基本的に土曜日とか月曜が比較的に暇なんでそのくらいに書いてます。
今回は短いです。次回は長編?にする予定なのでその布石です。
「ところでマスター。その服の傷はどうしたんですか?」
「ん?ちょっと切り裂かれた。まぁ月都市特製の軍服だから、そんじゃそこらの妖怪程度じゃ傷をつけるので精一杯だな。」
月都市で暮らしていた頃からの服だから傷がついたのは軽くショックだけどね。何だかんだ昔からの物ってのは、カノンと今着てる服くらいだし…。
「マスターにお怪我はなかったでしょうか?」
「いや、瞬間的な痛みだけだ。大したもんじゃない。それより今は依頼の品を何とかしないとな。」
あれから考えてはみたものの、一向に思い付かない。御石の鉢は適当に宝石やらを混ぜればいいだろうけど火鼠の皮衣となると、難しい。
いや、方法はあるかもしれない…?要は輝夜が出した難題ということは実物を知っているものはいないといってもいいくらいだ。
「名残惜しいが…仕方ない。これも平穏のためだ…。」
軍服を脱ぎ、それを持ちながらハンドタオルほどの大きさの布を思い浮かべる。軍服の色は灰色だが、火鼠っていうくらいだから桃色をイメージしてみる。
自分の手の中で生地が動き、思うままの形になっていくのが伝わってくる。地味な作業だが、少しでもイメージを崩すと中途半端なものが出来上がる。
こんなイカサマをしているが職人を名乗った以上、手は抜けない。
「…出来た。カノン、これを火にくべてみろ。」
「は、はい。了解しました。」
カノンはかまどに俺が作った衣をいれた。すると、火に炙られてるはずなのに全く燃えようとしなかった。
だが、数十分見守っていると徐々に衣から煙が出てきてしまっていた。
「ふむ…もう少し改良が必要か。次は俺の霊力を組み込んで耐久力を底上げしてみよう。」
カノンは圭次郎がかまどから衣を出す様子を見て、こう思っていた。
(火鼠の皮衣とやらはひとまず完成して、燃えないことも実証されたのですから、何もそこまでしなくてもいいのでは…?結局、最後はバレてしまうのでしょうから…。)
カノンが見守ること数時間後、夜も更けた頃に俺は最終調整を終わらせた。
「これで完☆璧だ。後は納品すれば…」
「その事ですがマスター、もう一つの品も作ってからがいいと思われます。やれあっちが先だなど、言われるおそれもあるので。」
「む、それもそうか…。まぁ鉢植えの方は簡単だ。キラキラさせればいいからな。だけどそんだけじゃつまらんな…。(ここ重要)」
そしてまた時間が経ち…チュンチュンと雀が鳴いた頃にふと俺は我に返る。
「もうこんな時間か…!」
カノンの様子を見てみると、寒いのか体を丸くして寝息をたてていた。これは起こさない方がいいだろう。
ちなみに俺が作成した仏の御石の鉢についてだが、なかなかいい仕掛けを我ながら作ったと思っている。見た目は完全にただの鉢植えだが、ひとたび太陽に当てれば七色…とまではいかないが光り出す。
これで輝夜が七色に光るだとか難癖をつければそれまでとなるが。
さて、もう少しカノンの寝顔を堪能したらカノンと一緒に納品しに行こう。
昨日…いや俺からしたら寝てないから実感がないが、とにかく昨日の戦いで心配かけたせいか行動をいつも共にするって約束しちゃったし。
数十分後、目を覚ましたカノンが側でニヤニヤしていた俺に向かって起き抜けの弾幕を放ってきた。
この妹…もう弾幕を覚えたか…。
主人公の能力は作中でも述べたとおり、作成するものには材料が必要となるため、そんなぽんぽん出せません。
カノンは付喪神という種族の中では強いほうです。なんたって年月が違います。
次回は…原作キャラが出てきます。なお、輝夜ではありません。