魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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最近FFXIVにハマったルイスです。ヒーラー楽しいよヒーラー。

コホン。本題に戻して、今回は説明とか会話とかそんなのばっかりです。


第15話 欠けた記憶

───sideアリシア

 

私達は今喫茶『翠屋』にいます。と、そこに現れたのはあの刹那!タイミング悪すぎない!?

 

『なのは、これどういう事?』

『ぇーっと………隠してたわけじゃないんだけど…』

『言い忘れてた?』

『ごめんなさい…にゃはは』

 

不意の刹那の登場に私はなのはに念話。とりあえずなのはが匿ってたってわけじゃないって分かって安心………できるかァァ!!!

 

「刹那君、うちの常連さんなの。いつも紅茶買ってくれててね。刹那君の淹れる紅茶、美味しくてね!うちの紅茶って信じられないくらい!」

「気持ちはわかるし美味しいの知ってるけどなのは落ち着こう?」

 

刹那は紅茶淹れるの上手だからねー。ただの常連さんかぁ。それなら納得納得。

ぁ、でも刹那がここの紅茶よく買ってるってことはここの紅茶は絶品って証拠だね!

 

「刹那もなのは達とお茶していかないかい?丁度この姉妹の歓迎ムードなんだ」

「折角のお誘いですが、すみません。丁重にお断りさせて頂きます。このあと少々立て込んでまして」

「なら、無理強いは出来ないね。わかった」

「またの機会に頂きます。失礼します」

 

なのはちゃんのお父さんが私達と刹那が知り合いって知って私達の輪に入れようと誘うけど、刹那は案の定それを断ってお店から出ていっちゃって。

見た感じ、本当に偶然来ちゃっただけみたい。咄嗟のことすぎてリンディさんも何も出来てなかったし。

 

「っ、刹那!」

 

と、私は刹那君を追って店の外に。刹那も私に背を向けたまま立ち止まる。いきなり店の中から飛び出てきたアリサとすずかがギョっとしてるけど気にしてる余裕はないかな。

 

「………どうかしましたか?」

 

呼び止めたはいいけど、言葉が出てこない。そんな私にしびれを切らしたのか、刹那から声がかけられる。

 

「………ごめん、何でもない」

「そうですか」

 

刹那はそれだけ言うと再び歩を進め、離れていっちゃって。

やっぱり私のこと覚えてないのかな。以前の刹那からは(荒れていた時期を除いて)考えられないくらい冷たい。私達は今は敵対している立場だから当たり前と言ってしまえばそこまでなんだけどね。

 

『ここで言い難い用件でもあるのなら、後でまた会いますか?』

『ぇ?』

 

私が少し落ち込んだ時、ふと刹那から念話が来ました。不意のことだったからすぐに私は上手く反応出来ませんでした。

 

『お互いに武装は解除して危害は加えないという条件でなら、ですが。場所と時間の指定は任せます。私は1人で行くので』

『ぇ?ぇ??』

『返事、待ってます。なのはが私の連絡先知っているので、そこにお願いします』

 

私がキョドってる間にトントン拍子に話が進んじゃって………とりあえず刹那と話せるってことでいいんだよね?

 

『ぇっと………わかった。あとでなのはに頼んで連絡するよ』

『はい、ではまた後で』

 

そこで刹那との念話は途切れました。私は心配(?)してたアリサとすずかになんでもないよ、と返しつつ店の中に。

 

「アリシアちゃん、何かあったの?」

「ううん、何でもないよ『刹那が後で会おうって。なのはが連絡先知ってるからそっちにって言ってた』」

『罠の可能性はないの?』

 

私のなのはに送った念話、これにまさかのリンディさんから返事が来ました。まぁ、当然の考えだね。敵対してる人からの誘いだもん。けど…

 

『絶対にないよ。刹那だもん。ここにいる人で一番刹那のこと知ってる私が断言する』

『わかりました。なら、あなたとなのはさん、フェイトさんで会ってらっしゃい。時間と場所は好きにしていいわよ』

『ありがとうございます!』

 

伊達に刹那の幼馴染やってないもんね、私。向こうは覚えてないみたいだけど、私は覚えてる。

とりあえずリンディさんからの許可は貰ったし、あとはなのはとフェイトにも話して、だね。

その後私はお茶会の片手間になよは、フェイトに今のことを念話で相談。夕方5時になのはがいつも訓練してる公園で会うことになりました。

ちなみにアリサとすずかも刹那とは顔見知りの様で。なのはが仲良いらしいから予想はしてたけど。

 

時は過ぎて夕方。時間は5時よりも少し前。私達はなのはがいつも魔法の練習をしている丘の上の公園へやって来ました。5分前行動って大事!

と言っても、刹那はもう着いてたんだけどね。ベンチにバッグを置いてシャドウをしてました。私は何度も見てるから、やっぱり変わらないなぁー程度しか思わないけど、初めて見るフェイトやなのはは視線を釘付けにされてて。私が言うことじゃないかもしれないけど、刹那のフォーム、綺麗だもん。仕方ないよ。

 

「っ!」

 

締めの右ストレートで少し風がぶわっと吹いた感じがして、刹那のシャドウ終了。見惚れてたなのはとフェイトもそこで我に返ってきました。

こんなに寒い冬なのに額から汗が吹いてるってことは、多分この前にランニングでもしてたのかな。私は刹那のバッグの側にあったタオルを手に取って渡しました。

 

「ありがとうございます。すみません、待たせましたね」

「ううん、気にしないで?」

 

刹那は汗を吹くとタオルを仕舞い、バッグから魔法瓶と紙コップの入った袋を取り出しました。袋の封を切って紙コップを人数分出し、そして魔法瓶の中の液体を紙コップに入れて私達に渡し、刹那もそれを啜りました。

 

「本当は淹れ立てが良いんですが、場所が場所なので。熱いので気を付けてく「あちっ」だs……躊躇とかはないんですか?」

 

それを迷わずに飲む私を見て刹那が呆れ半分な感じで問いかけてくる。

 

「だって刹那だもん。大好きな紅茶に混ぜ物して私達を罠に嵌めたりー、なんて考えられないよ」

「にゃはは。それにね、刹那君。何気に先に毒味したでしょ?紅茶には何も入ってないよって意思表示だよね?」

「紙コップも新品で袋も今開封してたから紙コップに細工も無理だしね。」

「………」

 

刹那の懸念もわかるんだけど、その前に私、なのは、フェイトの推理をぶつけて見る。対する刹那はポカーンとして無反応。

 

「刹那?」

「あぁ、いえ、すみません。意図していたとはいえ、そこまで言われるとは予想外で」

 

まぁ、だよね。私が逆の立場だったら似たような反応になると思うし。

刹那はここで紙コップの紅茶をクイッと飲んで落ち着き、本題に入る様子。

 

「一応、自己紹介は要りますか?特にそのお姉さんの方」

「私にはもうしたでしょ?しなくても知ってたけど」

 

私には要るってどゆことだろう?

 

「いえ、アリシアではなく、あなたの姉の方」

「……ぷっ」

 

やっぱりかぁぁぁ!!!というかフェイト!笑わないで!?なのはも笑い堪えてる!?

 

「姉は私だぁ!!!」

「………ホント、ですか?」

「っ……間違い、無いよ?妹は私。ぷくく」

「確かに私の方が小柄だしいいたいことはわかるけど!?」

 

刹那の気持ちがわかるだけに否定出来ないけど、なんか悔しい!!

 

「すみません。謝罪します」

「わかればよろしい」

((納得早い!?))

 

コホン、と刹那は咳払いをしてこの変なことになった空気を元に戻します。

 

「では、不要かもしれませんが自己紹介を。八神刹那と言います。苗字はストラトスもありますが、こっち(地球)では八神で名乗ってます。ストラトスはミッドでの苗字ですね」

「私はもうしたし、なのはも省略でいいよね?」

「そうですね」

 

私は昨日の戦闘の時にしたし、なのはとは顔見知りらしいからスキップ。私はフェイトを見ました。

 

「ぇっと……フェイト·テスタロッサと言います。こう見えてアリシアの妹、です。よろしくお願いします」

 

フェイトも行儀よくお辞儀と一緒に自己紹介しました。刹那もそれによろしくお願いします、とお辞儀。

 

「さて、呼び出したのはアリシアなわけですが、どこから話します?言っておきますが、話せることは限られますよ?」

「わかってるよ。私が知りたいのは1つだよ」

 

私はここで深呼吸。

 

「本当に私のこと、覚えてないの?」

 

一番の核心をついて聞きました。

 

「先も言いましたが、覚えてないですよ?ただ……」

 

やっぱり、覚えてないのかァ………ん?ただ?

 

「私の記憶、所々穴があって…記憶喪失だそうです」

「「「っ!?」」」

 

刹那にそれまでの記憶を掻い摘んで説明してもらいました。そこでひとつ思ったことはただ1つ。

 

「アリシアちゃんに関する記憶がすっぽり抜けてる……?」

 

なのはに言われちゃったけど、私に関する記憶。それが綺麗に抜け落ちていた。原因は多分例の次元震に飲み込まれたこと……だと思うんだけど。

そして地球に来て最初に会ったのがなのは、その次に今お世話になっている人、ということ。その人が闇の書の主ってことなのかな。教えてくれなかったし。たぶんだけど、刹那が敵対する理由はその人を守る為なんだろうな。それ以外の理由で頑なに私達に敵対する理由が思いつかない。

ちなみにその人にもし何かあれば容赦はしない、と釘を刺されたから今は下手に手出しは出来ない。

 

「そんな………」

「私自身、信じたくはないですが………」

「お姉ちゃん…」

 

悲しいけど、これが現実なんだよね………

 

「なら、さ」

 

と、そこでフェイトが口を開く。

 

「……?」

「私達で刹那の記憶、取り戻そう?」

 

フェイトの一言で私達はハッとなる。何でこれを思いつかなかったんだろう!

 

「そうだ!そうしよう!」

「私は、構いませんが………方法はあるのですか?」

「わかんない!」

 

方法なんてわからない。けど、何とかするしかない!

 

「闇の書関連の時は敵同士だけど、プライベートはいいでしょ?」

「私は構わないのですが………」

 

一方の刹那は当然ながらキョトンとしてて。曲がりなりにも私達は刹那に敵対してる立場だから仕方ないかな。

 

「折角学校が一緒なんだからプライベートまでギスギスするのは……嫌だな」

「敵対する時は手抜きとかはしないけど、普段仲良くするくらいはいいよね?」

「………わかりました」

 

結局、なのはとフェイトの追い討ちで折れる刹那。満更でもないみたいで。

これを機に特に計画性は何も無いけど、刹那の記憶回復大作戦(仮)が始まる………のかな?

余談だけど、私の持ってる刹那のハイペリオン。これに関しても刹那に記憶はなかったけど、ハイペリオン自体最終的に私にプレゼントするものだったってハイペリオン本人から追々聞いたのでした。




かなりグダグダと進めた気がしなくも無い………前々の所で刹那とアリシアがギスギスしていたのとなのはとの和解パートとでも思ってくれれば!

敵対するけど和解もするっていう矛盾は気にしないで!

では、感想や評価等お待ちしております!
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