魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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そろそろA’s編もクライマックスに突入してきます!

長年やってたぷそもEP5来てから性に合わなくなって引退、それで再開したFF14も仲良くしてた身内と喧嘩してから辞めちゃったし………最近じゃあこれ書くかエロゲやるかしかしてないですっ!


第21話 イブの邂逅と終わりの始まり

ことが動いたのは先の砂漠の戦闘から帰ってすぐでした。

リビングでみんな思うことがあったらしく、その事を話していた時でした。唐突に2階から物音が。みんなで駆けつけてみると床に倒れて苦しむはやてがいて。病院で検査してもらったところ、一応は問題なし。一応、と付けたのは今回のような発作は今までに無かったから麻痺が広がろうとしている可能性があったから。とりあえずはやては大事をとって入院。

シャマルはなるべくはやてのそばに居るようにして他のみんなで急ピッチで蒐集。私も家庭の事情、と説明して学校を休んで蒐集へ参加。その事を知ってか、アリシアからメールが何通も来てて。アリシアには申し訳ないとは思いますが、今返信するわけにもいかなくて。後で謝っておきましょう。

そこでまた1つ問題が発生。はやての友達のすずか繋がりでなのは達がはやての見舞いに来ることに。シグナム達は私達が顔を合わせなければ問題ないと言いましたが、少なくともアリシアは………気付くでしょうね。当然ながら、私もはやても苗字は八神ですから。こんな珍しい苗字がそうそう被るなんて考えにくいですしね。となると、勘の鋭いアリシアの事です。私の真の目的、永久封印を決意した理由までも辿り着くでしょう。

 

「………弱りましたね」

 

かと言って見舞いを拒否するわけにもいかないので、石田先生とはやてに私達の名前は口に出さないように口止めしておいて、なんとかやりすごしましょう。無理だとは思いますが………

 

「かと言って、敢えて私と鉢合わせるメリットはないですし………むしろデメリットしかないですね」

 

結局、どうすることも出来ないと結論になったのでシャマルにことを任せて私は蒐集へと意識を向けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───side アリシア

 

砂漠の戦闘のあと、なりゆきですずかの友達のはやての見舞いに行くことに。はやての苗字は八神。刹那のこの世界での苗字と同じ八神。

ここ最近学校を休んでて、なのはから連絡先聞いてメールしても返事はないし。理由は間違いなくこれ。

はやての病気………恐らく原因は闇の書の呪い。そして刹那の危険を犯してでもやろうとしている闇の書の永久封印の理由。

そして刹那の強さの根幹は『守ること』。ここまでのキーワードが揃っていれば結論を導くのは簡単だったよ。

 

「はやてを呪いから守るために………刹那はあんな危険を犯して………」

 

ユーノに頼んで調べてもらったけど、永久封印は仮に可能だとしても闇の書が完成してからでないと不可能とのこと。その上で管理者権限の行使までも視野に入れないといけない。多分、完成してから真に覚醒する前にシステムに侵入して封印するつもりなんだと思う。けど、そんなことしたら守護騎士のみんなは………。きっとそれも覚悟の上なんだと思う。

守るって決意した刹那は誰よりも強いし、意思は固い。他に確実で安全な方法が無い限り止めるのは無理だと思う。ぶつかるのは確実、かな。そう言えば刹那、闇の書を呼ぶ時にほとんど闇の書って言ってなかった。夜天の魔導書って言ってた。きっと、自らが悪役になって………はやてに嫌われてでもはやての命だけは助けるつもりなんだ。

 

「弱ったなぁ………」

 

刹那達、前は日毎に帰ってた様子があったけど、今は転移の様子からしても帰ってない。そのせいで管理局側も追いきれてないのが現状。

刹那の意図と覚悟がわかった今、私はどうしたらいいんだろう?

止める?でも刹那のやろうとしてる永久封印は手段としては現状最善だから、止めるってことは闇の書の被害を先送りにするってことだし。

手助け?管理局の嘱託魔導士って立場があるからそれは無理。蒐集を見逃すのも同じ理由で看過できないし。

 

「アリシアちゃん??」

「ふぇ?」

 

私が考えにふけっているところに紗綾が顔を覗き込んできて、私はハッと我に帰りました。

今日はクリスマスイヴ。今私達ははやての病室の前。イヴのサプライズではやてに見舞いに来るって言ったの、止めるに止めれなくって今に至ってます。

 

「こんにちわー」

 

すずかがノックして、とうとうその時は訪れました。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はやて、ごめんね?あんまり会いに来れなくて」

「ううん。元気やったか?」

「めちゃめちゃ元気!」

 

蒐集のせいでなかなか見舞いに来れなくて落ち込むヴィータをはやてが撫でるとヴィータはすぐに笑顔に戻りました。

 

「こんにちわー」

 

丁度その時。病室のドアをノックする音が聞こえ、同時にすずかの声が。

 

「「「っ!」」」

「あれ?すずかちゃんやん。はい、どうぞー」

 

すずかの声を聞き、ハッとなる私達。ヴィータは状況を飲み込んでないようですが。そして断る理由のないはやては当然それを部屋に招き入れます。

 

「ぁ、今日はみなさんお揃いですか?」

「こんにちわ、初めまして」

「急に押しかけてすみません」

「「っ!?」」

「あちゃぁ………」

 

シグナム達と既に面識のあるすずか、初対面のアリサと加藤紗綾、と言いましたか?アリシアの友達の。そして私達の敵であるなのは、フェイト、アリシア。

なのはとフェイトは当然知らなかったらしく、私達の顔を見て驚いています。アリシアは………やはり気付いていたのですね。やってしまったというような感じで項垂れてます。

当のこちらもオロオロするシャマル、威嚇するヴィータ、敵意剥き出しのシグナム。私ですか?アリシアと似たような感じです。

 

「うん?」

「ぁ、すみません。お邪魔でした?」

 

もちろんそんな不自然なことをしていれば何も知らないはやてやアリサ達も疑問に思ってくるわけで。そんな空気を読んだアリサが謝罪したところでシグナムも敵意にそっと蓋をしてくれました。

 

「ぁ、いえ」

「いらっしゃい、みなさん」

 

とはいえ、ギクシャクした空気は変わらず。もっとも、アリサ達はそこまで気付いてないみたいで、はやてにプレゼントを渡していました。そう言えば今日はイブでしたね。

 

「あぁ、みんな。コート預かるわ」

 

そろそろはやてがこの不自然極まりない空気に疑問を持ち始めたあたりで気を利かせたシャマルが無理矢理話題を逸らしました。

 

「念話が使えない………通信妨害を?」

「シャマルはバックアップのエキスパートだ。この距離なら造作もない」

 

この対応はさすがシャマル、と言うしかないですね。

 

「はぁー………」

「せーつな。どうかした?」

 

遅かれ早かれこうなることはわかっていたんですが、流石に想定よりも早くて、それを防ぐことを怠っていたと考えるとため息が出てきました。そしてそれを目敏く見つけたアリシアが私の隣へ。

 

「何でもないですよ。それより、やっぱりアリシアは気付いていたんですね」

「まぁね。でも、誰にも言ってないよ。刹那の覚悟がわかって、どうすればいいか私もわからなくってさ」

「私の拳は………今ははやてを守るためだけに捧げますから」

「わかってるよ。お見舞い、してもいい?」

「構いませんよ」

 

それからアリシア達は予定通りはやての見舞い。当然若干ギスギスしていたけど、なんとか乗り切りました。

 

その後。当然ながらなのはとフェイトから私達は呼び出されて病院から少し離れた市街地にあるビルの屋上へ赴きました。

今にもヴィータは襲いかかろうとしていたので、手は出さないように言い聞かせ、必要なことを全て教えました。念の為に広域結界を張ることも忘れずに。

 

「そんな………はやてちゃんが」

「闇の書のマスターだなんて………」

 

当然の反応だと思います。あの状況ではそうとしか言えないとはいえ、よもや自身の友達がマスターだとは考えもしないでしょうからね。

 

「アリシアは………知ってたの?」

「ぇ?私?」

 

そしてこれも当然ながら、はやてがマスターということを知ってもほぼ無反応、むしろ知ってましたというような反応を返していたアリシアへも疑念が向きます。

 

「知ってた………というよりそうわかった、の方が正しいかな。はやての苗字は刹那と同じ八神だし」

「そっか………めったに見ない珍しい苗字だもんね」

「てことは、刹那君の蒐集の目的ははやてちゃんを助けること?」

 

やはりというかなんというか。私にも飛び火してきました。そりゃそうですよね。私ははやての義兄以外は夜天の魔導書には無関係な人間、なのに守護騎士を手伝って蒐集している。そう思われても不思議じゃありません。間違ってませんしね。

 

「それだけでは無いですが、究極的にははやての為………はやてを守ることが私の目的です」

「究極的には………?どういう事だ!」

「刹那!教えろ!ことと次第によっちゃあ刹那といえども許さねぇぞ!」

 

私の発言に食いつくシグナムとヴィータ。仕方ない。全て話しましょう。

 

「はやてを守る、それに嘘偽りはありません。が、この際ですから正直に言います。私の目的は闇の書、夜天の魔導書の永久封印です」

「私が察するに、夜天の魔導書完成させてから真の覚醒を果たすタイムラグの間で何らかの方法システム内に侵入して夜天の魔導書のシステム全体を封印するんでしょ?」

「そんなところです」

 

私の説明に補足を入れるアリシア。そんな私達にヴィータは食いつきました。

 

「刹那!てめぇ………そんなことしたらあたしたちは!」

「間違いなく消えますね。それどころか、下手をすれば私自身も」

「はやてがっ!そんなこと望むのかよ!」

「では、逆に聞きますが。他に方法があるんですか?」

「んなもん、はやてが真のマスターとして覚醒「したら残るのは破壊の傷痕だけですよ」なっ!?」

「闇の書の事はずっと一緒だった我らが一番良く知っている!そんな我らが知らぬ事などが!」

 

やはり、夜天の魔導書は破壊しかもたらさない………ヴォルケンリッターはその事を知らないみたいですね。

 

「幾度もの改変のせいで壊れてしまった自己防衛システム。そのせいで守護騎士の記憶さえも書き換えられているんでしょうね。過去の記録も私の記憶も………夜天の魔導書の真の覚醒が破壊以外をもたらしたことは一度もないと物語っています」

「確かに………クロノ君は破壊にしか使えないって言ってたけど………」

「でも、こんなのってあんまり過ぎるよ!刹那っ!」

 

事実は事実、なのはやフェイトもそう認識しているみたいです。が、やはり私の目的への賛同は無理みたいですね。

 

「やれやれ………見ていられませんね」

「なっ!?がふっ………っ」

 

突如私の後ろへ現れる人影。私がそれを認識した時には時既に遅く、隣のビルまで蹴り飛ばされていました。

防御をする暇もなく、モロに蹴りを直撃。ビルの壁に激突し、体勢を立て直そうとしたその時でした。私は戦慄しました。先程まで私がいた場所では、もう1人の仮面がシグナム達全員をバインドで縛り上げ、リンカーコアを蒐集している姿が目に入ったからです。

 

「シグナムっ!シャマル!」

「貴様の方法では………所詮は何も守れない。今までも、これからもな。過ちはまた、繰り返す」

「なっ!」

 

そのせいで目の前まで仮面が接近していることに気付くのが遅れ、気がついた時には仮面の拳が私の腹にめり込んでいて。私はそのビルのオフィスの天井を貫いて屋上へ無残に落下。

 

「が…はっ……」

 

肺の中の空気を吐き出すと同時に吐血。

『所詮は何も守れない。今までも、これからも』

薄れゆく意識の中で先程の仮面の言葉が何度も反芻していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───side アリシア

 

やられた………仮面の存在を完全に失念していた。刹那は不意打ちを食らったとはいえ、2撃目は防ごうと思えば防げたはずなのに………それが出来なかった。多分何か言われたんだと思う。

けど、助けに行こうにもバインドで雁字搦めにされていて、その上で狭いクリスタルケージに閉じ込められてるからアンチェインナックルも使えない。

私はなのはとフェイトとは別のクリスタルケージだから無理矢理破壊することは可能だけど、それをするとただでさえ少ない魔力が枯渇してしまいそうで………でも、背に腹は変えられないっ!

 

「フル………ドライブ!」

〈Full drive. Beryl Smasher. Get set.〉

 

私は全魔力を解放してバインドを無理矢理破壊、それと同時に両手の銃をフルドライブのベリルスマッシャーへと変形。

私の背丈ほどもある長い柄の先端には片や1つと片や2つの左右で数の違う駆動部があり、1つしかない方の駆動部には柄とほぼ同じくらいの長さの魔力刃が付いていて、2つある方にはその半分くらいの長さの魔力刃がそれぞれ1つずつ。この3つの魔力刃を変幻自在に変形させて戦う近接と中距離攻撃主体の大型武器、それが私のフルドライブのベリルスマッシャー。ちなみに鎌と斧と槍の三形態。

私は長い方の魔力刃を先端に横向きになるように、小さい方は縦向きのままで固定し、鎌の形に変形させました。

 

「運命って残酷なんだよ」

 

丁度その頃、なのはとフェイトに化けた仮面の2人ははやてをすぐ側に転移させ、その目の前でヴィータへと手に発生させた魔力刃を振り下ろしました。

 

「させないっ!」

 

私はベリルスマッシャーをツーハンドモードにして両手に構え、瞬時に加速。ヴィータに当たらない様に下から振り上げてその魔力刃を防ぎました。

 

「ほぅ?もうあのバインドから抜け出してきたんだね」

「けどね、もう遅いんだよ」

 

偽なのはと偽フェイトは防がれた反対の手に再度魔力刃を発生、ヴィータへとそれを容赦なく食らわせました。

 

「っく、あぁぁ……」

「はやてっ!」

 

同時にはやては苦しみ出して………私が駆け寄った時には足元に真っ白な三角の魔法陣、ベルカ式魔法陣が展開。それはすぐに黒く染まり………

 

「っ………うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

はやての悲痛な叫びと共に膨大な魔力を放出。それに弾き飛ばされた私はやっとバインドから抜け出したなのはとフェイトに助けてもらいました。

衝撃波が治まりはやてを見ると、そこに居たのは背丈は伸び、髪は白のロングに変わり、簡素ながら悪魔を思わせるような服と翼、手足には赤い包帯を巻いたような装飾を施した何かが立っていて………それがはやてが夜天の魔導書のマスターとして覚醒した姿だとわかるまで時間は要りませんでした。

 

「また、全ては終わってしまった。いったい幾度、こんな悲しみを繰り返せば………」

「はやてちゃん!」

「我は闇の書。我が力の全ては………」

 

黒いベルカ式魔法陣の真ん中で両手を広げて天を仰ぐ覚醒したはやて………ううん、さしずめ闇の書の意思と言ったところかな。もう私達の声も届かなくて………

闇の書の意思が右手を空に掲げるとそこから真っ黒の球体が生まれ、それはすぐに闇の書の意思の背丈の10倍ほどへ膨張しました。

 

「「「っ!?」」」

「主の願いを………そのままに」

 

そしてそれは手元まで収縮。

 

「デアボリック……エミッション」

「っ!」

「空間攻撃!」

「防ぐしかっ!」

「闇に染まれ」

 

黒い魔力球が再び急速に膨張を始め、私は咄嗟になのはとフェイトの前に出て両手のベリルスマッシャーを正面に構えて障壁を展開、ギリギリで防御に成功。その攻撃が治まった瞬間にフェイトのソニックを使って退避、一旦身を隠して作戦を立て直すことにしました。

空間攻撃は物凄いパワーで、まだ両手が痺れてます。

 

「っ………」

「お姉ちゃん………ごめん。ありがと、大丈夫?」

「本当なら私がやらないといけなかったのに」

「うん、手が少し痺れるけど何とか大丈夫」

 

フェイトとなのはは私を心配してくれてて、少し痺れは残ってるけどまだやれる。これくらいで負けられないもん!

そこでフェイトは広域攻撃型に防御の薄いソニックは分が悪いと判断して普段のインパルスフォームへ戻しました。

 

「………お姉ちゃん。お姉ちゃんは刹那のことお願いしてもいい?」

「ぇ?」

「弱音を吐くみたいで嫌なんだけど、あの刹那がいないと正直厳しいかなって」

「刹那君があれくらいの攻撃でノックアウトってのは考えにくいから………私達の中で一番付き合いの長いアリシアちゃんだから、刹那君をお願い」

 

確かに、仮面の打撃は強力だった。1撃目は不意打ちだったけど、2撃目は明らかに防御の余裕があったのにしなかった………いや、出来なかった。その事はなのはとフェイトも気付いていました。それをわかって、闇の書の意思を止める手を減らしてでも刹那のところに行けと言ってくれる2人。それがどれだけ危険なのか………わからない2人じゃないはずなのに。

 

「はやてちゃんはそれまで私達で抑えてみせるから!」

「………わかった!」

 

私達の援護に来たユーノとアルフと入れ違いに、私はベリルスマッシャーをガンモードに戻してホルスターに格納してから急降下。闇の書の意思に気づかれないように低空から刹那の倒れたビルへと向かいました。

 

それと同時に闇の書の意思は広域の隔離結界を展開して飛び立ち、なのは達と戦闘を開始しました。




何ページか前にも書きましたが、ベリルスマッシャーがよく分からない!って人はフレームアームズかフレームアームズ・ガールのフレズヴェルクで調べてみてください。(フレスヴェルク=アーテルの方がわかりやすいかかも?イメージはどちらかとこっちなので)

感想などあればよろしくお願いします!
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