すみません、リアルの方が忙しくなって来たのとGジェネジェネシスとモンハンZにハマったのが原因です!←←←
それでは、どうぞ!
あたりは暗く、遠くの空は赤く光っている。所々、もくもくと立ち上る煙も見える。
ここはベルカ、かの次元戦争ももうすぐ終わるという頃。周囲の様子を見てみると瓦礫と焼けた野原のような戦争の傷が痛々しく見える。
そんな景色の中に明らかに異色な巨大な建造物があった。
―――聖王のゆりかご
次元戦争を終わらせ、ベルカをも滅ぼしたベルカの最終兵器とも呼べる兵器。
地平戦から太陽が顔を見せようとする今の時間、その聖王のゆりかごのすぐ側に2人の男女がいた。後に聖王と呼ばれるオリヴィエ·セーゲブレヒトと覇王流を編み出し、覇王として歴史に名を残すクラウス·G·S·イングヴァルトだ。
オリ「やはり、クラウスなら来ると思いましたよ」
クラ「もちろんだ。前も言ったろ?ヴィヴィをゆりかごに乗せる訳にはいかない。死にに行くようなものだって」
オリ「それでも、この戦争を終らせるには……残された手段はもうこれしかないんです」
オリヴィエは次元戦争を止める為、ゆりかごに歩を向ける。
オリ「この戦争で沢山の血が流れました。何千…何万もの人が死にました。もう帰って来ない騎士達を見送るのはコリゴリです。そして、それを終わらせられるのも私だけなんです」
戦争を終結させたい、オリヴィエのその意志は固かった。
クラ「確かに、今すぐにでも止めるならそれしかない。それは俺にもわかっています。しかし、ゆりかごは暴走する危険性も……そうなればヴィヴィ…貴女の命は…」
オリ「
クラ「思わない!少なくとも俺は……こんな
クラウスは地面を蹴って跳躍。オリヴィエの頭上を飛び越え、ゆりかごとの間に着地。オリヴィエの方へ振り返って構える。
クラ「俺が……ヴィヴィを殺してでも止める。ここから先には行かせない」
オリ「私を死なせたくないと言って私を殺れるのですか?」
クラ「ゆりかごに殺させるくらいなら、俺がこの手で殺す。それだけだ!」
――――覇王
クラ「断空拳!!」
そして先制攻撃に断空拳をぶつける。
が、聖王の鎧による防御でいともたやすく防がれる。
オリ「私にも、譲れないものはあります。クラウスがそこを通さないと言うのなら、私は押し通ります!」
オリヴィエも拳を振り上げ、間発入れずに拳を振り下ろす。クラウスは即座に下がって避けるが、拳が直撃した地面は大きく抉れていた。
クラ「やっぱり、
オリ「貴方なら止めに来るだろう確信してましたからね」
クラ「
オリ「彼女はこのことは知りません。私がゆりかごに乗る決意をする前夜にどこかへ行ってしまいましたから。この件を話したこともないですしね」
クラ「だと思ったよ」
拳をぶつけ合いながら言葉もぶつけ合う。そんな一進一退の攻防が続いた。
しかし、次第にお互いの口数も減り、意識は全て目の前に立ち塞がる敵を倒す、
―――― 一体何時間この攻防が続いただろう。1時間?2時間?もう戦っている当事者すらそれは分からないくらい、この戦闘は続いていた。
しかし、それは唐突に訪れた。
クラ「覇王…」
クラウスが震脚でサッカーボール大の岩をいくつも浮かせ、それをオリヴィエへと飛ばす。当然オリヴィエはそれを聖王の鎧による障壁で防ぐ。
クラ「岩砕!」
が、クラウスもそれを読んでいたのか、飛ばした岩を岩をすべて爆散させ、オリヴィエの視界を埋める。
オリ「っ!?」
クラ「はぁぁぁ!!!」
オリヴィエは咄嗟に不意打ちに備えて周囲を警戒。しかしそれがクラウスの罠だった。視界を奪ってすることは不意打ち、特に背後からの不意打ちという定石を逆手に取って即正面からオリヴィエの懐へと飛び込んだ。
―――覇王断空拳!
予想していなかった訳ではない。しかし、一撃貰えば致命傷ともなり得るクラウスの一撃。それの為に正面への警戒が手薄になった瞬間を付いた攻撃。聖王の鎧の防御も間に合わない。咄嗟に右の拳で相殺しようとするが、最大威力の一撃の前に右腕の義手は引きちぎれるかのように音を立てて砕けた。
勝った。クラウスはそう確信した。
オリヴィエは左の拳でクラウスの胴に一撃。肋が折れるリアルな感触がオリヴィエとクラウスへと伝わった。クラウスはその衝撃で吹き飛び、瓦礫へと突っ込んだ。そこに追い討ちのかかと落とし。咄嗟にさらに後ろへと飛ぶが、避けきることが出来ず、今度は両の脚が折られる感触が伝わった。
クラ「ぁ…ぐ……」
脚の骨が砕かれ、クラウスはもう立つことが出来なかった。
―――敗北
そうクラウスは確信した。
オリ「私の勝ち、ですね」
クラ「………はい」
オリ「何で最後の一撃の時。胴から外したんですか?その気になれば今の立場は逆でしたよ。それこそ、私を殺せたはずです」
クラ「俺もそう思ったよ。けど……出来なかった」
最後の一撃を入れる時。不意にオリヴィエと過ごした平凡な日常がクラウスの頭の中に思い浮かんだ。一撃を急所から外したのじゃない。急所に入れることが出来なかった。
オリヴィエを殺してでも止める。頭では理解して覚悟もしていた。しかし、現実になると出来なかった。それがクラウスの感じた
クラ「殺してでも止める。そう覚悟してたんだけどな…出来なかった。
オリ「……っ」
オリヴィエは少しの動揺を見せる。が、すぐにクラウスに背を向けてるゆりかごへと向く。
オリ「すみません。それでも、止まれません」
そう言い残し、オリヴィエはゆりかごへと向かって行った。
クラ「ヴィヴィ……ヴィヴィ!」
そのオリヴィエにクラウスは手を伸ばし、叫ぶしかできなかった
クラ「オリヴィエぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!」
――――――――――――――――――――
刹那「オリヴィエぇぇぇぇ!!っ!?っぅぅぅ………」
ガバッという擬態語が聞こえそうな勢いでベッドから刹那は起き上がった。当然のことではあるが、クイントとの試合のダメージに激しい激痛を覚える。
ん?ベッドから……??
刹那「っぅ…。夢……ですか。それはそうと、やここは……どこでしょう?」
見た所医務室や病院でも無さそうな平凡な天井、何かと生活感のある部屋とベッド。
と、思いを巡らせている時、部屋のドアが開いて1人の女性が入ってきた。
クイント·ナカジマ。先の大会初戦で刹那と戦った相手だ。
クイ「ぁ、起きた?ごめんね、少し強くしすぎたみたいで。大丈夫?」
刹那「あの……ぇっと……?」
クイ「あぁ。あの後なかなか起きなかったから連れてきたの。怪我自体はそうでもなかったから医務室に連れていくのもアレだったしね。ここ、私の家なの。で、今寝てるのが普段は私の旦那が使ってるところね」
あぁー、と納得。とりあえずもう起きれるのでベッドから出ることにする。
刹那「ぇっと、いろいろとありがとうございます。ダメージ自体は…まだ少し残ってますが、大丈夫です。私、どれくらい寝てました?」
クイ「んー…だいたい半日くらいかな。ちなみに今は夜の7時。もうすぐ晩ご飯だから食べていって?」
刹那「…いただきます」
半ば押し切られるような形で晩ご飯までいただく流れになってしまう。
そんな刹那の頭の中で思い出すのは試合中のクイントの言葉。
刹那「そう言えば、試合中言ってたことは…」
クイ「あのこと?もう大丈夫だよ?聞いたから」
刹那「聞いた…?」
クイントに連れられてリビングに入る。
アリ「ぁ、刹那起きた?ダメージは大丈夫??」
刹那「まだ少し残ってますが、大丈……夫………???」
そこで目にしたのはクイントの娘らしき2人の女の子と戯れていた金髪のよく見知った女の子。
そう、
刹那「なんで……アリシアが………あの時、死んだはずじゃ……」
アリ「確かに死んだよー?でも、
クイ「何でも、ずっと刹那くんの中から見てたらしいよ?可視化出来るようになったのもほんの数時間前で実体化は………何故か先に覚えたんだって」
アリ「あははは……私ってドジだよね。普通逆だよね」
アリシアが生きていた。いや、正確には死んでいる。それは本人が言っていた。けど、こうして目の前で笑っている。刹那があの時失ったものの1つが今目の前にあった。
いつも側にアリシアはいた。見えず触れられず声も聞こえなかった。けど、側にいた。そばで私のことをずっと見ていた。その事が、ただただ嬉しかった。と同時に恥ずかしくもあった。
この1年でしてきた私の愚行。いくつもの大会を荒らし、結果こそ残しても心には残らない試合の数々。
それを全てアリシアが見ていたと思うと嬉しさと恥ずかしさでどうにかなってしまいそうで、私は床に膝をついて涙を流すしかできなかった。
とりあえず書き終えた後で気づいたのですが、夢の部分が長くなりすぎました。
まぁ、いっか( ー`дー´)キリッ
ということでアリシアは生きてました。いや、死んでますけど。
今の状態はいわゆる実体を持ったお化け的な感じです。もちろん半実体になったりふわふわ浮いたり出来ますよ。
感覚としては一昔のジャンプ漫画のシャー〇ンキングの霊的な感じです。あれは実体ありませんが。
ちなみに本編行けるまであと何話かなぁー。2話くらいかな?ってとこです。
少しずつお気に入りも増えてきてテンション上がってる私もいますし、更新のペース上げていきたいですね。
では、誤字脱字の指摘や感想、アドバイスなどあればどしどしとお願いします!