未だにユニットの夢を見続ける俺、新導クロノの前に現れたユニットはスキルを持たないクリティカルトリガーの【スチームスカラー カー・ランマ】だった。
 マッドサイエンティストの肩書を持つ彼女に、頼まれたのは……

クロノとユニットのイチャイチャ話、第三弾。

続きは無い。(3度目)


※カードファイト!!ヴァンガードGのネタバレ、キャラ崩壊注意
※この小説はPixivとのマルチ掲載です

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今回は、ギャグ多め。
どうしてこうなった……


クロノと【スチームスカラー カー・ランマ】

「……? あれ、ドラン?」

 

「おお! 本当に現れた!」

 

 ユニット達が夢に現れるようになって結構経った。しかし、今日は今までとは違い、【クロノ・ドラン】では無く別のユニットが俺を出迎えた。

 

「お前は……【スチームスカラー カー・ランマ】」

 

 片目や両腕、両足等、体の四割を機械化した黒髪、茶色のコートにシルクハットを被ったユニットは【スチームスカラー カー・ランマ】、俺のデッキのクリティカルトリガーだ。

 

 俺がデッキを新調した時、スキルが無い他のクリティカルトリガーと交換して使っていた。

 

「やぁやぁマイヴァンガード。ドランの代わりに私が出迎えるよ。

 当然、マイヴァンガードに用があるからだ」

 

「用……?」

 

 俺は首を傾げる。

 このユニットの事はあまり知らない。なので、用と言われても想像もつかない。

 

「私はこう見えても研究者……まあ、周りからはマッドサイエンティストなんて呼ばれている事もある。そんな私はドランがきっかけで様々な経験が足りない事に気が付いたんだ」

 

「はぁ……」

 

「100年以上生きているのに、子守の経験も無い事には自分でも驚いたものだよ」

 

「100年!?」

 

 俺は思わず驚いた。

 見た目だけなら、俺と一緒に暮らしているミクルさんと同じ位なのに……

 

「そ・れ・でだ。折角マイヴァンガードがいるんだからこれを機に今までやって来なかった事をやってみようと思ってね。ぜひ協力してもらいたい」

 

「……まぁ、変な事じゃなければ、良いけど」

 

 ユニットと触れ合うことなんてこれっきりかもしれないし、俺は了解した。

 

「ありがとうマイヴァンガード。

 じゃあ、体験した事とはズバリ……“恋人”だ」

 

「へ?」

 

 何故だろうか。最近こんなのばっかりな気がする。

 

「研究者だったからな。どうも、人との付き合いなんかは経験が不足しているんだ。ぜひマイヴァンガードと恋人とやらを体験してみたい」

 

「そんな事、急に言われてもなー……」

 

 カー・ランマはワクワクしているようだが、俺は言葉に困り、頭をかく。何故か【スチームメイデン エルル】の顔が浮かび上がり、引っかかる。

 

「まあまあ、それっぽい事をするだけだ。気楽にしたまえ」

 

 そう言いつカー・ランマは何か資料らしきモノを取り出す。

 

「ふむ。恋人とは一緒に歩く時に手を繋いで歩くらしいな」

 

「まあ、それなら簡単だな。ほら」

 

 カー・ランマの義手を掴んだ。

 

「ふむ。この状態でさらに腕に体を密着させて……」

 

「お、おい!?」

 

 カー・ランマは顔色1つ変えずに胸で挟む様に俺の腕に抱き着いた。

 

「む、体温が若干上昇しているな。鼓動も少し早い……なるほど。

 マイヴァンガードは私との接触に照れていると言う事かね?」

 

「き、聞くな! 恥ずかしい! あとこれ以上体をグイグイ近付けるな!」

 

 カー・ランマは催促のつもりか、俺に抱きついたまま詰め寄るが、機械化されてない人間らしい膨らみが更に俺の腕に当たる。

 

「む、なるほど。これは恋では無く羞恥心による変化か……ならば好物を前にして気持ちを昂ぶらせれば恋になるのか?」

 

「お、おい? 恋人の経験をするんじゃなかったのか?」

 

「そうだったな。

 ……しかしマイヴァンガードよ。私は研究者だ。得られた結果は分析しなければ……」

 

 漸く離れてくれた。やっぱり簡単に引き受けるんじゃなかった。

 

「そうだ、マイヴァンガード。マイヴァンガードは何が好きだ?」

 

「俺の好きな物?

 うーん…………俺と一緒に戦ってくれたお前達、かな?」

 

「なるほど…………へ?」

 

 俺の言葉のせいか、突然、カー・ランマが止まった。

 

「……う、ぁ…………ず、ズルい……こ、今度はこっちが羞恥心で体温と鼓動が上昇しておる……」

 

「どうした?」

 

「きゅ、急に主人公風吹かしおって! こ、こうなれば……! よし! 早速デートと行こう! こっちだ!」

 

「お、おい!?」

 

 カー・ランマに引っ張られるまま、俺は見知らぬ場所へと連れられた。

 

 

 

「此処は……」

 

「❘理想巨兵《イデアドローン》を初めとする、我ら以外のギアクロニクルがいる拠点だ」

 

 そこら中に機械兵、理想巨兵が見える。リューズとの戦いで俺を苦しめてきたユニット達だ。

 

「彼らは機械。我々が正しく管理すれば、前の様な危険な事件が起こりはしないだろう。

 まあ、それはそれとして……ここに来た用事はだな……」

 

 カー・ランマは笑う。まるでこれから悪戯でもするかのような顔だ。

 

「おーい、エメルアンナ。いるかー?」

 

「何よ、うるさいわね……って、新導クロノ!?」

 

 カー・ランマが呼んだのはリューズの使っていた❘守護者《センチネル》のユニット、【スチームスカラー エメルアンナ】だ。

 

 カウンターブラストでデッキの上5枚でガードするクインテットウォールの能力と、ドロップゾーンのカード1枚をバインドして、2枚をデッキに戻す能力を持っている。

 

「なんの用かしら?」

 

「現在、マイヴァンガードを使ったある実験をしているのでな。協力してほしい」

 

 おい、今実験って言ったぞ?

 

「内容によるわね。此処は暇すぎるから、面白い事であればいいのだけれど……」

 

「恋人の研究だ」

 

「……何それ、面白そうじゃない!」

 

 随分あっさり乗ったな。

 

「じゃろ? なのでぜひ協力してほしい」

 

「それで、私は何をすればいいの?」

 

 エメルアンナは乗り気の様だが、振り回される俺は完全に蚊帳の外だ。

 

「えーっと、嫉妬の研究がしたいから……私の目の前でマイヴァンガードと恋人の真似を頼む」

 

「……え?」

 

 エメルアンナは固まる。やる気満々で取り出した機器を握る腕が止まった。

 どうやら解析する方だと思っていたらしい。

 

「協力、してもらうぞ?」

 

 

 

「……むぅ……なんで私がこんなガキと……」

 

「お前が簡単に受けるって言うからだろ?」

 

 俺の隣でブツブツ文句を言っているエメルアンナ。今の所は手すら繋いでいない。

 

「貴方みたいなガキが私と付き合うなんて100年早いの!」

 

「……お前もカー・ランマみたいに見た目以上に長い時間を生きてるのか?」

 

「当然! 114年から数えるのやめちゃったけどね」

 

「へぇ……」

 

 やっぱり、ギアクロニクルは時を操るクランだからそう言う奴が多いんだろうな。

 

「そもそも、貴方が私をデッキに入れていれていればこんなに暇になったりしなかったのに!」

 

「そんな無茶苦茶な……」

 

「無茶苦茶じゃ無いわよ!

 今までの貴方のデッキは【クロノジェット・ドラゴン】が軸だったけど、【クロノジェット・ドラゴン G】になってストライドスキルが手札を使う様になったじゃない! なら、手札を使うあの小娘より、私の方が相性が良いんじゃない!」

 

「……まあ、一理あるかも……」

 

 だけどクインテットウォールはデッキの上の5枚をガードに使う、ガード値の安定しない守護者だ。

 トコハとシオンと練習しているとどうも終盤の攻撃は2人共リアガードもヴァンガードもパワーが高過ぎて、クインテットウォールに頼るのが難しい。

 それに、デッキの減りも早くなる。

 

「おーい、そういうのは良いから恋人の真似を頼むぞ」

 

 カー・ランマから催促された。

 

「じゃあ、取り敢えず手くらい握るか」

 

「っひゃ!? って、手……ですって……!?」

 

 先までの威勢が嘘の様に消えた。て言うか、滅茶苦茶恥ずかしがっている。

 

「……ほら」

 

 流石にエメルアンナがこんなに恥ずかしがっているとこっちも恥ずかしくなる。

 

「う……うぅ……」

 

 100年も人と繋がりを持たないとこうなるのか……俺はよくトコハに引っ張られてたから、今更こんなんじゃ恥ずかしいとは思わないけど。

 

「……わ、分かったわよ」

 

 観念したかの様にそっと手を伸ばすエメルアンナ。焦れったいので、俺からその手を掴んだ。

 

「わ、わわわぁ……!」

 

「ほら、取り敢えず此処、案内してくれよ?」

 

「わ、わか、たったわわよ! ま、ま任せなさいぃ……!」

 

 焦り続けるエメルアンナを引っ張ったが、結局拠点を回り切る事は出来なかった。

 

「ふむ……ヴァンガードが手を握りに行った時には多少不快な感情が現れたし、まあ良しとするか。

 次の実験は……」

 

 カー・ランマは身に着けていた機材を外すと、資料に目を通した。

 そこには美女と野獣の絵本が写っていた。

 

 

 

 次の日、気まぐれに俺は身寄りの無い子供の預けられている施設に訪れた。

 

「ユニットもそうだけど、リューズみたいな、見た目と中身に差がある奴と縁が深いだろうな、俺」

 

 抱っこしている赤ん坊にそんな事を呟いた。

 

「お前がいたら、興味深い、とか言って俺に毎日話を聞きに来てたんだろうな」

 

「ばぶぅ……」

 

 抱っこしているのは勿論、審判の後に心身共に子供に戻った明神リューズ。

 

「クロノ兄ちゃん、ファイトしようよ!」

 

「私もしたい!」

 

 気まぐれに通っていたが俺がジェネレーションマスターだと言う事は子供達も直ぐに気付き、結果毎回こうやってファイトを挑まれる。

 

「あ、もう寝ちゃったみたいです……ありがとうございました……」

 

「いえいえ……本当、クロノ君が抱くとこの子ったら直ぐに寝ちゃうんだから……」

 

「あはは……

 ……良いぜ、纏めて来い!」 

 

 赤ん坊のリューズを施設の人に戻すと、俺はデッキを手に、子供達の相手をする事にした。

 

 

 

「マイヴァンガード、助けてくれ!」

 

 目が覚めたらカー・ランマに両肩をすごい勢いで掴まれた。

 

「ど、どうしたカー・ランマ?」

 

「俺はカー・ランマではない! いいから来てくれ!」

 

「お、おい!?」

 

 良くわからないままカー・ランマに引っ張られ、俺はあるドラゴンの前へとやって来た。

 

「おお、マイヴァンガード、来ていたか!」

 

 巨大な杖を持ったドラゴンに手を振られる。

 デッキには一度も入れた事は無かったがこのドラゴンは……

 

「【インフェメラルワンド・ドラゴン】!?」

 

「違う違う。私だ、カー・ランマだ」

 

「俺がインフェメラルワンドだ!」

 

 訳が分からなかったので詳しく事情を説明してもらった。

 

 どうやらカー・ランマが実験と称してインフェメラルワンドに無断で、お互いの体を入れ替えたらしい。

 

「……で、実験って、一体何が目的なんだよ?」

 

「どうも惑星クレイには竜人と呼ばれる竜と人の間に生まれた種族があるそうじゃないか。

 昨日の恋人の研究もまだまだデータ不足なのでな。次いでに異種族恋愛のデータも取ろうと思って、体を入れ替えてみた」

 

「巫山戯るな! さっさと俺の体を返せ! このままでは、クロノスコマンド殿に、合わせる顔が……」

 

 インフェメラルワンドは、【時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン】と密接な関係にあるドラゴンだ。

 そのスキルはクロノスコマンドが超越した時にクロノスコマンドのパワーを上げ、攻撃された時はクロノスコマンドをGゾーンから表替えす事で自分のパワーを上げる能力を持っている。

 

「大丈夫だ、安心したまえ。

 体の入れ替えを行った装置は正常に作動しておる。後に半刻も経てば元に戻る。ではマイヴァンガード。どうだ、今の私は可愛いか?」

 

「いや、無理があるだろ」

 

 可愛い……どころか、厳つい。カッコイイが精々だ。

 

「む、好感度が下がっていく……やはり雌の体でなければ駄目か?」

 

「いやいや、俺にそんな趣味ねぇから!! 付き合うなら人間! せめて人型!」

 

「むぅ……ならやはり手を繋ぐしか……」

 

 俺へと向かってる5本の鉄骨の様な指。

 

「って、デカイデカイ! 殺す気か!?」

 

 ギリギリで躱したがもう少しでぶっ飛ばされる所だった。

 

「おおっとすまん。どうもこの体に……む?」

 

「っ……うお!?」

 

 そこで唐突にインフェメラルワンドの体が光出した。

 

「うっぐ……なんだ、これは!?」

 

 見ればインフェメラルワンドの入ったカー・ランマの体も光っている。

 

 2人の体の光は直ぐに収まった。

 

 

「……インフェメラルワンド?」

 

 俺はドラゴンの方に問い掛ける。

 

「っは!? 戻ったぞ!

 俺の体が、戻ったぞぉぉぉ!」

 

 大喜びの声を上げた。どうやら本当に戻ったらしい。

 

「っむ……交換対象との肉体差のせいで終了が早まったか……? これは装置の改良が必要だな――」

 

 カー・ランマが手を伸ばそうとした先にあった装置に、なんの躊躇いも無く杖が振り下ろされた。

 当然、あっさりと装置はスクラップと化した。

 

「――仕置の、時間だ」

 

「逃げるぞ! マイヴァンガード!」

 

 言いながらカー・ランマは足にブースターらしモノを取り付ける。

 

「逃がすかぁぁ!!」

 

「いや、俺は関係無いだろうぉぉぉ!?」

 

 何故か俺までカー・ランマに引っ張られインフェメラルワンドに追い掛け回される羽目になった。

 

 

 

「お前、何か疲れてないか?」

 

「き、気のせいです……」

 

 夢見の良くない朝を迎えた俺はカムイさんから見ても少し元気が無いらしい。

 

「高校始まる前にバイトに慣れるのは良いけどよ、それで体を壊したら元も子もないぜ?」

 

「いえ、元気が無いのは、例の夢が原因で……」

 

 カムイさんにも俺の見た夢について話してある。

 以前、惑星クレイとこの世界は繋がっているとカムイさんが言ってたので何か知ってるんじゃないかと聞いてみたが、カムイさんの知り合いもそんな事が起こった事は無いそうだ。

 

「夢ねぇ……今回はどんな夢だ?」

 

「カー・ランマがインフェメラルワンドに迷惑掛けて、俺を引っ張りながら逃げる夢です」

 

 それを聞いてカムイさんはうわぁー、みたいな顔をした。

 

「大変な夢だな、そりゃあ……」

 

「まあでも、夢なんかに負けてられませんよ! ちょっと店の外掃除してきます!」

 

「おう、頑張れよ」

 

 

 

「……またお前か、カー・ランマ」

 

「にしし、昨日は危なかったな」

 

「いや、お前のせいだっただろ……」

 

 今回は何もしていない様だが、カー・ランマが何か企んでいるのは恐らく間違いない。

 

「ほれ、この前の恋人の実験の続きだ。よくよく考えれば、手を繋いだだけで終わってしまったからな」

 

「……じー」

 

「睨むな睨むな。ではもっと恋人らしい事をしよう」

 

「……なんだよ、恋人らしい事って?」

 

 カー・ランマは唇の下に指を置いて、少し勿体ぶった後に、頬を赤くさせて言った。

 

「キス、かの?」

 

「はぁ!? き、キス!?」

 

 カー・ランマの提案に流石に驚いた。

 

「……フフフ、恥ずかしがる事などあるまい。データを見るとキスが出来れば恋人として7割ほどの良関係らしいぞ」

 

「お前も顔赤いぞ! 流石にキスはダメだ!」

 

「ケチ臭い事を言う。そんなに奥手では彼

女なんぞ夢のまた夢だぞ?」

 

 カー・ランマは近付いて来るので俺はその分急いで後退る。

 

「ふ、ふふ……あの生意気なマイヴァンガードが後退る……好きと言う感情は同調する事で上昇するモノだと思っていたが、一方が離れていく事で増幅される事もあるのか……」

 

「それゼッテー違う感情だから!!」

 

 俺の指摘にもピクリともせずにカー・ランマは近付きつつ、ポケットから何かを取り出す。

 

 手錠だ。ギアクロニクル特有の歯車が幾つか見えるので恐らくただの手錠じゃない。

 

「安心しろマイヴァンガード。君を身動き出来なくしてから、キスもその先の未来も暴いてみせよう……! ぐっふふふ……」

 

「っく……くるなぁぁ!」

 

 俺は叫んで、目を瞑った。

 しかし、一向に何かが襲ってくる気配は無い。

 

「…………ん?」

 

「いて、痛ててて! は、放せーい!」

 

「何故ヴァンガードに迷惑をかけているんですか?」

 

 目を開くとそこにはカー・ランマの両腕を抑えて【スチームメイデン エルル】が立っていた。

 

「エルル!?」

 

「……すみませんマイヴァンガード。この者が貴方に多大な迷惑を……」

 

「いや、それはまぁ……良いけど……」

 

「もげるもげる! この義手のストックあと2桁だから! 壊されたら暫く研究できなくなるから!」

 

 カー・ランマの腕から鳴ってはいけない金属の悲鳴が聞こえてくる。

 

「……そろそろ、放してやってくれ」

 

「マイヴァンガードが許すのであれば……」

 

 エルルがカー・ランマを放し、正座させた後、事情を説明した。

 

「恋人の研究……ですか」

 

「感情に興味があるなら、協力してもらえないか――っはへぇ!?」

 

 反省の色が全く見えないまま提案したカー・ランマの真横に武器が振り下ろされた。

 

「……マイヴァンガード、コチラへ」

 

「? お、おう……」

 

 武器は地面に刺したまま、俺は招かれるままエルルの前に立った。

 

「……失礼します」

 

 エルルは俺の頭に手を置くと、ゆっくり撫で始めた。

 

「……え、な、なんなんだコレは?」

 

「…………っん」

 

「んな!?」

 

 2度目。

 以前と同じ様に、唐突にキスを頬にされた。

 

 

「…………嫉妬の研究、進みましたか?」

 

「うっぐ……ぐぬぬぬ……!」

 

 カー・ランマは悔しそうに拳を握る。

 

「……マイヴァンガード」

 

「っ! お、おう!?」

 

「…………もうちょっと、しっかりして下さい」

 

 最後に小言を言われ、その日の夢はそこで終わった。

 

 

 

「罰としてこの手錠は没収します」

 

「ええ!? 折角作ったマイヴァンガード専用のアイテムが!?」

 

(……思わぬ拾い物、ですね)

 




カー・ランマはアーシャやエルルと違ってキャラが掴みにくいです。

インフェメラルワンドが登場した訳は単純に使ってみたいなと思ったからです。
ヴァンガードで防御に使えるの効果は最近増えてきましたけどまだまだ珍しいですからね。

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