Fate/GrandOrder ~憎悪と慈愛と復讐の救済を~   作:三枝 月季

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 今更ではありますが、ぐだ帝にて、お竜さんという自我を持った宝具の存在を知れた事が嬉しく、ありがたかったです(超個人的な感動ポイントの一つでした)

 あと、この物語とは別に、亜種聖杯戦争の設定で、不夜城のキャスター主従を主要人物に据えた物語を書きはじめましたので、宜しければ、そちらもご愛顧賜りますようお願いいたします。(この後、日付が変わる頃には二話目を投稿する予定でいます)


天才と魔性

 忠誠を捧げる。と誓って早々に、主の不安定さを知る事になろうとは、思いも寄らなかった。と、ケルベロスは腕の中で音のない寝息を立てる少女を見やる。尤も、冥府の神と、人間の少女とでは、あらゆる面で差を感じるであろう事は想定の範疇であり、今回の件で、先の己の発言を撤回するような、愚かしい真似をするつもりも毛頭なかったが――

 

(この分では、なかなか、厳しいものを視る事になりそうですね)

 

 少女の黒絹の長髪が寝台に広がるのを眺めながら、しみじみと思う。気を失ったように眠るその寝顔は、決して安らかなものではなかった。魘されている様子ではないのに、どこか苦しそうであるのが、余計に悲愴ですらある。ただ、そうして彼女を憐れむ事を、彼女自身は許容しないだろう。

 

 やおら、ケルベロスは一度、深く目を瞑ると、被りを振るように、虹の瞳を少女から部屋の扉へと移す。瞬間、閉ざされた扉の向こうからは、控えめなノックと共に遠慮がちな声がかけられた。

 

「お待ちしていましたよ」

 

 途端、機敏に動いたケルベロスが扉を開け放つ、廊下に立っていたのは、淡い色彩の眼鏡の少女。マシュ・キリエライトだった。

 

「待っていた?ケルベロスさんは、わたしが来る事をご存知だったのですか?」

「……ええ、まぁ。私の本質は獣ですからね。人よりは五感が冴えているのですよ」

 

 聡明な少女のキョトンとした面持ちに、苦笑で答えた美丈夫は、丁寧に彼女を部屋へと招き入れながら、誰も居ない廊下へと目を光らせる。

 

「……母上も姿を現したらいかがです?」

「――……やはり、お前は目敏いですね」

 

 呆れた声音に空間が揺らぐ、現れた灰色の淑女はバツの悪そうな表情で、息子の慧眼を称えた。

 

「アヴェンジャーさんも居たのですか」

 

 一足先に部屋へと踏み込んでいたマシュが、驚きに目を見張るのをよそに、ケルベロスは廊下に出ると、後ろ手に扉を閉めた。

 

我が子(マスター)の様子は?」

「今はまた眠りについています。※※※※のほうはよろしいのですか?」

 

 沈んだ表情に少しだけ硬い声音が返る。

 

「……母は間違えたのでしょうか?」

「それを判断するのは私ではないでしょう」

「……ええ、お前の言う通りね」

 

 明確に責めはしないが、的確に言葉を選んだケルベロスに、エキドナは苦笑を溢す。オルガマリーの魂を還さなかったのは、冥界に籍を置いていた彼に言わせれば、規約違反を問うべき案件ではあったのだ。無論、それは英霊を使い魔とするシステムに関しても言える事であったが。

 

「……一つ、教えてください」

 

 それを咎めたところで事実は覆らない。ゆえにケルベロスは他の問題へと目を向けた。

 

「なぜ、姉上ではなく、私と※※※※が喚ばれたのですか?」

 

 サーヴァントとなった母親の宝具に過ぎない立場で、気にするべき事でもないのかもしれないが、生誕順に反した召喚には、ある種の感慨を覚えないでもなかった。居るはずのものが欠けている。という違和感がどうしても拭えなかったのだ。

 

「……最初に相対した敵がメドューサ(お祖母様)ペガサス(叔父上)だったからよ」

「……そう、でしたか」

 

 叔父上。ケルベロスからは大叔父にあたる天馬は、英雄(ベレロポーン)と共に姉を殺した相手でもある。となれば、母親の葛藤は理解に容易い。加えて、生誕にまつわる因果としても、曾祖母にあたるメドューサの相手は、ある意味ではエキドナが適任であった事も頷ける。まぁ、尤も、あの姉が喚ばれていたところで、彼女はその事に拘泥するような性格でもなければ、同じ轍を踏むような無能でもなかっただろうが――

 

(やはり、寂しかったのですね。母上)

 

 恐らくとケルベロスは思考する。自分達が喚ばれたのは、数少ない、殺されなかった子供(・・・・・・・・・)であったからなのだろう。だが、冥界で生きた自分も、生きながらに永眠させられた弟も、母親にしてみれば、失った子供と大差はなかったのかもしれない。

 

「……ねぇ、ケルベロス」

 

 瞬間、頬が詰めたい手のひらに包まれ、慈愛と悲哀が相克する瞳が揺れる。こうして相対してみると、つくづく憐れな女だと思う。魔の血を引きながら、神となりた女。魔に魅入られて、神の座を棄てた女。数多の伝説を産み、そのことごとくを失った女。冥府で(よろず)の死を見てきたケルベロスでも、己が創造主の一人である彼女の一生には思うところがないワケでもなかった。

 

「お前は、こんな母を許してくれますか?」

 

 そう言った彼女は真実。許されたいのだろうか?もしかしたら、許したいのではないだろうか?ただ――

 

「……それを決めるのも、私ではないはずです」

 

 過去の存在である己の分は弁えなければならない。それがケルベロスの指針であり根幹であった。

 

「――……やあ、家族水入らずのところ悪いけれど、少しいいかな?」

 

 そうして、淀みかけた空気は軽快な声音によって乱される。淑女と魔性の意識が逸らされた視線の先、回廊の陰から現れた芸術的な美女は、ミステリアスな微笑みで神代の親子へと相対した。

 

 

 

 

 

 

 

 ***

 

 

 

 

 

 

 

「碌なもてなしは出来ないだろうけど、まぁ座ってくれたまえ」

「お言葉ですが、何処に座れと?」

 

 キャスター、レオナルド・ダ・ヴィンチに連れられて彼、もとい彼女の工房へと足を踏み入れたエキドナとケルベロスの親子は、雑然とした部屋の様相に絶句と共に立ち尽くす。汚いと言うよりはただ、ただ、紙が多く散らかっている。と言う印象の先立つ室内には、常人には到底理解しえないロジックが敷かれていた。

 

 画家らしく、絵を描いたものも少なくはなかったが、なかには長文の計算式や、何かの設計図と思われるものも多く見受けられる。

 

「あー、余り気にしないでくれて大丈夫。殆どが気晴らしの習作だからね」

 

 そう言って、机脇の床に散らばった紙を拾い集めた彼女は、出来た余白に椅子を二脚並べてそこへ両者を手招く、そうして自分は向かい側に場所を設けて腰かけると、よいしょ。っと、卓上の天球儀やエアスクリューを端に寄せ、いよいよとばかりに美貌の前で手を組んだ。

 

 もし、此処に第三者の姿があったのならば、その者は目の前の麗しき光景に感嘆の吐息を吐いた事であろう。芸術としての美、神性としての美、魔性としての美という三者三様の違いはあれ、美しいものはおしなべて、一方的に聖化される。それは呪いにも等しく、傍観者の脳裏に刻まれたであろう事は想像に難くない。

 

「――……工房にお招き頂いたという事は、それなりの(・・・・・)お話をするつもりである。と受け取って宜しいですか?」

 

 まず、口火を切ったのは、虹色の双眸を煌めかせる美丈夫であった。対する美しき才媛は、あくまでも柔和に微笑む。

 

「何、こちらに君達をどうこうしようという意志はないさ。ただ、まぁ、突っ込んだ話をしなくてはならないだろうから、念の為ね」

 

 自衛(もしも)の為である。ときっぱりと告げる。その虚飾のない言い分に、ケルベロスは腑に落ちた様子で、あっさりと身を引いた。

 

「……じゃあ、まずはサーヴァントとその宝具であるところの君達の関係性について、詳しい事を教えてもらえるかい?」

 

 ダ・ヴィンチの質問を受けた親子は、どちらが説明をするべきかと暫し視線で会話する。最終的に深い頷きに似たケルベロスの瞬きに、エキドナが唇を震わせた。

 

「――……そう、ですね。母が子供達のマスターと(・・・・・)座を担っている(・・・・・・・)。と、お考えいただければ、最も分かりやすいかと」

「ふむふむ、想定の範囲内の答えではあるが、やはり、驚きの仕組みではある。だが、そうなると君の魔力消費は相当のものなんじゃないか?ひいてはマスターの負担も甚大なはずだ。これは、怒らないで聞いて欲しいんだが、彼を一度、還す事は出来ないのかい?」

「……それは愚問というものです。生まれた子供は喪う事はあれ、母胎に還る事はありませんので」

 

 途端、事実を述べたに違いない、端的な答えに空気が軋む。よりにもよって、それを口にしたのが、彼女であった。という、ただ、それだけの理由で。

 

「…………なるほど、出産(誕生)に準えた召喚である以上は、確かに道理だ。加えて、君に子殺しが出来るはずもない。しっかし、幸か不幸か、これが通常の聖杯戦争でなくて良かったよ。カルデアのバックアップがなければ、マスターは今頃干からびていたに違いない。逆に言わば、この戦いにおいては君の能力ほどに、お誂え向きのものもないのかもしれないけれど、それは同時に、君一人の生死に戦況が掛かっている。と言っても過言じゃなくなる」

 

 決して弱ってはいないけれど、これは困った。とダ・ヴィンチが嘆息する。だが、流石に万能の天才なだけはあって、切り換えは早い。

 

「――……そう言えば、此処に来る前に、君達は神妙な顔つきで話し込んでいたけれど、それは我々も含めた今後に影響するものかい?」

「……いえ、影響と呼べるほどのものかは分かりませんが、どうやら、我々が母に喚ばれる事に順番の縛りはないようです」

「というと?」

「……私は所謂、長男ではありますが、第一子ではないのです。なので、姉の存在が見受けられなかった事が、単純に落ち着かなかったのですよ」

 

 とても個人的且つ、些細な感傷です。と肩を竦めたケルベロスに対し、ダ・ヴィンチは喰い気味に身を乗り出す。

 

「つまり、誰を喚ぶか(・・・・・)。はこちらが恣意的に選択できる(・・・・・・・・・)。という事なんだね!?」

「――え、ええ、恐らくは」

 

 ダ・ヴィンチに詰め寄られたケルベロスは、助けを求めるように傍らを見やる。息子の困惑の視線を受けたエキドナは、すぐさま助け船を出した。

 

「だとしても、我が子らの召喚にはリスクが伴う事は貴女もご承知のはず、何より、戦場に子供を招きたいと思う母親が何処におりましょう。これ以上はもう――」

「なら、私もこの際だからハッキリと言わせてもらうが、君が自分の子供達を宝具(武器)に昇華している事実は変わらないんだ。君がその事をどれだけ忌避しているとしても、それがサーヴァントとしての、エキドナのすべてじゃないか?」

「――それはッ!!」

 

 瞬間、ケルベロスが焦ったような声を上げ、空気が凍りつく。一瞬の静寂の後。ガタンッ!!と大仰な音を立てながらエキドナは席を立った。ダ・ヴィンチの言い分は的確であったがゆえに、彼女の逆鱗に触れたのである。

 

 母上。と己を呼ぶ声に、どうにか怒りを噛み砕いた様子のエキドナは、熱に潤んだ瞳を震わせながら、失礼いたします。と美麗な声を張って踵を返した。これ以上、同じ空間に居る事すらも耐えきれない。と言わんばかりに刺々しい靴音を響かせて、工房の扉を威勢よく開け放つが否や、彼女は足早に回廊を歩き去った。

 

「――……どういうおつもりですか?」

 

 やおら、視線を扉からダ・ヴィンチへと戻して、ケルベロスは低く問う。エキドナほどではないにしろ、彼もまた、怒りと呆れのないまぜになった表情で、ダ・ヴィンチを見据えていた。

 

「……まぁ、些かキツい言い方になった事は認めよう。けど、彼女や君に配慮している時間すら惜しい。というのが正直なところだ。事態が逼迫している以上は、使えるものはそれが何であろうと、使うのが筋じゃないかい?無論、私を含めてね」

「……では、思惑通りに仕える道具(わたし)を残した貴女の真意について、お聞きするとしましょう」

 

 ふと、降参だと言うように、机に肘をつき頭を抱えたケルベロスとは対照的に、ダ・ヴィンチの美貌は華やぐ。

 

「うんうん、話が早くて助かるよ。()の事を君のお母さんの前で言うのは流石に憚れてね。どっちにしろ、地雷である事に代わりはないかもしれないが、理性的に対処出来そうな方に賭けさせて貰ったのさ。計算通り、彼女が立ち去ってくれて良かったよ」

 

 特に悪びれるでもなく策を語った美女に、流石に深い息を吐いたケルベロスは、次からは穏便に頼みます。という意味合いの愚痴を溢してから、答えを返した。

 

「…………そう、ですね。一番の懸念事項は、場合によっては、私は彼の道具になっているやもしれない。という事でしょうか」

「……ああ、そうか。君は十二番目の功業(・・・・・・・)だったね」

「ええ、屈辱ではありますが、厳然たる事実です」

 

 ダ・ヴィンチの指摘に、美貌を厳しく歪めたケルベロスの表情には、やはり、人型を取ろうとも誤魔化しきれない、魔獣としての風格が感じられた。

 

「やはり、憎いかい?」

「………………狡いお人だ。そういった聞き方をされてしまえば、はい。と答える他ありませんよ。ですが、最早、清算は済んでいる事でもあると思っています。被害者感情で見れば仇でも、客観的に見れば、あの男も神に翻弄された哀れな者ですから。まぁ、多分に蔑視を含んだ見解ですがね」

「だとしても、冷静なものだね」

「ははは、それはどうでしょう?口では、なんとでも言えますからね。実際に目の前にしたら、どうなるかは知れませんよ?」

 

 そう言って笑んだケルベロスではあったが、その虹に浮かんだ光は今までになく、鋭く冷えたものであった。

 

「んん~、恐ろしい話だ」

「まったくです」

 

 魔性の仄暗い殺気を受けて、思わずと両腕を擦ったダ・ヴィンチは、表情には出さないまでも、確かに恐怖を覚えてはいた。そして、そんな彼女の心の内は、ケルベロスも見抜いていた。

 

「……なので、結論と致しましては、戦力として彼を欲する事はおすすめできません。私個人としましても、敵に回すよりは、味方に置きたい男ではありますが、組織内に紛争の種を抱える事になるのは必至でしょうから」

 

 そうして、静かに椅子を引き、立ち上がったケルベロスは、暗に、これ以上の問答を拒んでいるようでもあった。

 

「最後に一ついいかい?」

「……ええ」

「君の眼は千里眼か何かかな?」

 

 その言葉に、束の間、時が止まる。蒼く光る聡明な眼差しに、反映された虹の彩りは動じない。

 

「……さぁ?どうでしょう。元々、素質には恵まれていたようですが、私のこれは、母の様に先天的なものでもなければ、完成されたものでもありません。ただ、冥府の神に仕えるようになり、数多の死に相対するようになった事で、多少、肥えてしまった部分はあるのかもしれません」

「具体的には?」

 

 抽象的な言いざまに、ダ・ヴィンチが食い下がる。ここに至って、ケルベロスは視線を逡巡させて思案する。

 

「……そうですね。母の霊体化は私には無意味でした。ですが、それは我々の間に繋がりがあるからこその現象なのかもしれないので、なんとも。ただ、冥界に連なる者であった私は、死者であるサーヴァント相手には、何かしらの優位性を持てる可能性はあるかと。とは言え、実戦運用がまだなので、確証もなければ、詳細も不明です」

 

 煮え切らない返答で申し訳ない。と苦笑したケルベロスにダ・ヴィンチは緩く首を振る。

 

「いいや、現状ではそれだけでも十分に有益な情報だ。見識は多ければ多いほどに、選択の余地が広がるからね。ゆえにこそ、もう、お互いに取り繕うのはよそうじゃないか」

「はて?なんのことでしょう」

「……単刀直入に聞くが。君は彼女の(・・・)何を視た?」

 

 瑞々しい唇から紡がれる声は低く、凪の様に穏やかだったが、どこか有無を言わせぬ力強さがあった。

 

「何も」

「嘘だね」

 

 その答えを予測していたとばかりに、美女は即答する。

 

「敵対者ならばともかく、我が君(・・・)に関するその手の質問には答えません。それはつまり、何も視ていない事と同義でしょう」

 

 対する魔性も、どこまでも涼しい表情を崩さない。

 

「へぇ、早くも義に篤いんだね」

「自らの預かり知らぬところで、秘密を盗み見られて良い顔をする人など居ませんよ」

 

 違いますか?と問い掛ける様な視線に、ダ・ヴィンチは始めて苦悶する。

 

「……確かに、それは君の言う通りかもしれないね。だが、大事を前にして尊重出来る個人の問題など、たかが知れているものだよ」

「貴女の言い分にも一理はあるでしょう。ですが、彼女が何者であれ、彼女に世界を負わせる事に違いはないのでしょう?ならば、すべては彼女が選択をする事です」

「…………君から見て、彼女は世界を救える器だと思うか?」

「…………そう、ですね。五分、かと」

 

 その答えはダ・ヴィンチの虚を突くには十分だったのだろう。しかし、深い色をした瞳の瞠目に込められた驚きが、前向きなものであったのか、後ろ向きのものであったのかの判断はつけがたかった。

 

「淑やかな彼女は、守るべきものを護り通そうとするでしょうが、荒くれた彼女は、自らの領分を害そうとするものを攻め滅ぼそうとするでしょう。どちらにせよ、徹底的で容赦はない。きっと、彼女の救い(闘い)方とはそういう、冷静でありながら、苛烈なものです」

「…………なるほど、君が私に言えるのはそれだけかい?」

「有意義な話し合いとなったのであれば、私としても喜ばしく思います。では、失礼」

 

 今度こそ、話は終わりだ。とばかりに、丁寧に椅子を揃えたケルベロスは、追撃の隙を与えぬ、泰然とした微笑みを浮かべ、一礼の後に退室した。

 

 残された美しき才媛は、モナリザの美貌に少しばかり疲れを見せつつ、詰めていた息を吐く。

 

 そうして、やはり、彼らの相手は自分にしか務まらなかった。と己を褒め、鼓舞しながら、それでも、聞き出し、引き出せなかった多くの情報へと、忸怩たる思いを滲ませる。

 

(神話的にはそれなりの失敗談もあるはずなんだが、やはり、パンがあってこそ(・・・・・・・・)。か)

 

 不敬と隣合わせの称賛を贈る。天才の眼光には、未知に挫けず、挑もうとする。獰猛な輝きが宿っていた。

 




 
 因みに、ケルベロスにパンを与える。とは厄介な相手を賄賂で懐柔する事を指す諺だそうですよ。

 そして、サクサク進まずに、掘り下げる事も小出しのスタイルで申し訳ないです。あと数話はこんな感じで各方面?でのお話を書いていくことになると思います。

 アヴェンジャー関連のマテリアルは一章を始める直前に詳しく開示する予定でいるので、今しばらくお待ちいただけたらと思っております。

 ※ダ・ヴィンチちゃんの工房はもっと綺麗だとは思うのですが、アヴェンジャー親子にはかなり知的好奇心を擽られたと思う?ので、このような仕上がりとなってしまいました。(史実の彼、というか芸術家の間では、メドューサなどの怪物は絵のモチーフとして、とりあげやすい題材な気も致しますし、なんか、そんなノリがあったのかもしれない。という事でご容赦頂きたいです)(陳謝)

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