Fate/GrandOrder ~憎悪と慈愛と復讐の救済を~   作:三枝 月季

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 またしても、間が空いての更新となってしまいまして、申し訳ありません。

 二部二章も感動しましたし、今年の水着イベも楽しみですね。

 では、今話もお楽しみいただければ幸いです。


微睡みの中で……

 気がついた時(我に返った時)、女は見知らぬ空間に居た。そこは、上下左右はおろか、寒暖の差、明暗の違い。ましてや、時の概念すらも失ったかのように、一面の白い闇に支配されていた。まるで、世界から逸脱してしまったかの様に、ともすれば、隔絶されているかの如くに、兎角、現実味というものがなかった。

 

(――……ここは)

 

 と、思わずと口にしたはずの言葉は、音にはならず。この段に至って初めて、女は視覚で捉えた世界以外での違和感を覚える。それは実体を伴わない感覚と浮遊感であった。まさか。と、視界を巡らすものの、どのように足掻いたところで、己の身体を視認する事は出来ず、その異常な不気味さに、瞬時に戦慄した。しかし、震える身体を持たない現状では、己を抱き宥める事も叶わず、行き場を失い渦巻く恐怖に囚われるしかなかった。

 

 加えて、女は己以外の不可視の存在が、この世界で蠕動した事を本能的に察知した。身体の感覚と空間が正常であったならば、それの羽搏きが髪を乱し、それの歩みが地を揺らし、それの吐く息が皮膚を撫ぜていたであろう。ともあれ、圧倒的な重圧が、女にトドメを刺さんと迫っている現状に変わりはなかった。そして、叫び声一つ上げられぬ女に出来る事はといえば、ただ、ただ、それが立ち去るのを祈るぐらいであった。けれど、願いは虚しく、それはどんどん、女との距離を詰めていく。そうして、女が祈りよりも諦観を覚え始めた時――

 

「――やぁ、気が付いたみたいだね。初めまして」

 

 それは、先程までの気配からは考えられぬ程に、喜色の滲む声音で、凡庸な挨拶をしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――……だ、誰。い、いったい。何が」

 

 ピンッと張っていた空気が急に緩んだ事で、女は詰めていた息を震わせる。だからだろうか、彼女は自分が言葉を音に出来ている事実に、気が付いていない様子であった。

 

「ああ、そうか。ごめん、不安にさせてしまったようだね」

 

 対する何かは、敵じゃないよ。と優しく語り掛ける。依然として姿を捉えられないままの、音だけの邂逅ではあったが、子供とも大人ともつかない、どちらかと言えば低く澄んだ、独特な雰囲気を有した響きからは、害意は微塵も感じられなかった。それどころか、こうして会えた事が嬉しいとばかりに、一音、一音が、微かに弾んでいるにようにさえ受け取れた。

 

「で、でも、わたし。カルデアスに取り込まれて、死んだんじゃ……」

「うーん。死ぬという定義もいろいろあるだろうから、一概に否定は出来ないのだけれど、きみの魂は、ぼくが守っているよ」

 

 状況を上手く呑み込めていない様子の女が疑問を口にすれば、否定とも肯定ともつかない解答と、魂を守っている。という尊大ですらある言い分が返って来る。ただ、それが余りに柔和で、あっけらかんとしたものであった為に、女は狼狽えた。自身に何が起きたのか、良し悪しの判断もつかなければ、理解する事すらも出来なかったのである。

 

「……意味が分からない。って感じだね」

 

 途端、女の当惑に勘付いたように彼?が苦笑するような気配があった。その笑みに混じる苦味には、明らかな良心の呵責と、何某かに対する憤懣やるかたない思いが滲んでいる。

 

「ただ、ぼくも。事のあらましのすべてを把握しているわけではないから、きみの満足に値する説明が出来るとは思えないんだな。それでも、良ければ、言える範囲のことは答えるけれど」

 

 どうする?と女を窺う彼の配慮には、どこか怯えの色があった。

 

「…………いいわ、説明して頂戴」

 

 その雰囲気を感じ取ってか、女は幾分か平静さを取り戻した風に説明を促した。怖いものなど何一つない。と言うような高慢さを浮かべた命令口調は、彼女が身に着けた一種の鎧である事は明白だった。

 

「……うん。分かったよ。でも、その前に、良ければきみの名前を教えてほしいな」

「――あなたね!!人に名乗らす前に、自分が名乗るのが礼儀じゃないの!?」

「うう、きみは結構、痛いところをつくなぁ」

 

 この状況で名を問われるという事に、女は如実に警戒を強めた。名は楔であり枷鎖である。それが何であるか。を規定する物差しである以上は、おいそれと明かせるものではない。真名を知られるという事は、自分の絶対的な部分を相手に掌握される。という事と同義なのだから、魂を守っている(・・・・・・・)。と彼が言うのならば尚更、明かせるわけなどなかったのである。そして、それは、実情としての彼女が、どれほど弱い女であったとしても、甘い声だけの相手をすぐさま信用して縋れるほどに、軽率な女ではなかった。という事の何よりの証左でもあり、先の経験(・・・・)をすぐさま次へと活かせる、彼女の素直な頑なさでもあった。

 

「――……でも、そうだね。きみが望むのなら名乗ろうか。多分、無駄だろうけれど」

 

 そうして、女に糾弾を受けた彼は、どこか乾いた虚無感を漂わせて、その名を告げた。

 

「ぼくは、※※※※」

「――……え、何?もう一度言って頂戴」

「※※※※だよ」

 

 繰り返される。その名称は、言うなれば空虚であった。彼の名だけが明確に、ぽっかりと世界から欠落していた。

 

「………………悪いけど、伝わってこないわ」

 

 やおら、何とも言えない空間に訪れた、何とも言えない静寂を乗り越えながらも、女は勢いを失くしていた。

 

「……うん。でもそれは、きみのせいじゃないから、そう、落ち込まないで欲しいな」

「べ、別に落ち込んでなんかないわよ!!」

 

 しかし、憐憫を向けた相手に労われた事で、女の勝気さには、またしても火が付いたようだった。

 

「そうかい?じゃあ、ぼくがそう思いたかっただけかな」

 

 ちょっと恥ずかしいや。と空気がほろ苦く綻ぶ。すると、女の気配も鼻白むように揺らめいた。

 

「でも、得体の知れない奴とこのまま会話を続けるのも、気持ちが悪いだろうから、きみたちの世界における、ぼくの通り名を教えておくね」

「……通り名?」

「うん。金羊毛の番竜。または、コルキスの竜。そう称される存在がぼくだよ」

「は?」

 

 刹那、今度は衝撃による静寂が辺りを支配する。予想だにしていなかった展開に、彼女の脳は処理不足を起こして、一時的に機能を停止させていた。

 

「……あれ?もしかして、ピンと来ていない?」

 

 ぼくは兄弟たちの中でも影が薄いからなぁ。と空気に自嘲的な諦観が混じる。

 

「……………い、や、分かる、けれど」

 

 そう、分からないと言うわけでは断じてなかった。金羊毛の竜、乃至、コルキスの竜と言えば、ギリシャ神話に散見される英雄譚の一つ、イアソンが率いたとされるアルゴナウタイの冒険に出てくる竜である。しかし、それを理解出来たところで、どうして信ずる事が出来ようか?尤も、それは、この状況のすべてに言える事ではあったのであるが――

 

「――……んで、どうして、そんな存在が、わたしの魂を守っているわけ!?」

 

 徐々に声量を上げる。女の頓狂な悲鳴に気圧されるように、竜は怪訝そうに呟いた。

 

「え?なぜって、きみは母さんに会っているだろう?」

「へ?」

「ん?」

 

 束の間、両者の間にズレが生じる。お互いに特定の人物を知っている事を前提とした会話は、その前提とする知識に差があったのである。

 

「――……ああ、そうか。母さんはサーヴァント?になっているんだったね。じゃあ、真名は名乗らなったわけか」

 

 なるほど。と一人納得する彼に、反比例するかのように女は戦慄く。

 

「ちょっ、ちょっと待って頂戴!!アヴェンジャーが貴方の母親だというのなら、彼女の真名は――」

「エキドナ。だよ」

 

 女の混乱に竜が一石を投じた事で、波紋はより大きなものへと進化した。具体的には、薄い氷がヒビ割れるように、空気にピシリと衝撃が走ったのである。

 

「ハァァァァァァァッ!?意味わっかんない!!なんてもんを喚び出してやがるのよ!!あの女!!自分が何をしたか分かってんのかしら!!」

「――ええ!?ちょっと、なんかよく分からないんだけれど、兎に角、落ち着いてもらえないかな?それと人の母親をディスるのはやめておくれよ。いやまぁ、ぼくも母さんも厳密には人じゃないし、確かに母さんは色々とやり過ぎるところがあるけれど!!」

 

 先のものよりも大仰な叫び声は最早、怒号だった。竜は狼狽えつつも、怒りの矛先が自分ではない事に安堵しながら、女を宥めようとした。しかし――

 

「落ち着けるわけがないでしょう!?」

 

 女の激情と言うのは、往々にして御し難いものである。その例に漏れず、彼女のそれは、お手本の如くヒステリックだった。

 

「それに、あなたもあなたよ。どうせ、わたしの事なんて、面倒なものを押し付けられた。としか思ってないくせに!!」

 

 瞬間、怨嗟と言うには、余りに卑屈な悲鳴を浴びせかけられた竜が、息を呑む気配がした。時を同じくして、女も自身の取り乱し方に、恥辱を覚えたかのように押し黙る。

 

「――……きみは、そんな風に絶望したのかい?」

 

 対する竜は自身に噛みついた女へ、憤る事をしなかった。寧ろ彼女の事を思って胸を痛めたかのように、呆然と言葉を紡いだのだ。あからさまに同情的なそれは、女の神経をより逆撫でるには、充分に傲慢な優しさだった。可哀想という感情には、自分でなくて良かった。という驕りが付与されているに等しいのだから。ゆえに、女がすぐさま熱を取り戻しても、なんら可笑しい事などなかったのだが――

 

「…………もし、そうだと言ったら?」

 

 そうはならなかった。彼女は余りに正直な竜を前にして、興が削がれてしまったのか、他人事のように投げやりに、自らの心情を吐露したのだった。対する竜は決意を固めるように沈黙した後で答える。

 

「――……そうだね。きみがぼくを絶望から救ったように、ぼくがきみを絶望から救ってあげたいな」

 

 すると、思いがけない返答に、今度は女が虚を突かれたかのように黙し、竜が不安そうに食い下がる。

 

「嫌、かな?」

「…………嫌も何も、わたしは貴方を絶望から救った覚えなんて――」

 

 けれど、女の疑問は形となるより先に、竜のくぐもった笑い声に掻き消された。いや、もしかしたら泣いていたのかもしれない。それくらい感傷的な声色だった。

 

「――……竜のクセして情けないとは思うのだけれどね。ぼくの絶望は孤独だった。守護竜としての務めも果たせずに、眠り続ける事となったぼくは、必然的に外界との繋がりが希薄になった。それはもう、生きながらにして死んでいるようなものでね。ほら、きみも眠った事があるのならば分かるだろう?眠っている間に出来る事は、たかが知れているんじゃないかい?まぁ、人のそれとぼくのそれが、まったく同質のものかは分からないのだけれど」

 

 そう言って苦笑した様子の竜に、女はなんと声を掛けたらいいのか分からなかった。竜自身は、なんてことはないように語ってはいるが、話を聞いた限りでは、彼にかけられた呪いは、正しい意味での眠りとは言えない気がしてならなかった。きっと、それは彼の視界を暗転させ、その動きを封じる事は出来ても、意識を刈り取るまでには至らなかったのであろう。そんな状態で孤立せざるを得なかったのだとしたら?とそこまで考えて、女は氷水に浸かったかの様に肝を冷やした。

 

「――……兎も角、そんなぼくの元に君という存在が現れた。そして、こうして言葉を交わしている。それが、どんな形のものであれ、ぼくは嬉しいし、楽しくて仕方がないんだ。だって、きみを守っている限りは、ぼくはもう独りぼっちじゃないんだから」

「独りぼっち、じゃない?」

「そうだよ」

 

 その声音のまろやかな響きと真っ直ぐさに、女は居心地の悪さを覚えて、失くした瞼の存在を嘆いた。そして、自問する。彼に対してこれ以上、何が言えるのかと。

 

 彼の優しさは甘い痺れ以外の何物でもなく、恐ろしい。圧倒的な包容力の前では、強がれば強がるほどに尚、惨めな気持ちにすらなる。端的に言って慣れない手合いだった。

 

(ああ、だけど)

 

 決して、望まなかった状況ではないのかもしれない。と浅はかにも思考する己が居た。

 

 由緒ある家柄の魔術師である彼女には誇りがあった。力量だってそう悪いものではないと思っていた。けれど、カルデア(父の遺産)を背負って立つには、余りに重要なものを欠いてしまっていた。それゆえに、自分は評価されず、自身を肯定できずにいた。そんな身の上で受けるには、彼の言葉は悪魔の囁きじみていた。

 

「……嫌ね。これ以上弱くなるなんて」

「……でも、きみが強くなってしまうとぼくが要らなくなってしまうかもしれない。それは困るな」

 

 ふと、無意識に吐露した心情に、大真面目な答えが返って来るものだから、女は笑いたくなった。

 

「……わたしに、貴方は分不相応だわ」

 

 彼女にしては珍しく、本心からの言葉が口をついて出る。竜は高位すぎるがゆえに、幼子の様に扱いが難しく感じられた。

 

「そうかなぁ?仮にそうだとしても、それはこの際、仕方のない事じゃあないかい?」

「……ハッキリと言うのね」

「うん。だって、ぼくにはきみだけだし、もう決めてしまったもの、きみを守る。って」

 

 瞬間、女は殴られたかのような衝撃を覚えた。決して、望まれて選ばれた結果でない事は理解していた。それでも、自分は確かに誰かにとっての唯一無二になる事は出来たのだ。

 

 でも、だからと言って、どうすればいいのだろう?胸に湧き上がったその思いを、そのまま口に出せるほどに、彼女はしなやかな女ではなかった。

 

「――……それで、貴方はいいの?」

 

 逡巡の末、結局、彼女は歓喜よりも不安を口にした。そして、可愛くない己に呆れながらも、そこに変わらない自分らしさを見い出したのである。

 

 対する竜は苦悶するように唸って、言葉を選ぶように語り出した。

 

「…………逆に、聞きたいんだけど。きみはやっぱり、ぼくじゃあ不満かな?正直な事を言えば、ぼくよりもケルベロス兄さんの方が、能力は高いと思うし、何より、ぼくはきみの魂を守れても、きみの人生を保証する事が出来ない。ぼくにかかった呪いは、きみをも蝕んでしまうみたいだから、ぼくらはこれから先、二人ぼっちの世界で生きていかなくちゃならない」

 

 きみを怖がらせて、嫌われるかと思うと、言いだせなくて、ごめん。と竜の気配が小さくなる。それは、風の音の様に頼りない声音だった。

 

 女はそんな竜の言葉に驚きを覚える事はあっても、責める気力は起きなかった。彼女の気質を考えれば、それは意外なほどに優しい対応ではあったが、仮に彼がどれだけの間抜けだったにせよ。呪いの咎をすべて、呪われたほうに科せるほどに、彼女は非道ではなかったのである。

 

「――……でも、あなたにはわたしだけなんでしょう?」

 

 やおら、不遜ですらある女の返しに、竜は驚きながらも、慌てたように肯定を返す事となる。

 

「なら、わたしはあなたでいいわ。あなたのお兄さんがどれだけ優秀かは知らないけれど、乗り換えが上手くいく保証だってないんじゃないの?」

「……うーん、まぁ、確かに?」

「じゃあ、仕方がないじゃない。こうなった以上は、嫌でも貴方に付き合うしかないでしょう?」

「……ああ、ごめんね。やっぱりきみには辛い思いを――」

「今の、“嫌でも”は仮定の話よ!!」

「そうかい?でも、気を付けるね」

 

 自分の態度に反応して、ころころと忙しなく一喜一憂する竜を相手に、女は深い息を吐く。そこには、ありとあらゆる。様々な感情が籠っているようだった。

 

「……オルガマリーよ」

「へ?」

「わたしの名前、オルガマリー・アニムスフィアよ」

「――……そうか!!オルガマリー・アニムスフィア!!オルガマリー・アニムスフィアがきみの名前なんだね!?なるほど、きみはオルガマリー・アニムスフィアと言うのか!!」

「分かったから、そう何度もフルネームで呼ばないで頂戴。落ち着かないわ」

 

 名を呼ばれる事のない彼が、己の名を恍惚と歓呼している様子には、ささやかな罪悪感を覚えたオルガマリーではあったが、これから先、彼と言う守り()に、囚われる事が決定されている事を思えば、お互い様かもしれなかった。

 

「ああ!!ごめん、誰かの名前を呼ぶのなんて久しぶりの事で、とっても嬉しくて!!」

 

 何もない空間が確かに喜びに沸き、空気は震えてにへらと笑う。姿が見えなくても、いや、見えないからこそ、それらは如実だった。

 

 普通、自分の不幸で誰かが救われているなんて、虫唾の走る話であろうに、威厳もへったくれもない竜の、鼻にかかったように甘い声を聞いたら、気難しく強情なきらいのあるオルガマリーでも、最早、すべてがどうでもよく思えてしまった。

 

「……そう、結構なことね」

 

 釣られるようにオルガマリーも笑う、表情を失って尚、彼女の笑顔は微笑みというには引き攣ったものではあったが、それでもそれは本心からの笑みだった。

 




 という事で今話は、首の皮一枚ではありますが、現状で生存ルートに入ったオルガマリー所長と、彼のお話となりました。精神世界での邂逅、夢と現の狭間での出会い。という風に解釈頂ければと思っています。

 どうにも、オルガマリー所長のキャラクター性を掴み切れていないところがあるので、それっぽく書けているのかは自信がありませんが、竜君に関しては、他の兄弟程に魔物感が全面的ではないというか、それっぽく育つ土壌になかったというか……。兎に角、止まってしまった子。という感じのコンセプト?で描いていければ、なんて考えています。作者の贔屓目かもしれませんが、この二人はなんだかんだと、いいコンビになっていってくれるのではないか?と期待をしているところです。

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