結論からいえば出ます。まぁ、かーなーり先ですけど。少なくとも前書きでこのこと書いたことを忘れる程度には先ですね。だから問題なし!
………なのかな?
───side アリシア
「ぅーん………」
「どれがいいんだろう…」
はい、私は今絶賛お困り中です。何に困ってるかって?携帯選びだよっ!なのははもちろんすずかにアリサ、紗綾も持ってるもん。
ちなみに最初はフェイト達3年生組だけが教室で悶々してたんだけど、私と紗綾もそこに加わったから場所変更。今は屋上!
「種類が多くてどれにすればいいやらぁ………」
「そう言えば加藤さんはどんなの使ってるんですか?」
「アリシアちゃんみたいに紗綾で良いよ、フェイトちゃん。なのはちゃんにすずかちゃん、アリサちゃんも」
参考にフェイトが紗綾にどんなのなのか見せてもらうことに。苗字にさん付けで他人行儀だったのを修正させつつえーっと、と携帯を出してくれる。
「あ!そのモデルってド〇モの最新モデルですよねっ!」
「ぇ?ぁ、うん。そうだよ」
それを見るや否やすぐ食いつくアリサ。見ただけでわかるってすごいなぁ。
なんでもそのド〇モの最新モデルはメモリや操作性はもちろん、カメラも綺麗で使いやすいらしい。でも個人的にデザインは好みじゃないかも?
みんなに色々とアドバイス貰ったんだけど、まとめると
「ぶっちゃけ新しいモデルならほぼ同じっ!」
とのこと。もちろん違いはあるけど大体同じなんだって。結果、リンディさんに頼み込んで買ってもらったのは紗綾と同じド〇モの最新モデル………の1つ前のやつ。紗綾のと違って若干カメラが荒い(と言っても私には違いがわからなかった。かいぞーど?)けど操作性は凄くいいらしい。ちなみにフェイトも同じやつで私が水色、フェイトが黒。
その後でみんなで番号教えあって登録、それからなのはに教えて貰って刹那にもメールを送って………おきたいんだけど事件の間は我慢しよう。
その後みんなと別れて、私とフェイトの部屋へ。もちろんなのはは一緒に。
「そっか、アリサとすずかはバイオリンやってるんだね」
「メールでよくお稽古の話とか教えてくれるんだよ」
「刹那はそういう話、ほぼ皆無だなぁ。刹那、格闘技一筋だから。でも元々王族だから嗜みで出来ちゃったり?」
「「………有り得る」」
うん、自分で想像してみたけど画になる。カッコよかった!
丁度そこにエイミィが買い物から帰宅。3人でその片付けの手伝いをすることに。
「艦長、もう本局に出掛けちゃった?」
「うん、アースラの武装追加が済んだから試験航行だって。アレックス達と」
「武装ってーと………アルカンシェルか。あんな物騒なもん最後まで使わずに済めばいいけど」
「
「うん、ぶっそうなだけに………ってちっがーーう!」
エイミィさんナイスノリツッコミ。私のボケもちゃんと拾ってくれる。クロ助は最近黙ってゲンコツだもんなぁ………
「にゃはは………でも、クロノ君も居ないですし、戻るまではエイミィさんが指揮代行だそうですよ?」
「責任重大」
それを聞いて、それもまた物騒なぁ、と顔を引き攣らせてフェイトの持ってたカボチャをなぜか撫で始めるエイミィ。現実逃避しても解決しないぞー。
そしてそれを片手で上からふんすと掴んで手に持つ。あれって相当握力いるはずじゃあ………意外と怪力なのかな?
「ま、とは言えそうそう非常事態なんて起こるわけが………」
ビービー
あるんだよなぁ、とでも言うかのようになる非常事態の警報。
「エイミィさんがフラグ立てるからァ………」
「私のせい?私のせいなのかっ!?」
ちなみに持っていたかぼちゃは放心した時に落としちゃったけど、私がキャッチしました。食べ物は大切に。
それからみんなで管制室に。マンションの1室を改造したらしい。今緊急警報のあったエリアを調べてるとこ。
「………文化レベル0。人間は住んでない砂漠の世界だね」
映像に映るのは砂漠の上空のシグナム、刹那、ザフィーラ。何かと戦ってる。
「結界を張れる局員の到着まで最速で45分………あぁ!まっずいなぁ」
ということは45分以内に逃げられたら一環の終わりってことかな。確かにそれはマズそうだ。
「エイミィさん。それなら私とフェイト、アルフで先行して時間稼ぐよ。あのヴィータって子が見当たらないからなのははここで待機。いざって時に備えてて!いいよね、フェイト」
「もちろん」
「ぇ?ぁ、うん。お願い。必要無いかもしれないけど、現場ではアリシアちゃんが指揮取ってね。私もサポートするから」
「そのつもり!」
私とフェイトはすぐにカートリッジとデバイスを手に取って砂漠の世界へ転移しました。
───side out
「はぁ………はぁ………」
「ふぅ………」
今私とシグナム、ザフィーラは砂漠の世界でその世界の生物のデカいミミズ???のようなのと戦闘中。ヴィータが苦戦しただけあって、しかも2体いるので私とシグナム、ザフィーラの3人がかりなのになかなか仕留められません。地中に逃げ込まれたら攻撃できませんし。
「ヴィータが、手こずるわけだな」
「図体も大きい、それなのに意外と素早い。地中に逃げれる。かなり厄介です………っ!シグナム後ろっ!」
「なっ!」
シグナムが1度息を整えてカートリッジを補給しようとしたその時。突如真後ろから件のミミズが現れてシグナムを急襲。噛み付きの直接攻撃こそ避けましたが、その後の触手からは逃げ切ることが出来ずに雁字搦めに。
「しまった!」
「すみませんシグナム、私も援護できませんっ!」
かく言う私も他のミミズの攻撃を捌きつつなのでそのシグナムを助けることができない状態。ザフィーラも同じく。
そしてそのままシグナムを締め上げるミミズ。かなりやばい状況です。
その次の瞬間。空から唐突に電撃が降り注いでシグナムの拘束を解き、ミミズを攻撃。
私とシグナムが空を見上げるとそこには魔法陣を展開したフェイトとアリシア。電撃はフェイトのものでしょうね。
「ブレイクっ!」
フェイトがそのまま手を振り下ろすと強烈な電撃が再度発生。ミミズを砕きました。
ただミミズはまだ残っています。その生き残りがフェイトとアリシアへ強襲。もちろんそれを見過ごす彼女らでもなく。
「ライジング………スラッシュ!」
アリシアはそれを両手の剣で切り刻み、果ては盛大な縦斬りで真っ2つに。ミミズは全て亡き者にされました。
「礼は言わんぞ。テスタロッサ」
「助けてもらった、とは思いたくないですしね」
「お邪魔でしたか?」
「むぅ!素直じゃない!」
「蒐集対象を潰されてしまった」
「まぁ、悪い人の邪魔が私達の仕事ですし」
ごもっとも。それを言われたら言い返せません。
「そうか。悪人だったな、私達は」
「ですね。フェイトの方の蒐集、お願いしても?」
「構わんさ。お前はあのアリシア、とかいうヤツの足止め、任せても?」
「わかりました」
私はアリシアを見てこっちへ付いてこい、とジェスチャーで指示。向こうもそのつもりだったらしく素直についてきました。
「前戦った時と立場が逆になりましたね」
「ぇ?あぁ、そう言えばあの時は私が前だったね」
「ですね。さて、これくらいでいいでしょう」
シグナム達から数キロほど離れた場所までアリシアを誘導。フェイトもアリシアも高速機動タイプ、シグナムもフェイト程速くはないにしても、それを追うにはそれなりに動き回る必要があります。私に関しても同じく。アリシアは射撃型というのも相まってこれくらい離れないとお互いの邪魔になりかねない。
「逃がしてもらえない上にスピードだけなら私の方が下。なら戦うしかないですね」
「可能なら和解したいんだけどね。無理でしょ?」
「成すべきことが、ありますから!」
丁度そこで遠くの空で爆発音。フェイトとシグナムの戦闘音でしょう。その音と同時に私達は距離を縮めて挨拶がわりに断空拳。
しかしアリシアはそれをひらりと避けて私の後ろへ回り込み、魔力弾を連射。少々予想外でしたが、避けることには成功。ただ、その魔力弾のせいで砂埃が舞い上がって私の視界は塞がれました。
「ちっ!」
そこに留まるのは危険、そう判断して砂埃の上まで高くジャンプ。
「断空拳っ!」
「っ!崩雷!」
それを待っていたようなタイミングでアリシアの真上からの断空拳。私はそれを受け止めつつ肘打ちの崩雷。しかし、それもアリシアには受け止められました。
「「旋風脚っ!」」
すかさず1歩後退し、回し蹴り。アリシアも同じく蹴りをぶつけてきました。アリシアはすぐに銃を構えつつバックステップで距離を取ろうとしたので私はそれを追うように正面へステップ。
「アリシアの戦闘スタイルはヒットアンドアウェイ。なら離れる時に同時に私も加速すれば「ずっと私の距離で戦える?」なっ!」
「残念っ!ここは私の距離だよっ!」
突如密着状態のアリシアが視界から消えました。次の瞬間、私は下から顎をカチ上げられて。
「っ!空破断っ!」
「っ!」
そのせいで一時はバランスを崩しましたが、すかさず空破断の衝撃波を放ち、それはとっさに防御をとったアリシアへ直撃。お互いに少し離れた砂の上に落下。
「っ!密着状態からその場でのバック宙、その勢いでの旋風脚ですか」
口の中で折れてしまった歯を吐き捨て、さきの攻撃を自身の中で確認。
「裏をかいたはずが、逆に裏をかかれました」
「私も、あの状況で反撃が来るって思ってなかったけどね」
アリシアも口の中の砂をぺっぺっと吐き出しつつ私に答えてくれました。
その後も何度も何度も打撃と射撃、斬撃の応酬を繰り広げて。もっとも、私は打撃だけしかしてませんが。
私の体は所々に切り傷やアザが。アリシアも腕にいくつものアザが出来てます。流石に顔は抵抗があるので狙ってません。
「ねぇ、刹那………っ!」
「なんです、か!」
お互いに攻撃の応酬をしながらなのに、アリシアが私に話しかけてきたので一旦距離を取って息を整えます。
「刹那の目的って、何なの?」
「………はい?」
「普通に考えたら蒐集なんだろうけど、それだと不自然だから」
「っ………」
私は絶句しました。私は蒐集とは他に目的がある、その事を誰かに話したことは1度もありません。それにもかかわらず、アリシアはその事を知っている様なことを仄めかしたからです。
「だって、刹那はマスターじゃないでしょ?それにもちろんヴォルケンリッターでもない。なら、刹那には蒐集するメリットがない。なら何で蒐集を?って考えたらね。答えは1つしかないよ。蒐集以外の目的があるって」
「………」
この子は勘が鋭い。これ以上話させるのは危険。私の本能がそう訴えてきます。かと言って無視もできない現状。それをわかっているのか、アリシアは口を再び動かしました。
「ヴォルケンリッターだったら蒐集して主を覚醒させることが目的だと思うんだけどね。でも刹那はそれは違うよね?それ以外の目的ってなると………例えば、闇の書の永久封印」
「っ!?」
ポーカーフェイスを保っていた私ですが、流石に自分でも顔が引き攣るのがわかりました。
「私達管理局の方法だと現状は闇の書を消滅させて事を先延ばしにすることしか出来ない。でも、ベルカの時代の経験があって、その時から対策と封印の方法を考案してたであろう覇王家、刹那なら?永久封印の方法案があっても不思議じゃないよね?」
「なら、なぜ聖王教会は動かないんですか?同じ理屈なら彼らが動いても同じはず」
「聖王教会の方の仕組みはよく知らないんだけどね。刹那の行動から察するに完全封印はページの蒐集………つまり闇の書を一旦完成させないとダメなんじゃない?なら、管理局側の聖王教会は動けないよ」
筋は通ってます。むしろ私の計画がほぼ筒抜けと言ってもいいでしょう。他の人たちがどうかはわかりませんが、少なくともアリシアの洞察力は一線を画すものがありました。
「それに、刹那は覇王の記憶を継承してるけど、聖王家にそういうのがあるって聞いたことないよ。書物とかに残ってるなら話は別だけど」
「なかなか鋭い、ですね」
「大丈夫だよ。私以外誰もここまでは勘づいてないよ」
話していいものか………。しかし、彼女は嘱託とは言え管理局の魔導士。話したところで夜天の魔導書の完成をみすみす見逃してくれるとも思えないです。
「………もし肯定すれば、蒐集を見逃してくれるのですか?」
「私の一存では無理だよ。でも、クロノやリンディさんに相談くらいはできるよ」
「しかし………っ!」
私がアリシアの言葉に揺れたその時。少し離れた場所に転移の反応。それは丁度シグナムとフェイトが戦っているあたりで、もちろんそれはシャマルやヴィータではなく………
「………その話はまた後で。一大事です」
「ぇ?」
「フェイトが危ない!」
「なっ!?」
消去法で転移してきたのは恐らく例の仮面。目的は………考えるまでもありませんでした。私とアリシアは地面を蹴り、加速しました。
数分飛ぶと、そこには渋々と言った形で蒐集をするシグナムと私がなのはのリンカーコアを摘出した時と同じ方法でフェイトのリンカーコアを摘出している仮面。
シグナムの表情から察するにシグナムとの一騎打ちの最中にフェイトは仮面からの不意打ちでリンカーコアを摘出され、シグナムはそれを渋々蒐集している、と言ったところでしょう。
私はアリシアへアイコンタクトをするとアリシアは頷いてから私の後ろからルートを外れていきました。
「ちっ………」
シグナムは蒐集は終わったのか、舌打ちと同時に夜天の魔導書を閉じました。
「その子を………離せぇぇえ!!」
私はそれでも構わず、フェイトを拘束している仮面の顔面へ向けて今までの加速のエネルギーをすべて乗せた回し蹴りを放ちました。仮面はフェイトから左手を引き抜き、右手で蹴りを咄嗟にガード。私は気を失ったフェイトを抱き抱えました。
「シグナム、フェイトを頼みます。管理局が来たら保護させてください」
「ぁ、あぁ。心得た」
「私は、あの仮面を少し制裁してきますっ!」
私はフェイトをシグナムへ託し、すぐさま仮面へと加速して急接近。断空拳を始めとした覇王流を惜しみなく叩き込みました。が、それらはすべて防がれてしまい………まぁ、予想内なんですけどね。
「アリシアっ!」
「ブランニュースター!!!」
「っ!」
私がアリシアの名前を叫ぶと仮面の死角からアリシアが現れ、ほぼゼロ距離で魔力弾を連射。仮面はそれ腕をクロスして防御。それを解いた瞬間に
「爆砕断空拳………2連!!!」
「ライトニングバズーカ!!!」
正面から私の爆砕断空拳が文字通り仮面に入り、その追撃にアリシアの砲撃が直撃。確かな手応えはありましたが………ギリギリで転移で逃げたみたいですね。
しかし………一瞬猫耳のようなものが見えたのは気のせいでしょうか?
丁度そこにアルフが駆けつけてきました。私とアリシアはシグナムと合流。
「言い訳は出来ないが………フェイトが起きたらすまない、と伝えてくれ」
「私からも。私達からすれば結果オーライですが………こんな方法は望んでません。油断が招いた結果です。すみません」
その後、アルフはアリシアの顔を立てて私達の撤退を見逃してくれて。近くまで管理局の艦船が来ているらしいので、フェイトの処置はすぐ出来るそうです。良かった………
しかし………これからどうなるのでしょうか。嫌な予感しかしません。
刹那が刹那の台詞言われて吹っ飛ぶという名前ネタをぶち込んでみました。
個人的にあの仮面のシーン、あれ見る度に仮面殴りたくなるので代わりに刹那とアリシアに。
記憶はなくてもアリシアの事は体が覚えてるので咄嗟にでも連携は取れるんですよこの2人。
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