俺の名前は山本
今日は休日なのでジムで体を鍛えていた。
いい感じに体も鍛えられ、あしたからの仕事も頑張れそうだと思いながら家に帰ろうとした。
だがいつもより激しく体をきたえていたためか一瞬気が緩んでしまい自転車と激突してしまう。
幸いにも筋肉が衝撃を吸収し怪我はなかった。
しかし、ぶつかった自転車は世界に一台しかない糞塗りのブルーサンダーだったのだ。
ぶつかった衝撃で少しだけ壊れてしまいその賠償金として山本は一千万円を支払うことになってしまった。
だか山本にはそんな金はない。
そこで自転車の持ち主である
その条件は、自分と一緒に未来へ行き国家の一員として私に協力してくれというものだった。
山本にはその意味が理解できなかった。
未来?国家の一員?それに協力とは何をすればいいのか。
山本は尚人にその意味を聞いたが今はまだ言えない、と言うだけだった。
確実に怪しい。
が、一千万円を払う金がない以上従うしかない。
渋々山本はその条件を飲むことにした。
そして尚人は、人目の付かない場所に行きたいと言い、山本を連れ出した。
尚人「ついてこい」
山本「あぁ、だけどなんでこんな人気のないところへ行くんだ?」
尚人「これはあまり人には見られたくないものなんだ」
山本「これってなんだよ?まさかタイムリープするとかいうんじゃないだろうなぁ」
尚人「察しがいいな、その通りだよ。もうここら辺でいいだろう。」
山本「え!冗談だろ?本当にそんなことできるのか!?」
尚人「さぁ行くぞ!未来へ!私から離れるなぁ!」
山本「なんだこの感覚は‼︎まるで浮いているみたいだ。」
尚人「もうそろそろ着くぞ、着地は少々激しいから気をつけろ」
衝撃に備え山本は全身の筋肉を引き締めた。
山本「くっ!いってぇなぁ。随分と雑な着地だなほんと」
尚人「時を跳んだんだ、仕方ないだろう。それよりもそろそろ君にも言っておいたほうがいいとおもうんだが」
山本「何をだ?」
尚人「私が君をここに連れてきた理由だよ」
山本「タイムリープに気を取られてつい忘れちまってたぜ。それじゃあ俺を連れてきた理由を聞かせてもらおうか。」
尚人「全部説明すると長くなるから簡単に説明するぞ。ここは君がいた時代から50年後の世界。いまから10年ほど前までは平和な時代だったんだ」
山本「だったってことはつまり、10年前に何かあったのか?」
尚人「あぁ、そうだ。10年まえに寺尾と言う組織が現れた。その寺尾というのはナオウという男をリーダーとした集団だよ。リーダーのナオウはもちろん、その部下も圧倒的な力を持っている。人数こそ少ないもののその力は絶大だ。実際に奴らはすでに2つの国を潰し、取り入れている」
山本「国を二つもだと...でも取り入れるってことは潰された国の連中は寺尾に入ったということだろ?それなのに少人数ってどういうことだよ」
尚人「...奴らは強い奴だけを取り入れて残りはとられたんだ.....」
山本「取られたってなにをだ」
尚人「金玉だ、奴らはいらない人間たちの玉を取りやがったんだ!」
山本「な、なんだと...!なんでナオウはそんなことをするんだ」
尚人「ナオウはキンタマニアなんだ、それも重度のな」
山本「でも女はどうしてるんだ?女には玉はないはずだが。」
尚人「それなんだが、不思議なことにナオウが現れてしばらくすると女にも金玉がつきはじめたんだ。それにより男性の女性への性欲がなくなりゲイが増え、それに伴い少子化がさらに進んでしまった」
山本「ひどいことを...」
尚人「そしてここからが本題なんだが、いま寺尾が私の国に攻めてくるという情報があったのだ。だがこの国には寺尾に対抗できる人間は私を含め数人しかいない...そこで私はタイムリープ能力を使い君を寺尾に対抗できる戦力として連れてきたのだ」
山本「なるほどな。ん?ちょっと待てよ、てことはもしかしてあの時自転車にぶつかったのはわざとってことか?」
尚人「それに関しては脅しみたいになって申し訳ないと思っている。だがこちらはそれほどまでに切羽詰まっている状況なんだ...許してくれ」
山本「まぁここまできちまったんだ。別にいいぜ。それに結構嬉しいんだぜ?俺もさぁ」
尚人「それはどうしてだい?」
山本「だって寺尾って奴らは強いんだろ?俺は飽きてたんだよ、ただただ筋肉をつけるだけの日々に。今も俺の筋肉が嬉しそうにぴくぴくしてる、そいつらと早く戦いたがっているんだ!」
尚人「早くやりたいか?だが、今の君には無理だ。寺尾と戦わせるわけにはいかない」
山本「なんだと?なぜ戦わせられないんだ」
尚人「今の君じゃ実力不足なんだよ、せいぜい倒せても寺尾の下っ端の雑魚くらいだね。私が君に倒してほしいのはナオウとナオウに使える三人の側近だ。そのためには今君を戦わせるよりも奴らがくる前にもっと強くなってもらわねばならない。」
山本「おぉい。まてよ。俺が弱い?じゃあお前はどうなんだよ。そこまで言うからにはそれなりに強いんだろうなぁ」
尚人「あぁ、少なくとも今の君よりは強いよ。いっそここで試してみるかい?」
山本「いいぜ。わからせてやるよ、格の違いをな!」
尚人「それなら早く構えたまえ」
山本「それは必要ないだろう、お前の筋肉じゃあ俺にダメージを与えることはできんからなぁ。まぁ一応構えておこうか」
山本は自分の中で1番やりやすい流産の型
対して尚人は足を90度にし、腰を低くして構える国家神拳の型
両者は動かない、だが既に勝負は始まっている。
そして山本が先に動く! と思われたが山本、動きが止まる。
山本「な、なんだ?体に力が入らん」
ついに山本は膝をつく。そして異変に気付く
山本「お、俺の顎を外しやがったなぁ!」
尚人「今のは国家神拳 顎外し 私の筋力では君に大したダメージを与えられないからね、顎を外せばいいと思ったんだよ」
山本「俺の筋肉が通用しないのか」
尚人「今の君ではね、でもここから君は強くなれる。むしろここからが本番だ。君には寺尾を倒すためになってもらうよ。
筋肉マスター にね。」
山本「きんにく...マスター......」
山本は薄れゆく意識の中で強く思った。もっと強く、もっと筋肉をつけたい。そして尚人の言う筋肉マスターになりたい。今はまだ筋肉マスターが何かわからないが、それになることができれば今よりもはるかに筋肉がつくと予感していた。
これはまだ山本が筋肉マスターになるための前章に過ぎない。
山本の本当の戦いはこれから始まるのだった........
次の更新はいつになるかわかりません。なるべく早く書きたいです