銀河彼方での物語   作:秋鹿

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冒険譚の外伝。ちょっと本筋とは離れた話。
舞台は惑星コルサント。復讐の幕が今、上がる ――
クワイ=ガンは48歳、オビ=ワンは13歳の設定。
シリアス。

気に入っている作品の一つ。
かなり「JEDI APPRENTICE」のネタバレを含みます。


外伝「Dark Fear」(復讐編)
プロローグ


「時は来た」

発する傍から声は、凄まじい風に飛ばされ闇に消えていった。

眼下には、星を散りばめた如く眩い光が見渡す限り絨毯のように広がっている。それはまるで宙に浮き、銀河を足蹴にしているような錯覚を起こさせて、かの者は薄く笑い声を響かせた。

纏うローブが強風に煽られ、黒き翼と見まごう如く。その姿はまるで闇からの使者。

「今、恐怖の幕が上がる。一握りの観客に捧げる舞台だ。招かれたことを光栄に思うがいい ―― 」

影は言い放つとクックッと含み笑いを漏らした。徐々に激しくなるその笑い声は崩壊の序曲を思わせ、暗闇をも震撼させた ――

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

軽やかに跳躍しとんぼ返りをする。レーザービームが足元を穿った。

着地しざま手首を返すと、右横に止めたライトセーバーがレーザーを弾き飛した。

生き物や人物、ドロイドなどと相手をするより、目にも止まらぬ速さを持つ細い光線であるレーザーを、確実に見極め弾くことは難しい。

ただ弾くだけではなく、返したレーザーを相手に当てるとなると尚更だ。セーバーを止めた位置により弾かれた光弾の飛んでいく方向が変わるからだ。

フォースと一体になればより易しくなるとは言っても。

ジェダイ・パダワン、オビ=ワン・ケノービは目隠しをしたまま訓練用リモートシーカーのレーザー攻撃をかわし、かつ撥ね返しながら、自らに闘いにおける緊張感を強いていた。

(何故、こんなにも必死になるんだろう・・・)

心中に湧き出る不安を封じ込めるかの如く少年は頭を強く振ると、後方にジャンプし体を捻りながら飛び降りる。

そのままセーバーを中段に構え、それから流れるような一連の動作で光刃を左上で止めた。弾かれた2発のレーザー弾がシーカーを掠めて後方へと消えていく。

シーカーが唸りを上げた。それにより20標準分が経ったとわかる。タイマー操作されたシーカーの攻撃がより強力となる頃だ。

オビ=ワンは唾を飲み込み攻撃に備えた。表面は冷静を装っているが、何故か落ち着かない。

(今朝、また、あんな夢を見たからかな・・・)

彼は再び頭を振った。

(いや、今はこれに集中しないと)

不意に少年はシーカーがずっと沈黙していることに気づいた。

(壊れた・・・?)

様子を見ようと目隠しを外そうとした瞬間、突然、体が金縛りにでもあったように動かなくなった。冷たい空気が纏わりつくように周囲に漂い、急激に恐怖の波が襲いかかる。

体を少しでも何とか動かそうとした、まさにその時。

シーカーから強力なレーザーが放たれ、真っ直ぐにオビ=ワンを貫いた ――

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