最近休みや仕事上がりはFF14でルレ回すかMHWしかしてないです!
約1年後 新暦72年6月
時空管理局武装隊ミッドチルダ北部第4陸士訓練校
「───試験をクリアし、志を持って本校に入校した諸君らであるからして、管理局員武装隊員としての心構えを胸に平和と市民の安全のための力となる決意をしかと持って訓練に励んでほしい。以上、解散!1時間後より訓練に入る!」
「「「「はい!」」」」
訓練校敷地内にあるホール、そこに(私やユーキ、ウリエルを含む)今年の武装隊の卵が集まり、入校式を執り行っています。とは言っても、指導員代表の人の挨拶があるのみ。それを終えて部屋割りだけすると着替えて早速訓練。もちろん私も茶色の制服に身を纏ってそこに身を置いています。
そんな一団をブラインドの影から眺める1つの影があったことは………恐らく私以外、ここにいる人は気付いてないでしょう。
side フェイト
───第4陸士訓練校学長室
「新人さん達、みんな元気そうですね」
「えぇ。今年も元気な子達が揃ったわ。中には今のあなたよりも年上の子や、7年前のあなた達に負けず劣らずのやんちゃな子達もいるわよ」
どうも、フェイトです。私は今、ファーン·コラード三佐とある用事で第4陸士訓練校に来ています。なぜここなのかと言うと、答えは単純でコラード三佐はここの学長だから。
「まぁ、あなたとなのは、お姉さんのアリシアはたった3ヶ月の短期プログラムだったけど」
「その説はお世話になりました」
実は私達も闇の書事件の後にここのお世話になっているんです。小学校との平行だったから休みの日や放課後の時間の短期集中だったんだけどね。たまに学校休んで、って時もあったかな。
コンコン
当時のことを少し思い出していると、丁度そこで学長室のドアを叩く音が。コラード三佐がどうぞ、と返事をすると、失礼します、と管理局の茶色い制服の女性2人とまだ年端の行かない男の子が。
「ぁー、どもです。本校通信士科卒業生シャリオ·フィニーノ執務官補佐でっす。配置替えになりました」
「同じく本校通信士科卒業生で、シャリオ·フィニーノ執務官補佐と同期の加藤沙綾特務官補佐です!私も引き継ぎという形で配置替えになりました」
「知ってるわよ、シャーリー。それに沙綾も」
局員の2人は私の補佐のシャーリー、それに去年末の試験で見事特務官試験に合格したお姉ちゃん、アリシアの補佐の沙綾。前からお姉ちゃんの補佐だったけど、特務官になったから配置替えという名目で引き継ぎ補佐。コラード三佐から見てもこの2人(たぶん特にシャーリーが)やんちゃでよく覚えてたみたい。
「それにそちらは………」
「はい!エリオ·モンディアルですっ!」
ちなみにこの子は私が保護した子で、今日は特別に訓練校見学の許可をもらって、丁度私の補佐になったシャーリーと、たまたまお姉ちゃんが研修で出張してて、しかもお姉ちゃんの要領がいいもんだから書類仕事はもう残ってないらしく、暇を持て余していた沙綾がその付き添いに。シャーリーと沙綾、同期なだけあって仲がいいから丁度いいやって。ちなみに沙綾は私達同様の短期集中コースではなく1年間ガッツリのシャーリーと同じ通常コース。小学校はどうしたかって?リンディさんを交えて加藤家の親と相談して海外留学って口実でミッドに1年間旅立ったの。沙綾も沙綾で行動力スゴいよね。
ちなみに沙綾の親曰く「小学校の勉強を1年間しなかったくらいで別に大したことないし、本人がやりたいならそれを優先したらいい」らしい。海外留学って口実はその後その両親がでっち上げたとかなんとか。
「訓練校のこと、いろいろ勉強させていただきますっ!」
「はい、しっかり勉強していってね」
「シャーリー、沙綾、ごめんね。エリオをよろしく」
その後エリオはシャーリーと沙綾に連れられて社会見学に。エリオ、将来は局員になりたいって言ってるから、これもそれを考える良い機会だね。
ちなみにシャーリーは先月から私から希望指名して補佐につけてもらったんだよね。
「そう言えば、少し話題が戻るんだけど、今年は珍しい術式の使い手が来てるのよ?フォーミュラって言うんだけど」
「フォーミュラ………?聞いたことのない術式ですね」
「聞いた感じだと魔力等のエネルギーを効率的に運用する為の術式なんだそうよ。ミッド式と近代ベルカ式を足して2で割ったような感じね」
「色々あるんですねぇ………」
この時にリストで誰なのかを確認しなかったことを、私は後に後悔したとかしなかったとか。
side out
入校式の挨拶が一通り終わるとホールから出て、それぞれの学科に分かれてからの部屋割り。今年の新人はこの第4陸士訓練校だけで100人近くいますが、一言に武装隊と言っても一枚岩ではありません。文字通り………と言いますか、武装隊の顔、と言うような最前線で戦う武装科、それを本部から支援する通信士科、現場までの送迎や資機材の運搬等の車輌科………他にもいくつかのありますが、それらの学科に分かれるとせいぜい1学科20人前後と言ったところでしょうか?私と同じ武装科には当然ながらウリエル、ユーキ。それとこれは意外、スバルもいます。
「2人部屋のルームメイトは当面のコンビパートナーでもある。試験と面接の結果から選ばれた組み合わせだ。円滑に過ごせるよう努力するように!」
各グループに分かれてロビーへと移動した私達はモニターに投影された部屋割り表を確認。
「イリス、1分だけ
〈はーい。トランスリンクシステム、起動!〉
トランスリンクシステム。それは端的に言えば感覚共有のシステム。例えば、今私がやろうとしているのはイリスが見た光景を私の脳に伝達して私の視覚として見る、というもの。イリスは実体を持っていないので、その目の位置を私のそれと合わせ、さらに私の動きとリンクさせれば疑似的に私の視覚として捉えることが可能になる、というわけです。もちろんあまり燃費が良くないので長くは持ちませんが。今はそれでも長くなって、2時間は持つようになりました。でないと座学が大変なことになりますからね。
「私は………っと。34号室ですね」
「私33号室」
「ぁ!ユーキ、私も33!」
と言うことはユーキとウリエルが同室。私のルームメイトは………部屋に行けばわかりますし、今はいいでしょう。
「刹那さん、何号室ですか?」
そこにスバルがやって来ました。私が「34ですよ」と答えると少し残念そうに。ちなみにスバルは32号室らしいです。
「まぁ、私もスバルもド近接タイプですから。バランスの問題かと」
「ですよねぇー………」
「ぁ、それはそうと、そのリボルバーナックルはクイントさんからのおさがりですか?」
私のレンジは知っての通りクロスレンジ。その中でも密着タイプ。スバルが戦うイメージはありませんが、クイントさんと同型のリボルバーナックルと考えるとほぼ私と同じでしょう。
「ぁ、えっと………お母さん、刹那さんがいなくなった少しあとくらいに………任務で………」
「………すみません。知らなかったとはいえ」
「いえいえ!気にしないでください。刹那さんが私のお母さんのことをずっと尊敬しているってことはお父さんから聞いて知っていたので。そういう反応をするのも仕方ないですよ」
私がいなくなった少しあとに、と言うと7年ほど前でしょうか?8年前に強さの意味を教えてもらい、それ以降ずっと私の目標であり憧れ、そして尊敬する人。それがクイントさんでした。結局私は1度もクイントに勝つことは出来ませんでしたね。機会を見つけてお墓参りやお線香、立てに行きましょう。
「ところで、隣の2人は誰ですか?」
そういえばスバルはこの2人は初めてでしたね。
「ユーキ·エーベルヴァイン。16歳。刹那の今の仲間」
「同じくウリエル·エーベルヴァイン。17歳よ」
「スバル·ナカジマ、12歳です………って年上!?」
予想通りの反応ありがとうございます。この2人、見かけはスバルより小柄なので、年下と思ってたのでしょうね。
「こう見えて、ね」
「ぁははは………」
ふふん、とユーキは何気にドヤ顔。ウリエルは実際何歳なのかわかりませんが、少なくとも100歳は超えてるのは確かなので本人は苦笑しています。ちなみに本人曰くいつからかは忘れたけど数えるのは止めた、らしいです。
そんなこんなで4人の部屋が近いこともあって、部屋まで移動。そこにオレンジのツインテールの人と青のロングヘアの人の2人も付いてきます。
「あなた方は何号室ですか?」
「私は32号室」
「私が34号室だ」
オレンジのツインテールの人が32号室、青のロングヘアの人が34号室(つまり私のルームメイト)らしいです。
「ぁ、私も32号室!スバル·ナカジマって言います。12歳です」
「ティアナ·ランスター。13歳。正式な班とコンビ分けまでの仮コンビだけど、よろしく」
ぁ、スバルが見惚れてますね。
「刹那·ストラトス、19歳です。男女のルームメイト………恐らく私は目が見えないので、その辺の理由かと」
「八雲燕、17歳。よろしくね。ま、私の気分の問題もあるから着替えの時に気を付ければ………それ以外は大丈夫でしょ」
一方の八雲燕さんはシグナムみたいなクールな感じですね。人によっては男女のルームメイトとなると怒りそうなものですが………決定事項なのかそもそも事前に説明されているのか、諦め半分と言った感じでしょう。
「言ってくれれば着替えの時は部屋から出ますよ」
「ありがと。とりあえず、急がない?早く部屋に荷物置いて、着替えてグラウンド行きたいの。準備運動念入りにしたいから」
私も、とティアナもそれに賛同。私達も異論はないのでそれに従うことに。ちなみに着替えは八雲さんから先にしてもらいました。
このメンツ………パッと見た感じだと変則組同士を集めた感じですね。特にデバイス。普通は持ち込みはしませんが、私達は持ち込み組。私の場合は右腕がデバイス扱いですし、ウリエルは2振りの愛剣天と獄。ユーキはデバイスは持っていませんが、魄翼の特異性からの特例。そもそも魄翼の異質な魔力が管理局製の量産デバイスが耐えられるはずもなく。他のデバイス持ち込みはクイントと同じリボルバーナックルにローラーブーツのスバル、2丁の(恐らくカートリッジシステム搭載の)銃型のティアナ、柄に拳大の水晶のようなものの付いたレイピア型を持ち込んでいる八雲燕の計6人。
レアスキル等も考慮したら私、ユーキ、ウリエルはダントツ変則でしょう。
「次!Bグループ、ラン&シフト!」
その後グラウンドにて準備運動の後に初訓練スタート。最初はラン&シフトで、石壁やカラーコーン等の障害物を突破して陣形展開する内容になります。キモになるのはスピードと状況判断能力。仮に実戦だとすると陣形展開が遅れれば作戦に支障が出ますし、ヘタに突っ込み過ぎると待ち伏せを食らって返り討ちに………も、ありえます。
「燕、レンジは?」
「クロスからミドル。少なくとも刹那よりは後ろね。背中は任せて。エクシア、お願いね」
〈了解〉
「わかりました。任せます」
デバイスのレイピア(名前はエクシア)に一言声をかけるとAIが入っているのか返事が返ってきます。
ちなみに着替えの前に名前をお互いに呼び捨てで呼ぶようにしました。コンビなのでお互いの親密度も大切ですし、呼びやすいですし。
燕は武器がレイピアなので同じクロスレンジかと思ったのですが、ミドルも得意な様子。私もできなくはないですが、支援には不向きですから。
ラン&シフトを卒なく終わらせ、その後の垂直飛越。これは単純に相方を押し上げて上から引っ張りあげてもらう。飛行魔法のない陸戦魔導士の場合、かなり重要となる立ち回りです。私のように空中跳躍でもできるなら話は別ですが………
初日の訓練はこれらに加えて体力増強系のメニュー。最後にペアで軽いスパーリング。スバルとティアナのようなクロスとミドル~ロングの組み合わせも多いのでお互いにお互いの攻撃をいなし合う程度ですが、私と燕、ユーキとウリエルはそこそこ白熱。他の訓練生はもちろん、教官も唖然としてました。というか燕、私の動きに合わせて動いている時点でかなりの手練と推測できます。
ぇ?スバルとティアナはどうかって?ラン&シフトでスバルがティアナをスタートダッシュで吹っ飛ばした挙句、垂直飛越でティアナを空中30メートルくらいまでぶん投げすぎてペナルティが重なって反省清掃してました。
ま、それも2ヶ月も訓練を続ければ力の制御もかなりできるようになり、最初はズッコケだったスバルとティアナも今では優秀な方に入るペアに。最近ではユーキ、ウリエル、燕と私の4人でやってる朝晩の自主訓練を一緒にやるようになって、さらに伸びてきました。で、今はその晩の自主訓練の後。
「これで来月までの予習は一通り終了ですね」
「えへへ………ごめんね、要領悪くって」
「要領が悪いと言うより自身のバカ力を扱いきれてなかっただけ」
そう言うユーキも何やら思うところはあった様子。ユーキ自身永遠結晶がらみで自身の力を制御しきれず暴走させた過去があるので、そこまで深刻ではないとはいえ他人事とは思えなかったんでしょう。
「ま、何にせよよ。早めに矯正出来て良かったんじゃない?はい、ジュース」
「ウリエル、ありがとね。それにしても、燕もスゴい。刹那とほぼ互角だよ?」
「ん?あぁ、一応武術の心得はあるからな。さすがに元世代最強がペアなんだ。張り切りもするさ」
「ぇ?刹那って名前からまさかとは思ってたけど………マジで!?」
ウリエルが買ってきたジュースをみんなで受け取りながら訓練後のクールダウン。スバルが初日やその後しばらく暴走していたのは単純に自身の力を扱いきれなかったから、というだけ。なので、その使い方をみんなで教えながら私達も今後の予習。それが私達の自主訓練の主な内容。まだ2ヶ月というところで矯正できたと考えればむしろ要領が、いい方だと私は思いますよ、スバル。ティアナはコンビが使えないと迷惑だから、とか理由つけてますが、純粋にスバルのことを思っての行動なんでしょうね。
ちなみにジュースは6人で輪番で奢ることにしてます。
で、そのクールダウンの雑談で昔の私のことが出て来て、口をあんぐりと開けて驚くティアナ。
「あれ?ティアナには話してなかったですか?もう8年も前ですが、そう呼ばれてましたよ」
「私も試合見たよ!当時、私のお母さんがセコンドしてたから!」
「私もテレビでだが、見た。私達くらいの年代で武術をやってる人の中では知らない人はいないし、格闘技者ならみんなの憧れだな」
世間って狭いわ………と半ば呆れるティアナ。丁度そこに夕方6時を示すチャイムがなり、慌てて着替えて戻りました。
sideスバル
「シャワーが混む時間になっちゃったねぇ」
「ぐずぐずするからよ」
あれからすぐ、私達は急いで片付けてシャワー室へ。けど、当然人がいっぱいで混む時間帯。いつもならもう少し早めに来るんだけどね。
幸いまだ空きはあるみたいだから、さっさと訓練着を脱いで、ずっと首にかけてるなのはさんの写真も服の上に置きます。
「あんたほんとに、その写真ずっと持ち歩いてんのね」
「うん、刹那さん同様に私の憧れの人だから、お守り代わり!雑誌の切り抜きなんだけどね」
「うんー?この人誰?」
気になったのか、服を脱ぎながらお守りの写真をのぞき込むウリエル。
あれ?ウリエルはこの人のこと知らないのかな?
「戦技教導隊の高町なのは二等空尉。私と同じ16歳」
「管理局の若手の中のエースオブエースね」
「ふへぇ………」
そこですかさず(もう脱ぎ終わって全裸状態の)ユーキからフォローが。失礼だとは思うけど、同じ年齢なのにこの体格の差は不公平を感じる!いや、私が言っても嫌味になるんだけどね。
「すごい人なんだよ!9歳の頃に既にもうAAAランクで次元災害止めたとか、破壊不能って言われてた危険な兵器を完全破壊したとか!」
「流石にそれは噂でしょ。どういう9歳よ」
「一言で言うなら天才。次元災害や危険な兵器については私は居合わせてないからわからないけど、AAAランクってのは本当」
「マジで!?」
ランスターさん、さっきから驚いてばかりだなぁ。
「少なくとも私が知り合ったなのはが12歳の時のランクはSだった。その時本人や当時の彼女の上司から聞いたから間違いない。ぁ、危険な兵器ってのに関しては刹那の方が詳しいかも。なのはが9歳の頃は友達だったって言ってたから」
「噂、事実だったんだ………」
「凄い人ってのは知ってたけど、そこまでとは………」
「私はなのはさんの幼馴染であるフェイトさんを推したい。同じ年齢で同じランク。恐らくその事件の時も関与してる。私の目標」
さすがの私もなのはさんの噂に関しては半信半疑だったけど………本人から聞いたとなると信憑性はすごく高いね、こりゃ。八雲さんがフェイトさんを目標にしてるのは初めて聞いたけど、2人とも有名人だからね。
でも私は飛行もミッド式も適正なくって、最終的に自分でこの陸上を選んだ。空隊に行きたい気持ちはあるけど、でも適正がないんなら仕方ないもん。
その話をしてる時に聞いたんだけど、ランスターさんは空隊志望らしい。その辺のこと詳しく聞きたかったんだけど、必要以上に馴れ合うつもりはないって言われちゃって少しショック。私個人的にはランスターさん、良い人なんだけどなぁ。
それからも至っていつも通りの訓練と座学の日が続きました。そんな数日後。
「これが本日までの訓練成果発表だ。教官判断の総合成績だが、各自参考にするように!」
今日の分の訓練と座学が一通り終わった後、私達はロビーに集められて、何かと思ってたらいわゆる途中成績発表みたい。
「ふぇぇ………こんなんあるんだ」
「そりゃああるわよ。訓練校の中でも競争はあるんだから」
「実際、人を伸ばす最高効率なのは誰かと競わせることだしね。私もミカ姉超えたくて頑張ってたの思い出す」
「私もクイントさんを目標にずっとやってきましたしね」
やっぱりみんな少なからず目標があるんだね。
「あたし達どれくらいかな?」
「どっかの誰かさんのせいでスタート出遅れたけど、最近はほとんど叱られないしそんなに悪くないと思うけど」
「スバルは座学の成績良いから上の方狙える。表が見えないけど」
当然訓練生みんなが集められてるわけだから、掲示されてるモニター前は人だかりが。その後の方にいる私達にはモニターは見えるけど何が書いてるのかは全くわからない。
〈私が見てこよっか?〉
「んぇ!?」
と、そこにどこからともなくあまり聞き覚えのない声が。どこだろ?
「あぁ、イリスですか」
その声の主は刹那さんの右腕の甲にあるコアからで、そこから半透明の手の平に乗るくらいのオレンジのサイドテールの女の子がすぅーっと出てきました。
「私の義手の制御AIをしているイリスです」
〈イリスよ、スバルとティアナもよろしくね〉
八雲さんが含まれてないってことはもう知ってるってことなのかな?まぁ、同部屋だし当たり前か。
イリスさん、どうも実体がないみたいですぅーっと今度は姿を消し、少ししてまた戻ってきました。
〈えーっとね、まず32号室ナカジマ&ランスター総合2位、最初は不安こそあったけどバランス良く良い成績。33号室エーベルヴァインペア総合同率2位、座学が………特にウリエルが少し低いけど実技が高い。34号室ストラトス&八雲総合1位言うまでもなく優秀って一言コメントあった〉
2位!?本当に!?
「やったね!すごいね!」
「うん!これならトップも狙える!」
「それはない。だって刹那を下してトップになるのは私達」
「うぅ………ごめんね、ユーキ。私が座学しっかりしてれば」
「もちろん、受けて立ちますよ。簡単にトップを譲るつもりはありませんが」
「これはうかうかしてられないな」
トップが見えてきた私とランスターさん、ウリエルさんとユーキさん。トップの座を奪われまいとする刹那さんと八雲さん。よぉし、次はトップになる!
「他の上4人はともかく、あの子士官学校も空隊も落ちてるんでしょ?相方はコネ入局の陸士士官のお嬢だし」
うん?
「格下の陸士部隊ならトップ取れると思ってるんじゃない?」
「恥ずかしくないのかしらねー」
明らかな悪口、たぶん私達の成績がいいからそれを妬んでるってことなのかな。ほら、私とランスターさんズッコケコンビだし。
私はそれに怒りを覚えたティアナを半ば無理矢理外に連れ出して行きました。
side out
成績発表中に聞こえた明らかな罵倒。向けられた先はスバルとティアナ。大方、私や燕、ウリエルとユーキはペアとして変則すぎて(私に至っては元世代最強という明らかな確証もありますし)半ば超えるのを諦めているんでしょうけど、スバルやティアナにはそれはない。それなのにトップ3に入っているのが気に食わないのでしょう。
スバルがティアナを無理矢理外に連れ出したのも………フォローしておかないとですね。
「私、2人のとこ行ってくる」
「ぁ、それなら私も行く」
そんな私の考えを呼んだのか、たまたまなのかはわかりませんが、スバルとティアナのフォローは任せましょう。
私が頷くと2人はすかさず外へ。私はそれを確認してからわざと目立つ様に大きくため息。
「はぁぁ……自身の成績が振るわなかったのはわかりますが、それを他人のせいにするとは………愚かにも程がありますよ?」
「同感だな。スバルとティアナの出自はともかく、仮に2人が陸士部隊を舐めていたとしても、それを超えられないのなら貴様達にそれをどうこう言う資格はないな。恥ずかしいのはどっちやら」
「あんだと!?」
わざと聞こえるように罵倒していた人に、こちらもわざと聞こえるように言い返します。燕もやはり同じ思いのようで。そうすると、恐らく最初に言った人でしょう、男の人が出て来て私の胸倉を掴んできました。
ちなみに私が燕を後に押しやったので(本人は不満そうでしたが)、危害を加えられているのは私だけです。
「だってそうでしょう?あの2人は彼女らなりに努力して今の成績なんです。自身の成績の悪さを人に八つ当たりするのは愚の骨頂!ここは実力が物を言うんです。ここにいることに誇りを持っているのなら、文句があるのなら彼女らを超えてからにしてもらいたい!」
「そもそもだ。スバルがコネ入局だとしても、普通なら士官学校が定番。普通なら陸士訓練校なんていれないしな。それにティアナとはよく自主訓練してるが、今いる場所を卑下するほど腐った人格ではない」
ちっ………と舌打ちをして掴んでいた私の胸倉を離してからどこかへ行ってしまいました。
その後私達もスバルとティアナを追って外へ行くと、もう機嫌を直し、むしろ上機嫌になっていました。
ストレス発散にスバルのシューティングアーツを基本だけ教える、という話になったので興味があるのなら、と私の神風流も。フォーミュラと併用した術式は無理ですが、以前の覇王流なら可能ですしね。
途中でフォーミュラについてコラード三佐が解説してますが、大雑把には私の独自解釈だったりします。その当たりはご容赦ください。
コミックとスバル、ティアナコンビの順位が違いますが、それも刹那達の影響ということでこれもご理解ください。
それと、人物設定に八雲燕を追加しました!
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