魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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どもどもルイスです。

ネルギガンテがまったく宝玉くれなくて装備作成が滞っています!ガンランとか双剣とか!

ちなみにちょくちょく刹那視点時に視覚的な表現をしていることがありますが、刹那本人には見えてません。表現上わかりやすくそうしてるだけです。


第44話 訪問者

───約1ヶ月後

 

side ユーキ

 

私達が陸士訓練校に入校してかれこれ3ヶ月。武装隊としての基礎と応用を詰め込んでいく訓練も佳境に入ってきて、最近ではベルカ式とミッド式に別れての訓練も増えてきた。私は古代ベルカ式だから本当ならベルカ式の訓練になるんだけど、中~遠距離で戦うからミッド式と一緒に訓練。ちなみに刹那とスバルはベルカ式の打撃系チームで、ウリエルと燕は同じくベルカ式だけど武器戦闘系チーム。今やってるのは障害物を避けて林の奥にある的に魔力弾を当てるヤツで、魔力弾のコントロールが大切になる。

 

「32番、ティアナ·ランスター行きます!」

 

ちょうど順番の回ってきたティアナがデバイスの銃を構えて魔力弾を2つ生成し、発射。シュテル程じゃないけど、そこそこ早い弾速で木を避けていき、1つは的の中央、もう1つは的の端に着弾。

 

「よーし、いいぞ32番!」

「ありがとうございます」

 

教官が褒めると同時に周りからもおぉー、と感嘆の声が上がる。事実、弾速や命中精度、魔力弾の生成数を考慮したら1番優秀なのがティアナだからね。他の人は1つだけだったり、2つ生成出来ても精度が甘かったり弾速が遅かったり。みんな今の目標は事実上ティアナってところ。最初は1番年下のティアナを妬む人もいたけど、今では文字通り実力で黙らせてる。

 

「次、33番。ユーキ·エーベルヴァイン。行く」

 

ティアナと入れ違いに魔力弾発射の立ち位置に立って、両腕を前に翳す。その前方に魄翼の赤黒いモヤを展開し、すぐにそれは弓矢の形を形成。

 

「威力減衰99%。ブラッドフレイムアロー·ダブル!」

 

私はそれを2つとも思いっきり引き絞り、放つ。弾速だけならレヴィやフェイトのランサー並あるそれは、障害物に直撃する直前にサッと横スライドして避け、それを数回繰り返してから2つ同時にカカッと軽い音を立てて的の中央に突き刺さる。

 

「相変わらず、弾速と言い精度と言い、規格外だな。33番は」

「ありがとうございます。とは言っても、的の位置も障害物の位置もハッキリしてるので、私の矢が通るべきルートとそこにかかる時間が正確に出るから、コントロールしやすい。流石にこの制度は実戦では無理です」

「いや、それでも普通は無理よ………」

 

当然、今言ったように通るべきルートさえハッキリしてればこの精度は出せる。実戦では敵味方動き回るから流石に、ね。ちなみに普段後衛してるときは今のブラッドフレイムアローの劣化版、フェニックスアローを連射して使ってる。こっちは連射が効かないから。ま、とは言っても訓練校のレベルだとティアナの言う通りかな、とも思う。

みんな、順調にレベルアップしていってる。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「刹那さん、お願いします!」

 

ベルカ式の打撃系チームで訓練中の私とスバル、もうすぐミッド式との合流の時間ですが、それまでの締めにバリアバッグ打ち。次がスバルのカートリッジを使った打撃を受けるので、バリアバッグ持ちを私が代わります。

 

「刹那さん、すみません。お願いします」

「気にしないでください。スバルのアレを止めれるのは私しかいないので」

「俺達男が3人掛かりで止められないのが情けないです」

 

精進あるのみですよ、とフォローを入れながらバッグを支えて腰を落とす。

 

「いつでもいいですよ!」

「はい!ロードカートリッジッ!!!」

 

スバルの一声でリボルバーナックルからカートリッジが排出され、ホイールが回転を始める。

 

「でぇぇぇぇっ!!」

 

ローラーブーツで加速しながら私の支えるバリアバッグへ一撃。ゴンッ!とまるで岩でも殴ったかのような音とともにバリアバッグが大きく『く』の字にへし曲がります。

 

「っ!!」

 

私はそれを少しばかり後方へずり下がりながら勢いを殺して止めきります。ちなみに他の人がやれば3人掛かりで10メートルは吹き飛ばされます。

 

「ふぅ………流石スバルです。さらに強くなりましたね」

「えへへー。ありがとうございます。ぁ、次はあたし()が持つから刹那さんどうぞ!」

「ぁ、なら俺も行きます!刹那さんの受けてみたいです」

「お願いします」

 

バリアバッグ持ちをスバルと交代すると、先程までバリアバッグを持っていた人ともう1人、スバルの補助でバリアバッグを支えに。

 

「んー。とりあえず何連くらいで行きましょう?3連は大丈夫ですか?」

「「無理!」」

 

では2連で、と返しつつ構えてからフォーミュラを展開。

 

「爆砕裂空拳………2連!!」

「っぉぉぉぉ!!のぁぁぁぁ!!!」

 

旋風脚の加速で一瞬で間を詰め、左の裂空拳をお見舞い。スバル他2人でなんとか踏み止まるも、追ってくるもう一撃の衝撃で吹っ飛ばされる。

 

「くっそぉぉ………今日こそはって思ってたんだけどなぁ」

「でも、あたし達単発なら止められる様になったし力はついてるよ!」

「その単発を止めて一瞬気が緩んだ隙に追撃が来るからな。分かってても止めるのキッチィよ。流石世代最強だ」

「元、ですけどね。それに事故で利き腕(右腕)失ってから、その単発の威力も落ちてますけどね」

 

うへぇ、と顔を引き攣らせる3人を1人ずつ手を差し伸べて起こしながら、今度は私がバッグを持つ。

 

「ミッド式連中との合流までもうちょっとあるな。もう1周くらいバリアバッグ打ちやっとくか」

「じゃあ私がバッグ持ちやるよー」

「お願いしますね」

 

みんな共々力を付けていってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ウリエル

 

「よっ!はっ!」

 

ベルカ式武器戦闘系チームと訓練中の私。今は燕とコンビを組んで林の中を駆け抜ける。これはそういう訓練で、山の中の道無き道をダッシュして、体力増強はもちろん、判断力やバランス感覚を養う。

私は跳んだり跳ねたりして茂みや木々を超えていく。時たまジャンプ中に適当な木を蹴って三段跳をしてみたり、クルンと一回転してみたり。

 

「燕!」

「ん、了解!」

 

私は私に合わせて隣を走る燕に声を掛け、返事が聞こえると同時に横回転しながらジャンプして目の前の茂みを越える。その目の前には障害物の木が生えていて、このままだと直撃コース。けど、そんなこと心配ないない。

私はちょうど私の逆回転で私の隣を跳んだ燕と掌を重ねてお互いを押す。それで元々してた回転と押した力の慣性で最後の障害物を避けて広場に着地し、ゴールの旗を越えて止まる。それから遅れて同じチームの人達もゴール。

 

「はぁ、はぁ………八雲、エーベルヴァインも………早、すぎだろ」

「ほとんど息切れしてないし………ホントすげぇよ」

「まぁ、私はこういうのは前からやってて慣れてるし」

「私の武術でも鍛錬の一環で似たようなことしたしな」

 

他の人達が私と燕の動きに着いてこれないのは仕方ないかな、と思う。要は今までの積み重ねと慣れがあるからね。でも、それを抜きにするとこの3ヶ月でみんな実力を伸ばしてる。スパーリングで切り結ぶだけなら天か獄だけの一刀の私にはみんな着いてこれるしね。ちなみにその両方を抜いた二刀流になると、燕でも手を焼くらしい。まぁ、燕はレイピアで私の剣と切り結ぶには相性悪過ぎるからそれこそどうしようもない。

 

「じゃあ、少し休んだらみんなと合流しよ。時間もちょうどいいんじゃない?はい、ドリンク」

「サンキュ。確かに、これ以上は無理だ」

「私も同意だ。ウリエルを早く超えたい気もあるが、無理な訓練は体を壊すしな」

 

私がみんなにドリンクを渡してから輪になって座り込む。ミッド式、ベルカ式打撃系、ベルカ式武器戦闘系と別れたらほぼ2:1:1くらいに別れてベルカ系は各5人やそこらになるからこんな雰囲気にもすぐなる。

 

「にしても、俺らん中で1番年下で見た目こんなに可愛くてか弱そうな少女のウリエルが1番強いんだから、俺らももっと鍛えないとってよく思うよ」

「褒めたところで何も出さないよ?」

 

一応、もう100は超えてるから逆に1番年上なんだけどね。言うわけにいかないから言わないけど。

 

「今のみんな見てたら少し前の私自身を思い出すな」

「そんなに強いのにか?」

「私なんてまだまだ。ミカ姉って言って私が1度も勝ったことない目標の人がいてね。私も頑張ってたもん」

「おいおい、ウリエルの時点で規格外なのにそれ以上とか………」

 

ま、今でもミカ姉が目標なのは変わらないけどね。いつかはサシで勝ちたいし。この前のはミカ姉暴走してたし、刹那と2人掛かりだったし。

 

「ま、何はともあれだ。目標があれば強くなれる。それだけで十分じゃないか?」

「だね。停滞こそ最大の敵だよ」

「とどのつまり、俺らの当面の壁はウリエルってことになるのか?」

「スタートから壁高ぇな!?」

 

そんなこんなで談笑しながらミッド式との合流まで時間を潰した私達です。こんな緩い空気でもみんな着実に強くなってるよ!

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、今週の訓練はここまで!なお、週末の休暇中はグラウンド整備が入るので、自主練は禁止だ。週末訓練組もたまには休め」

 

「はいっ!」

 

一通り訓練を終え、グラウンド整備のアナウンスを聞いてから解散。皆、滝のようにかいている汗を流そうとシャワー室に向かいます。

 

「ストラトス、八雲。ちょっと来い」

「………はい?」

「なんですか?」

 

私もシャワー室へ行こうとしたところで教官に呼び止められ、教官の元へ。

 

「ストラトスに来客があった。ロビーは訓練終わりの人で混むだろうから部屋で待ってもらっている。それを伝えたくてな」

「私に来客………誰かわかりますか?」

 

何でも私に来客が来ていて、私と燕の部屋で待っているとのこと。確かに、先程の私同様訓練の汗を流すのに宿舎のシャワー室へ向かう人でロビーは混むのはいつもの事なので、今来る人を待たせるのは不向きでしょう。汗の臭いとか気になる人も多いでしょうし。

燕も呼んだのは単純に私達の部屋で待たせているから、でしょうね。部屋に戻って見知らぬ人がいたら驚きますし。

 

「んー………私が直接会ったわけではないが、何でも本人から会うまで秘密にしてくれ、とのことらしい。ただ、ストラトスの知り合いの本局魔導士とのことだ」

「刹那、心当たりはあるのか?」

「そうですね………認定試験の相手に指名したシグナム………は秘密にする理由がありませんし、彼女の性格上最初から名乗るでしょう。新宿臨時支局でお世話になったクロノ提督にしても同じくですし………わざわざ私を訪ねるとなると………わからないです」

「出てきた候補がやたら有名な人なのが気になるが………ま、会えばわかると本人が言ってるんだ。訓練後だからシャワー後まで待つとも言っていたらしいから早めに済ませてくるといい」

「わかりました」

 

誰かわからないので腑に落ちませんが、待たせすぎるのも何なので、私と燕は急ぎ足でシャワーを浴びに向かいました。浴び終わってから燕に念話を入れると、もう少しゆっくり浴びる、とのことで(そもそも来客は私に来ている訳ですしね)私は一足先に自室へ向かうことに。

 

「すみません、お待たせしました。刹那·ストラトスでs………」

 

誰が来客かわからないので、とりあえず名乗りながら恐る恐る部屋に入ります。が、そこで私は言葉に詰まりました。

 

「Zzz………」

 

青の管理局の制服(上着は脱いで白のシャツ)を着て赤がかった金髪をアップで纏めた女性が私のベッドで寝ていたら、そうなるでしょう?しかし、こんなことをする女性でこの容姿この髪型、この魔力反応は私の記憶には1人しかいません。

 

「ほら、起きてください。()()()()!」

「んぅ?んんぅー!………待ちくたびれて寝てしまってました」

 

それはヴィヴィことオリヴィエ·ゼーゲブレヒト。私が夜天の魔導書内から連れ出したクラウスの想い人であり、今のアリシアの相棒兼融合騎。確か階級は………三尉でしたっけ?

で、そのヴィヴィの肩を揺すって起こすと、伸びをしながら起き上がって、私のベッドから出てきました。

 

「お待たせしてしまったのは申し訳ないんですが………なぜ私のベッドで?」

「だって見ず知らずの人のベッドに寝転ぶわけにいかないじゃないですか」

「それはそうですが、論点はそこじゃないですよね!?」

 

細かいことは気にしないでください、と(これも私の使っている)部屋備え付けのデスクのイスに掛けていた制服の上着を着るヴィヴィ。

 

「全く………先に帰ってきたのが私だからよかったですが、来客が部屋で待っていると知っていてもルームメイトが先ならヴィヴィはただの不審者ですよ?」

「んー。それは困るかも?ですね」

 

なぜ疑問形なのかすごく気になりますが、今はそれどころではないですよね。

 

「刹那、戻ったぞ。結局来客は誰だったんだ?」

「ぁ、こちらがルームメイトさんですか?」

「!?」

 

丁度そこへシャワーを浴び終わった燕も帰ってきました。部屋に入るや否や、そこに本局魔導士がいるとわかると、ビシッと擬音が聞こえそうな勢いで敬礼する燕。

 

「刹那·ストラトス陸士候補生の仮コンビでルームメイトの八雲燕陸士候補生であります」

「ぁ、ご丁寧にどうもです。ヴィヴィ·()()()()()特務官補佐です。階級は今は三尉ですね」

「………はい?」

 

ビシッとした敬礼で自己紹介する燕に緩い感じの敬礼と自己紹介で返すヴィヴィ。

………は良いとして、今聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたんですが?

 

「本題に入る前に疑問が増えました。なぜヴィヴィのファミリーネームがストラトスなんでしょうか?」

「だって私の本名、名乗るわけにいかないじゃないですか。カリムには話してますけど、局内絶対混乱しますよ?」

「いや、確かにそうですけど………それならテスタロッサやハラオウンでも良かったのでは」

「それもありだけど、折角なので刹那のお姉ちゃんを名乗ろうかと思ったんです。その方が何かと好都合ですし、面白そうですし」

 

絶対に後者が本音ですよね………

部屋の入口でポカーンとしている燕には本当のこと言った方が良い気がしてきました。とりあえずヴィヴィにアイコンタクト。ヴィヴィが頷くのを確認してから開いたままになっていた部屋の扉を閉めて施錠し、話を切り出しました。

 

「燕、今から話すことは他言無用でお願いします。局内でもひと握りしか知らないことだと思うので。驚いても声を上げないでくださいね」

「は?なぜそのようなことを刹那が知っているのだ?」

「刹那には刹那の事情があるんですよ」

 

コホン、と1つ咳払いをしてからヴィヴィが口を開きました。

 

「もう一度名乗らせてください。私はヴィヴィ………なのは本来はただの愛称。本当の名前はオリヴィエ。オリヴィエ·ゼーゲブレヒトと申します」

 

またポカーンとひている八雲燕。まぁ、無理もありませんが。

 

「………すまん刹那、私の聞き間違いか?何百年も前に亡くなったはずの名前が今聞こえた気がしたんだが」

「聞き間違いではありませんし、事実ですよ。彼女は聖王教会が崇めている聖王オリヴィエ本人です。7年前の闇の書事件で夜天の魔導書から私が連れ出したんです」

「連れ出されちゃいました」

 

肉体は作り物ですけどね、とヴィヴィから補足説明。

 

「で、その名前を名乗ったら大変なことになるでしょう?なので、愛称のヴィヴィと刹那のファミリーネームを名乗ってるんです。ぁ、年齢も20なので刹那より年上。つまりお姉ちゃんですよ?」

「夜天の魔導書の内部空間でもそのような素振りをしてましたが、戸籍上だけどはいえ、本当に姉になるとは………」

「………要約すると、7年前に起きた事件の最中に現代に現界してしまい、本名は名乗れないから知り合いたる刹那の姉として生きている、ということで間違いないか?」

「そうですね。概ね燕の解釈で合ってます」

 

むしろ、この短時間で入ってきたすごく多い情報で、よくここまで纏められたものだとも思います。

 

「私がここにいることはシグナム以外は知りませんが、シグナムに教えたハルオーネ·イングヴァルドという私の別名もヴィヴィなら知ってて当然ですよね」

「そういうことなのです」

「………ところで、そろそろ本題に入らないか?かの有名な聖王陛下がわざわざ遊びに来ただけなわけないでしょう?」

 

呆れに呆れてしびれも切らせたのか、燕から本題を切り出していきました。

 

「あぁ、そうでした。刹那、明日暇ですよね?」

「今のところは何もありませんね」

 

ちょうど良かった、と手を打ってから真剣な眼差しでヴィヴィが口を開きました。

 

「アリシアの看病、頼めますか?」

 

ヴィヴィが来てから何度目でしょう。ヴィヴィの発言の意味を私が理解しきれなかったのは。




これを書いているあいだにネルギガンテの宝玉1つ泥!その間に私のフレンドは5つほど!

泣いていいかな(இдஇ`。)

それはともかく、感想などあればよろしくです!
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