キノとエルメスがおすすめされて来た国、そこでは年に数回・・・

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人形劇の国

朝、山道の中を一人の旅人と一台のモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が走っていた「キノ、今から行く国はさぞかし凄いんだろうね、僕もう疲れたよ」とモトラドがキノに話しかけると「僕も詳しくは知らないけれどあの商人が言うには一年に数回素晴らしい催し物が有るらしいよ、あとエルメスに疲れるって概念が在るの?」「勿論!無いよ!僕がもし人間だったら疲れるだろうな〜ってだけ」「ふーん」と他愛のない会話をしていると分かれ道が見えて来た。

 

商人に教わったとうり右に曲がり国に着くとハイテンションな入国審査官に応対され、いつも通り三日間の滞在許可を出してもらったキノが「今から一年に数回行われる素晴らしい催し物が始まると聞いたのですがそれは一体何でs」位まで言うと審査官は大きく仰け反り「ええっ!?一体何が起こるのか知らないでこんな奥地まで来たんですか!?旅人さん物好きですね!では私が説明しましょう、もっとも画面の前の読者さん達はタイトルで分かっているでしょうが」と訳の分からない前置きを話した後「今から・・・人形劇が始まるんです!とびきり大きい人形劇が!」

 

「・・・キノ、どうする?」「人形劇の事?審査官はとにかく他では絶対に見れない人形劇って言ってたし、この国はあまり観光名所がないようだから見に行くよ」「うん、それがいいと思うよ、作文は一限に書くって言うし」「・・・百聞は一見にしかず?」「そうそれ!」といつもどうり(?)のやり取りをして会場に着いた一人と一台は会場の大きさに驚かされた、とにかく大きいのだ、縦も横も20m位は有るだろうか、こんなにも広く場所を取って一体どんな規模の人形劇をやるつもりなのか、そう考えているとたったの少女と青年の人形が一体ずつ入場してきた、しかしその2体ともとにかく大きい、少女の人形が約6m、青年の人形は10m以上有る、そしてその2体の後ろには40人程の人が後ろに控えてる、彼ら全員が人形操り師だ、彼らの登場に周りが湧き上がる、物語は愛し合う身分の違う二人の切ない恋物語というありふれたものだったが人形の大きさに反してとても繊細な動きをする人形にキノはもちろんエルメスも黙った。

 

この国には名所らしい名所もなく、三日間の滞在を終えたキノが国から出て来た道を戻ると、途中でとてもテンションの低い休憩中の人形操り師の集団の出会った、エルメスが「おっちゃん達ー人形劇、凄かったよ!」と感想を言うと団長らしき人が「ああ、そうかい、喜んでもらえて嬉しいよ」と全く嬉しくなさそうに言うとキノが「貴方がたはどちらから?」と聞くと「隣の国だよ、1年に数回あの国に訪れるんだ」そう答えた団長にエルメスが「ふーん、やっぱり偵察か」さっきまで無感情だった団長の顔が一瞬で青ざめた

 

「モトラドの記憶力と注意力を舐めないでね、人形劇の会場に居たのは42人、でも今ここに居るのは46人、そこの兵隊さんと地学者さんかな?はこの3日間どこにいたの?買出し要員にしては人選がおかしいし」エルメスがそう言うと団長は「その通りだ、正解だよ、私達が劇をやっている間彼らはこの国の地形を調べていたんだ、どうやって攻め込めばいいかを調べるためにね」そういった後真剣な表情で「この事はあの国に話すつもりかい?いやむしろ話して欲しい」ヤケクソになって話しているようには思えない団長の態度に2人が驚くと「私達は元々我が国の超巨大人形劇団だったんだよ、劇には自信はあったが1回劇をやる為に広い広場を数日貸し切るのだがそれがとてつもなくお金がかかる、娯楽が発達している我が国では皆投げ銭をケチるからね、私達はいつも貧しかった、そんなある日国が私達に偵察の囮になる為に年に数回隣の国に行ってくれないかと言った、多額の報酬に目が眩んだ私達はすぐにその依頼を受け入れた、だがあの国には娯楽が少なく皆私たちの想像を遥かに超えて楽しんでくれるんだ、私たちの劇をいつも楽しみにしてくれる彼らを騙すのが私たちにはとても辛い」そう言うと劇団は自分の国に帰った




ドモ┏◯))ファキュリオーネです、キノの旅、面白いですよね、私の一番好きな話は7巻の嘘つき達の国です、これからも話が思いついたら短編を書いていこうと思います、その時はまた読んでください、評価是非お願いしますm(_ _)m

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