こんなハイペースですけど、普段は週一くらいが限度かなって思います。その上で余裕があればその都度、って感じです。
ではどうぞ!
───PM8:45 時空管理局本局
───side アリシア
「はぁ………」
こんにちは……あの戦いの後だからこんばんわ?アリシアです。先の戦闘が終わって、気を失った私となのはちゃんは本局で治療を受けました。
なのはちゃんはまだ意識が戻ってないけど、私は一足先に目を覚まして自販機の前で項垂れてます。ぁ、一応絶対安静って条件下なら何してもいいとドクターからの許しはもらってるよ?
「刹那、様子がおかしかった」
今私が考えてることは当然刹那のこと。刹那は私のことを知らない、覚えていないって言った。そのことが頭からな離れなくて……あれは演技とかじゃない、嘘を言ってるようでもなかった。他人の空似?それは150%有り得ない。
「何で私のことを………っ!?ゲホッゲホッ」
私は適当な飲み物のボタンを押し、出てきた缶を手に取って自販機前の長椅子に座りました。で、それのプルタブを開けてぐいっと1口ってこれコーヒー!?それもブラック!?
「にっがぁぁ………」
何も見ずに適当に押しちゃったから変なの取っちゃった。
「洗脳とか操られてるって感じでもなかったし……本人の意思に間違いはないんだよねぇ………っゲホッ」
なんで刹那が向こうにいるのか……そんなことを考えながらもう1口。やっぱり苦い………
「でも、ならなんで私のことを……?」
「ぁれ?アリシア?」
「アリシアじゃん。体の方は大丈夫なのかい?」
長椅子に座ってブラックコーヒーをちびちび飲んでるところにアルフとユーノがやって来ました。思い切って私は2人に今のことを相談、端から見てどうだったか聞いてみることに。
「と言っても、あたしは終始向こうの使い魔の相手してたからねぇ………あたしよりユーノの方が見れてるんじゃない?」
「うーん………と言っても、僕も彼とは面識ないし……人柄もわからないよ?」
「ううん、いいの。なにか思うことがあったら聞かせて?」
「と、言われても………ぁ、でも1つ思い当たる節、というか仮説なら」
青い使い魔さんとずっと戦ってたアルフはやっぱり見れてないか……まぁ、仕方ないね。ユーノ君はなにか思うところはあるらしい。
「何でもいいんだ、聞かせて?」
「うん。アリシア言ってたでしょ?別れる前、次元震の荒波に揉まれてたって。クロノもあの時言ってたけど、普通なら助からない。けど、彼は奇跡的に助かった。となると、その時に何かしらの影響が体に出たんじゃないかって」
「何かしらの影響って何だい?」
ユーノとアルフはジュースを買って私の隣に座ります。
「例えば……記憶喪失」
「っ!?」
私は全身雷に打たれたような衝撃が走りました。何でこんな簡単なこと思いつかなかったんだろう!
「とは言っても、本人に確認しないことには確信は持てない、ただの仮説だけどね」
「ううん、ありがとうユーノ!アルフ!んっんっ!ゲホッゲホッ」
ユーノの仮説を聞いて、今私がするべきことがはっきりした!私はとりあえず持っていたブラックコーヒーを一気に飲んで(当然のように苦さで咳き込んだ)缶を捨ててから廊下をダッシュ!っとと、危ない危ない。エイミーにぶつかるところだった。
「アリシアちゃん、大丈夫!?」
「大丈夫です!ぁ、クロすけどこかわかります?」
「それ私が聞こうかなって」
「クロノならなのはとフェイト連れて偉い人と面接するって言ってたよ?」
がーん………と言うことはすぐには会えないのかァ。リンディさんもすぐには無理だろうし……けど、探してみよう!
「わっかりましたぁー!」
私は3人と分かれて廊下を走っていきました。エイミーが走ったらダメだよーって言ってたのが聞こえたような気がしたけど、ガン無視で。
あっちこっち走り回って、たまに走るなって怒られて、私がやってきたのは格納庫のアースラの修理をしているところが良く見える部屋。そこに飛び込みます。するとアースラの修理を見守るクロすけを発見。
「ん?あぁ、アリシアか」
「ぜぇ……ぜぇ………く、クロすけ………みぃつぅけぇたぁでぇ!」
「と、とりあえず落ち着け。そこまで迫らなくても僕は逃げない。あとクロすけはやめてくれ」
あちこち走り回った私は当然息も上がっちゃって。そう言えば安静にって言われたけど……まぁ、いっか!
私がクロすけから離れたところで別の扉が開いて、そこからリンディさんとフェイトが入ってきました。
「クロノ。あぁ、アリシアさんもいたのね」
「艦長」
「フェイトも!」
「お姉ちゃんもいたんだ」
私はすぐにフェイトの側へ。息も上がったからフェイトに、抱きついて癒されようっと。
「ちょ、お姉ちゃん!?」
当然恥ずかしがり屋のフェイトは困ったようにするけど、抵抗はしてこないからそのまま続行。
そんな私たちを傍目にリンディさんが1つの資料を取り出しました。
「今回の事件資料、もう見た?」
「はい、さっき全部」
「資料??私も見せてぇー」
「本来部外者には見せれないけど………まぁ、いいでしょう。当事者ですし」
その資料を受け取って(フェイトに抱きついたまま)読み進めていきます。ちなみに私はフェイトより小柄だからフェイトは何気にベンチに座って私が抱きつきやすいようにしてくれてる。私の方がお姉ちゃんで(1つだけだけど)年上なのに不公平な世の中だ!
「なのはの世界が中心なんですよね、魔導士襲撃事件って」
もう私に慣れたのか、フェイトが口を開きました。
「そうね。なのはさんの世界から個人転送で行ける範囲にほぼ限定されてる」
「あの当たりは本局からだとかなり遠いですね」
「私も刹那とあの近くの世界行った時は中継ポート使ったよ。いくつも。それくらい遠いもんね」
「アースラが使えないの、痛いですね」
「空いている艦船があればいいんですが………」
そこで修理しているアースラをみんなで一瞥。今絶賛修理中でまだまだ時間がかかるらしくて、すぐには動かせないんだって。
「長期稼働出来る船は2ヶ月先まで空きがないって」
「そうか………」
………というか、フェイトがこういうことまで知ってるって管理局のセキュリティ大丈夫!?いや、ハッキングした訳じゃないんだろうけどさ、偶然聞いたとかそんな程度だろうけどさ!?
「……というかフェイト、アリシアもだが、君達はいいのか?」
「んぇ?」
「何が?」
資料を読みながら話を聞いていた私は不意に話しかけられて変な声でちゃいました。
「嘱託とは言え、あくまで君らは外部協力者だ。今回の件にまで無理に付き合わなくても」
「クロノやリンディ提督が大変なのに、呑気に遊んでなんて居られないよ。アルフも付き合ってくれるって言ってるし、手伝わせて?」
「私も、刹那が向こうにいるからね。来るなって言われてもついて行くよ?もう1度、何としても刹那に会って………お話したいから」
「ありがたくはあるんだが………」
「刹那さんに関しても、ワールドチャンピオンが何でこんなことに手を貸しているのか私達も気になるところですしね」
やっぱり刹那のこと考えたらクロすけに協力するのが1番の近道。もしダメって言われても密航してでもついて行く覚悟が私にはある。
そして、その場の空気にしばらくの沈黙。
「やっぱり、アレで行きましょっか」
それを破ったのはリンディさんでした。アレってなんだろう?
その後すぐ、リンディさんはアースラスタッフを休憩室(さっきの自販機のところ)に集めてミーティングを開きます。私はなのは、フェイトと並んで長椅子に座りました。もちろん前に立つのはリンディさん。
「さて、私達アースラスタッフはロストロギア闇の書の捜索及び魔導士襲撃事件の捜査を担当することにのりました」
ここまではみんな知ってるっぽい感じ。それかやっぱり?みたいな感じ。
「ただ、肝心のアースラがしばらく使えない都合上、事件発生地の近隣に臨時作戦本部を置くことになります」
んー?と言うことは地球に………ってこと?確かにアースラが使えないのなら現状の最善手だね。
「分轄は観測スタッフのアレックスとランディ」
「「はいっ」」
「ギャレットをリーダーとした捜査スタッフ一同」
「「「「「はいっ」」」」」
「司令部は私とクロノ執務官、エイミー執務官補佐、フェイトさん、アリシアさん。以上3組に分かれて駐屯します」
やった!と、私は心の中でガッツポーズ。
「ちなみに……司令部はなのはさんの保護も兼ねて、なのはさんのお家のすぐご近所になりまぁす」
………ぇ?
「ぇ?」
私の脳内となのはが奇跡的にハモりを見せたあと、なのはとフェイトは少しの間見つめ合ったあと
「わぁぁぁ!」
なのはを筆頭にみんなの笑顔でミーティングは締めくくられました。
───side out
───ほぼ同時刻。八神家
「はやてちゃん、お風呂の準備出来ましたよ」
「うん、ありがとぉ」
あの戦闘の後、無事合流してからみんな揃って何食わぬ顔で帰宅し、晩御飯を食べました。その後はやてとヴィータはテレビを見て、ザフィーラは獣形態でくつろぎ(ながらはやての背もたれ)、シグナムはソファで新聞を読み、私は紅茶の支度。
「ヴィータちゃんも一緒に入っちゃいなさいね」
「はーい」
「私もはやての次に入りますね」
「明日は朝から病院です。あまり夜更かしはされぬよう」
はやてとヴィータはここでテレビを見るのをやめました。シグナムも読み終わったのか新聞を折りたたみ、私の渡す紅茶を受け取ります。お風呂の用意が終わってエプロンを脱いだシャマルははやてを抱き上げます。
「はぁい」
「シグナムはお風呂どうします?」
「私は今夜はいい。明日の朝にするよ」
「そう」
「お風呂好きが珍しいじゃん」
意外と思うかもしれないが、シグナムはこう見えてお風呂好きで八神家では有名。今までヴォルケンリッターとして使役されていた頃はこういう機会はなかったらしく、その影響だとか。もちろんヴォルケンリッターの女性陣はみな似た傾向にあるが、シグナムは特に。毎日お風呂は欠かさず、訓練などで汗を流したあともよく入っています。ちなみにザフィーラはお風呂嫌い。シグナム達同様今までこういう機会が無かった影響らしいです。こういっては何ですが、完璧に犬です。
シャマルがはやてを抱っこして、ヴィータを連れ立ってお風呂へ。
「たまには、そんな時もあるさ」
「ほんならお先に」
「はい」
シャマル、ヴィータ、はやてが部屋から出たことを確認し、私はシグナムの隣へ。ザフィーラも近寄ってきました。
「今日の戦闘か」
「大方脇腹に斬撃を受けた、と言ったところでしょうか」
「聡いな。その通りだ」
シグナムがティーカップを持っていない方の手で服を捲ると、左の脇腹当たりに斬撃を受けたアザがありました。
「お前の鎧を打ち抜いたか」
「澄んだ太刀筋だった。良い師に学んだのだろうな」
シグナムは捲った裾を戻し、紅茶を啜ります。
「武器の差がなければ少々苦戦したかもしれん」
「だが、それでもお前は負けないだろう」
「そうだな」
「私も、剣でシグナムに勝てる気はしませんしね」
私の本職は拳ですが、と付け加えてらおきます。
「そういう刹那も。右腕だろう?」
「やはり、バレてました?」
「ティーポットを左手で使っていたからな。普段は右手だ」
「それに、要所要所で左手を使うことも多かった。主は気付いておらぬようだったが」
私も右腕の袖を捲ると手首と肘の丁度真ん中当たりが青いアザに。アリシアを気絶させる直前に彼女の断空拳をモロに受けたのでそのせいですね。
「刹那にこれ程の捨て身の防御を強いた、か」
「あの武術も
「なっ……!?」
「あの時は冷静さを欠いている様子でしたが、もし平常心だったら……彼女の高機動射撃戦に織り込まれたらと思うと…」
驚くのも無理はありませんね。覇王流は古代武術。伝承者がそうそういるものでもない。私は心の中で彼女ともう1度会う必要があると確信します。
「しかし、私達は止まるわけには行きませんからね。子孫ですが、覇王の名にかけて」
「えぇ。我らもヴォルケンリッター、騎士の誇りにかけて」
翌日
───side アリシア
「うわっ!うわ!すごーい!すごい近所だ!」
「ホント?」
「なのはの家どこ?」
「ほら、あそこが私ん家!」
今私達はなのはの家の近所のマンションへと引越しの最中。と言っても、私達はベランダではしゃいでるだけだけど!
中では今は荷物の搬入は終わって整理中。私?フェイトと2人で私物は整理し終えたよ!元々少ないし。
「とりあえず、中入ろう?」
「「うん!」」
いつまでもここではしゃいでたら迷惑かなって思って私達は家の中に。するとそこには子犬形態らしきアルフと見慣れないイタチ???
「わぁぁ!アルフちっちゃい!どうしたの?」
「ユーノ君もフェレットモード久しぶり!」
アルフはフェイトに可愛いだろぉ?と半ドヤ顔で抱き着き、フェレットの方はなのはが抱き上げて頬擦り。苦笑いを浮かべてるよ、ユーノ………ん?これユーノ!?
「クロすけがフェレットモドキって言ってたの、これかぁ」
「仕方がなかったんだっ!」
「ぁはは。まぁ、半幽霊の私が言ってもアレなんだけどね」
「なのは、フェイト、アリシア。友達だよ」
私がユーノをつつきながら弄ってるとそこにクロノが。友達、というと……あの2人しかないよねっ!
「こんにちはー」
「来たよー?」
玄関まで迎えに出るとやっぱり!アリサとすずかだ!
「アリサちゃん、すずかちゃん!」
「初めましてってのもなんか変かな」
「ビデオメールでは何度も会ってるもんね」
「でも、会えて嬉しいよ。アリサ、すずか」
「私も会いたかったよ!」
フェイトに後ろから抱きつきながら私も会話に参加します!
「ぉ、お姉ちゃん!?恥ずかしいから降りてっ」
「ビデオメールではあまり分からなかったけど……これで年上……なのよね?」
「そうだよー?1つ年上の10歳!」
「1つ年下の妹って言われた方が素直に納得できる光景だわ、これ」
「むぅー!」
自分で言うのもアレなんだけど、すずかの疑問とアリサのツッコミも納得できちゃうこの私。だってフェイトより小柄だし、こんな性格だし。
このあと何やかんやでなのはの家のお店、喫茶『翠屋』へ行くことに。私達は4人でティータイム、リンディさんはご挨拶に。
店外のテーブルでティータイムを私達が楽しんでいるとそこに小包を2つ抱えた捜査スタッフのアレックスが。これは?
私とフェイトはそれを渡されると中身を開けてみました。そこに入っていたのはなのはの学校の制服。
「「ぇ!?」」
私とフェイトはお互いに顔を見合わせるや否や制服の入った箱を持って店内に。
「リンディて………リンディさん!」
「これって!?」
「転校手続き取っといたから。週明けからなのはさんのクラスメイトと先輩ね」
嬉しさと恥ずかしさでフェイトが真っ赤になっている所になのはのご両親、高町士郎さんと高町桃子さんもやって来て。みんな良かったね!と言ってくれて私は嬉しくて嬉しくて
「良かったわね、フェイトちゃん、アリシアちゃん」
「ぁの、ぇと……はい。ありがとう、ございます」
「ぅん!」
恥ずかしがり屋のフェイトはハニカミながら制服を抱き締めて顔を真っ赤に。かくいう私も喜びを隠しきれなくて。そんなフェイトも可愛いなぁーって思ってるところに翠屋の扉がカランという鈴の音とともに開いて、新たなお客さんが。
「こんにちはー。いつものアレ、買いに来ま……し……」
「………っ!?」
ふと振り返った私達。そこに居たのは、私達のよく知るあの人。
「あら?刹那君。フェイトちゃん達とお知り合い?」
「ぇ?あぁ、まぁ。少し」
「なら、これからも仲良くしてやってくれ。今日引っ越してきてまだわからないことも多いだろうからね。ほら、いつもの紅茶だよ」
「ぁ、はい。ぇっと、わかりました。ありがとうございます」
そう、刹那がいました。
会話だけのはずが過去最長に!?
多分似たような感じで次回も進むと思います。
感想等、あればよろしくお願いします!