天才外科医と闇医者
天才外科医と闇医者
静かな午後はそう長くは続かなかった
「今日もここのケーキは志向だな。しかし、ここ最近はゆっくりこの時間を楽しむことができなかった気がする。限りあるの時間は有効に使わなければならないな。」
そこに響き渡ったのはブーツによる足音
「よお、お坊ちゃん、優雅に決めてんな。」
鏡飛彩は露骨に敵意をむき出しにした。しかし長身にロングコートの様に白衣を着た男花家大我にはまったく気にも留められなかった。それを分かった上で鏡は敵意のみをその男に向けて身体は一切動かさずに答えた。
「何をしにきた?」
「何って決まっているだろう?ガシャットを奪いに来たんだよ。さあ、ガシャットをよこせ」
「分かってはいたが、貴様は相変わらず状況をまったく気にしないな。そんな貴様に用はない。」
「いやいや、俺にはあるんだよ。お前もお前で相変わらずみたいだから、こっちもその気でいかせてもらう。」
鏡は初めて花家のほうに顔を向けた。するとそれを予想していた花家がいつもの通りに指を向けていた。
「さあ、ゲームだ。今日はこれとお前のガシャットを賭けてゲームだ。」
花家が出してきたのは一枚の写真。しかしその写真に写っている人物は薄暗い部屋の真ん中で椅子に座っている。しかしその状態は普通のそれではなかった。目は黒い布で覆われ、口を封じるためにタオルが巻きつけられ、手は上からのロープに縛られている。
「この人は?」
「は?」
花家はその写真に写る人物が鏡にとって大切な人だと思っていたが、どうやら目隠しなどで顔が分からないせいで鏡には気がついてもらえていないようだ。
「お前の大好きなライトウェンズの店長だよ!」
そこには今まさに鏡が食べているケーキを作る張本人のパティシエの姿だった。
「何?!」
鏡は口に運んでいたケーキを口から外し、頬の白いクリームをつけた。
「お、おいw」
「目黒さんになんてことを!!!!」
花家はいつも何事も完璧にこなす鏡のふとした部分に笑っていたが、鏡にとって今はそれどころではないようだ。
「おい、何を笑っている。」
「ははっ、だって、あんた、取り乱しすぎだろうっ、あははっ」
急に笑い始めた花家に鏡は疑問を隠せないようだ。
「そんなことをしてる場合ではない、早く目黒さんを解放しろ。」
「そうそうそうこなくっちゃいけないよな。で、でもあんたの顔が最高の面白かったからもう少し待ってくれっ」
「は?そんな時間はない。さっさとゲームを始めろ。いや、貴様が始めないなら俺が始める。」
「さあ、始めるぞ。ゲームの内容は見ての通りだ。」
そこには広大な土地が広がっていた。
「ここは宝探しか」
「そうだ、俺にも貴様にもハンデはない」
「あんたにハンデやってもいいんだぜ?坊ちゃん」
「ふん、その言葉そのまま貴様に返してやる。」
「「変身!!」」