魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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どもども、ルイスです。

お年玉あげるのに銀行行き忘れてて新札にしたら手数料取られました!

アズレンで鉄血イベント始まりましたねー。初日にグラーフとアドミラル、フィーゼ引いてやりました!イベント海域の方もちまちま進行中。ティルピッツは取りたいなぁ。あと魚雷とかも欲しい!

ではどうぞ!


第38話 光の先

───4年後

 

side ウリエル

 

「ウリエルっ!もう出る時間よ!」

「あぁ!もう、待ってよミカ姉!」

「ガブリエルもラファエルももう外で待ってるのよー?」

 

部屋で髪型をセットする私をしつこく急かすミカ姉。それから数分してリボンを結びながら私は部屋から出る。

 

「あれ?あれ?」

 

でもリボンを結ぶ場所が頭の後ろな上に部屋から出たので鏡はなく急いでることもあってなかなか上手く結べない。

 

「ほら、貸して?やってあげるから」

「ぁ、ありがと」

 

そんな私を見かねたミカ姉が私からリボンを受け取って結ぶ。うん、やっぱりミカ姉がやると可愛い。

ミカ姉と一緒に外へ。外で待ってたラファ姉、ガブ姉とも合流して天界から出る。歩いたら時間かかるから渓谷を抜けたところで翼を出して飛翔。目指すはフローリアン牧場!

 

「あれからもう4年かぁ………」

 

早かったな、と思いを馳せながら私は飛んだ。

結局刹那が倒れたあの後、ディアーチェって名前の自称王様が私達の援護に来てくれて、私と刹那の最後の攻撃で弱りきっていた深遠なる闇?は完全に浄化された。王都前で戦っていたユーキのところにはリインフォースって人が助けに行ったんだって。

ガブ姉とラファ姉を同時に相手してたキリエのところは私が呼んだルシファーと後から来たアミタってキリエのお姉さん。そして私達のところにディアーチェとシュテル、ユーリ、リインフォースと代わってこっちに来たユーキって感じだったらしい。

 

聖杯が浄化されたことで天界は少しずつ元通りに回復。王都外へ逃げていた市民の人達も戻ってきて、2年くらいで聖杯が侵食される前の喧騒を取り戻した。

闇に犯されていたガブ姉やラファ姉はルシファーとアミタキリエ姉妹に修正されて闇を浄化。ミカ姉は知っての通り私の懇親の一撃で。

天界の回復はフローリアン牧場の人達も手伝ってくれた。自分達もエルトリアの復興で大変なのにね。今ではいい友達よ。

 

そうそう、フローリアン牧場と言えば、やっぱりエルトリアの復興。ここに関しては詳しいこと聞いたわけじゃないけど、刹那達の目論見通りエルトリア各地の死蝕と荒廃の原因は天界にある聖杯の侵食だったみたいで、聖杯を浄化したら少しずつ良くなった。とは言っても、4年経った今でもまだ荒野が広がってて、復興そのものはあまり進んでないっぽい。

でも、フローリアン牧場を中心にして緑が広がっていってるし、各地に水源と川も出来て(ラファ姉がお詫びって言ってめっちゃ協力した)、その周りにも少しずつ自然が復活していってるんだって。各地の魔獣も数が減ってて、たまに一緒に討伐に参加する私も最近は少し退屈でフローリアン牧場に目的もなく遊びに行ったりしてるくらい。

4年しか経ってないからエルトリアという星にとっては大きな変化ではまだないし、軌道上のコロニーにまだ人口の大多数が住んでるのも変わりない。けど、復興は着々と進んでるのは間違いない。

グランツ博士曰くあと10年20年とかければ宇宙に移住した人達も帰って来れるだろうって言ってた。

 

ちなみに病気で寝込んでたグランツ博士もエルトリア回復と合わせて少しずつ回復。ラファ姉の介護と治療(これもお詫びらしい)の甲斐もあって2年くらい前からもう車椅子要らずってとこまで回復。今ではもう死ぬ寸前まで弱ってたって言うのが嘘かというくらい元気。アミタの元気なとこってお父さん譲りなんだね。

 

「ほら、見えてきましたよ」

「幸せのお知らせに参りましたぁ〜」

 

ラファ姉の一言と共にガブ姉が牧場の建物の前に着地。中からアミタとキリエが出てきて迎えてくれた。

 

「ぁ!みなさん、お待ちしてました!」

「遅いわよぉー。みんなもう行ってるわよ?」

「すみません。ウリエルが珍しくオシャレ始めて部屋からなかなかでてこなくって」

「み、ミカ姉っ!?」

 

珍しくって言わなくてもいいじゃん………いや、事実だけどさ?普段鎧とか制服くらいしか着てないし。

まさかのミカ姉の暴露。恥ずかしい………きっと顔、赤くなってる。

 

「ほら、そんなことより、早く行かないと先に行ってる皆が待ちくたびれてしまいますよ?」

「そんなこと!?」

 

さっきのアミタ達の言葉からも分かる通り、今ここにはアミタとキリエしかいない。いや、普段はちゃんと皆いるんだよ?今日はとある事情で皆出掛けてるの。私達が今日来たのも同じ理由。

私達はアミタとキリエの車に分かれて乗り、目的地の遺跡へ。

数分程車を走らせて着いた遺跡にはもうディアーチェやグランツ博士達が来ていて。私はその人達を見渡すけど、目当ての人は見当たりません。

 

「うん?あぁ、彼なら多分この裏よ」

「っ!ありがとう!」

 

そんな私を見てキリエから一言。言われた通りに遺跡の裏、崖の方へ向かう。そこには白と黄緑の戦闘服に身を包んだ彼、刹那が崖の淵に座っていました。

 

「刹那っ!」

「ウリエル、ですか。そろそろ来る頃だろうと思ってました」

 

私が声をかけると刹那はいつも通りに返事を返してくれて。けど、こっちを見てくれることはなく………

そして風に揺れる戦闘服の右の袖………それを見てるといたたまれない気持ちになってきます。

 

あの戦闘で倒れ、その後ケリを付けてからすぐ軌道上の病院まで連れていかれた刹那。その参上は散々なもので、特に右腕は肩口から先がほぼペシャンコ。なんとか原型を留めている、といった有様。もちろん治療する術はなく、右腕は切断。今ではアミタ達がフォーミュラの技術を駆使して作った義手(フォーミュラ·アーム)を付けて必要な時にそれを展開する形に。今は腕として展開してないみたい。ちなみにそのコアにはイリスさんが起用(むしろ自分からやるって言い出したらしい)

明鏡止水?って強化魔法で酷使した目、それはもう完全に使い物にならなくなっていて、その上視神経は完全に焼ききれて光を見ることはもう出来なくなってしまった。主治医や治癒に長けたラファ姉すら、その回復を諦めざるを得ない酷さだったらしい。

さらにリンカーコアの方も若干ながら損傷を受けていたらしく、今まで使ってた魔法のうちいくつかは使えなくなってしまった。その代表が飛行魔法。つまり、前みたいにもう飛べないってこと。まぁ、刹那がよくやってた魔法陣の上に立って空中機動ってのは問題ないみたいだけど。

もちろんそんな惨状がすぐ治る訳もなく、あれから次に目を覚ますまで1ヶ月。それまで何度生死の境を彷徨って主治医とラファ姉がてんやわんやひたか。いざ目を覚ましたと思ったら完全に光を失ったことでパニックに。まぁ、当然だよね。気を失って、目が覚めたのに何も見えない、真っ暗闇なんだもん。

そのショックと怪我の影響でさらに2年間はまともに起き上がることさえできず、私は毎日のように病院へ顔を出してその手を握ってた。私を庇ってこんなことになってしまったせめてもの償い、そう思った。

やっと起き上がれるようになってからはリハビリの毎日。2年も寝たきりだったから体力も筋力もガタ落ち。最近なんとか元に戻せたって言ってた。失った視力は周囲に魔力を放ってそれで感知する方法で周りを視てるらしい。コウモリの超音波と同じような原理なんだって。それと音、匂い、熱なんかを感じて周囲の情報を得ているみたい。刹那本人も言ってたけど、視力失った影響で他の感覚が研ぎ澄まされたらしい。開き直った、ともとれるけどね。

 

「体の方は………大丈夫?」

「お陰様で、今ではほとんど元通りです。ナノマシンやフォーミュラの影響で魔力運用がガラッと代わったくらいです」

「ごめんなさ「ダメですよ、そこから先は」ぇ?」

 

私のせいでそうなったとまた考えてしまって出てきた謝罪の言葉。けど、それは最後まで言わせてもらえなくって。

 

「それはもう何度も聞きました。それにウリエルとミカエルを救えたんです。むしろ私の右腕と目だけですんで良かったです」

「でも………」

「それに、私がパニックになった時に何度も私の手を握っててくれました。それだけで、私はかなり救われているんです」

「ぅん……」

「………ほら、行きますよ。そろそろ転移の準備も出来る頃です」

 

私は刹那に手を引かれて遺跡の中へ。

今日ここに来た目的、それは()()()()()。一応の回復はしたものの、まだ全快とは呼べず、エルトリアではこれが限界だろうと刹那の故郷への帰還が決まった。

そこでキリエやアミタが使った遺跡へ集合、というわけ。最も、遺跡に蓄えてたエネルギーはアミタとキリエの往復の転移で尽きていて使い物にならない。そこで出てきたのがガブ姉。神の伝言を伝える役目、つまり何かを届ける、伝えることに特化した能力で1回だけなら転移させられるだろう、とのこと。この時のデータをもとにして安定したエルトリアとミッド(や地球)間転移を可能にするんだってガブ姉やグランツ博士は燃えてたっけ。

 

「ぁ、刹那〜。ウリエル〜。転移の用意、いつでもいいよ!」

「ガブリエル、ありがとうございます」

 

遺跡板を操作していたガブ姉が私達に声をかけて来ると同時に玉座の魔法陣が光り輝き出す。そこへ刹那は立ち、一緒に行く予定になっていたユーキがその隣へ。私はミカ姉達とその見送りって言うのが今日の目的。

 

「………エネルギーの方は私が持つからいいとして、術式はいつでも発動準備オッケー。刹那〜、転移の出口の場所は?」

「イメージ出来てますよ。地球やミッドに出ると管理局が動きかねないので適当な管理外世界へ出る予定です」

「おっけぇーい。じゃあ術式起動するね!」

 

遺跡板のコンソールを素早く操作するガブ姉。それに従って魔法陣の光はより強く輝いていき、刹那の姿もほとんど見えなくなっていき………

 

「刹那………」

 

恐らくもう会えなくなる人が見えなくなるまで私はその姿を見つめ続けた。

 

「ウリエル、行きたいなら行っていいのですよ」

「ぇ?」

 

そんな時、私の肩に手が置かれたかと思うと隣のミカ姉の声。肩に置かれた手はミカ姉。

 

「1番嘘を吐いたらいけないのは自分に対してです。抑え込むくらいなら、心に従いなさい。彼ならあなたを安心して任せられますし」

「ミカ姉………」

 

振り返るとラファ姉もニッコリとした笑顔を向けてくれて、グランツ一家のみんなも、まるで私がこうなるのを分かってたように行ってこい、とか刹那をよろしく、とか声を掛けてくれてて。

 

「なに、エルトリアの復興は我らとミカエルらに任せればよい。うぬのやるべき事はエルトリアではなく、向こうにある。そうであろう?」

「………うん!」

 

最後にディアーチェの応援の言葉を貰ってから私は魔法陣の方へ走り出す。

 

「ミカ姉!ラファ姉!ガブ姉!グランツのみなさん!行ってきます!!」

 

私が光の中へ飛び込んだ直後。その光は天へと上り、消えていきました。

光の向こうではこっちも私が来るって分かってたように、刹那は私を抱きしめて受け入れてくれて。

 

「刹那、ユーキ。これからもよろしく!!」

 

───side out




年を越える前に投稿できてよかった!去年は書き納めのつもりが書き初めになりましたからね!

ではもう少ししかありませんが、みなさん、良いお年を!


…………ぁ、感想や評価あればよろしくです!
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