魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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どうもー!最近アプリのアズールレーン(通称アズレン)にハマったルイスです。

ユニコーン可愛いよユニコーン(指輪も渡しました)

今回は劇場版要素たっぷりでお届けします。というかほとんど劇場版?


第26話 ナハトヴァール

「はやて………」

 

海鳴の沖合にいくつも聳え立つ岩の柱、その1つの上で復活したシグナムを始めとしたヴォルケンリッターとその主はやて、そして私が向き合っています。

やっとの再会、そしてはやての意思に反する蒐集行為への後ろめたさ。特に後者のせいで感動(?)の再会にも関わらずはやて以外皆落ち込んでいます。

唯一言葉を発したヴィータへはやては笑顔で返答。怒ってないよ、と意思表示。確かに主の命令に逆らった行為を彼女らはしました。けれど、それは主たるはやてを思ってのものなのは明白。はやてとしても怒るに怒れなかったのでしょう。

 

「すみません………」

「あの………はやてちゃん、私達………」

「ええよ。みんなわかってる。リインフォースが教えてくれた。そやけど、私よりそこの兄やんの方が言いたい事いっぱいあるみたいよ?」

 

私も私でここの皆とは顔を合わせ辛く、その事を察したはやては私より兄やん、とこちらへ話を向けます。

 

「その………ごめんなさい。はやての為を思ってのこととは言え、みんなを騙して利用してしまいました」

 

そう、私はヴォルケンリッターの皆を蒐集に利用し、結果として仮面が行ったヴォルケンリッターからの蒐集と自身をも巻き込む暴走前の無理矢理の永久封印、それをやろうとしました。それははやてを愛し私を信用してくれていたシグナムらを利用して騙した事に他ならない行為。結果としてはやてが暴走前に覚醒状態にあった為に(もっとも、仮に覚醒状態でなくても無理矢理叩き起しましたが)皆を救い出してこうして再会出来たのですが、やはり蟠りは残ります。

私は地面(正確には岩の柱の足場)と並行になるほど綺麗な直角になるほど頭を下げて謝罪することで反省と謝罪の意を伝えました。

 

「許してもらえるとは思ってません。あの家から追い出すと言うのならそれに応じる覚悟です」

「なっ!?」

「えぇ!?」

 

普段なら見せないような私のこの態度。私から直には見えませんが、声から察するところによるとシグナムとシャマルはそれに戸惑っている様子。それでもこの体勢を続けていると私の視界に見慣れた赤い靴、ヴィータの靴が無言のまま入ってきて。私は殴られることを覚悟して目を閉じました。

 

「てりゃっ!………っぅぅ!!」

「っ!?」

 

その意に反して私を襲ったのは殴られた衝撃………ではなく頭頂部になにか柔らかいもので軽く叩かれたような衝撃と呼ぶには弱すぎるもの。状況がよくわからず顔を上げるとヴィータが自身の手を抑えて痛がっていました。どうやら私にデコピン(頭頂部なのでデコではないですが)して逆にダメージが返ってきたようです。

 

「これと後でアイス………って言いたいけど寒いからケーキ奢って!それでチャラ!兄ちゃんがこんな調子だと私らも調子狂うんだよ」

「とは言いますが………」

「つ!ま!り!要は私らははやてに黙って悪いことしたけど、兄ちゃんは黙ってた対象がはやてと私達だったってだけだろ?私らと兄ちゃんの違いは!」

「それもそうだな。結果論だが、主はやてを思っての行動というところは変わらないしな。私もこれが終わったら模擬戦にでも付き合ってもらえればそれで構わんさ」

「私も、刹那のこと怒ってませんよ。言ってみれば共犯者ですし」

「だな。その頭が少々別の事も視野に入れていて我らがそれを知らなかった。それだけだ」

 

ヴィータを筆頭にシグナム、シャマル、ザフィーラも私のことを快く許してくれて。はやてはおそらこれもリインフォースから聞いたのでしょう、すべてを知っていたような風で微笑んでいました。

私は思わず目に涙が浮かびました。

 

「ありがとう……ございます」

「ぁ、でもコンビニとかの安物のケーキはダメだかんな?すげぇ美味しいヤツ!」

「………宛があるので元々そのつもりでしたが、それを言うと台無しですよ、ヴィータ」

 

防衛プログラムの暴走前という緊張感漂う中に溢れる緊張感の欠けらも無い笑い声。これでやっと、八神一家は1つになれたと、そう確信しました。

と、そんな空気の中になのはとフェイト、アリシアがやってきてすぐ側に着地しました。

 

「なのはちゃんとフェイトちゃん、アリシアちゃんもごめんな?うちの子と兄やんが色々迷惑かけてもぉて」

「ううん」

「平気」

「のーぷろぶれむっ」

 

こちらも蟠りは何もないみたいでとりあえず一安心。3人の後ろにその頭らしいクロノ執務官が来たことで私は頭を切り替えて涙を拭いました。アルフとユーノも続いて近くに着地。

 

「すまないな、水を差してしまうんだが………時空管理局執務官クロノ·ハラオウンだ。時間が無いので簡潔に事態を確認したい」

 

クロノ執務官は海上に残る黒い塊を指さしました。

 

「あそこの黒い淀み、あれは闇の書の防衛プログラムであと数分で暴走を開始する。間違いないか」

「自動防衛システム。名前はナハトヴァール」

『暴走は周辺の物質を侵食しナハトの一部にしていく。臨界点が訪れなければこの星1つくらいなら飲み込んでしまう可能性がある』

 

私も知らなかったシステムの名前、その危険性をはやての中から姿だけ投影したリインフォースが補足説明。

あまりにも危険すぎるそれにその場の皆は固まりました。

 

「こちらで用意した停止のプランは現在2つある。1つ目は極めて強力な氷結魔法で停止させる」

 

クロノ執務官は指を1つ立ててこちらにもわかりやすいようプランを説明してくれます。そして2つ目の指を立てて

 

「2つ目は軌道上に待機している艦船アースラの魔導砲アルカンシェルで消滅させる。これ以外に他にいい手は無いか?」

 

まとめるとクロノは氷結魔法での停止とアルカンシェルでの消滅を提案。ただ、私が知りうる限りだと問題点が多い………氷結魔法の停止は確かに可能だろう。しかし、封印の解除もそこまで難しくなかったはず。そしてナハトヴァールのコアは氷結魔法させるだけでは『完全には』停止しない。つまり、その場しのぎにしかならない。その事はシャマルやシグナムも指摘しています。クロノ執務官も「だろうな………」と知っていたかのように返答。恐らくこれ自体ダメ元だったのでしょう。

そしてアルカンシェルは………

 

「アルカンシェルも絶対ダメ!こんなとこであんなもん撃ったらはやての家までぶっ飛んじゃうじゃんか!」

「そ、そんなにすごいの?」

「発動地点を中心に100数十キロ範囲の空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる魔導砲っていうとだいたい分かる?」

 

恐らく前回の暴走時のデータが夜天の書の内部に残っていたのでしょう、アルカンシェルもヴィータが反対。理由は単純。()()()()()()。ユーノがなのはへ答えたようにここで使えばここを中心に100数十キロという広範囲が吹き飛ぶ。そんなもの容認できるはずもない。もちろんそれを聞いたなのはやフェイト、アリシアは猛反発。クロノとしても使いたくない手のようです。

 

「だが、あれが暴走を始めると先程リインフォースが言ったようにこの星1つくらいは侵食する………もちろん僕も艦長もここで使いたくはないが………」

「大より小の犠牲、地球の全人口70億でしたか?の前のここ周辺数千万の犠牲で………ですか?」

 

ここに来てずっと口を開いていなかった私が少し冷たい怒気を含めた声で口を開きます。クロノ執務官はそれに少し怯えたように焦りながら反論。

 

「僕もこの手は取りたくないっ!だからこうしてもっと良いプランがないかと「ありますよ」聞いて…ってあるだと!?」

 

クロノ執務官の言葉を遮る私のある、の一言に皆の視点が私へと注がれます。

 

「正確には考案は私ではありませんが………考案者がこの場にいるので本人から話してもらいましょうか」

「この場にって言っても………誰が……ぁ!もしかして」

 

この場にいる皆に思い当たる節は無い………それを私に指摘しようとするアリシア。ですが、アリシアもその途中で気付きました。この場にはヴォルケンリッターやリインフォースと同じくらい夜天の魔導書と共に過ごし、彼女らと違いずっとその対策を練れた人物がいた事を。

 

「ユニゾン·アウトっ!」

 

アリシアはおもむろに自身のしていたユニゾンを解除(はやてのそれと違い見た目はほとんど変わりませんが)。アリシアの正面にすぅーっとアリシアより少し背丈の高い両手の義手が目立つ少女と言っても過言ではないような女性、オリヴィエが現れました。

 

「一部を除いてお初にお目にかかります。私はオリヴィエ·ゼーゲブレヒトと申します」

 

彼女の事を既に知っている私やなのは達(彼女自身の詳細は知らないだろうが)以外へ向けてペコリと頭を下げて自己紹介。それを見てヴォルケンリッターやユーノ、クロノは身をワナワナと震わせ

 

「えぇぇぇぇぇぇ!?!?」

 

ユーノが叫び声を上げました。まぁ、彼ら考古学者からすれば当然の反応でしょう。

 

「オリヴィエって………あの『聖王』!?」

「はい、そうですよ。ちなみに刹那と違ってその末裔、とかではなく本人です」

 

例えるなら大ファンのアイドルにでもたまたま遭遇したかのような、これがオリヴィエの末裔とかならまだ違ったのでしょうが、本来なら絶対に直接会うことなど不可能な聖王が聖王たる所以のオリヴィエ張本人との謁見。それをオリヴィエ本人がにこやかな笑顔で補足し、ユーノがそれに驚きすぎて後退り、柱から落ちそうになったところをなのはが助けます。私もとりあえず補足説明しておきます。

 

「ゆりかごに囚われた後、どのタイミングかは分かりませんが、いずれかの主がゆりかごを発見してそこから蒐集したのでしょう。間違いなく本人です」

「ぁ、今は非常事態なのでシグナム達も頭をあげてくださいね?さっさと第3のプラン、説明しちゃわないといけないので!でないとこの星が消えちゃいますよ」

 

いつの間に片膝をついていたシグナム達を立たせてからふぅ、と一息ついてから皆を見回すオリヴィエ。そして、口を開きました。

 

「まずはあの淀み、ナハトヴァールの展開する多重防壁をこのみんなで破壊します。強度はそこそこありますが、この皆さんの魔力や先程の戦闘を見る限り問題は無いでしょう」

 

クロノはそれを聞き、ふむふむと頷きます。オリヴィエはなのはやフェイトを見て再び口を開きます。

 

「次に本体へ直接ダメージを与えてコアを露出。並大抵の魔力では不可能ですが、これもなのはさん達なら問題ありませんね」

 

ふぇ!?っと期待をかけられて驚くなのはですが、フェイトやアリシアはどちらかと言うとやっぱりかぁ、と言った様子。

 

「そして、私の案ですとここからが問題だったのですが、これも今クリアしました」

「と言うと………?」

 

一番大切な部分、そこを言い淀むオリヴィエに疑問を持つクロノ執務官。まぁ、無理もないです。

 

「露出したコアを軌道上のあーすら?の正面に強制転移。そこならアルカンシェルをぶっ放しても問題ないですよね?」

「そうか!軌道上ならどこにも被害は出ない………それならアルカンシェルも問題なく使える!」

「元々最後の消滅をどうするか、がキーポイントだったのですが、アルカンシェルの威力、聞く限りでしたら問題ないですから」

 

皆一同になるほど!と納得。これなら確かに被害はゼロで決着できます。もちろんあの魔力の塊はそれだけでと危険なので油断はできませんし、思い通りに進むかはわかりません。しかし、希望は持てます。

 

「よし、それなら………艦長!」

『大丈夫、聞いてたわよ。アルカンシェル、チャージか開始!』

 

アースラの方もそれに向けて動き始めました。もう、決まりですね。

 

「クロノ執務官、私の案はどうでしょうか?」

 

それでも尚、オリヴィエはクロノ執務官へ最終確認を取ります。

 

「聞くまでもないでしょう、陛下。その案を採用させて頂きます!皆、これは皆の連携が大切だ!守護騎士の皆は闇の書の呪いを終わらせる為………なのはとフェイト、アリシア達はこの街とこの世界を守る為………協力してもらえるか!?」

 

クロノ執務官もやるべき事がハッキリとしたのか、この場にいる皆へ意思確認。もちろん皆協力するつもりだったので満場一致で可決。

その後、私達は淀みが良く見える柱の上へ移動し、戦闘態勢へ入ります。

 

「ぁ、せや。なのはちゃん、フェイトちゃん、アリシアちゃん。シャマルぅー」

「はいっ」

 

と、そこへはやてがシャマルを呼びます。少し下の足場にいたシャマルはなのは達の元へと向かいます。

 

「3人の治療ですね。クラールヴィント、本領発揮よ」

 

シャマルは指輪へ軽くキスし、それを嵌めた右手を正面に掲げます。

 

「風よ、癒しの恵みを運んで!」

 

それによってなのは達は光に包まれ、体の傷はおろかバリアジャケットやデバイスの損傷も完全に修復。その回復力を見てなのは達は声を上げて驚いています。私?こう言うのも何ですけど、戦闘はほとんどしていないので、仮面に貰った一撃以降問題はありません。それも既に回復してますしね。

 

「湖の騎士シャマルと風のリング、クラールヴィント。癒しと補助が本領です」

「うわぁお」

「すごい………」

「ありがとうございます!」

 

その回復を待ちってユーノとアルフ、ザフィーラは淀みの上空へ展開しました。とうとう、作戦開始です。

 

「コア露出までは私達がサポートだ。上手いこと動きを止めるよ!」

「うん!」

「あぁ」

 

それとほぼ同時、淀みを中心にして漆黒の柱が海中から何本も発生しました。

 

「始まる………」

「夜天の魔導書を呪われた魔導書と呼ばせたプログラム」

「ナハトヴァールの侵食暴走体」

「闇の書の闇」

 

クロノに続いてはやて、私、オリヴィエと続いて口を開きます。そのあいだに例の柱を中心に淀みが爆散、内部からいくつもの魔導生物を合わせたような化け物が姿を表しました。ここからが、本番です!

 

「ケイジングサークル!」

「チェーンバインド!」

「囲え!鋼の軛っ!!」

 

3人に拘束された化け物は叫び声を上げ、暴れます。当然その拘束は瞬く間に破られ、周囲へと無差別砲撃を開始。ユーノ達は直ぐにそれを回避しつつ離脱しました。

 

「状況開始っ!なのはちゃん、ヴィータちゃん!お願い!」

 

その砲撃の1発が私達のいる柱へ直撃。私達は上空へ飛び立ち、戦闘スタート。まずはシャマルの指揮の元にヴィータとなのはが動きます。

 

「合わせろよ、高町なのは」

「っ………うん!」

 

初めて名前で呼ばれたなのはは嬉しくて仕方ないのでしょう。満面の笑みでヴィータへ答えてみせます。

 

「やるぞ!アイゼン!」

 

ヴィータはグラーフアイゼンをギガントフォームへ変形。動きながらでは攻撃できないので砲撃を避けながらポジション取りへ動きます。

 

「アクセルシューターバニシングシフト!」

〈 Rock on.〉

「シュゥゥゥゥゥゥト!!」

 

なのはの放つ無数の魔力弾、それはヴィータへと襲いかかっていた砲撃を放つ砲台、それを全てロックし、撃ち落としました。それによって避ける必要のなくなったヴィータはなのはとアイコンタクトの後、魔法陣を展開して停止し攻撃へ入ります。

 

「轟天爆砕っ!!!」

 

ヴィータの一声と共にグラーフアイゼンを振り上げます。するとグラーフアイゼンはそれまでの数十、いや、数百倍は巨大化。

 

「ギガント………シュラァァァァァァック!!!」

 

それをナハトヴァール目掛けて振り下ろしました。それによって防壁の1つが破壊。しかし、その内側にあった次なる防壁の破壊までは至らず。

 

「シグナム!フェイトちゃん!」

 

ヴィータの一撃によって更に激しく暴れ、再生した砲台から無数の砲撃。シグナムとフェイトはそれを得意の高速起動で回避しつつ突撃をかけます。

 

「行くぞ、テスタロッサ!」

「はい、シグナム!………はぁぁっ!」

 

フェイトはさらに加速を掛け、シグナムはその場で停止。加速したフェイトはバルディッシュザンバーを自身の回転で遠心力を乗せて横薙ぎに1振り。衝撃波として斬撃を飛ばし、砲台を殲滅。もちろん防壁破壊までは至りません。

 

「くっ………」

 

破壊できないと見るや、直ぐにシグナムの反対側へと身を翻るように移動。魔法陣を展開して高威力攻撃の用意。同時にシグナムはレヴァンテインをボーゲン、つまり弓へ変形、シグナム最大威力の魔法を発動します。

 

「翔けよ、隼!」

「貫け、雷神!」

 

2人によって放たれた炎を纏った隼の矢と巨大な剣による雷を纏った振り下ろしは残った障壁を破壊し尽くすのには十分すぎる威力でした。

 

「やった!?」

「………いや、まだ!」

 

ナハトヴァールはその一撃によって障壁を失います。が、その巨体ごと宙へと浮上。さらに追加で障壁を作り出しました。それは今までの攻撃から学んでいるのか、今までの攻撃では破壊できそうにもない強度。それなら………

 

「アリシア!ヴィヴィ!!」

「待ってましたっ!」

『いつでも!』

 

ここは私の動く番。私は頭上で回避に専念していたアリシアとアリシアにユニゾンしているヴィヴィへ声を掛けます。アリシアは丁度私の反対側へすかさず移動し、両手のベリルスマッシャーを頭上へ振り上げます。

 

「回れ!聖なる力よ!」

 

そしてそれの柄を連結させてとてつもなく長い両刃の鎌とし、頭上でグルグルと回して魔力の環を発生。

私も特大の魔力を右手に込め、踏み込みます。

 

「『ジェットホイィィィィィィルっ!』」

「爆砕断空拳………真打5連っ!!!」

 

アリシアはその巨大な環を防壁へ飛ばし、私は反対側から私の最大威力の5連、本来なら5回の衝撃を与えるそれを一撃へ全て込めて打ち出します。

私達の一撃でナハトヴァールが意地で発生させた障壁は全て破壊しました。それによりさらに激しくなる暴走。次に動くのは

 

「はやてちゃんっ」

「彼方より来たれ、宿木の枝!」

『銀月の槍となりて撃ち貫け!』

 

はやてはシャマルの指示を待ってましたとばかりにナハトヴァールの頭上で詠唱開始。

 

「石化の槍!」

「『ミストルティン!!』」

 

はやてとリインフォースは8つの槍をナハトヴァールへ振らせ、その着弾地点を中心に石化を開始。そ空中に留まれなくなったナハトヴァールは海中へ落下、爆発するように石化を破壊して再生を開始。再生こそしていますが、ダメージは通っています。

ここで動くのは隠し玉を持ってきているクロノ執務官。

クロノ執務官はただ、無言で手に持つ杖を空へ掲げます。その杖は普段使っているS2Uではなく、氷結の杖デュランダル。かの仮面を裏で操っていたギル·グレアムより託された切り札にして先程の1つ目のプランの氷結魔法の媒体。氷結魔法での停止は無理でも再生を一時的に止めるくらいなら十分過ぎる威力を持っているそれは、空に掲げるそれ以前より強い冷気を放ち、クロノ執務官の吐息はまるで真冬のように(クリスマスイブなので真冬で間違いないが)白くなっています。

 

「凍てつけっ!!」

 

そしてそのデュランダルより氷結魔法の砲撃。ナハトヴァールへ着弾して拡散したそれはデュランダルの作り出した4つのビットの障壁によって幾重にもナハトヴァールへ着弾。完全に凍りつきました。

 

「なのは!フェイト!アリシア!はやて!」

 

自身の髪やバリアジャケットの一部すら凍らせたクロノ執務官はその役目を終えると最後の締め括りを担う4人へと合図。

その時、既にナハトヴァールの上空ではなのはが魔力の集束を開始していました。

フェイトは空へと魔力を送り込んで雷を発生、そのパワーをザンバーへと込めます。

そしてアリシアは自身の内にある聖王の魔力を完全解放。本人は気付いてませんが、アリシアの右目が赤から緑色へ変化。

 

「ごめんな、おやすみな」

 

はやても今まで一緒に育ったナハトヴァールへと一声掛け、それから魔力を集束。

 

「全力全開!スターライトォ!!」

「雷光一閃!プラズマザンバー!!」

「一撃必殺!セイクリッドォ!!」

「響け終焉の笛!ラグナロク!!」

 

直ぐに4人の集束した魔力は臨界点を迎え………

 

「「「「ブレイカぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」

 

ナハトヴァールへと向けて4つの集束砲撃が発射されました。その衝撃はクロノ執務官によって凍らされた海面の氷を全て拭き飛ばし、ナハトヴァール自身の体を作っていた無数の魔導生物の肉体すらも吹き飛ばします。

 

「捕まえ………た!!」

 

その機を待ってましたとばかりにシャマルの旅の鏡によりナハトヴァールの露出したコアを補足。

 

「長距離転送!」

「目標、軌道zy………なっ!」

 

そして軌道上へ強制転移………と思った瞬間それは起きました。

補足したコア、それの魔力が突如今までとは比にならない濃度で集束し、爆散したのです。

それをすぐ側で見ていたシャマルはすぐにコアの確保を諦めて離脱しましたが、爆散の衝撃波に離脱が遅れたアルフとユーノ共々捕まり、吹き飛ばされました。

 

「シャマルっ!」

「アルフ!」

「ユーノ君!」

 

すぐにシグナムとフェイト、なのはが3人を助けに向かい、ヴィータとザフィーラ、クロノ執務官はその爆散地点へと同時に突撃。するとその爆散地から黒い『何か』が高速で飛び出し、3人を瞬く間に迎撃します。

それにより吹き飛ばされた3人を見ると、既にノックアウト、動けそうにない状態で気絶していて。

 

「なっ!?」

「あの3人が………たった一撃!?」

 

鉄槌の騎士として名高いヴィータに元々防御に自信のある盾の守護獣ザフィーラ、防御こそそこまで高くないが、魔法技術が高く防壁による防御の上手いクロノ。その3人を一撃でノックアウトするほどの攻撃。

その黒い『何か』が着地した地点の砂煙が晴れ、そこにいる『何か』がハッキリと見えるようになり………

 

「………何なんですか、あれは」

 

それは姿ははやてを解放する前のナハトヴァールそっくりですが、全身から闇のオーラのようなものを纏っていて、最初戦ったそれとは全くの別物を思わせる物でした。

 

「なるほど………一筋縄ではいかない、ということですか」

 

私はそれを見て再び戦闘態勢。残ったシグナムとなのは、フェイト、アリシア、はやても各々の武器を構えます。

 

「ここからが………正念場ですよ!」




A’s一番盛り上がる場所!一斉攻撃とトリプルブレイカー!ぁ、この小説の場合はクアトロブレイカーですが。

しかし、まだまだ終わらせません。もう少し続きます。回収してないフラグもありますし(((

それはそうと、アズールレーン………そろそろクリーブランド来てくれませんか!5-3回りすぎて燃料がががが。
え?建造?もうすぐ来るであろう鶴イベントに向けてキューブと資金温存中です、はい。

ぁ、私の鯖は佐世保ですよ。誰がフレンドなりませんか?(((

という訳(どういう訳?)で感想、評価よろしくお願いします!!
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