組み合わせる事が可能になるシステムらしい」

 

また厄介な物を…………ただでさえ炸薬調節システムですら危険極まりないのに、さらに『対IS破壊兵装』のヘヴィウェポンを組み合わせて使用するだと⁉ …………真面目にやめて。ただでさえ軍用機の榴雷に、そういう鬼畜システム積むの…………。

 

「俺からは以上だ」

「あいよ。それと、人間用マーヴを出そうとするな」

「っち、ばれたか」

 

何をしでかすつもりだったんだ、ベルリオーズは? マーヴとモーターコブラは、銃身の整流ブレードに実態刃と同じ強度を持たせてるから、突き刺すとか叩き切る事が可能なのだ。改造案提出者ベルリオーズ。

とりあえず、高機動戦で弾をばら撒くベルリオーズを後にし、レギアの元へ向かった。って、おい。なぜレギアの隣にフィオナがいんの? しかも、普段表情を出そうとしないレギアが微笑んでいるだと‼

 

「うぃーす、レギア、フィオナ」

「…………主任」

「あ、龍之介さん。あれ、そちらの方は?」

「は、初めまして、篠ノ之箒です」

 

やっぱ緊張してるよね。そりゃ、企業連所属の人間だから。つまり、よくわかんないという事。

 

「…………龍之介、お前フィオナを狙いにきたのか?」

「いや、狙ってねえし。てか、俺には嫁候補いるし」

「よ、嫁⁉ り、龍之介、それはまだ早い…………」

 

箒は、俺のセリフの何処に反応したんだ? 顔を紅くして何やらくねっている。何があった?

 

「あ‼ 龍之介さん、私達言っておかなければならないことがあります」

 

言っておかなければならないこと? 何だそりゃ? また、ラインアーク代表とオーメル代表とのジャンケン勝負が終わらないとか?

 

「実は、私とレギア、交際することになりました」

「へぇ、そうなのーーって、ええ⁉」

 

まじでぇぇぇぇぇぇ‼ いや、確かに交際してもおかしくはなかったけど、まさか本当になるとは…………お前らすげえよ。

 

「はい‼ ちなみに結婚もする予定です」

「そ、そうなのか。おめでと、二人とも」

「お、おめでとうございます」

「…………ありがとう」

「ありがとう、二人とも。そちらこそ、幸せにね」

 

俺は、ここから退散しようと思う。何でだろ、空気が甘い。甘い、物凄く甘い‼ 胸焼けしてきた‼

 

「離脱だ、離脱する‼」

「おい、龍之介‼ 待てぇぇぇぇい‼」

 

俺は、レギアとフィオナのところから逃走。箒もそれにつられて逃走した。もう、甘い香りだけは勘弁してもらいたい。どうも、こういう香りはどうも苦手だ。てか、この香り、途轍もなく強えよ。

 

「随分と個性的な仲間たちだったな…………」

「ああ、だが、戦いになれば皆国家代表レベルの戦闘能力を出すぞ」

 

その事を聞いて箒は、

 

「…………企業連に戦いを挑むと、死ぬ事以外、思いつかない」

 

絶望しきっていた。まあ、そりゃねぇ。絶望もしたくなるよな。

 

「あの〜、失礼しまーす…………」

 

突如、前の扉が開き、全員がそこへ注目した。この声は、凰か?

 

「箒、ちょっくら行ってくるわ」

「あ、ああ」

 

一旦、箒の元を離れ、凰のところへ向かう。何しに来たんだ、あいつ?

 

「ああ、どうした? なんか、ようか?」

「ひゃ、ひゃい‼ そ、そ、そ、その、こ、こ、この間は、す、す、す、すいませんでした‼」

 

凰は、俺を見るなり謝って来た。それも非常にテンパって。それでも、テンパりすぎだろ、おい。

 

「…………それだけを、言いに来たのか?」

「ひゃい‼ しょ、そういうことです‼」

「いや、まず落ち着け。まともな会話ができん」

 

とりあえず、凰を落ち着かせる。

 

「ふぅ…………んで、どうする、お前ら。許すか、それとも射殺か」

「しゃ、射殺⁉」

「まぁ、俺的には許したいところなんだがな」

「私は、龍之介がそう言うなら許すぞ」

「私も箒さんと同じですわ」

「まぁ、しっかり謝ったしね。よしとするか‼」

「同感。謝罪を無化にはできない」

「「「私達は、代表の御意志に逆らいません‼」」」

 

わぁお。全員からオッケーが出たよ。すごいな。てか、こいつら警備部隊の連中に似て来たな…………。

 

「だとよ。良かったな、許してもらえて」

「は、はい‼ ありがとうございます」

「鈴、この間は俺も言いすぎた。また、友達として接してくれるか?」

 

一夏、女の心の傷はそう簡単に塞がらなーー

 

「あったりまえじゃない‼ だって、これでもあんたのセカンド幼馴染よ‼」

 

まじでぇぇぇぇぇぇ‼ 立ち直るの早っ‼ お前、何者だ⁉

 

「あ、それと、有澤龍之介、よね?」

「ん? 俺か?」

「その、名前で呼んでもらえないかな? 互いにイレギュラーとか、代表候補生とか呼び合うのは、面倒だし…………」

「ああ、問題なし。ちょうどいい、この呼び方にも飽きていたところだ」

「そ、それじゃ、リュウと呼ぶわね」

「んじゃ、俺は、鈴と呼ばせてもらうぞ」

「それじゃ…………これからよろしくね、リュウ」

「おうよ、鈴」

 

そして、握手を交わす。ここに新たな友情が芽生えた瞬間であった。だが、しかし俺に装備された常識ブレイカーによって、脆くも崩れ去るのだった。

 

「キュイー(お腹すいた〜)‼」

「あ、そろそろご飯の時間だっけ。ほら、餌よ」

「なぜにAMIDAが⁉ てか、お前、飼ってんの⁉」

「いや〜、部屋に戻ったらいてさ。最初は、気持ち悪かったけど、だんだん慣れちゃってね。それにこの子、言葉を話せるみたいだし」

「キュ、キュッキュ(もっとちょうだ〜い)」

「全く…………いいわよ、全部食べなさい、阿弥陀丸」

「名前もあんのかよ⁉」

 

つくづく思った。鈴は、コジマ汚染の影響を受けたのかもしれない。

ちなみにこの事をメールでキサラギチームに送ったら、なぜか宴会が開かれたとか、鈴に贈呈品が送られたとか。まあ、いろいろあった。

 

 

 

 

 

「何がどうなって、こうなったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉」

 

なお、夜の寮に一夏の謎の叫びが響いたようだが、その事についてまだ書く事はない。




この話を読んで、「え、中国アンチって書いてあるから、鈴をアンチするんじゃないの?」と思った人もいるかもしれません。言っておきますが、あくまで中国をアンチするだけです。鈴はアンチしません。
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