魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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どうもー。最近仕事の後に暇な時間が増えたのでどんどん執筆が進んでます!

ただ、よくよく考えたらA’s編の後にReflection編やりたいなぁと思ってるんですが………Detonationって来年なんですよね。
本編はReflection踏襲しつつのGoD編でってのも考えてるんですが………でもイリス出したいしなぁ。

どうしよう?


第18話 謎の仮面

───side ザフィーラ

 

「はぁぁぁぁぁ!!!」

「てやぁぁぁぁぁ!!!」

 

何故私の視点が存在しているのか。我ながら甚だ疑問だが………まぁ、いい。今私は敵の使い魔………アルフとか言ったか、と交戦している。

 

「うぉぁぁぁぁぁぁ!!」

「うぐぉぉぉ!」

 

アルフの強烈な拳をクロスした両腕と障壁で防御。単純な威力だけなら我らが覇王、刹那の断空拳にも匹敵するのではなかろうか。

 

「デカブツ!あんたも誰かの使い魔か!」

「ベルカでは騎士に使える獣を使い魔とは呼ばぬ!」

 

こちらでは使い魔で通っているのだろうな。私の一言でアルフは顔をしかめる。

 

「主の牙、そして盾!守護獣だぁぁぁ!!

「同じようなもんじゃんかよぉぉ!!!」

 

アルフは拳に力を上乗せし、私も障壁を強化。お互いの魔力の激突によって爆発。

 

「くっ……」

 

私はそれを利用して一旦距離を取り、他の皆の様子を確認。

 

〈 状況は………あまり良くないな〉

 

刹那、シグナム、ヴィータ、私は善戦しているが敵のカートリッジ搭載によるパワーアップのせいで他の援護に回ることが出来ない。いや、アルフはカートリッジなぞないのだが。

そして後方支援はこちらはシャマル1人に対して敵は2人。シャマルが見付かるのも時間の問題か。

そう考えた私はシャマルへと念話を飛ばす。

 

〈 シグナムやヴィータ、刹那も負けるとは思えんが、ここは引くべきだ。シャマル、なんとか出来るか〉

 

それに応えるシャマルは結界が見えるところからこちらの様子を伺っている。戦闘に不向きだからな、仕方がない。

 

〈 何とかしたいけど………局員が外から結界維持してるの。私の魔力じゃ破れない〉

 

そもそも攻撃型では無いからな。仕方ない。

 

〈 シグナムのファルケンかヴィータのギガント、刹那の5連レベルの魔力でも出せなきゃ………〉

〈 3人とも手が離せん。アレを使うしか〉

〈 わかってるけど、でも!………っ!〉

 

そこでシャマルの念話が急に途切れた。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

───side シャマル

 

〈 シャマル!?どうした!シャマル!〉

 

私の頭にはちゃんと聞こえてるザフィーラの念話。でもそれに反応できない理由………それは

 

「捜索指定ロストロギアの所持、使用の疑いであなたを逮捕します」

 

局の執務官に後ろから杖を頭に向けられているから。少しでも怪しまれることをしたら魔力弾がゼロ距離で炸裂しそう。

 

「抵抗しなければ弁護の機会があなたにはある」

 

何とかしないといけないんだけど、どうすることも出来ない………そんな時、不意に横から現れた影が執務官を蹴り飛ばした。

 

「ぇ?」

「っ!ぐぁ!」

 

振り向くとそこには怪しげな仮面を付けた男が1人。

 

「仲間………っ?」

 

少なくとも私は知らない、ヴォルケンリッター以外で私達の仲間は刹那だけ。この人はいったい………?

 

「あなたは「使え」ぇ?」

 

私が何者なのか訪ねようとしたと同時に言葉を重ねてくる。

 

「闇の書の魔力を使って結界を破壊しろ」

「でもあれは!」

「使用して減ったページはまた増やせばいい。仲間がやられてからでは遅いからな」

「っ」

 

ここでページを消費するのはあまり得策ではない………とは言ってもザフィーラも言うようにこのまま戦闘を続けても不利なだけ。この仮面の人が仲間なのかどうかわからない以上戦力にカウントするのはナンセンス。決断するしか………

 

───side out

 

 

 

 

 

 

 

───side 刹那

 

「「断っ空拳!!」」

 

もうこれで何度目でしょうか。斬撃をいなし、射撃は投げ返し、砲撃は弾き飛ばし、打撃はこちらの打撃で応戦。断空拳同士をぶつけるのも数えるのをやめました。

アリシアは見た目相応の細腕なので腕力こそ私ほどありませんが、魔力運用が凄く巧い。身体強化に続いて移動魔法や各種攻撃。彼女の話だと魔力量は私より少し多い程度のはずですが、これ程の多彩な魔法を使いこなしています。

 

(可能なら、撤退するべきなのでしょうが………)

 

先程のザフィーラの念話を聞いていたので今の状況はよく分かっています。恐らくシャマルは局員に見付かったので、最終手段の夜天の書の魔力での結界破壊も困難………どうするべきか。

 

〈 みんな!今から結界破壊の砲撃を撃つわ!上手く躱して撤退を!〉

 

ん?状況が変わったみたいですね。流石シャマル。

 

「「「「応っ!」」」」

 

私達がそれに応じてから程なく、真上から夜天の雷が結界へ直撃。結界破壊を開始。

 

「逃がさないよっ!」

 

それでも尚、私に向かってくるアリシア。

 

「なら、1つ隠し球を披露します。爆砕断空拳………2連!!」

「っ………なっ!かはっ!」

 

私は私に向かってくるアリシアの断空拳を断空拳で相殺し、バランスを崩させます。その次の瞬間、アリシアは急に何かに殴られた様な衝撃と共に近くのビルのフェンスへ吹き飛び直撃。

爆砕断空拳、断空拳複数発分を一撃に乗せて時間差で複数回ダメージを与える攻撃。私は相殺した時の1発しか殴ってませんが、アリシアは2回(最初の相殺とバランスを崩したあとの2撃目)殴られた様に見えていたはずです。今回は1撃目に比重を乗せていたので2撃目は吹き飛ばすだけに留めてダメージは与えていませんが。

 

「刹…那っ!」

「私はここで引きます。アリシアはみんなと合流して防御魔法を。アレの直撃は命に関わります」

「ぇ?ぁ、うん」

 

もしダメージを与えていたら?破壊の雷から逃れるのは困難となり、アリシアが危ない。そういう配慮です。

とりあえず私はこの隙に離れて転移の用意。次の瞬間、結界を破った一撃が降り注ぎました。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

───side アリシア

 

「「ふぅ………」」

 

刹那の指示のお陰でなんっとか合流と防御に成功。いち早く察したユーノと向こうの守護獣?の人から指示を受けたらしいアルフと連携して砲撃を防ぎきりました。

かなり強烈な砲撃だったから私もアルフも疲れきってグテェー

 

〈 なのはっ!フェイト!アリシア!アルフ!大丈夫!?〉

「ぅ、うん。ありがとうユーノ君。アルフさん、アリシアちゃん」

「間一髪だったよ」

 

みんなで空を見上げると結界は今の砲撃で消滅。夜空が広がってました。もちろん刹那とヴォルケンリッターは誰一人そこには残ってませんでした。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

 

───side 刹那

 

ギリギリで砲撃を躱してみんなバラバラに転移してから帰宅。電気がついてなかったのでおや?と思って中に入ってからシャマルがはやての携帯へ電話。どうやら独りが寂しくてすずかの所へ行ったみたいです。

今、シャマルが必死に謝罪の真っ最中。

テーブルの上には鍋の用意がもう出来ていて、食材を入れて火を入れさえすれば食べられるようになっていました。シグナムが冷蔵庫を開けると『大盛りやで〜デザートは冷凍庫!』のメモ(はやての似顔絵付き)のついた食材がスタンバイされていました。

 

シャマルは見ての通りですが、いつもは強気なシグナムやヴィータ、寡黙で表情をほとんど表に出さないザフィーラでさえ暗い表情。

かく言う私も普段なら紅茶の1つでも淹れるのですが、そんな気分でもなく………。

シャマルがヴィータに電話を代わってベランダへ出るのを見て、私とシグナムもそれに続きました。

 

「寂しい思いをさせてしまったな」

 

そこで最初に口を開いたのはシグナムでした。

 

「うん………」

「こうなるのだけは防ごうと細心の注意を払っていたのに………私の責任です」

「それを言うなら将としての私の!」

「ううん、参謀の私よ!」

 

3人が3人とも自身の責任だ、と言い張る始末。私達はお互いの顔を見合って、反省。

 

「連帯責任、ですね」

「そうだな………そう言えば」

 

シグナムなりの気遣いでしょうか。この暗い空気を変えようと(したのかは定かではないですが)話題を変えてきました。

 

「お前を助けた男は一体何者だ?」

「わからないわ。少なくとも、当面の敵では無さそうだけど………刹那の知り合い?」

「私に仮面を常に被る趣味の知り合いはいませんよ」

 

そうよね、と返すシャマル。

 

「管理局の連中もこれで本腰を入れてくるだろうな」

「あの砲撃でだいぶんページも減っちゃったし………」

「かと言って私達に時間はあまり残ってません。一刻も早く、はやてには夜天の書の真の主になってもらわなければ………」

「そうだな」

 

これは追々話しますが、はやてには夜天の書の真の主になってもらわなければいけない理由があります。しかも残り時間の定かでないタイムリミット付きで。はやて本人は何も知りませんが、私達には猶予は残ってません。その後、ヴィータに続いてシグナム、私と電話を代わってはやてへ謝罪。私はそれに加えてすずかへのお礼。今の状況で「今度なにか奢ってください」と言われたら断れませんよ。

電話を済ませた私はヴィータとザフィーラも元気づけてから作戦会議も兼ねて夕ご飯の鍋に。良かった、何とかみんな元気が戻ってきました。あったかお鍋の魔力は凄いです。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

 

───side アリシア

 

「カートリッジシステムは扱いが難しいの」

 

あの戦闘から撤退した私達はとりあえずテスタロッサ邸へ集合。先延ばしになった新システム(カートリッジシステム)の説明をエイミィから受けてる真っ最中。

 

「本来ならその子達みたいな繊細なインテリジェントデバイスに組み込むようなものじゃないんだけどね。本体破損の危険も大きいし、危ないって言ったんだけど………」

「この子達、聞かなかったでしょ?」

「そうなんだよねぇ。それだけ悔しかったってことなんだと思う。自分がご主人様を守ってあげられなかったこととか、ご主人様の信頼に応えきれなかったことが。イクスペリオンにしても本来の実力を発揮しきれなかったことも、かな」

 

そんな私達のデバイスの姿勢に感動して。呼びかけてあげるとレイジングハートとバルディッシュはそれに答えました。イクスペリオンは………元々寡黙(と言うより無口)だからピカピカって光って応答。ちなみに待機形態はバルディッシュの銀色バージョン。

 

「モードはそれぞれ3つずつ」

 

ここから空気を変えて新システムの説明へ。

 

「レイジングハートは中距離射撃のアクセルと砲撃のバスター。フルドライブはエクセリオンモード。バルディッシュは汎用のアサルト、鎌のハーケン。フルドライブはザンバーフォーム。ハイペリオン改めイクスペリオンは銃のガンフォームの剣のセイバーフォーム。フルドライブにベリルスマッシャー」

 

私のフルドライブだけ仰々しい名前なのは気のせいだよね?

 

「破損の危険があるからフルドライブはなるべく使わないように。特になのはちゃんとアリシアちゃん」

「「は、はいっ」」

 

あれ?私達だけ名指し!?

 

「なのはちゃんはフレーム強化したんですするまでエクセリオンモードは起動させないでね。アリシアちゃんは………さっきの戦闘みたいな放り投げてから蹴り飛ばしたりとかみたいな無茶苦茶は厳禁ね」

「はい………」

「いや、あれだけ大きいとやりたくても出来ない………よ?」

 

ベリルスマッシャー、起動はしてないけどデータで見る感じ大きいから。頑張ればできないこともないけど、無理は禁物、かな。

 

私達から少し離れたソファではリンディさんとクロノが作戦会議をしています。

 

「問題は彼らの目的よね」

「えぇ。どうも腑に落ちません。彼等はまるで、自分の意思で闇の書の完成を目指しているようにも感じますし………明らかに闇の書とは関係の無い刹那·ストラトスの協力もあるあたり不自然すぎます」

 

とりあえず私はなのは達とそっちに合流。

 

「うん?それって何かおかしいの?刹那ってヤツの事は兎も角、闇の書ってのも要はジュエルシードみたくすっごい力が欲しい人が集めるもんなんでしょ?だったら、その力が欲しい人の為にあの子達が頑張るってのもおかしくないと思うんだけど」

 

確かに………アルフの意見ももっともだね。私も詳しいことはよく知らないからこの機会に聞いておこうかな。

 

「クロ助………ううん、クロノ、リンディさん。私達、当事者だけど闇の書の事は何も知らない。だから教えて!でないと説得も何も出来ない!」

 

私がクロ助呼びを訂正した事で私の本気さが伝わったのかな。クロノとリンディさんは顔を見合わせてからクロノが説明を始めました。

 

「第1に闇の書の力はジュエルシードみたいに自由な制御の聞くものじゃないんだ」

「先の事件で居なかったアリシアさんの為に補足すると、ジュエルシードは21個集めるとその莫大な魔力で所有者の願いを叶える力があるの。プレシアはその力でアルハザードへ行こうとしたわね」

 

それをなのは達が阻止して、ママと私の本体は虚数空間に落ちていったんだよね。

 

「仮にプレシアが闇の書で同じことをしたとしても不可能ね。完成前も完成後も純粋な破壊にしか使えない。少なくともそれ以外に使われたという記録は1度もないわ」

「あぁ、そうかぁ」

 

ジュエルシードみたいなのならアルフの言う説もあり得たんだろうけど、破壊にしか使えないのならほぼゼロだね。だってこの平凡な世界でそんな破壊行動するメリットある?ないでしょ?

 

「それからもう1つ。あの騎士達。闇の書の守護者の性質だ」

 

刹那以外の4人のことかな。

 

「彼等は彼等は人間でも使い魔でもない」

「「「「「っ!?」」」」」

 

この一言で私達は息を飲みます。あれ?エイミィも!?知らなかったの!?

 

「闇の書に合わせて魔法技術で作られた擬似人格。主の命令を受けて行動する………ただそれだけのプログラムにすぎない()()なんだ」

「あの、使い魔でも人間でもない擬似生命っていうtあいたっ!?」

「私みたいなって言おうとしたでしょ?」

 

クロ助の説明を受けてフェイトが自棄発言をしようとした途中で可愛い悲鳴。だって私がデコピンしたもん。

リンディさんとクロ助も少し怖い顔してるし。

 

「フェイトさんは生まれ方が少し違っていただけでちゃんと命を受けて生み出された人間でしょ?」

「検査の結果でもちゃんとそう出てただろ?変な事言うものじゃない」

「はい、ごめんなさい」

 

この穏やかな(クロ助に関しては若干疑問が残るけど)2人がすごい剣幕でフェイトへ説教。フェイトがそう言いたくなる気持ちもわからないでもないけど、違うってちゃんと証明されてるんだもん。でも、わかればよろしい!

 

「どちらかって言うと私の方がそれに近いよ?人格と命は私本人のだけど体は擬似的なものだしね。イクスペリオンの実体化維持を切れば私紛れもない幽霊だもん」

「………すまん、アリシア。そっちは否定出来ない」

「ぁははは………とりあえずアリシアさんはそれを笑いのネタにするのは辞めましょうか?」

 

場の空気が暗くなってきたので、私はいつものネタを出してみました。のはいいんだけど、返ってきたのは苦笑とリンディさんからの禁止宣告。がびーん

 

この後エイミィさんがモニターで色々教えてくれたんだけど………まとめると守護騎士の人達は

 

①闇の書内蔵プログラムが人の形になった姿

②闇の書の転生、再生と共に様々な主を渡り歩く

③意思疎通の対話能力はある(過去に実績あり)

④ただし感情を見せたのは前代未聞

⑤当然だが役目は闇の書の蒐集及び主の護衛

 

とのこと。そもそも今は主が誰かわからないから何とも、な部分はあるけどね。

 

「でも、あの帽子の子…ヴィータちゃんは怒ったり悲しんだりしてたし………」

「シグナムからもはっきり人格を感じました。成すべきことがあるって。仲間と主の為だって」

「蒐集と護衛以外の目的………か」

 

感情を見せた守護騎士達、本来の機能を超えた彼女らの動き、言動。みんな考え込んじゃいました。

 

「まぁ、それについては捜査に当たっている局員の情報を待ちましょうか」

「転移頻度と刹那·ストラトスの存在からして主がこの付近にいるのは確実ですし。案外、主が先に捕まるかも知れません」

「ふぇ?刹那君が主って訳じゃないの?」

 

たぶんクロ助と私、リンディさん以外みんなが思っていることをなのはが真っ先に口にしました。

 

「なのは、考えてみて。闇の書の前回の転移は11年前。刹那はまだ1歳。それに私が事故でフェイト達と出会う直前まで刹那とずーーっと一緒だったんだよ?」

「ぁ、そっか。仮に刹那君が主ならアリシアちゃんが知らないはずないもんね」

 

刹那が私にずっと黙ってたのなら話は別だけど、と続ける。けど、自分で言ってそれは無いと断言出来る。もしそうなら刹那が荒れてたあの頃に起動してるはず。そもそも刹那、嘘とか苦手だし。

 

「あぁ〜。刹那ってヤローが主じゃないんならわかり易くていいね」

「だね。彼が主じゃないなら探す手間はあるけど、闇の書が完成前なら持ち主はごく普通の魔導士だろうし」

「うん。それにしても、闇の書についてもう少し詳しいデータが欲しいな」

 

そこでユーノ(フェレット)をじっと見つめて近寄るクロ助。何事?

 

「ユーノ。明日から少し頼みたいことがある」

「うん?いいけど?」

 

まさか、この頼みたいことがあぁんな大変なこととは………この時のユーノはまだ知らないっ!

なぁんて、言っても締まらないか。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

 

 

───side フェイト

 

今私はなのはを見送ってからベランダに出ました。

 

「ねぇ、フェイト」

「お姉ちゃん、どうかした?」

 

と、後ろからお姉ちゃんもベランダに出てきて、持ってたホットココアを私に渡しながら横に並んで外を眺めます。

 

「フェイトは刹那のことどう思う?」

「どうって?」

 

ぇ?どういう………?

 

「シグナムやヴィータ達守護騎士は、何かしらその先の目的があるとは言っても、とりあえずは蒐集が目的で動いてるじゃん?」

「そうだね。そこは間違いないと思う」

 

ぁ、そういう事。抽象的過ぎてわかんなかった。

確かに、成さねばならぬことがあるとは言ってたけど、要は闇の書を完成させないとそれが出来ないってことだもんね。

 

「じゃあさ、刹那の目的は?蒐集するメリットは?守護騎士の人達のそれとは違ってなぁんにもわからないんだよ」

「言われてみれば………確かに?刹那に力が入る訳じゃないし………そもそも刹那って確かにベルカの記憶が………?」

「うん、あるよ。クラウス·G·S·イングヴァルトの記憶が」

 

言われてみれば、シグナム達とは違って刹那って人の行動目的が読めない。特にベルカの記憶があるなら………当時にも闇の書は起動してるだろうから、闇の書に関しては私たちよりも詳しいはず。なら、純粋な破壊にしか使えないことももちろん………

 

「さっきの戦闘でね、刹那のこの拳をぶつけ合って1つだけわかったことがあるんだ」

 

頭を捻る私を他所にお姉ちゃんは続けます。

 

「今の刹那、すごく強い。刹那が強いってことはそこに断固とした意思があるってことなんだ」

「断固とした意思?」

「うん。刹那言ってた。私の強さは守る意思なんですって」

 

………口真似のつもりなのかな。いや、刹那の声、あまり聞いたことないんだけど。

でも、守る意志………か。

 

「ということは、刹那は誰かを守ってる?」

「だと思うよ。まぁ、その誰かってのは間違いなく主なんだろうけど………護衛、じゃなくて守る。何から?」

 

私は刹那と交戦した訳じゃないけど、お姉ちゃんの言いたいことはわかる。私も前の事件の時、お母さんのためにって頑張ったもん。私の場合少し違うかもしれないけど、要はそういうことでしょ?

 

「ぅーん………何からって言われると………」

「やっぱり、情報待ちかぁ………」

「お姉ちゃんが本人から聞「無理」くってえぇ!?」

 

本人から聞きくってのは?って言おうとしたところに先回りされちゃいました。

 

「刹那、口硬いもん。私達に聞かせてメリットがあるのなら兎も角、蒐集して闇の書を完成させようとしてる時点で私達に話すメリットなんて無いもん」

「た、確かに………」

 

お母さんもジュエルシードを集める理由、結局本人からは教えてもらえなかったもんね。だとすると………

 

「なら、さ。刹那をお姉ちゃんがぎゃふんって言わせて倒せばいいよ。なのはだってわからず屋の私にそうして言葉届かせてくれたもん!」

「やっぱりそうだよねぇ。確かにフェイト、頑固でわからず屋な所あるもんね。刹那と一緒」

 

もしかしてお母さんが私を生み出した時、お姉ちゃんの人格に刹那のそれも混ぜてた………?3人で仲良かったみたいだし、可能性はあるかも。

 

「ほら、フェイト。今日は一緒ににお風呂入ろっ!ぁ、もちろんベッドの添い寝付き!」

「ちょ!?お姉ちゃん!?」

 

深刻そうな顔から一転、満面の笑顔を私に向けたお姉ちゃんは部屋の中へ。私はそれを真っ赤になりながら追いかけました。




8000字………だとぉ!?

最初のザッフィー視点とシャマル視点はカットしても良かったんだけど、ザッフィーの守護獣だぁぁ!ってのやりたくて(((

次話の事も考えながら進めてたらこんななっちゃいましたっ!
ちなみにあれです。アリシアのフルドライブ、ベリオスマッシャーってのはフレームアームズ・ガールのフレズベルクのそれです。刃はレモン色だけど。
フレームアームズ・ガールがわからない人はGoogle先生に聞こう!

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