魔法少女リリカルなのは 覇王を継ぐ者   作:八雲ルイス

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どうも、ルイスです!

ぐぁぁぁ………ネタが降りてこなくてなかなか筆が進まないです。申し訳ない

最近いろんなモチベ下がり気味で、ほぼひたすらガンプラ組んでるかたまにFFやプリコネやってる私がいます。この小説のネタも考えてるんですけど、なかなかキャラがいい感じに動いてくれなくて………(இдஇ`。)
モビルドールサラに始まって、バルバトスルプスレクス、レギンレイズジュリア、アメイジングストライクフリーダム、MG赤枠改、ガンダムフェニーチェリナーシタ、RGサザビー、バエル、MGデュナメス、ダブルオースカイ(ハイヤーザン)、ダブルオーダイバーエース、RGウィングゼロEW………かなりの数くんじゃいました!ほとんど微塗装くらいしかしてないですけど!

とまぁ、そんなことは置いておいて、本編どうぞ!


第53話 アリシア特務官の任務

side アリシア

───FW達が訓練を始めるよりも前の陸士108部隊隊舎

 

「ったく………急にお押しかけてきて小隊貸してくれ、はねぇんじゃねぇか?」

「無理は承知なんですけど………」

「と言われてもなぁ」

 

丁度今私は任務の都合で陸士108部隊(ナカジマ三佐の部隊)へ来ています。今いるのはそこの部隊長室。これからやる任務で108部隊の小隊を借りたいなぁーと思って部隊長に交渉してるところ。私と刹那、後から合流予定のヴィヴィだけで戦力としては十二分だけど、任務の内容的にあと数人の人手が欲しいんだよね。

 

「あら?私はそれ受けるの賛成ですよ?」

 

私がナカジマ三佐に頭を下げてお願いをしているところへ、唐突にプシューと空気の抜けるような音とともに扉が開き、どことなくスバルに面影の似た女性が入ってきます。それも当然、彼女の名前はギンガ·ナカジマ。スバルより階級も歳も2つ上の正真正銘姉だからね。

 

「今日明日は今のところ別件の出動予定はなく訓練のみ。中隊規模ともなればともかく、小隊ならいいんじゃないですか?他ならないテスタロッサ特務官のお願いなんですよ」

「んなこたぁ、わぁーってる。だが、今回は内容が内容だけに即決ってわけにゃいかねぇんだよ」

 

ナカジマ三佐はそう言い、今回の任務内容が書かれた紙をギンガに渡す。ギンガはそれを受け取って目を通していく。

 

「えっと………作戦内容は密輸犯の検挙のようですが………あぁ、密輸物の中にロストロギアがあるんですか。これだけ見ればよくある普通の任務ですね。対象が曲がりなりにもロストロギアですから気は抜けませんが………とはいえ、確かに即答は難しいですよね。ロストロギア関連の任務、扱える部隊はあまり多くないですから」

「だから言ったろ?B級とはいえロストロギアはロストロギアだからな。嬢ちゃんが10年前遭遇した夜天の魔導書やジュエルシードよりランクは低ぃが危険なことに変わりはねぇからよ」

「正確に言えばジュエルシードは私は関わってないんですけどね」

 

ナカジマ三佐と私の言葉を聞きつつ任務資料を読み進めるギンガ。確かに空隊ならロストロギア関連の事案も経験のある魔導士がそこそこいる。数ある次元世界を管理している都合で様々な管理内外の世界へ行くからだね。端的に言えば縄張りが広い。

一方で陸士部隊は担当する次元世界の一部(例えば108ならミッド北部の一部地域)が管轄。もちろん有事の際はそこから出て任務にもあたることもあるけど、基本は管轄内で任務に当たってる。端的に言えば縄張りが狭い。

陸士部隊の方が入隊が容易な理由の1つがこれだね。空隊の方が求められる技術や知識等々が圧倒的に水準が高いからね。

そもそも特にミッドは開発が進められててロストロギアが新たに〜なんてことは滅多にないし。そのせいで解析云々をやることも少ないしね。

 

「対象のロストロギアは名称“ツクヨミ”。見た目は円形のクリスタルみたいですね。特性は詳細は不明だが、秘めた魔力で所有者の思考や記憶をスキャンすることが確認されている、と。内包している魔力そのものも至って並」

「ナカジマ三佐も言ってたけど、私が昔出会った夜天の魔導書とかに比べれば危険度はかなり低いね。詳細が不明なのは遺跡から掘り出された直後に盗難にあって初期の簡易検査しか出来ていなかったから、らしいよ」

「その事件は有名だな。確かおめぇのいる部隊のランスターの…」

「はい、お兄さんが最期に担当していた事件です。私もお世話になった人ですし、何度かそれ関連の捜査もしたことがあります。何故今のタイミングなのかわからないですけど、今回のこの作戦は絶対にしくじる訳にはいかないんです」

 

この盗難事件が起きたのが6年前。発掘して初期の簡易検査を終えたロストロギア『ツクヨミ』がミッド中央の研究所から専用の保管庫に移すまでの僅かな隙に盗難された事件。

さっき話題にでてきたティアナのお兄さん、故ティーダ·ランスター執務官はこの事件を担当していた執務官で、犯人は無許可で魔導を行使し、様々な犯罪を起こしてきた違法魔導士。もちろん非殺傷設定なんてものは使いやしない。ティーダさんは元々この人を追ってたらしい。

で、いよいよ犯人を追い詰めて逮捕!ってところでたまたま近くに居た民間人に犯人が発砲。ティーダさんはそれを庇って倒れ、死亡。犯人も捕り逃してしまった………ってのがこの盗難事件の顛末。

この事件の犯人はそれ以降管理局でもマークしてて、足取りがつかまめないまま今に至るってわけ。つまり今回はやっと掴めたチャンスってやつ!………まぁ、6年近くも空振り続きだったのにこんなに簡単に見付かったってのに違和感はあるんだけどね。

 

ちなみに余談だけど、ティーダさんが死亡したことについて葬儀の席や公式な会見で「死んでも犯人を捕らえるべきだった」とか「犯人を取り逃すとは無駄死だ」みたいなことを発言したお偉方がいて、一時期問題になったことがあった。当時私もティーダさんにはお世話になったこともあって、葬儀には私も出てたから、そのお偉方をその場でぶん殴りたかったけど、それはそれで問題になるからその辺は我慢。

ぇ?そのお偉方は今どうしてるかって?後ろめたいこと全部私が洗いざらい調べ尽くして然るべき場所に提出したらお縄に着いたよ。例の発言は最後まで撤回しなかったから名誉毀損罪も付けてね。

たぶんティアナが執務官志望な理由もここから来てるんじゃないかな。

 

「なるほどな。っし、わぁーった。うちの隊員連れてけ!メンツは顔見知りだしギンガと八雲は安定か。それだけじゃ少ねぇな。あとのメンツはギンガに一任する」

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリシアがナカジマ三佐とのミーティングを終わらせてから数時間。私とアリシアのペアに108の燕、ギンガ、それと後衛を任せられるバックス1人を合わせた計5人は件の犯人の潜んでいる廃都市近郊内へと潜入しています。拠点としているであろう建物はまだ先ですが、乗り物を使うと目立つので離れた場所から歩いて向かう形です。

 

HQ(ヘッドクォーター)よりセイント1以下5名へ。現状目標地点までの最短ルート近辺に敵性反応なし。繰り返す、最短ルート近辺に敵性反応なし』

 

離れた地点の指揮車で待機している沙綾から通信が入り、センサー上では反応はなし。気は抜けませんが、このまま進むのは問題なさそうです。

沙綾は魔力を持たない関係でサーチャーの操作は出来ないので、イリスがそれをしています。ちなみに口調が普段と比べて物凄く硬いのは、こういうのが沙綾の中での作戦参謀のイメージだからみたいです。形からはいるタイプなんですね。

ちなみにコールサインはアリシアと私はいつも通り、ギンガ達はスカイライン1、2、3らしいです。ギンガが1で燕が2。

 

「事前にも伝えたけど、今回の任務は敵の罠って可能性がすごく高い。杞憂に終わればいいけど、サーチャー情報だけじゃなくて肉眼での確認もしっかりね。刹那も探知範囲広げておいて」

 

私達は了解、と短く返事をして周囲を警戒。敵にとってはホームであろうこの場所、私達が潜入しているのだって気付かれていてもおかしくはないですし、罠の1つや2つあったとしても何の不思議もありません。今のところは何も起きていないことに覇王(クラウス)を継ぐものとしての勘が立て続けに警鐘を響かせている中、私は索敵の範囲を広げ………っ!?

 

「伏せてっ!」

 

不意の殺気を感じ、私は隊列の後方へ。そして武装化させた右腕で何も無い虚空を一閃。すると、何も無いはずが、その途中で大きな火花が。同時に後方の地面(隊列的には前方)の地面が抉れました。

 

「ひっ!」

「そこに隠れて!」

 

バックスとして連れてきた108の隊員が怯える中、近くの路地裏へと退避。

 

「刹那、すまん。恩に着る」

「狙撃………しかもこれは実弾?」

「えぇ。魔力弾ではありません。ただ、いつまでもここに隠れていたら今度は魔力弾が飛んでくるでしょうね。かと言って裏路地は待ち伏せを受ける可能性が高い………」

 

本来ならばそのまま裏路地を進行して行きたいですが、地の利がないこちらは奇襲を常に警戒せねばならず、不利なことこの上ない。今まで表通りを通ってきたのも同じ理由ですね。先程の通信で沙綾が何も言ったなかったので、沙綾のサーチャーの方は何かしら妨害を受けているでしょうし。

かと言って、下手にここから出れば先程の狙撃に見舞われることに。どうするべきか………

 

「………イリス。今確認できる敵戦力は?」

 

私が思案しているところで、口を動かしたのは何やら考え込んでいたアリシアでした。

 

〈えっと………確認できるだけだと、後方約100メートルのビル上に約20人ほど。脅威度は先頭のリーダーみたいなのが少し高いけど、ほかは雑魚ね。あとはさっきのスナイパーがさらに後方。背の高いビルの屋上にいるわ。沙綾さんのデータベースとリンクして調べたらあの中に今回の主犯はいないけど、全員が指名手配中の次元犯罪者ね。今回の犯人………なかなかカリスマがあるみたいね。〉

「なるほど………でも、それならやりようはありそうだよ。刹那、頼める?」

 

なるほど。考えていたことは同じでしたか。

 

「わかりました。全員拘束したら直ぐに合流します」

「刹那、気を付けてね」

「ここから飛び出すとなるとスピードが命ね。テスタロッサ特務官、私がユイ·クサノ三尉を背負っていきますね。私のブリッツキャリバーならテスタロッサ特務官にも着いていけますから。燕は1人で大丈夫よね?」

「もちろんです。スピードはそこそこ自信がありますから」

 

アリシアが頷くのを確認して、すぐにユイ·クサノ三尉を背負うギンガ。スピードが命と言っていたのは単純で、のんびりしていたら飛び出したところを狙撃されるから。なら、飛び出して直ぐにダッシュし、その間に私が覇王岩砕で壁を作れば狙撃から守れる、という訳です。目隠しにもなりますしね。

ちなみにユイ·クサノ三尉は108の隊員でスカイライン3。治癒魔法と転移魔法、封印魔法とサポートに特化している後衛です。フルバックとしてはシャマルには劣りますが、同年代のバックスとしては若手では右に出る人はほとんどいないとか。ちなみにギンガとは同い年で同期らしいです。

 

「スリーカウントで行くよ。3……2……1……Go!」

 

アリシアの合図でいっせいに私達全員は隠れていた路地裏から飛び出し、敵の拠点の方へダッシュ。私だけ逆方向、後ろから狙っている敵の方へ向き直って震脚し、後ろに壁を作ります。案の定、その壁にいくつも狙撃弾が当たるのを確認してから私は不規則なジグザグでダッシュ。ここで狙撃されたらたまりませんからね。

 

「私は時空管理局特務官補佐の刹那·ストラトス!あなたがた全員に各種違法行為及び時空犯罪による容疑がかかっています。抵抗せず武装を解除、こちらの指示に従っていただけるのなら弁護の機会が与えられます」

 

敵の集団のいる建物の50メートルほど手前、大通りの真ん中に私は立ち止まり、お決まりの文句ですが投降を呼び掛けます。ま、結果は見えてますが。こちらは1人、向こうは約20人。私や特務官のアリシアの知名度はかなりあるでしょうが、如何せん数の差が圧倒的。まず、素直に投降はしてくれないでしょう。

 

「これは最後通告です。これ以上抵抗するのであれば、武力によって拘束することも視野に入れなければなりません」

 

実際、あいつ何言ってんの?とか馬鹿だろ、とか言われてます。

 

「ふーん?あんたの実力がどんくれぇなのかは知らねぇけどよ、この数の差でそんな上からものが言えるったぁ、余程の自信過剰だな?それともただの馬鹿か?」

「さぁ?どちらでしょうね。()()()()()()試したことがないのでわかりません」

 

あの中のリーダーなのか、1番前にいた男が返答をしてきました。ま、想定内の回答ですね。

ちなみに私個人で人間相手にこの人数差の戦闘を試したことは無いと言いましたが、それは現世に限った話。私の記憶の中にあるクラウスは普通にこの何倍もの数を相手にしていました。ちなみに人間以外だと例えばエルトリアでディアーチェ達が帰ってきた時の竜種の数はこの数十倍はありましたね。最も、その時はアインスもいましたが。

 

「それもそうか。ま、その余裕もここまでだ。1人でここに来たことを後悔しとけ!おまえら行くぞ!」

 

ヤツらの士気も相当に高いらしく、リーダー格の男の掛け声とともにビルの上からゾロゾロと飛び降りてきました。真正面からやり合えば確かにこちらに分が悪いですね。向こうは実弾銃やらなんやら揃えてますし。

 

「この数で一気に攻めりゃ………ごはっ!?」

 

飛び降りてきた一団の先頭、リーダー格の男だけが、飛び降りた直後に重力に逆らうように上へと吹き飛びます。

 

「神風烈空拳っ!からのスタンショット!」

 

その種は単純で、向こうが飛び降りると同時に私が旋風脚で超加速、その勢いのまま烈空拳をお見舞いした、という訳です。オマケにスタンショットで動きを封じるのも忘れずに(烈空拳の時点で意識はないでしょうが)。そしてヤツらのいた場所の後方、頭一つとびぬけて高い建物の屋上に意識を向ければそこには実体化し、戦闘服を纏ったイリスがこちらへサムズアップ。その脇にバインドで締め上げられた狙撃手も。

 

「こういう時はまず、頭を潰す。そして支援を断つ」

「「「!?!?」」」

 

私が立てた今回の作戦は至極単純。路地裏から飛び出す直前、アリシアの魔力を少量借りてイリスを実体化、私が敵と会話して気をこちらに向けている間にイリスが回り込んで後方の狙撃手を奇襲して拘束。それだけです。もちろん奇襲するのは敵が投降しないと言質を取ってからです。

正式なマテリアライズでは無いので、イリスの実体化は持って5分ほどな上に私のブラストクロウもその間細かな制御が出来なくなりますが、大した問題でもありませんね。

 

「さて、言いたいことはもうありませんか?でしたら、今回の敗因をよく考えておいてくださいね。何かが見えてくるかもしれませんから」

 

リーダー格を一撃で沈められ、頼みの綱である後方支援の狙撃ももう来ない。敵集団に動揺が走る中、私達は戦闘を開始しました。




前書きにも書きましたが、大変長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _)m結局あれからさらにひと月近くかかってしまいました(இдஇ`。)

そのいい証拠にあれだけ組んだ後にも(前書き最後に更新したのが4月中頃なので、それ以降)にHGCEフォースインパルス、同じくフリーダム、RGダブルオークアンタフルセイバー(クリアバージョン)、HGペイルライダー(陸戦重装備仕様)、HGフルコーン(緑の方)組んじゃいました。ちなみに今はHGハシュマル組んでます。

大まかなあらすじは出来てるので、あとはキャラが動いてさえくれたら文章にできるのですが………難しいですね(இдஇ`。)

あと、本編中で陸と空についての解説や故ティーダさんについて色々語ってますが、独自解釈と捏造設定と思ってください!

それでは次回もよろしくお願いします!

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