魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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お盆の間更新しよう!って思っていた時期が私にもありました。実際書いてはいたんですけどね、更新自体はお盆明け(前話)という。

まぁ、それは置いておいて劇場版の方、先日2回目見てきました!特典のサイン色紙はなのは!もう可愛くて可愛くて(けどごめんなさい、今回のなのはの扱いお察しのアレです)

では本編どうぞ!


第13話 開戦

───Side アリシア

 

「大丈夫?」

 

刹那に撃墜されてビルの下の方まで落とされた私とフェイトの2人。そこにユーノが来てくれました。なのはには回復と防御の結界を張ってそこにいるように言ったみたい。

 

「うん。ありがとう、ユーノ」

「バルディッシュも………」

「大丈夫。本体は無事」

 

フェイトは柄が真っ2つに折られたバルディッシュを手に取りました。コアは辛うじて無事みたいだけど、かなりボロボロ。フェイトはそのバルディッシュに魔力を与えて修復しました。

 

「アリシアも………あんな打撃をモロに食らって…」

「ぃっっ………なんとか、ね。少し痺れるけど大丈夫」

 

かくいう私もハイペリオンは無傷なんだけど、爆砕棍を腕で受けたせいで少し痺れてきて。むしろギリギリである程度ダメージを受け流せたからこの程度のダメージで済んでる様なものだし。

 

「ユーノ、この結界の中から全員同時に外に転送。いける?」

 

やっぱり、これしかないよね。今の打開策。フェイトに先に言われちゃったけど。数は拮抗してるけど今はなのはを助ける方が優先だし、個々の戦力差がね。

 

「うん、アルフと協力出来れば………なんとか」

「じゃあ、私とフェイトで前衛やるからその間にお願い。アルフもいい?」

「わかった」

『チョイときついけど、何とかするよ』

 

アルフは今戦闘中なのかな。かなり焦ってるような感じ。

 

「フェイトはピンクの人をお願いね。私が緑の人………刹那を止める」

「ぇ?刹那って「それじゃあ、頑張ろう! 」」

 

フェイトが聞き返してきたことに無理矢理重ねて私は飛び立ちます。フェイトとユーノもそれに続いて。

ビルから出たところでこちらを不安そうに見つめてるなのはの姿が目に入ってきて。勝算はほとんど無いけど、とりあえずサムズアップしておきました。

 

───Side out

 

 

 

 

 

 

───Side 刹那

 

「これでよしっと」

 

私は例の2人を撃墜し、ヴィータの元へ。丁度シグナムがヴィータにかかっていたバインドを解除して帽子を返したところでした。

 

「ヴィータ、大丈夫でしたか?」

「あんぐらい、大したことねぇよ」

「良かった。状況は数だけ見れば4対4ですが…どうです?」

「愚問だな。1対1なら我らベルカの騎士に」

「負けはねぇ!」

 

状況を確認した後、私達は各々戦闘に突入していきました。

その中で私が向かったのはすぐ側のビルの上。そこで待っていると案の定金髪の魔導士の白い方がやって来ました。

 

「先程の防御、良い反応でしたよ」

「伊達に鍛えてないからね、私。強くなったでしょ?」

「……?そう言われましても…私達、初対面ですよ?」

「っ!?」

 

私は先程の爆砕棍を防がれたことを素直に賞賛しました。が、この子はここでおかしなこと、あたかも私とこの子が顔見知りなような事を言ってきました。もちろん私はそんな記憶はないので一蹴しましたが……

 

「…名乗らないのも不躾ですね。私は刹那。()()刹那と言います。あなたは?」

「アリ…シア………テスタ…ロッサ」

「………泣いて、るんですか?」

 

私はまだ名乗ってなかったのを思い出し、私自身の名前を名乗ります。ストラトス、で名乗っても良かったのですが、今は八神で名乗っているのでそちらの方で。アリシアの方も名乗り返してきましたが、なんとも歯切れが悪く、俯くアリシアをよく見ると目元の当たりから雫がぽたぽたと地面におちていました。

 

「あんなに………あんなに、一緒だったのに…」

「…?」

「なんで私のことが!分からないの!刹那!!」

 

泣いている、と気付き気にかけようとしたその時。アリシアが急に怒りの形相で私に殴りかかってきました。正直隙だらけの攻撃だったので、カウンターで一気に勝負を決めても良かったのですが、この子の涙と言っていることは私には嘘には見えなくて、私らしくないと思いながらも防御に徹していました。

 

「勝手に居なくなって死んだんじゃないかって思ったら…生きてた、再会出来たって思った時は(そっち側)で!」

 

両の目から涙を流し、それでも怒りの形相で何度も何度も私を攻撃。同情は出来ますが、正直何を言っているのか私には全くわからないので反応に困ります。

 

「すみません…がっ!」

 

ある程度受け流し続けたところで私はアリシアの腕を弾き、胸元へ掌底を一撃。アリシアはビルのフェンスの所まで吹き飛びました。

 

「言いたいことは分からなくもないですが、何度でも言いますよ。()()()()()()()()()()()()()()

「っ………せぇぇぇつなぁぁぁぁ!!!」

 

完全にブチ切れたであろうアリシアと私はそのまま戦闘に突入していきました。

 

───Side out

 

 

 

 

 

 

───Side なのは

 

「フェイトちゃん……アリシアちゃん……ユーノ君……」

 

私は今ユーノ君の張ってくれた防御結界の中からみんなが戦っているところを見ています。だって、今の私にはそれしか出来ないから。でも、やっぱり何も出にないって言うのがもどかしくて

 

「助けなきゃ……」

 

身体中痛い……さっきやられたダメージがまだ癒えていない。それはわかってる。ユーノ君はじっとしててって言ってた。その約束を破るのは嫌だけど……でも、私のためにみんなが傷付くのはもっと嫌。

 

「っ………私が、みんなを助けなきゃ」

〈Master〉

 

私が痛む体に鞭を打って動き出した時、ボロボロになったレイジングハートの声が聞こえてきました。

 

〈Shooting mode acceleration〉

 

そのレイジングハートはコアが少し強く光ったと思うと、私が砲撃を打つ時に展開している翼を展開。まだ私はやれます……そう私に訴えかけてきている様に見えました。

 

「レイジングハート……」

〈Let’s shoot it. Star Light Breaker.〉

 

そしてまさかのスターライトブレイカーを撃ってください、と言ってきて……フレームもあちこちボロボロで今の状態の維持だけでもギリギリのはずなのに

 

「そんなっ…無理だよ、そんな状態じゃあ」

〈I can be shot〉

「あんな負担のかかる魔法…レイジングハートが壊れちゃうよっ!」

 

スターライトブレイカーは周囲に漂っている魔力を掻き集めて放つ集束魔法。それ自体、高等魔法で当然負荷も大きい。今の状態で使ったらどうなるか……考えるまでもない。レイジングハートのことを考えたら使うわけにはいかない。

 

〈I believe master.〉

「…っ」

〈Trust me. My master.〉

 

けど…私のことをここまで思ってくれるレイジングハートのことを思ったら、少し涙も出てきて……ダメだってわかってるんだけど、応えてあげたいって私は思う。

 

「レイジングハートが私を信じてくれるなら…私も信じるよ!」

 

そう決めた私はユーノ君の結界から出て、レイジングハートを構えてスターライトブレイカーの体勢に。

 

『フェイトちゃんにアリシアちゃん…ユーノ君、アルフさん。私が結界を壊すから、タイミングを合わせて転送を!』

『なのは…』

『なのは、大丈夫なのかい?』

『………っ』

 

やっぱり、みんな心配してくれてます。念話の返事、アリシアちゃんだけなかったのが少し気掛かりだけど…

 

『大丈夫、スターライトブレイカーで撃ち抜くから!』

「レイジングハート、カウントを!」

〈All right.〉

 

きっと返事がないのは戦闘に集中してて気付いてないだけ、私はそう思ってチャージを開始。

 

〈Count……9……8……7……6……〉

 

いきなり襲ってきた赤い子やその仲間のピンクの人、青い人はみんなが止めてくれる……なんで向こう側にいるのかわからない刹那君だってアリシアちゃんが足止めしてくれる!

 

〈5……4……3……3……3……〉

 

けど、カウント3のところで3を繰り返すレイジングハート。その声にもノイズが入ってきて……やっぱり無茶だったんだ…

 

「レイジングハート…大丈夫!?」

〈No problem.〉

 

無茶ってわかってる……これもただの強がりってのもわかってる……けど、私を信じてくれたレイジングハートが大丈夫って言ってる!なら、私はそれに応える義務がある!

 

〈Count……3……2……1……〉

「っ!?」

 

カウントが0になり発射、そう思った矢先のこと。不意に私が感じたとてつもなく大きな違和感。

 

「あっ……ぁ、あ…………ぅあ……っ…」

「ふぅ……何とか、間に合いました」

 

それは私の体……ちょうど私の胸のあたりを刹那君の左腕が貫いていました。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

「無理はやめた方がいいですよ、なのは。レイジングハートも」

「っ……ぁ、アリシアちゃん……は?」

「大丈夫、気を失っているだけです。しばらくすれば目を覚ましますよ」

 

あの後アリシアとの戦闘を終え、気絶した彼女を背負って、集束魔法を撃とうとしていたなのはを後ろから強襲。転移魔法の応用でリンカーコアを捕獲。見かけ上なのはの体を私の左腕が貫いていますが、実際はそんなことは無いです。ちなみに蒐集はアリシアのコアは何故か出来ませんでした。

 

「なのはぁぁぁ!!」

 

フェイト、と呼ばれた黒い方の魔導士はなのはを助けようとしますが、大丈夫。シグナムが援護してくれます。ヴィータとザフィーラの方も私の動きに合わせてくれてます。

 

「リンカーコアは捕獲。あとは……蒐集開始」

 

と、近くに浮いていた夜天の魔導書。それを開き白紙のページに次々と中身が書きたされていきます。それに比例してなのはのリンカーコアはどんどん小さく…

 

「なのはを巻き込みたくはありませんでしたが……こうなってしまった関係上、もう見逃せません……」

「ぁ………っ…」

〈Count……0〉

 

それでもなのははスターライトブレイカーを諦めていませんでした。

 

「す、たぁライトぉ……ブレイk」

 

カウントを終え、レイジングハートを振り下ろすなのは。その腕を私はなのはから引き抜いた左腕で掴み、制しました。ちなみに蒐集の方はもう十分に出来ました。

 

「無理はダメだ、と言いましたよね?」

「っ……止め、ないでっ!」

 

なのはのリンカーコアは限界まで小さくなり、立っていることもままならないような状態。でも、スターライトブレイカーは諦めない。なのはらしいと言えばなのはらしいです。付き合いはこの半年だけですが。なのはのこういう真っ直ぐなところ、嫌いではないです。ここは私が折れておきますか。

 

「………わかりました」

 

私はレイジングハートにスターライトブレイカーに最低限耐えられるだけの防護フィールドを纏わせ、なのはを支えます。

 

『シグナム、ヴィータ、ザフィーラ!今から結界を撃ち抜きます。集束魔法発射と同時に撤退です。いつもの場所で合流しましょう』

『了解した』

『おぅ!』

『心得た』

「刹那、君?」

 

不思議そうに私の方を見てくるなのは。そりゃあそうですよね。止めたと思ったら今度は発射の手助けですから。

 

「撃つのなら、私も力を貸します。と言っても最低限だけですが…これでレイジングハートへの負荷はある程度抑えられるはずです」

「っ…ぅん!」

 

なのはは再びレイジングハートを振り上げ…

 

「スタぁ…ライト…ブレイカぁぁぁ!!!」

 

振り下ろしてスターライトブレイカーを発射。発射された砲撃はヴィータの展開した広域結界を破り、上空へ。シグナム達もその場を離れ、バラバラの方向へ転移。

 

「なのは……すみません」

 

私もとうとう気絶したなのはを支え、背負っていたアリシアと並べて寝かせてから転移。私達のことは管理局に気付かれているでしょうが、この際仕方ないです。

 

こうして、闇の書を巡る私達の戦いが火蓋を切ったのです。




やっぱ戦闘ムズいわ……多分色々わかりにくいことになってるんじゃないかなって思います。もしそうならごめんなさい

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