魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

53 / 55
まず最初に謝らせてください。
更新4ヵ月近く停滞して申し訳ありません!

仕事関連やプライベートも引越しがあったりとゴタゴタしてて更新できませんでした。引越しの方はまだ片付けが済んでませんが!
あとネタがなかなか思いつかなかった、というのも………

本当にごめんなさいですm(_ _)m


第52話 なのはさんの訓練

side ウリエル

 

私達が機動六課に配属されてから約2週間がたった。と言っても本格的な出動はまだなくて、訓練とデスクワークの日々。教導官のなのはさん(公の場以外は高町教官とか一尉って呼ぶのは堅苦しいから名前でって言われてる)はシュテルがライバル視してただけあって知識や技術が豊富。あれで19歳ってのが嘘みたい。それ言ったら22歳でやたら達観してる刹那はどうなんだってなるんだけどね。ユーキがなのはさんを天才って言ってたのもわかる気がする。

訓練の方はライトニングとスターズの4人がまだまだ新人で経験が浅いってのもあって基礎を身体に叩き込むのを重視したもの。限界まで体をいじめ抜いて、その限界を少しでも超えたポテンシャルを身に付けるってやつ。やってることは地味な上に地獄のようなキツさだから並大抵の人だと折れちゃうだろうなってメニューだけど、逆を言えばこれを乗り越えればレベルアップは確実。件の4人も根性で着いてきてる。

私達セイントの3人は他の4人と比べて基礎は出来てるけど、所詮は我流。刹那は競技用の身体作りみたいなところあるしね。それがダメとは誰も言わないけど、それでも私達セイントにとってもこの訓練はプラスになるものの方が多い。こういう地味な訓練の積み重ねは慣れてるしね。

 

「はーい、整列!」

 

今日の訓練もほぼ終わり、空中の足場の上に立ったなのはさんの声がかかり私達6人が集まり整列。

ぇ?1人少ないって?先に答え言っちゃうと不在なのはセイント3こと刹那。彼はアリシア特務官の補佐候補ってのもあって今日は上官(アリシアさん)と外回り。何でも元々アリシアさんが別件で受け持ってた任務の関係で要請があったんだって。で、アリシアさんが出て、実戦での補佐って名目で刹那も行っちゃったの。

 

話を戻すね。で、集まった私達6人はみんな肩で息をしててほぼ全身汚れてたりとこれまでの訓練のキツさを語るようなボロボロ感。このタイミングで集めたってことは今日の最後の課題かな。いつもやってるやつ!

 

「じゃあ本日の総中訓練ラスト1本!みんな、まだ頑張れる?」

「「「「「「はい!」」」」」」

「じゃあシュートイベーションやるよ!」

 

シュートイベーション、簡単に言えば制限時間中なのはさんの魔力弾避け続けるかクリーンヒット一撃お見舞すればクリアっていう半模擬戦形式の訓練。ちなみに誰かが1度でも被弾すれば最初からやり直し。もちろんユーキの魄翼みたいなので防御するのは有り。まぁ、なのはさん相手だと防御し続けるのはそもそも困難を極めるんだけどね。

 

「とりあえずいつも通りにスターズとライトニング、セイントの2グループに分けるね。今回は………そうだね、ウリエルとティアナが別グループ。今データ送ったよ。そこにあなた達の相手してくれる人が待ってるから」

「「了解!」」

 

と言ってもなのはさん1人で私達6人相手にするのは骨のようで(本気を出せばなんとかなるんじゃないか?って私は思うけど)、私とティアナは別の場所に移動。ちなみに最初の方は6人同時に相手してたんだけど、私とユーキの遠近撹乱と防御でアッサリクリアしちゃって、それ以降グループ分けてるの。たまに所属分隊関係無く分けられたりもするけど基本は分隊単位で2グループ。

 

「今回の相手は誰だろう?ヴィータ副隊長?」

「有り得るけど、昨日やったばかりでしょ?フェイトさんあたりじゃない?」

「ぁー、それはあるかも」

 

その相手がまさかあの人とは………私もティアナも想像すらしてませんでした。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ユーキ

 

「スバルは突撃。エリオは高速機動で撹乱とスバルのサポート、私とフリードで援護射撃する。キャロは適宜強化魔法掛けて」

「「「了解!」」」

 

私はスバルとエリオ、キャロへ指示を飛ばして、魄翼を広げてキャロを守りつつヴェスパーリングを左右5つずつ生成し発射。ウィングロードを展開して近接戦闘を仕掛けるスバルへと迫るなのはさんの魔力弾を撃ち落とす。けど撃ち落とした先からどんどん再生成されていってる。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!」

「っ!」

 

そこをスバルが真正面からの渾身の正拳突き。ただ、もちろんのようになのはさんには障壁で止められる。

 

「貰いましたっ!」

 

なのはさんはスバルに気を取られてる、その隙を狙うように真後ろの死角からエリオが突っ込んでくる。が、それもなのはさんにはバレてた様で止められる。

 

「っ…スバル!エリオ!すぐ離脱!!」

「「っ!?」」

 

私が警告するや否や、2人はすぐになのはさんから距離を取る。次の瞬間なのはさんの魔力弾がつい先程まで2人のいた場所へ着弾。離脱が1秒遅ければ被弾してた。

 

「キャロ、ブースト行ける?」

「いつでも行けます!ユーキさんにですか?」

「ううん、よく聞いて?作戦は───」

 

スバルとエリオの2人がコンビネーションでなのはさんを攻め立てる傍ら、私は今思いついた作戦をキャロへと伝達する。

 

「───どう、いけそう?」

「タイミングが命ですね。早すぎても遅すぎてもなのはさんにクリーンヒットは与えれない。けど、やる価値はあります!」

「決まり。即動こう。キャロはポジション取って。私はエリオと前衛交代するから」

「了解!」

 

キャロへと指示を出してから私は魄翼で弓矢を生成し矢を引き絞る。キャロは走って建物の影へと姿を消す。

 

『エリオ、飽和射撃するからそれを目隠しにして私とスイッチしてキャロと合流。スバルは引き続きなのはさんへ攻撃』

『『はい!』』

『秒読み。3……2……1……T作戦開始!』

(((T作戦って何!?)))

 

カウントが終わると同時に矢を放ち、即座に魄翼を大きく広げてヴェズパーリングを大量に発射。私の立てた作戦、その名もT作戦が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

「それじゃ、今朝はここまで。向こうももうすぐかな。合流するまで少し休んでて?合流したら集合だよ」

「「「「はい!」」」」

 

あれから数分。私のT作戦で何とかなのはさんにクリーンヒットを入れてなんとかクリア。正直もうヘトヘトで立ってるのもやっと。

 

「そう言えばユーキさん。さっきのT作戦のTって何なんですか?」

「ぁ、それ私も気になってた」

「僕もです。何なんです?」

 

一息着いたところでキャロからさっきの作戦について聞かれる。それについてはみんなも疑問だったみたい。T作戦のTって言ったら1つしかないよね?

 

「T?Totsugeki(突撃)の頭文字Tだよ」

 

当たり前じゃない。エヘン。

 

「ぁ、安直………」

「そうじゃないかと思ってました………」

「ある意味ユーキさんらしいですね」

 

ぁ、あれ?

ちなみに作戦内容は初弾の矢とヴェスパーリングの飽和射撃でなのはさんの視覚を撹乱、その隙エリオと私がスイッチして、スバルと私でなのはさんを足止めと誘導。エリオはキャロと合流後に指定の場所でブーストを掛けてもらって待機。その場所へ私とスバルでなのはさんを誘導。期を図ってエリオが突撃、って感じ。

 

「ユーキの指揮、まだまだ粗が残るね。精進していこ?」

「はい!」

「それと指揮官が前衛には極力加わらない方がいいよ。イレギュラーがあった時に対応できないからね。アリシア隊長やフェイト隊長みたいに高速でヒットアンドアウェイが出来るのなら話は変わるんだけど」

「ぅぐ………気を付けます」

「なのは隊長、お待たせしました。こちらも終わりましたよ」

 

そんなこんなで話してるところにヴィヴィ副隊長に連れられてウリエルとティアナが。ぇ?向こうの相手ってヴィヴィ副隊長だったの!?

ティアナがウリエルから剣(獄の方)借りて杖替わりにしてるあたり相当ハードだったんだろうことは想像つく。ウリエルもボロボロだし。

 

「ヴィヴィ副隊長、そちらはどうでした?」

「なかなかよく育ってますよ。流石はなのは隊長です。ティアナの指揮も筋が通ってましたし、ウリエルのフロントも目を見張るものがありました」

「へぇー?どう、ティアナ。指揮官訓練受けてみる?」

「ぇ?いや、あの………戦闘訓練だけでいっぱいいっぱいです!」

 

やっぱり指揮官としてはティアナの方が上かぁ………なんか悔しい。

 

「キュ………キュクル?」

「ぇ?フリード、どうしたの?」

 

と、その時突然フリードが何かを気にするようにキョロキョロと。ん?あれ?そう言えば何か臭う……?

 

「なんか、焦げ臭いような………」

「あぁ!スバル、あんたのローラー!」

「ぇ?わ!うっわやば!!」

 

エリオもそれに気付き、ティアナがふとスバルの足元へと視線をやる。ティアナの言葉に私達も見るとスバルのローラーの片方がバチバチと火花を出して煙を吹き出してる。スバルはそれを直ぐに脱ぐ。

 

「あっちゃぁ………しまったぁ、無茶させちゃったぁ」

「たぶんさっきの作戦中のなのはさんの弾避けた時じゃないかな。そこで変な負荷掛かったんだと思う。自作だし、その辺脆かったんじゃない?」

「となるとオーバーヒートかぁ………後でメンテスタッフに見てもらおう?」

「はい………」

「ぁ、それならティアナのアンカーガンもですよ?さっき何度かジャムってたでしょ?」

「ぅぐ………はい。イリスさんの力も借りて補強してたんですけど、さすがにもう騙し騙しです」

 

スバルのローラーとティアナのアンカーガンは知っての通り自作。専門の人が組んだわけじゃないから4年も使ってるともう限界が近いのかも。訓練校の時にイリスがある程度補強したみたいだけど、それももう持ちそうにないのかな。スバルもティアナも良い動きするから、それに自作デバイスがついてこれてないのもあるのかも。

ちなみにヴィヴィ副隊長の言うジャムはイチゴジャムとかのジャムじゃなくて、詰め込むとかの意味。ここでは弾詰まりって解釈だね。たぶん何度か詰まらせて不発したんだと思う。

 

「なのは隊長、そろそろいいんじゃないです?」

「んー………みんな訓練慣れてきたしね。そろそろ実戦用の新デバイスに切り替えかなぁ」

「新………?」

「デバイス??」

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side キャロ

 

「ぇっと、スバルさんのローラーブーツとティアさんの銃ってご自分で組まれたんですよね?」

 

あれから訓練場を撤退。戻ってくる途中で外回りに出るフェイトさんと八神部隊長、ヴィヴィ副隊長とすれ違って少し世間話みたいなこともし、今私達はエリオ君と別れて女性用のシャワールームで汗を流しているところです。フェイトさんの車とヴィヴィさんのバイク、カッコよかったです。

そこで今まで聞かたかったことをズバリ聞いてみました。

 

「うん、そうだよー」

「訓練校でも前の部隊でも支給品って杖しかなかったのよ」

「私は魔法がベルカ式な上に戦闘スタイルがあんなだし。ティアもカートリッジシステムを使いたいからって」

「で、そうなると自分で作るしかないのよ」

「オリジナルデバイス持ちなんてスバルとティアナ、私と刹那。あとは刹那の相棒の人しかいなかったからすごい目立ってたわよね」

 

確かに周りがみんな杖ばかりな中に自作の銃や剣、ナックルとローラーみたいなオリジナルが混ざると目立ちますもんね。

 

「あれ?そうなるとユーキさんは………?」

「私?私はそもそもデバイス持ってないよ。魔法が特殊過ぎて。私自身が優秀だからその辺特別扱いしてもらってた」

「だからある意味1番目立ってたのはユーキね。ユーキ自身がデバイスですって言われても私否定出来ないわよ?」

「大丈夫、私自身も出来ないから」

「いや、そこは否定しようよ。あと自分で自分を優秀って………自画自賛よ?」

 

ぁー、きっと支給品のデバイスがユーキさんの魔法に耐えられずに壊れちゃったのかな。でもユーキさん自身素質があったから無下に出来なくて特別扱い………な感じなのかも。けど、この4人を見てるとユーキさんがなのはさん達と同い年でウリエルさんがその1つ上って信じられないんですよね。スタイル的な意味で。ユーキさんとウリエルさん、身長が少し高い以外はほとんど私と同じような体型だし。私は年相応だと思うんだけど。

 

「今キャロが失礼なこと考えてた気がする」

「そそ、そんなことありませんよ?ぁ、それでみなさん仲良くなったんですね?」

「腐れ縁と私の苦悩の日々の始まりって言って」

「話逸らした。まぁ、気にしてないけどね。スバルにも同じこと言われたし」

「ティアナ、すごい苦労してたもんね。初日からスバルに吹っ飛ばされたり空飛ばされたり」

 

あははは………何考えてたのかちゃんとバレてました。後で謝っておこう……

訓練校かぁー………私は行ってないからわからないけど、聞いた感じだとティアさん本当に苦労してたみたいです。でもそれはそれで楽しそうです。

 

「えへへへ。さてキャロ、頭洗おっか」

「お願いします」

「私、先に上がってるからね」

「私もー」

「「「はーい」」」

 

そこでティアさんとウリエルさんはシャワーを止めて外へ。私とスバルさん、ユーキさんもそれから少しして上がりました。

ロビーではエリオ君がすごく長いこと待ってたみたいで………ごめんなさい。




長らくお待たせした割にかなり短い出来となってしまいました。本当ならファーストアラートの出撃前のとこまでやるつもりだったんですけど、そこまで行くと長くなりそうだったので、キリのいいここで済ませることにしました。

ちなみにヴィヴィのバイクと以前アリシアがチラッと言っていたアリシアのバイクですが、イメージとしては仮面ライダーアギトの津上翔一が普段使ってるバイク(アリシアが灰、ヴィヴィが黒)です。私自身がその手のことはあまり詳しくないので、こういう表記になってしまいますが。

それと劇場版なのはDetonation見てきました!戦闘とか迫力あって、まさかの結末で。ネタバレになるのであまり多くは語れませんが、なのはGoDやってた身としては新鮮かつ懐かしい感覚で楽しめました!
それに伴って少しばかり過去の内容を修正しました。ごく一部だけですけど。RefとDet編、どうしよっかな。やるなら番外編になるけども………ゆっくり考えて追追、かなー。

感想など、良ければお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。