拙い小説ですけど、お読み頂いて嬉しいです。
「毎日嫌になるなぁ…。外は妖魔蔓延る世界…この都市の中は中でこうやって毎日警らのお仕事だし…。」
ぼやきながら技術が詰まりに詰まった都市をパトロールする青年がいた。
その名は北本圭次郎といい、月都市と呼ばれる周りの風景に似つかわしくない城壁に囲まれた都市にて、軍に所属する都市生まれ都市育ちの普通の青年である。
「いくらここが東方projectの世界といえども、俺じゃこの程度か…。」
彼は転生者であるということが、唯一の非凡さといってもいいだろう。ちなみに能力も持ってはいるが、試したことはない。
「前線に送られるのはやだなぁ。かといって実験台も嫌だなぁ…。」
ヘタレかつ責任感ある仕事を自分が行うという不安もあり、能力を他人に明かしたことなどないし、いつ他人に見られるか分かったもんでもないので自分自身で試したこともない。お陰で上司や同僚、部下からの評判は、良くはないが悪くも…多分ない。
過去に能力があるかどうかを測る検査のようなものこそあったが、自分自身自覚もしていなかったため対象外となった。
実をいうと能力が無意識に発動した結果であるが、彼は知らないままである。
「あ、課長から戻ってこいって連絡来た。…八意様の演説かー。有り難いけどよくわからないんだよなぁ」
パトロールを取り止めて、軍本部へと帰っていく圭次郎。なお、パトロールをしているといっておきながら実質やっていたのは煙草をふかしていただけであった。
***
「ただいま戻りましたぁ。」
「遅い!もう少しで八意様がご到着なされるというのにお前は本当にだらしない奴だ!」
「すみません…。」
圭次郎が上司に怒られているなか、周りはその様子を嘲笑して眺めていた。能力を持っていないとみなされている圭次郎の軍の中における立場は弱い。
そうやって圭次郎がくどくど怒られていると、ふと周りの空気が変わった。神聖かつ冷酷な雰囲気が軍本部を漂っていく。
「八意様!」
圭次郎は、ふと思った。いつ見ても変な服だな…と。
前世ではそういう格好として、イラストやらを観賞していたが、実際にその目で見ると変な服ということが真っ先に浮かんでしまう。
だが、いくら頭のネジが何本か抜けている圭次郎でも本人ならびに多くの軍人がいるなかでそんな事を呟いた日には、暴力に次ぐ暴力が待ち受けているのは知っているので口には出さない。
暴力よりもひそかに囁かれている八意様の機嫌を損ねた人間が研究所の実験台にされている噂の方が怖いため、余計に変な服とは言えない状況である。
そんな事を考えていたら、演説が終わっていた。ほぼ聞いていなかったため感想文出されたらどうしようとあせるが、周りの様子を見ると何だかシリアスっぽかった。
「諸君!八意様からお話のあった通り我らは穢れた地上を捨てて月へと飛び立つ!その際、地上も浄化していく。各自、気を引き締めて月に行くまで過ごすように!」
事態は思ってたより急展開だったが、自分のする仕事は精々パトロールくらいなので結局は気軽に過ごそうと誓う圭次郎だった。
古代からスタートしてみたけど、どうやって幻想郷樹立もとい霊夢の年代まで生存させるべきか…。
ほぼ勢いで書いている小説ですからあんまり期待はしないで下さい。
とりあえず急展開にしましたけど、実際はまだ月都市の暮らしを数話やりたいと思います。あくまで計画ですから…。
永琳の演説を書かなかったのは、そういう場所での永琳の口調が分からなかったからです。今回は地の文多目ですが次回からは頑張ります…。