魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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すみません!リアルの方が忙しくなって更新遅れましたっ!

本編の補足説明ですが、刹那がアリサ達をすずか中心で呼んでるのははやて繋がりでそこそこ親しいからです。

クライマックス突入!A’s編も終わりが近づいてきてます!まぁ、話数でいえばまだまだ続くと思いますが……

ちなみに今回はあまり長くないです。

マーリンピックアップ………来なかった代わりにランサーが飽和しましたっ(愚痴)


第23話 夢の内へ

『なのはちゃん、フェイトちゃん、アリシアちゃん!それから………刹那君?』

 

私達がちょうど夜天の魔導書へ向き合ったその時、私達へ向けて念話が飛んできました。誰かわからないけど、たぶんアリシア達に指示飛ばしてる人みたいです。

 

『クロノ君から連絡。闇の書の主に………はやてちゃんに投降と停止を呼び掛けてって!』

〈 はいっ!〉

 

投降と停止………確かに聞いてもらえればそれが最善ですね。ただ………恐らく今、はやては無意識下のはず。どこまで聞いてもらえるかは不明ですが、やってみる価値はあるでしょう。

 

〈 はやてちゃん、それに闇の書さん!止まってください!ヴィータちゃん達を傷付けたの、私達じゃないんです!〉

〈 シグナム達と私達は〉

〈 我が主はこの世界が………自分の愛する者達を奪った世界が悪い夢であって欲しいと願った。我はただ、それを叶えるのみ。主には穏やかな夢の内で永久の眠りを………〉

 

例の仮面は管理局の執務官………たぶんさっきの通信ので言ってたクロノが拘束したらしいですが………はやての心中を考えると誰がそんなことをしたのかは関係ない、と言ったところでしょう。シグナム達を奪われ、消された。なのは達がしたことではないですが、消された事実は消えないのですから。

 

〈 そして、愛する騎士達を奪った者には………永久の闇を!〉

 

夜天の魔導書は右手を正面にかざし、ベルカ式の魔法陣を展開しました。

 

「闇の書さんっ!」

「なのはっ!」

 

止まってくれない夜天の魔導書を見て叫ぶなのは。しかし、私はそのなのはに対して、(自分で言うのも難ですが)珍しく声を荒らげて静止させました。

 

「本気で彼女を止めたいのであれば、その名前で呼ぶのはやめて下さい!」

「「ぇ………?」」

 

珍しく声を荒らげてまで言う私にキョトンとするなのはとフェイト。そこに間に入るかのようにアリシアが前に出てきました。

 

「なのはが自分で言ったことだよ?何で闇の書って呼ぶの?本当の名前があるんでしょ?って。それに気付いてたかな?刹那が彼女やあの本のことを言う時、1度でも闇の書って言ってた?」

「ぁ………」

 

アリシアの言う通り。なのはは先程ヴィータとぶつかった時にヴィータが闇の書と呼ぶことを指摘している。それなのに自分は闇の書と呼ぶ。私が言いたかったことをアリシアが指摘してくれました。

そして補足で私のことも。そう、私は1度も彼女、もしくはあの魔導書のことを闇の書とは呼んでいません。システムの説明等でやむを得ず闇の書という単語を使用することはありましたが、魔導書そのものを呼んだりするときは必ず『夜天の魔導書』と言っています。

 

「ぇっと………ごめんなさい。夜天の魔導書さん、それに刹那君、アリシアちゃん」

「………私もすみません。声を荒らげることではなかったですね」

「ま、それはそれとして、刹那みたいに夜天の魔導書だと長いからね。親しみを込めて夜天さんとか?魔導書さんだとそこら辺の魔導書全部それだし」

「お姉ちゃん………問題はそこじゃないような」

 

とは言っても、声を荒らげてしまったことは反省。さすがに言い過ぎました。アリシアが素なのかボケなのかはわからない(まぁ、素でしょうが)ことを言ってたことには少し呆れましたが、そこはそれ。私達の仲を心配してのアリシアなりの配慮だと思います。

とか何とかしてる間に道路があちらこちらで地割れを起こし、そこから巨大なミミズのような生物が現れてその触手で私達は拘束されてしまいました。

 

「これ、は………っ!」

「私達で、蒐集した………生物っ!?」

 

なのはのスターライトブレイカーをもコピーしてましたからね。まさか、とは思いましたが………やはり蒐集した対象をコピーすることも出来るのですね。

しかし、こうも柔らかいとアンチェインナックルも威力を吸収されてしまう………シグナムが苦戦したわけです。

 

「………それでも私は主の願いを叶えるだけだ」

「願いを叶えるだけっ!?それではやてちゃんは本当に喜ぶの!?」

「心を閉ざして………何も考えずに、主の願いを叶える為の道具でいて、夜天さんはそれでもいいの!?」

 

拘束されてなお、説得を試みるなのはとアリシア。

というか、アリシアの中ではもう夜天さんで定着したみたいです。

 

「我は魔導書。ただの道具だ」

 

なのはとアリシアの言葉に肯定で返す夜天。しかし、その瞳からは涙を流し、泣いています。

 

「では、その涙は何ですか!あなたは心があって、言葉を紡ぐことも出来る。本当に心を閉ざしてしまったら涙なんて流れない!」

「この涙は主の涙。私は道具だ。悲しみなど………ない」

「………バリアジャケット、パージ」

 

夜天の言葉に痺れを切らしたフェイトがジャケットをパージしてソニックフォームに。その衝撃と魔力の放出で私達を拘束していた触手は吹き飛びました。

 

「悲しみなどない?そんな言葉を、そんな悲しい顔で言ったって誰が信じるもんかっ!」

「例えそれがはやての涙だとしても………涙を流せるってことは心があるってことなんだよ!心があって、悲しいものを悲しいって言っていいんだよ?」

「あなたのマスターは………はやてちゃんはきっとそれに応えてくれる。優しい子だよ?」

「そうですね。はやては優しい子です。それとも何ですか?涙ははやてのものと言いながら、はやての義兄(あに)の私の言葉は信じられませんか!信じてくれるなら………はやてを解放してください!」

 

フェイトの痛切な訴えにアリシアやなのは、私も続いて説得を試みます。その言葉を聞いて夜天は何も答えず、ただ沈黙がこの場に残りました。私たちの言葉が伝わっていれば………良いのですが。

その直後、地響きが伝わってきて、街の至る所でから天に向かって火柱が上がりました。

 

「早いな。もう崩壊が始まったか。私も直、意識を無くす。そうなればすぐに暴走が始まる」

 

っ………タイムリミットも、もうほとんど残っていないのですか!?せめて何か一瞬だけでいい………一瞬だけのチャンスさえあれば、私の稀少技能(レアスキル)が使えるのに!

 

「意識のある内に………主の願いを叶えたい」

 

夜天はその言葉と共に右手を正面にかざすと、今度は私達の周りに赤い色のクナイのようなものが現れ、私達の動きを封じにかかってきました。

 

「闇に沈め」

「っ………覇王岩砕っ!」

 

そのクナイが強く光り輝き始め、私達を突き刺さんとしました。私はそれにいち早く反応、震脚でアスファルトを砕いてそれをクナイにぶつけて全て破壊。同時に私達は空中へと飛び上がります。

 

「このっ………駄々っ子!」

 

言う事を聞かない夜天にフェイトがとうとう怒りを露わにしてバルディッシュを構え、同時に手足の羽根が強く光りました。

 

「言う事を………聞けぇ!」

 

そしてそのまま夜天へ真っ直ぐに突進。対する夜天はソニックフォームのスピードにも憶さずにページを開いた夜天の魔導書を正面に掲げました。

 

(っ………!?)

「お前も我が内で、眠るといい」

「うぉぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「旋風脚っ!」

 

反撃を食らう、そう感じた私はすかさず得意の旋風脚での加速。直線の加速だけなら何とかフェイトにも追いつけるはず。

 

「フェイトっ!」

 

そしてフェイトへ追いついた私はフェイトの腕を掴んで引き寄せ、ここまでの加速のエネルギーを全て回転に転換してフェイトを後方へ投げ飛ばしました。

 

「覇王………断空拳っ!」

 

しかし、旋風脚の加速エネルギーはもちろんそれだけで止まることはなく、それを承知していた私は回転のエネルギーも乗せた断空拳を夜天の張った障壁へと叩き込みました。その瞬間、私の体が光を帯び始めてきて…

 

(私を吸収しようと………?今ならっ!)

「レアスキル·ソウルコア………フルドライブ!!!」

 

これが期………そう思うや否や、私はレアスキルのソウルコアを発動。

このソウルコアはフルドライブでしか使えないという燃費劣悪なスキルですが、かつてアリシアを吸収したように対象の意識を我が内に取り込むことが出来るレアスキル。取り込むことが出来るということはその逆、対象の内に自身を取り込ませることだって出来るのです!

ちなみにアリシアを取り込んだ当時はリンカーコアや私自身が未成熟だったので気絶、リンカーコア自体も軽い損傷をしていたみたいです。

閑話休題

 

「「「刹那(君)っ!!!!」」」

 

3人の叫びを聞きながら………私の体と意識は夜天の魔導書へと取り込まれていきました。




久々に4000字行かないという少し短い1話でしたっ。

ちなみにソウルコアですが、その気になれば記憶を共有したりもできます。燃費劣悪ですけどっ!

感想、評価などあればよろしくお願いしますっ!
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