前話でオリキャラ(ほとんど既存キャラですが)出ましたが、まただそうかなーと思ってます!まぁ、オリキャラではなくクロスオーバーデスケド
ではどうぞっ
「んぇぇぇぇぇ………目的の場所、まだつかないのぉぉぉぉ???」
荒野を歩く私とレヴィ、キリエとユーキの4人。もう歩き始めて半日、前の休憩からもそろそろ1時間ほどが経過。さらに言えば昨日も丸1日歩き続けていて、夜は適当な街の宿で寝たとは言っても疲れは残る2日目。日差しの中歩き続けて、とうとうその最後尾のレヴィがへばってきました。
「そうですね………あと少しですが、そろそろ昼時休憩にしましょうか。あそこに丁度良い日陰もありますし」
「やったぁぁ!」
体力自慢のレヴィがへばっているので、顔には出してないだけでユーキとキリエもきついことが伺えます。ずっと日差しの下ということもあるので丁度見付けた岩山の間にある日陰のスペースへ行き、荷物を下ろしました。
何故今私達がこのように荒野を歩いているのかというと、その理由は昨日の朝まで遡ります。
一昨日、朝8時頃
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
レヴィが唐突に叫び声を上げたのは、その翌日の朝ごはんを食べたあとの片付けの真っ最中のこと。
「どうかしました?」
その叫びにビクッと驚いてエレノアさんが落とした皿をシュテルが空中キャッチしつつレヴィへ訳を聞きます。
当のレヴィはちょっと待って!と残して急ぐ様に外へ。恐らく離れ(アミタ達が地球から戻ってから新しく建てた)にある自室に行ったのでしょう。しばらくして戻ったレヴィはリビングの机に自身のデバイスであるバルニフィカスを起き、その上にモニタを投影。
「それは………昨日刹那から貰っておった特異点のマップか?確かあの時どこかで見たことがある、とぬかしておったが」
「そう!それをやっと思い出したんだよ!」
レヴィはもう1つモニタを投影。
「これは………魔獣の出現地点ですか?」
「そーそー」
新たに投影したモニタをみんなで覗き込みます。それが何かに最初に気付いたのは一番頭の回転の早いシュテルでした。
「でねー、これを………こうする、と」
新たに投影したモニタを特異点のモニタに重ねるレヴィ。そのポイントは特異点の近くに集中しているのが見てわかります。
「ほら、特異点の近く!魔獣がたくさん!」
「………はぁ」
得意げに説明(?)するレヴィに最初に反応したのはディアーチェのため息でした。
「そんなこと、もう皆が気付いておるぞ?」
「実際その現場に何度も行ってるのは他でもない私達よー?嫌でも気付くわよ」
「そんなぁぁぁ………」
部屋の隅に体育座りして、まるでガビーンという擬音まで聞こえてきそうな程に落ち込むレヴィ。
実際、魔獣は特異点の周りに出没することが多い。行動力のある魔獣ならそこから離れた場所へ移動することもありますが、大抵はその近くで暴れ、たまたまそこに街があればそこで、と言った具合です。
それもそのはず、魔獣はその特異点の魔力の影響を受けた生物なのだから。しかしそれだけならば一部の元々凶暴な種は例外としても、大抵の種はせいぜい大型化したり見た目が少しゴツくなる程度。普通なら凶暴化したりはしません。
本来凶暴でないはずの種さえも凶暴化しているのはもちろん理由があります。それは単純で、特異点の変質にあると私達は睨んでいます。元々特異点の魔力の影響を受けているので、その魔力が変質すれば魔獣の方も影響を受ける、という至って簡単な推理です。
特異点の変質のレベルも大小あり、それが大きい特異点近傍ほど凶暴化な魔獣が多いのも当然といえば当然の推理。
「………あれ?」
「うん?ユーリ、どうかした?」
「ぇっと、ここ、なんですけど」
レヴィが映したモニタを見て、ユーリが首を捻ります。ユーキに返答しながらそのモニタを操作してある一部分を拡大するユーリ。
「この部分、です」
その拡大した部分。そこは不自然な程に
「不自然に何も無い、のF.N.Nです!」
「これのどちらかならわかるのだが………両方とくればな」
「調査、しないと」
ユーリの提示に真っ先に反応したのがアミタ、それに続いてリインフォースとユーキ。
私も調査すべきというユーキの案は賛成。正直、少しでもこういう可能性があることは当てにしたいくらい調査も行き詰まっているのが現状。
私は誰が行くか考えながら皆を見回しました。
「そうですね………私と最初に気付いたレヴィは確定。現地の案内にキリエも確定として………」
「ボクも行けるのっ!?」
私に名前を呼ばれて部屋の隅から復活したレヴィ。こういう時のレヴィの閃きは当てになりますし、頼りにもなります。それもあってレヴィを採用。
「私も行く」
「………ユーキを含めた4人でどうでしょう?」
「我は賛成だ。強いていえば後方支援がいないのが気掛かりではあるが………我はうぬがおらぬ間ここの指揮を執らねばならぬし」
ディアーチェはシュテルの方へアイコンタクト。それを見たシュテルは首を横に振りました。
「シュテルは例の水循環システムで手が離せぬようだしな」
「なら、決まりですね」
ちなみに現地案内はアミタでも良かったのですが、前々からキリエとはよく一緒に行動していたのでキリエに決めました。
「さて、出発は明日にしますね。そこそこ長い調査になると思うので準備はしっかりしてください」
私が締めると私以外の調査メンバー3人は「はーい」と各々の部屋へ戻っていきました。
「正直、今のエルトリアは何が起こるかわからぬ。十分気を付けよ。うぬをチビひよこの元へ無事に返さぬと後で我が恨まれるからの」
「わかりました。ディアーチェを心配させないように、ちゃんと無事に帰りますね」
「んなぁ!?」
ディアーチェがアリシアの名前を出して心配してくれる時というのはディアーチェ本人が本気で心配してくれている証拠。要は自身が心配している、ということを悟られるのが恥ずかしいのでしょう(当然バレバレ)。こういうのをキリエ曰くツンデレ、と言うのだとか。
私は顔を真っ赤にしているディアーチェの頭を軽く撫でてやってから部屋へ戻りました。
………とまぁ、このような事があって今私達は荒野のど真ん中を歩いているわけです。飛ばない理由は魔力の節約と大荷物を抱えているから、の2つ。
「あまり手の込んだものは出来ませんが、お昼ご飯にしましょう。調査は昼からです」
「私手伝う」
料理は私とユーキで、フローリアン家の倉庫に封印されていたキャンプセットのテーブルとイスのセッティングをキリエ、キャンプ用のステンレス食器の用意をレヴィで分担してテキパキと昼食の用意。
「それにしても、刹那のその量子変換?って便利よねぇ………薪とか食材とか普通なら嵩張るようなものも簡単に運べちゃうんだから」
「容量に限度はありますけどね。とは言え、ある程度節約すれば2~3日はキャンプ生活出来ると思いますよ」
以前海鳴に飛ばされる前にアリシアと2人で格闘競技の大会をあちこち巡っていた時に覚えた物の量子変換を使った運搬、これがかなり便利で普通なら嵩張ってとても運べないような薪や食材をそこそこの量なら運べます。重くないですし。
「インスタント系の物ならここまでしなくてもいいのですが………」
「インスタントは嫌」
「と、ユーキが断固拒否しているので」
と、口を動かしながら手も動かす私とユーキ。水は限りがあるので、あまり凝ったものや食器が汚れそうなものは作れないので、簡単なホットドッグやサンドイッチを数種類。ちなみに火はレヴィの雷の変換資質で静電気を起こして作りました。
「にしても、この辺りはホント不思議よねぇ」
作ったホットドッグとサンドイッチを食べているとキリエがふと意味深なことを言い出しました。
「不思議ってー?」
「私、ずーっとこのエルトリアにいたじゃない?だから尚更なんだけど、ホントに何も無いのよ。それこそ、人がまだ地上にたくさんいた頃はこの辺りも開発しようとしたらしいってくらいに」
「………それほど昔から何もないとなると、確かに不思議ですね」
「けど、特に結界が張ってある訳でも無いのにユーリが示したあの範囲近辺は誰も立ち入れなかったの。気が付いたら通り抜けてたり、元の場所に戻されてたりね。まさか龍脈すらもないとは思ってなかったわ」
「そのせいで誰も開発するに出来なくて何も無かったんだ」
大昔、まだエルトリア地上に人が多くいた頃。開発できる場所は開発し、資源を掘り、後のエルトリア荒廃の原因となった時代。その頃すらこの辺りは開発されず何も無いまま。上空から見てみると荒野が広がるだけですが、確かに不思議ですし気になりますね。
「………ん?」
と、物思いに耽っていた丁度その時、私達がいる場所のすぐそばに何かが着地しました。見たところユーキより少し背が高いくらいの身長にオレンジに近い金髪のロングで頭の後ろには赤いリボンを着けた青い瞳の女の子。身に纏っているのは胸にはやや派手な模様のついたブレストアーマーに白を基調として黄色いラインの模様のついたヘソ出しのミニスカートに同じ模様のニーソックスという装束。右手には聖剣と言えば誰もが疑わない様な立派な剣、左手には炎を纏った上でそれ自身も炎の様な形をした剣の二刀流。
これだけならやや派手な女騎士で済ませられるでしょうが、私達の目を疑ったのは彼女の頭の上と背中にあるもの。頭の上にあるのはまるで王冠を思わせるような輪っかで、背中にあるのは3対の純白の翼。それはまるで
「天……使……?」
そう、天使。そう言われれば誰しも納得してしまいそうな意匠。確かに魔獣の中には
「はぁぁっ!」
「っ!」
そんな考察をしていると、その天使(?)が何の前触れもなく私達へ襲いかかってきました。真っ先に反応したのは一番近くにいたレヴィで、口にホットドッグをくわえたままバルニフィカスのスライサーで防御。
両の手に持つ2本の剣で繰り出す巧みな剣術をレヴィは何とか全て捌いています。
「んっぐ………ゴクン………ねぇ君ぃ、ごはんの最中に襲ってくるって少し不躾すぎるんじゃないかな?王様いたら2時間は説教されるところだよ?」
「ここから、出て行けぇぇぇ!!!」
「………ダメだこりゃ、言うこと聞いてくれないよ」
両手が塞がっているので、咀嚼だけで器用にホットドッグを全て飲み込んでから意思の疎通を図ろうとしますが、向こうは(理由は見当つきませんが)問答無用とばかりに攻撃を仕掛けてくるのみ。
出て行け、とだけは聞き取れたので縄張りに入り込んだとかそういう理由でしょうか?確かに魔獣の中には縄張り意識の強い種もいますが………そもそもを言うとここまで人間に似せた上で文化を持っていそうな魔獣なんて聞いたことありません。キリエの驚く顔を見る限り、キリエも同様みたいです。
レヴィは何度も天使の持つ剣とバルニフィカスのスライサーで打ち合い、挙句の果てには戦闘の舞台は空中へ。縦横無尽に駆け巡りながらレヴィと何度もぶつかり合っています。
「あの子、レヴィのスピードに拮抗してるわよ!?」
「レヴィ並のスピードのシグナムみたいです」
「それ、冗談抜きに怖い」
私達の中でもレヴィは速度に特化していて、スプライトフォームを使わなくてもレヴィの速度に対抗できるのはアクセラレイターを使ったアミタとリインフォースやシステムオルタを使ったキリエ、旋風脚の超加速を使った私のみ。つまり、素のスピードではレヴィに敵うのは誰1人としていません。そのレヴィのスピードに対抗し、あまつさえ拮抗しているあの天使らしき女の子。その上シグナムを連想させるような剣さばきは圧巻の一言。
「へぇー?なかなかやるじゃん!フェイトやブシドー以外でボクとここまでやり合えるのって滅多に居ないんだよ、ね!」
ちなみにシグナム(レヴィの言うブシドー)はレヴィ程のスピードは無いですが、天性の勘とフェイトとの戦闘経験でレヴィと拮抗して戦ったらしいです。
「でも、お昼ごはんを邪魔されてボク、少し機嫌よくないんだよね。だから、ここからは本気で行くよ。スプライトっ!!ゴーっ!!!」
レヴィの楽しみだったごはん、これを邪魔された上に何度話しかけても無視され続けてレヴィの怒りのボルテージは最高点に達したのか、レヴィはスプライトフォームを発動しているさらに加速。バルニフィカスもスライサーから大剣のブレイバーに変形させました。
その加速によって天使の方も反応出来なくなったのか動きが鈍くなり、完全に防戦一方に。
「でやぁぁぁぁぁ!!!」
最後にはレヴィのスプライトによる加速を使った縦振りを防御しきれずに地面へ落下。何度かバウンドして岩山の壁面にぶつかってやっと静止しました。
私がその子の方へ近寄ると、その天使らしき子は目を回して完全に気絶。怪我をしたのか頭から血も流していました。
「気絶してるわね」
「レヴィ………やりすぎです」
「えぇぇ!?」
突然襲来してきた天使を撃退して得意顔のレヴィ。そのレヴィを待っていたのはキリエとユーキからの冷たい目線。
「まぁまぁ。レヴィなりに頑張ったのですから素直に褒めてあげましょうよ」
「治療する手間が増えた」
「ぁ、あははは」
私達はその気絶した天使を日陰の休憩していた場所へ連れていき、武器である2本の剣は取り上げてから治療することにしました。
この天使は何者なのか、そして何故襲ってきたのか………それは結局、この場の誰にも結論は出せず、この天使が起きるまでわからないままでした。
ぁー!ネタが出てこないっ!出てきても文章に出来ないっ!
と、スランプが続いております。以前ならスラスラと出てきたネタも今は何とか絞り出して書いている、と言った感じです。
そのせいで展開がやや無理矢理になっているのは許してくださいm(_ _)m
天使の正体は次話で明らかになりますっ!
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