魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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どもども!ルイスです。

ISABが正式リリース!βで貯めた石で☆5シャル引いてウハウハしてます。ちなみに交換でもらったのは☆5セッシー。シャルのグレースケール強くない?とか思う今日この頃。あとのほほんさん可愛い(☆5シーンのデートで卒倒出来る)
あとβテストといえばなんと言ってもモンハンワールドっ!開始早々にログインして即興奮しっぱなしでした!発売が楽しみだァ

とまぁ、これは置いておいて本編いきまーす


第36話 堕天と深遠

「にしても広いわねぇ。その上入り組んでて迷いそうよ」

 

王都へ突入し、奥へ進む私達一行。イメージでは門から奥の祭壇のような一際目立つ建物(とりあえず天守閣と呼ぶことに)までメインストリートが一本通っていると思っていたのですが、意外と中は入り組んでいて、ウリエルがいなければ迷っていたところです。空から行くか屋根伝いなら問題ないんですけど、王都内は飛べないように特別な結界のようなもので包んでいるのだとか。

ちなみに、ここは王都と呼称してますが、ウリエル曰く王様がいるわけでもなく、とりあえずそう呼んでいるだけだとか。

ちなみにウリエルの話だと侵食された聖杯があるのは天守閣頂上、そこから繋がった裏にある岩山の頂上の祭壇とのこと。

 

「大数百年前までは隔離結界もなかったみたいだから、その時に賊のようなのがいて、当時とった対策の名残ね。私達天使は絶対数が少ないから王都防衛に数を割けないし」

「数が多ければ防衛に戦力を割けますからね。私の先祖が生きていた古代ベルカの都市は大抵それでした」

 

そんなことを話しながら右へ左へとしばらく進むと門から見えていた天守閣へ着きました。

 

「………当然といえば当然ですが、誰もいませんでしたね」

「そうねぇ。外はあんなに思念体がいたのに中はもぬけの殻。誘い込まれてるって思いたくなるわよ」

「実際そうなんでしょ?これが罠だってなら乗ってやるくらいしかどうせできないんだしね」

 

外にいた無数の思念体、あれを見たあとなので内部がこんなに静かなのは不自然で。目的の聖杯は天守閣の最上階にあるので、どの道ここには来ないといけないことを考えたら逆に好都合ではあるんですけどね。

 

「中は………とりあえず、ロビーは適性反応は無さそうです」

 

中の様子を簡単に探ってから扉を開けて中へ侵入。私達は奥にある階段へ向かいました。

 

「刹那、ウリエル。先行ってて」

「どうかした?」

「少し野暮用を、ね」

 

しかし、階段の手前でキリエが立ち止まりました。適性反応はありませんでしたが、何かに見られている気配はしていたので、その事を言ってるのでしょう。

 

「わかりました。気をつけて」

「出来ることなら、殺さないでね」

 

私とウリエルはそこにキリエを残し、上へと向かいました。

 

───side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───side キリエ

 

「はぁー………つくづく私も貧乏くじ引くの好きよね」

 

刹那とウリエルが上のフロアへと消えてから私はヴァリアントザッパーの銃を装備しつつそう漏らす。たぶん刹那達も気付いてると思うけど、中に入った時から感じていたこっちを見てる刺すような視線。思念体とも違う、確かな意思を感じるそれをここで食い止めないと後が危ない、そう思って私はここに残ることを決意したの。

 

「いるんでしょー?私達を見てる人………ううん、天使かな」

 

私はその視線の主に呼び掛けてみる。それから少し待ったけど、それは出て来なくて………まぁ、当然よね。

 

「そうねぇ………例えば、そことか!」

 

私は壁の高いところに飾られているステンドグラスの影へエネルギー弾で銃撃。それによって発生した煙が晴れるとそこには紫に近いような色をした半透明の円形の壁。

 

「随分と荒っぽい………出会い頭に銃撃とか正気の沙汰じゃないよ?」

 

その半透明の壁の向こうから出てきたのは水色の髪に濃い紫のドレスのような服を着て片手に壺を抱えた女の人。その人自身も服と同じような色のオーラのようなものを纏っていて、背中には黄色い3対の黄色い羽根と頭の上に金の光の輝きを思わせるような形の輪っか。

 

「私達の迎えにあんな数の思念体寄越したあなた達がそれを言う?」

「………それもそうね」

 

そう言う間にさっきの壁だったものはバラバラになって水玉のように、女の人の周りを漂い始める。あれって………水?

 

「それにしても、私の弾を水で防ぐって何なのよ」

「水って言っても、高濃度で圧縮してやればこれくらい簡単よ。それに、ね!」

 

唐突にその女の人は壺を持ってない手を横に振る。するとさっきの水玉がまるで鞭のように私に襲いかかってきた。私はそれを階段の踊り場までジャンプして回避。水が直撃したところにあった手摺は真っ二つ。

 

「うわぁお」

「癒しを司る水の天使ラファエル………私にはこれくらい簡単よ」

 

ラファエルと名乗った女の人は水玉の1つを剣のような形にして私に斬りかかってくる。私はそれをザッパーを変形させたフェンサーで受け止める。

 

「遠近両用って便利ね、それ」

「あんたの水も似たようなもんでしょ!」

 

私が力ずくでラファエルを振り払うと、離れ際に水弾を撃ってきて、それを回避。すると、その先でまた別の影が私の目の前に現れて、私のお腹に掌底。

 

「かはっ!?」

「雷撃」

「っ!あぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

ラファエルに気を取られすぎて気づけなかったそれの掌底をモロに受けて壁に激突。すかさずその影は私へ雷のようなものを落として攻撃。当然それも直撃。

 

「あら、ガブリエル。いたの?」

「最初からいたよ。出るつもりはなかったけど、この人強そうだったからラファエルだけだと手に余るかなって」

 

ガブリエルと呼ばれたそれはクルクルとバック宙でラファエルの側に着地。見ると、黒い色をした郵便局員と言われれば納得してしまうような装飾の服と帽子、カバン。背中には白い3対の羽根、頭の上は金の輪っか(ラファエルやウリエルより小さめ)。

 

「2対1………!?」

 

私は痺れる体を無理矢理動かして立ち上がり、ザッパーとフェンサーを構える。

敵は2人の天使、しかもウリエルと同格の高ランク天使。歩が悪い所の話じゃないわよ、これ。

戦力ってのは互いの実力が拮抗していると仮定した場合は戦力比は数の2乗に比例する………私がこの2人に拮抗出来るかはわからないけど、たとえ出来たとしても戦力比は4対1………かなりキツい。けど、それでも出来ないことはない!

 

「やってやろうじゃないっ!」

 

それから2対1の戦闘が始まった。飛んでくる水弾、水の鞭の中距離攻撃、その隙に近接攻撃を仕掛けてくるガブリエル。足を止めたら雷撃を食らうことになるから一瞬たりとも気が抜けない。私は回避の合間で銃撃し、反撃。けど、やっぱり数の多い向こうに歩があるから牽制以上の効果はないし、かと言ってこちらから接近戦を仕掛ける余裕はない。

 

「攻めきれ、無い………っ!?」

 

空中で水弾を避けて着地したちょうどその時、動きを読まれてたのか、着地した瞬間には目の前にガブリエルが。その右手はバチバチと帯電していて、それは私の鳩尾へと強烈な一撃を叩き込んできました。もちろん私は着地した瞬間で対応ができず、またもやモロに直撃。

 

「がっ……!」

 

刹那の断空拳くらいはあるんじゃないかって思わせられるその一撃で私はものすごい勢いで吹き飛ばされ、壁に大穴を開けて外へ。そのまま建物を3つ4つ貫いてから広場の噴水に突っ込む形でやっと停止。

 

「がふっ………」

 

噴水の水でびしょ濡れになりながら、私は口から血を吐き出す。多分肋も何本かやられたかな。

 

「トドメ」

「っ………!?」

 

そこで私が見たのはさっき私が開けた大穴のところで、持っていたツボを前に翳して水を溜めているラファエル。その次の瞬間、そこから先程までの水弾とは比べ物にならない水流を撃ち出してきて………まるでなのはちゃんの砲撃みたいな………

 

「ぁはは………ここまで、みたい?」

 

私はそれを避けられないと悟って目を閉じる。そして、自らの最期をただ、待った。

 

「諦めるのは、まだ早いわ」

 

その時、ふと声が聞こえ、目を開くと先程の砲撃は紫の障壁で防がれていた。けど、この障壁は私達の使うものとは別のもので………私は先程の声が聞こえた方向、後ろを振り向いた。そこにいたのは紺のロングコートを着た金髪の女性、コートの下(前を留めてない)には大きな胸を強調するかのようなデザインのスカートと一体になった白い服。頭には白いフードのような物を被っている。一番特徴的なのは背中の黒い3対の翼と頭にある触覚のような紫のモヤ。

 

「………えぇと………ドチラサマデスカ?」

「私?私、ルシファー。そうねぇ、ウリエルの友達って言われればわかるかしら」

「ウリエルの………」

「そ。ずーっと外の世界で暮らしてたんだけど、珍しくウリエルから連絡寄越してくるから。助けてって」

 

いつの間に連絡したんだろう?私達みたいに念話も出来るのかな?

 

「そんなことはどうでもいい。あなた「キリエよ」………キリエ、回復にどれくらいかかる?」

「………1分。無理矢理回復させてそれくらい」

「40秒で回復させて」

 

はぁ!?と反論を入れようとする間もなく例の2人に飛び込んでいくルシファー。味方っぽいけど………無茶振りが過ぎない?

 

「はは………無茶苦茶言うのね、あの人」

 

私は持ってきていたナノマシンの注射器を3本取り出………あれ?2本しか………まさか!?

 

「刹那………あなた………」

 

刹那、きっと私以上の無茶をやろうとしてる………なら、私もやってやらなきゃね

 

「っ!」

 

私は手に持った注射器を2本ともお腹に突き刺してナノマシンを注入。空になるとそれをすぐ抜いて投げ捨てる。

 

「………システム『 オルタ』ヒーリングバースト!!」

 

少し前までは加速能力向上くらいしか性能がなかった(それでも効果は大きすぎた)けど、あの後システムを改良したシステムオルタ。今ではアクセラレイター同様にナノマシンの活性化を行うことが可能になってるし、効果時間も長くなってる。最も、大元がオルタだからお姉ちゃんのアクセラレイターと比べたら出力はかなり大きくなっている。加速能力以外にも色々出来る。

今私が使ったオルタはその中でも回復能力向上。ルシファーの強さがどれくらいなのかわからないけど、あの2人相手がそう長く持つとは思えない。言われた40秒、フルに使ってオルタで回復する。

 

「ファイネストカノンっ!」

 

回復が終わって、システムオルタを解除した私はお姉ちゃんからデータを借りてきたファイネストカノンを近くに落ちてた瓦礫から生成、ラファエルへ向けてグレネード弾を一撃撃ち込んでからルシファーの方へ走る。

 

「遅いぞ、5秒遅刻だ」

「無茶振りしたんだからそれくらい大目に見なさい」

「ふん。足引っ張らないでね」

「あんたも、ね!」

 

これで2対2、私達の戦いはここからが本番よ!

 

───side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───天守閣奥、祭壇

 

「がっ………っ!」

「んんっ!………かはっ!」

 

私とウリエルは祭壇で敵と邂逅していました。その敵、それは

 

「ミカ………姉っ!」

「手も足も………出ないとはっ!」

 

深遠なる闇に侵食された天使長ミカエル、それを相手に私とウリエル2人掛かりで手も足も出ず、地面に倒れ込んでいました。

でも、負けるわけには行かない。私は壁にもたれかかりながら、ウリエルは自身の剣を衝立にして立ち上がりました。

 

「強い相手ほど燃える………ですよね、ウリエル」

「私、刹那と違って競技者じゃないんだけど………でも、それわかるわよ。私だって、相手がミカ姉でも負けっぱなしは趣味じゃない!」

 

無理矢理自らを奮い立たせて、天使長ミカエルに向けて拳を(ウリエルは2振りの剣を)構えました。




どうもどうも、戦闘シーン長めでお送りしています。

この辺りからエルトリア編もクライマックス、あまり長くはなかったですが、もうすぐでオリジナル回が終わります!

ちなみに今回新たにラファエル、ガブリエル、ルシファーが出ましたが、それぞれの見た目は相の変わらずモンストのそれです。ルシファーは真正面からだけでよくわからない部分もあったんで、若干違うかもしれませんが。

では、感想などあればよろしくお願いします!
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