奴良組二代目総大将、奴良鯉伴には、嘗て心から愛した一人の妖がいた。
彼女の名は山吹乙女。
しかし、彼女はいつまでたっても子を成せない我が身に絶望し、契りを結んで50年が過ぎたある日、忽然と姿を消してしまう。
これが、奴良組に伝わる事実である……。

これは、生まれるはずのなかった山吹乙女の息子、山吹(やまぶき)鯉繋(りつな)と、その依代となった沢田綱吉の物語である。

X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ