とある妖精の航海録   作:グランド・オブ・ミル

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シャボンディ諸島編2・妖精と中継地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 居酒屋で働いている人は凄いと思う。

 さらに言うなら飲食業界で働いている人を尊敬する。接客をやっている人も料理を作る人も皿洗いをする人も含めて全員だ。

 食事を提供する店ならば朝、昼、夜といったラッシュの時間は避けられない。その時間の忙しさはそんじょそこらの業界では中々味わえないだろう。居酒屋を例に挙げたのは夜の混み方が半端なく、しかもそれが深夜まで続くからだ。皆お酒と宴が大好きだから起こる現象であり、お店としては嬉しい悲鳴なのだろうが、とんでもない量の仕事量を日々さばいて生きている方々は本当にすごいと思う。

 

 何でこんな思考になっているかというと、今まさに目の前で忙殺されている人物がいるからだ。俺達に助けてもらったお礼だと言って自慢のたこ焼きを振舞ってくれるハチ。頭に鉢巻を巻いて店主スタイルになったハチは六本の腕をせわしなく動かして次々にたこ焼きを焼く。そしてそのたくさんのたこ焼きはルフィをはじめとした皆の口に次々に放り込まれていく。

 

「うめぇうめぇ! 止まらねぇ! なんてうめぇたこ焼きだ!」

 

ジュワ~ッ!

 

「あっちゃっちゃっ!!」

 

「もう、船長。この水に手を入れてください。」

 

 焼きあがるのを待ちきれないルフィは鉄板から直接たこ焼きをつかんで食べていた。そんなことをしている内に自分の手を焼いてしまい、俺はコップの水を魔力で浮かせた。ルフィはそれに手を突っ込んでジュ~と手を冷やす。

 しかし、ルフィがこれほど夢中になるのも分かる。ハチの作るたこ焼きは絶品だ。生地のもちもち具合も然ることながら、ソースが主張しすぎないおかげでたこ焼き全体としてすごく完成度が高い。これほど美味しいたこ焼きは初めて食べた。サンジも唸るほどの逸品である。

 

「それで……ナミは、どうだ…? その、味は………?」

 

 食事会が始まってしばらく経った頃、ハチは恐る恐るといった様子でナミに話しかけた。この食事会はサニー号と並列して走らせているハチの屋台船で行われており、ナミは屋台船の縁に座ってたこ焼きを食べていた。確執ある二人の会話にルフィ達はビクッと固まった。丁度座っている位置がハチとナミの一直線上で、その場にいづらくなった俺は大皿に盛られたたこ焼きを持ってふわふわとサニー号へ向かう。麦わらの一味全員は屋台船に乗り切れないため、フランキーとロビンとゾロはサニー号で食べている。彼らにたこ焼きを届ける名目でその場を離れたのだ。

 とはいえ、割とすぐにハチの元気な声が聞こえたのであまり心配は要らなかったようだ。先の戦いでハチを解放することを提案したのはナミだ。昔のことを完全に許すとまではいかなくとも、今のハチの姿を認めてくれたということだろうか。

 

「………(じ~っ」

 

「…お前、何やってんだ?」

 

 再び賑わいだした屋台船。俺はサニー号甲板の柵からぴょこっと顔を出して、ものすごい勢いでたこ焼きをかきこむルフィを見ていた。今のところ特に変わった様子はない。見間違いならそれでいいのだが、やはりあの時見えた気がする魔神族の紋章が頭から離れない。

 

 デュバルの愛牛モトバロと組み合った時、ルフィは覇王色の覇気の片鱗に目覚めた。モンキー・D・ルフィという人物の強大さを本能に刻み込み、卒倒させたのだ。そこまでは別にいい。確かこれは原作にもあった正規の道だったはずだ。だけど、仮にあれが見間違いじゃなかったとして、魔神族の紋章がルフィに浮かび上がったのは何故だろう。額から右目にかけて刻まれた闇の刻印。七つの大罪主人公にして魔神王の息子、メリオダスのものと酷似している。闇に属する者の象徴が覇気の覚醒と共に出現した?

 

 もしかしてこの世界での魔力は覇気として人々の間に受け継がれている? ルフィは人間だ。魔神族でもない彼が闇の力を持てるとしたら、魔神の血か戒禁を取り込むこと。でもそのどちらも可能性としては低い。ではやはり? しかし仮に覇気の正体が魔力であったとして、なぜルフィに魔神の魔力が発現したのかという根本的な疑問は解決されない。そもそも覇気を使えない俺が使っているこの魔力は何なのだという疑問も生まれる。

 

「む~~っ!」

 

「…いや、本当にどうした?」

 

 頭がこんがらがってきてわしわしと金糸の絹のような髪をかく。その様子を見てゾロが割とガチで心配していたけど気にしない。

 

「……はっ」

 

 ふと、恐ろしい事実に気づいて手が止まった。

 

 __あれ? ここから先の冒険、大丈夫か?

 

 俺が麦わらの一味に加入してからここまでの道のり、俺をはじめとする不確定要素(イレギュラー)はちょくちょく入ってきたものの、原作通りの順調な旅ができていたと思う。高度一万メートルの空島へ行くことができ、神エネルを倒した。青海に帰ってきてからのデービーバックファイトでは誰一人仲間を失うことなく勝利をおさめ、続くウォーターセブン、エニエス・ロビーでの決戦では政府に連れ去られるロビンを救うことができたし、スリラーバークでは七武海の一人モリアを討ち果たした。数々の苦難を乗り越えて偉大なる航路(グランドライン)を半周してきた麦わらの一味。今や億超えの大海賊となった彼らに、俺も少しばかり力添えできたという自負がある。

 だが、ここから先はそうもいかないかもしれない。元々あってないようなものだった俺の原作知識はここからさらに薄くなる。というかほとんど知らない。それに加えてモリアが言っていた魔神の力を持った”新世代”の海兵、この世界に入り混じる七つの大罪要素が起こす変異、そして何より魔神族精鋭部隊”十戒”の影。いつまでもこれまでのように上手くいくとは限らない。

 

 元々俺は原作にほとんどこだわっていないから、外れるなら外れるでいいと思う。ただ、皆には路頭に迷っていた俺をこの船に置いてくれた恩がある。原作のように、彼らが立ちはだかる障害を陽気に乗り越えていけることを願っているし、そのためなら何だってする。

 だけどそれが何の意味も為さなかったら? 急に魔神の大群がこの船を襲うかもしれない。”沈黙”のモンスピートが気まぐれで放った”獄炎鳥”が飛来してこの船を焼き尽くすかもしれない。もし圧倒的な力を持つ十戒の誰かに遭遇してしまったら………

 

 俺は、俺の力で彼らを守れるのだろうか?

 

 ……急に恐くなった。明確な、敵うはずのない脅威との戦闘をイメージしてしまったせいで、悪い光景ばかりが頭によぎる。寒気がして、震えだした身体を止めるため、自身の身体をぎゅっと抱きしめる。

 

 嫌だ、彼らを、皆を失いたくない。皆にはこれからもずっと陽気に旅を続けてほしい。その皆の姿を見るのが好きなのに、それを突然奪われるだなんて耐えられない。

 

 これから訪れるであろう脅威のことを皆に言った方がいいのだろうか。でも言ったところで何になる?

 魔神族は自然ならざる生命力とすべてを飲み込む闇を内包した恐ろしい存在。打ち明けたところで今の俺達にはどうすることもできない厄災だ。下手に不安を煽るくらいなら言わない方が__

 

「おい」

 

「ひゅいっ!?」

 

 不意にゾロの手が肩にポンと置かれ、俺の身体はビクッと跳ねた。

 

「体調が悪いなら船室で休んでろ。」 

 

「あ、いえ、大丈夫ですよ? 本当に……」

 

 口ではそう言ってみたものの、体の震えは止まらない。そんな俺を見てゾロだけじゃなくフランキーとロビンも顔をしかめた。

 

「おめぇ震えてるじゃねぇか。顔色も悪い」

 

「そうね、横になった方がいいわ。」

 

 ロビンが自分の膝をポンポンと叩いている。俺はお言葉に甘えてふわふわとロビンのもとへ行き、ポスっとその膝に頭を預けた。いまだ震え続ける俺の身体をロビンはポンポンと優しく撫でる。普段から定期的にこうしてもらっているからか、徐々に徐々に俺の心は落ち着いていく。

 

 サウザンド・サニー号、麦わらの一味。俺がこの世界で出会った、居場所。いつも賑やかで、騒がしくて、それが時々煩わしく思う時もあるけど、とても居心地がいい皆。

 

 俺は彼らを守りたい。例えどんなことに手を染めることになっても、例えこの力と引き換えにしても、この命を失ってでも。彼らを、皆の夢を守りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……寝たか?」

 

「えぇ。」

 

 ロビンの膝の上で眠るエレインを見る。顔色や体の震えは少しずつ治まり、安らいだ表情になっていく。

 

「それにしても、やっぱりこいつはあれを気にしてんのか? ルフィの爺さんが持ってた……」

 

 フランキーが顎に手を当てて考え込む。

 ”常闇の棺”の欠片。ウォーターセブンで会ったルフィの爺さんが剣の柄として持っていたそいつを見た時から、こいつの様子が日増しに変わっていった。事あるごとに挙動不審になったり、何かを考え込んだり、何かに怯えるようになった。おそらく何か重大なことをこいつは知っている。その上で、何らかの事情から俺達に話すことができないようだ。

 

 アラバスタを発った後流れ着いた無人島で出会った時から、こいつは掴みどころのない奴だった。まるで箱入り娘か何かのように海や海獣について何も知らない、かと思えば時々鋭い指摘や疑問を持ったり、意外な知識を持っていたりする。普段の振る舞いは見た目通り完全にガキ、だが偉大なる航路(グランドライン)の過酷な旅や戦闘に付いてきて泣き言もほとんど言わない。千年以上生きる妖精族であることを差し引いても正直見上げた胆力だと思う。

 

 ルフィがこいつを仲間に引き入れた当初は、あまりいい印象を持っていなかった。当時アラバスタで敵対したばかりのロビンを仲間にした直後ってのもあるが、こいつの野望の見えない無機質な目が、まるで船にいることさえも、生きるために仕方なく義務として組織に属していると言っているかのような目が何より気に入らなかった。

 今でこそこいつの実力や覚悟を認めている。稽古ついでに手ほどきしてやれば技術をどんどんものにしていき、これまでの戦いで仲間のために死力を尽くしてきたこいつの頑張りに決して嘘はない。

 

 ……だが、俺達に何も言わず、ウジウジと悩んでいるのは気に入らねぇ。そしてこいつに信じさせてやれない自分にも腹が立つ。

 

 いずれにせよ、こいつがここまで思い悩むということは余程でかい何かが起きようとしているのだろう。そしてそれは俺達にも影響があることで、こいつの様子から、それは近づいている。

 

「…あら、またトレーニング?」

 

「…ああ、魚人島の行き方に目途が立ったら呼んでくれ。」

 

 思い出すのはスリラーバークで戦った七武海、くまにモリア。狂暴化したモリアにはまったく歯が立たなかった。この先の海には、あれを超える奴がゴロゴロ出てくる。

 

 俺はまだまだ強くなれる。強く、ならなくちゃならねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ロビンの膝の上で一休みしている間に、船はプカプカとシャボン玉が発生する不思議な島、”シャボンディ諸島”に到着した。次なる目的地の魚人島は赤い土の大陸(レッドライン)の直下海底1万メートルに位置する。そこへ向かうため、この島固有のシャボンコーティング技術をサニー号に施してもらうというわけだ。シャボンディ諸島は”ヤルキマン・マングローブ”という世界一巨大なマングローブが集まってできた島で、そこら中からポコポコと飛び出て浮かぶシャボンは樹の特殊な樹液で構成されているため、人が乗っても割れないほど弾力と張力に優れている。この樹脂で船を包み込めば海底の水圧にも負けないらしい。

 

「サンジさん、皆さんは?」

 

「ああ、島に探索に行ったよ。ウソップとフランキーは残って船の修繕だ。」

 

 どうやら寝ている間に皆目新しいこの島に飛び出していったらしい。といっても、俺も後で買い出しに行く予定だ。今はその前にさっきのたこ焼きパーティーで散らかった皿や瓶を片付けなくてはならない。いつものように、魔力で一気に浮かしてテキパキと厨房へ運ぶ。

 

 ストッ

 

「ん?」

 

 ふと誰かが降り立つ音が聞こえたので、厨房からひょこっと顔を出す。するとゾロが島に降りて奥へと歩いていくところだった。

 

「ゾロさん、残ってたんですね。どちらへ?」

 

「ん? 散歩だが。」

 

「え゛…」

 

 その言葉を聞いて俺は思わず固まった。ゾロは極度の方向音痴だ。一人で散歩になんて出したら間違いなく迷子になる。そしてここはいくつもの樹の離れ小島が連なってできた諸島、とても探しきれない。

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいねっ!」

 

 バババババと猛スピードで手を動かし、超特急で洗い物を終わらせた。そしてビュンと彼のもとへ飛び寄る。

 

「お、お待たせしました。私も買い出しに行くので、一緒に行きましょう。」

 

「…まぁいいが。そんなに急ぐ必要があったのか?」

 

「も、もちろんですよ。せっかくですし、一緒に行きたいじゃないですか。」

 

 こうして俺はゾロと二人で買い出しに出た。酒を探してあちこち見て回るゾロの隣をふよふよと飛んでいく。

 

 街へ入るとまるでテーマパークのようだった。ヤルキマン・マングローブ自体が緑と白の縦縞模様なのに加え、色んな建物にシャボン玉の技術が応用されていて他では見れないデザインになっている。さらに、島が偉大なる航路(グランドライン)の前半と後半の中継地になっているため、新世界へ向かう船乗りや海賊に向けたグッズや食べ物を売る屋台がたくさん並んでいる。ゾロも色んな屋台に顔を出してつまみや酒を購入して楽しんでいる。

 

 ボカンッ!

 

「きゃ~~っ!」

 

「海賊だぁ!!」

 

 ただ、新世界への中継地なだけあって俺達のような無法者も多く滞在しているようだ。そこかしこで海賊同士の乱闘を目にする。島のすぐ近くに海軍本部があるため、さすがに空島に行く前に立ち寄ったジャヤ程ではないが荒れている。だが新世界目前までやってきた海賊なので戦闘力は誰もが高い。建物や住民を巻き込んで大規模な戦闘を起こし、体力が消耗したところにこれまた腕が立つ賞金稼ぎが乱入してきてふん縛る。そんな光景を何度も目にした。

 

「…おい、見つけたぞ(ヒソッ」

 

「…ああ、麦わらの一味の”海賊狩り”に”闇の聖女(ダーク・セイント)”。どっちも1億超えの首だ(ヒソッ」

 

 そしていざこざに巻き込まれるのは俺達とて例外ではない。俺達が進んでいる道の左斜め前方の建物、その3階に二人の賞金稼ぎが潜んでいた。遠い所から一人が双眼鏡で観察し、もう一人が銃を構えている。俺達を狙撃で仕留めるつもりだ。今は屋台を物色するゾロが市民に紛れているが、射線が確保できれば逃さず撃ってくるだろう。

 というかそもそも銃口は俺の方に向いている。見た目から強そうなゾロより、まずチョロそうな俺から倒そうという魂胆か。その判断は正しい、だが、それで俺が倒せるかは別の話だ。

 

 賞金稼ぎがいる部屋をキッと見る。丁度窓枠の所に植木鉢に入ったサボテンがある。そこへ魔力を送った。

 

「ん? なん……ぐぇ!」

 

「どうし…がっ!?」

 

 効果はすぐに現れ、肥大化したサボテンの針が二人の喉を貫いた。バタンッと倒れて二人はこちらから見えなくなる。

 

「……今誰か狙ってたか?」

 

「はい、賞金稼ぎが二人。狙撃手でした。」

 

 どうやら多少名のある海賊でもこの島では気を抜けないようだ。賞金稼ぎはもちろんのこと、同業者(かいぞく)からも狙われている。

 

「ん~~っ! ん~~っ!」

 

「ちっ! 静かにしねぇか!」

 

 それに加えてこの島には人攫いまでいる。パッパグが言っていたシャボンディ諸島の裏稼業、人身売買の商品を誘拐する者達だ。今まさに俺達の真横を、もぞもぞと不自然に動く黒い袋を抱えた男達が走っていく。周りの人達は察しているのか気まずげに目をそらしている。とりあえずこのまま連れていかれては寝覚めが悪いので、男達の足元の芝生に魔力を通してわっかを作る。草結びというやつだ。男達はわっかに足を引っかけて見事に転び、投げ出された袋から口にガムテープを貼られた女性が出てきた。

 

「いでっ!」

 

「まずいっ! 早く戻せ!」

 

 起き上がった二人は急いで女性を袋へ戻そうとする。

 

 ぬ~ん……

 

「「ぎゃぁ~~~っ!!?」」

 

 その二人の背後に第二形態のシャスティフォルを立たせてみた。振り返ってシャスティフォルを見た二人は飛び上がって悲鳴を上げて転がるように逃げていった。いきなり背後に大きなクマのぬいぐるみがあったら恐怖だろう。見方によればホラー映画に出てくる人形に見えなくもないし。俺はふよふよと女性に近づいてガムテープと身体を縛っているロープを外してやった。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「いえいえ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、エレイン達より先に島に上陸したルフィ達はハチの知り合いだというコーティング職人に会うため、13番グローブにある”シャッキー'sぼったくりBAR”に訪れていた。残念ながら目的の職人”レイリー”には会えなかったが、元海賊の酒場の店主シャクヤクという女性から、今シャボンディ諸島に集まっている海賊達の話を聞く。

 

「君と同じように偉大なる航路(グランドライン)を潜り抜けてきた猛者達が今、この島に集まってる。モンキーちゃんにロロノアちゃん、エレインちゃんを含めると億超えの賞金首が12人上陸してる。」

 

「そ、そんなに!?」

 

「ええ。もっとも、これほど世界のルーキーが顔を揃えることはそうそうあるものじゃないけど。」

 

 ライバル達のあまりの多さにチョッパーが驚くなかシャクヤクは語る。今この島に集っている億超えの賞金首達こそが、世に”12人の超新星(スーパールーキー)”と呼ばれる大物海賊であると。その中でも、ユースタス・”キャプテン”キッド、”魔術師”バジル・ホーキンス、”赤旗”X・ドレーク、”死の外科医”トラファルガー・ロー、そして”麦わらのルフィ”は特に話題性のある海賊なのだと。

 

「まあでも、うちの人がよく見ていたのは君のエニエス・ロビーの記事よ。」

 

 シャクヤクはカウンターの上に新聞と、二枚の手配書を出した。新聞の方はエニエス・ロビーの一件について報じられたものだ。シャクヤクが言うように何度も読み返されたのか折り目やシワなどのクセがついている。そして手配書は、ルフィとエレインのものだった。

 

「ん? 職人のおっさんが?」

 

「ええ、彼も昔海賊をやっていてね。君と、そしてエレインちゃんの手配書を興味深そうに眺めていたわ。」

 

 そういう私だってそうよ、と言ってシャクヤクはカウンターに頬杖をついた。思わずルフィが「何でだ?」と聞くと、彼女はニコッと笑った。

 

 

 

 

「だって彼女、すごく似てるのよ。昔私達が縁のあった妖精の海賊にね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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