Fate/ragnarok Change   作:フーリン式

23 / 30
獣の兆し(通算23話)

 

 暗黒要塞エンリル内東部。

 

 

 

 一言で例えるのであれば、其処はまるで御伽話の世界であった。

 それこそ英雄がまだ生きていた時代のような、不思議な世界。

 

「なんだ、こりゃ……」

 

 傷だらけの顔の隻腕の仕事人。カーボーイのような格好をした魔術師専門の殺し屋『ガントレット』は、今までの人生の中で恐らく1、2を争うほどの驚愕に襲われていた。

 暗黒要塞エンリルの外装は、中世の大規模な古城に悪趣味な現代アートが加えられたような歪なデザインの要塞だった。中も同じ様な作りになっているのだろうと高を括っていたが、実際の内装は古びた城内などではなかった。

 

 森が在る、川が在る、大地が在る。

 要塞の内部でありながら、其処には広大な自然風景が広がっていたのだ。

 魔術による幻覚ではないかとも考えたが、空を飛び交う鳥達は間違いなく生きており、使い魔の類でもないただの原種生物である。

 故にガントレットの頭は更に混乱へと落ち込んでいく。

 いったいどのような技術と金を使えば、これ程までの大自然を室内で維持できるというのか。

 空に浮かぶ太陽さえも本物ではないかと頭を痛めながら、ガントレットは再び視線を空から地上へと戻す。

 すると、再び頭を悩まされる自体がもう1つ判明する。

 同行していた6歳程の少女の姿が、何処にも無いのだ。さっきまで自分の近くで動物達と戯れていたというのに。

 やや動揺した様子でガントレットは辺りを見渡し、やがて今にも転げ落ちそうになりながらも谷底に頭を覗かせる赤毛の少女の姿が1つ。

 

「!!?」

 

 顔面蒼白。

 少女が足を踏み外すよりも前に飛び出したおかげで、ガントレットは見事少女を救出することに成功した。

 少女を抱き締めて心から安堵するガントレットとは対象的に、少女は首を傾げている。

 

「あー?」

「……」

 

 まるで赤子のような佇まいの膝に乗った少女ーーアンナの姿に、草原に腰掛けながらガントレットの心は沈鬱に陥る。

 ガントレットと少女が出会ったのは数日前。

 アンナの父親である魔術師に依頼されてアンナを救出、というより、少女の背中に刻まれた一族直伝の魔術刻印を取り返すよう依頼を受けて、ガントレットは奴隷商人の巣窟へ向かった。

 無事アンナを奪還することに成功はしたのだが、取り戻された少女の背中にはもう魔術刻印は刻まれていなかった。幼気な少女の皮膚ごと、魔術刻印は剥がされてしまっていたのだ。

 ガントレットが知り合いの医療魔術の専門医に当たってみたものの、どうやっても統合は不可能であると断言された。

 皮膚の回復は可能でも、魔術刻印を移植し直すともなると其処にはどうしても精神力が必要となる。

 その点、アンナは絶望的だったのだ。

 なにしろ彼女は無理矢理皮膚を剥がされたショックで、幼児退行を起こしてしまっていたのだから。

 

 

 

 アンナの精神の回復は自然的に治ると診断され、これ以上は親の仕事だとガントレットは依頼主の家に迎った。

 アンナの父親は魔術刻印を取り返してきたガントレットを大いに褒め称え、やがてその傍らで死んだ魚のような虚ろな目をする自身の娘を見てこう言い放ったのだ。

 

 

 ーーあぁ、『それ』はもういいから捨ててきてくれないか?

 

 

 魔術師とは人道を外れた者。

 故に彼らは俗世を捨て、魔導を突き進むことを許される。

 ガントレットも魔術使いだとはいえ魔術師のあり方を理解している。だからこそ彼は昔から思っていたのだ。

 魔術師なんて存在は、犬の餌にもならない。

 

 

 

 その後、色々あってガントレットは可哀想な少女を引き取ることにした。

 彼は魔術世界の掃除屋。しかも協会にも属しているわけではない、フリーランスの流れ者。定まった拠点を持っているわけでもないので人1人を養えるような身分でもない。

 そんな彼が何故少女1人の面倒を見てやろうかと考えたのか。それは単に同情心から来た感情ではない。

 理由は、魔術刻印とは代わるようにしてアンナの右手に宿った赤い刻印。

 後から調べて判ったことだが、それは遠い異国の島国で行われた戦争の必需品。『令呪』と呼ばれる3画の魔力の塊であり、戦争の参加者の証でもある。

 極東を舞台にして魔術師達が根源を目指す為に行われた大儀式ーー聖杯戦争。

 どういう経緯でかは判らないが、アンナはその模造戦の参加権を有していた。

 聖杯戦争において最大の兵器とも呼べる、サーヴァントを既に召喚して。

 

「……おい、居るんだろ」

 

 目には見えない、しかし確かに其処に居る筈のサーヴァントに向けてガントレットは声を掛ける。

 結果いつまで待っても返答はなく、ただ草原には涼やかな風の音のみが流れてる。

 アンナと出会った日。それは同じくしてガントレットが彼女のサーヴァントと出会った日でもある。

 

 あれは1言で表せば、狂気に陥ったヒトであった。目覚めることのない、途方のない少年の夢を追い掛けるヒトだった。

 アンナのサーヴァントは己を【ライダー】と名乗り、アンナの未熟な魔術回路では自分を限界させ続けることは難しいと自ら霊体化し続けることを選んだ。

 ガントレットの目から見てとてもそう見えなかったが、騎士を名乗るアンナのサーヴァントは真っ直ぐな眼でアンナの力になりたいと口にし、またその協力をガントレットに頼んだ。

 その時、ガントレットが返答の代わりに口にしたのは1つの問だった。

 

 ーー何故、アンナが背中の皮を毟り取られるのを黙って見ていた?

 

 問にライダーを名乗る自称騎士は悲しげに首を振る。

 どれ程魔力消費を抑えても現界は難しかった。

 話すだけならギリギリ可能ではあるが、高次元の使い魔であるサーヴァントが暴れれば幼子の身体に巡る魔力など一瞬で干からびてしまう。そうなればどちらにしてもアンナは助からない。

 ただ己のみを責めるように語るサーヴァントの姿からは全く嘘を付いているようには感じられなくて、ガントレットもまた責める権利などないとそれ以上は何も口にしなかった。

 沈黙の後、暫くしてライダーが頭を下げる。何事かと身構えたガントレットの目の前で彼は必死な表情で縋り付いてきたのだった。

 

 ーーどうか、自分の代わりにこの娘を救ってやって欲しい。

 

 

 

「見ず知らずのガキのおもりに、見ず知らずの英霊の頼み事……なんでこんな面倒事を引き受けちまったんだか」

 

 アンナを抱き抱えたままガントレットは空を見上げる。

 己の酔狂な運命に溜息だって吐きたくなる。

 ただ今は、胸の上で静かに眠る少女を心配させまいと孤独な掃除屋は空を飛ぶ鳥を黙って見つめ続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 街灯以外灯りの無い漆黒の世界で、揺らめく影が1つ。

 影は漆黒の世界に相応しい、露出度の高い黒のドレスを着用しており、顕にされた肌は普段であれば見る者の情欲を唆らせるのだろうが、今はそうならない。

 道行く人々は美麗な顔立ちの彼女に目を奪われながらも、傷だらけのその姿に関わろうとはしない。ただ視線を向けて、それだけで歩き去っていく。

 そんな民衆の姿を、影は街の壁に身を任せながら冷酷な黄金の瞳で睨み付ける。

 

 ーーまるで、あの時の我が民達のようではないか。

 

 影は思い出す。サーヴァントになる以前、英霊として『座』に記録されるよりも前の生前の自信の人生を。

 ただ逃げ続けた。

 追ってくるのはかつて愛した民衆達。彼らが欲するのは唯一。風前の灯とも呼べる、我が命。

 嫌だ。死にたくない。死にたくない。

 声が枯れるまで泣き叫んだ。だけど、助けてくれる者は何処にも居なかった。

 そして、幾度目かの夜が迎えられる。

 最期、己を看取ってくれた誰かに自分は何かを言い残した。

 それはきっと『暴君』ではない誰かが、名も残せない誰かに告げた、何の意味も無い言葉。

 きっとそれは美しいものに違いない。彼女が誰よりも愛した、美しいものに。

 それでも今の彼女に、その美しい言葉を思い出すことはできない。

 何故なら、彼女は今やどうしようもない程『反転』してしまったから。彼女は英霊と召喚されながら、他者によって意図的に捻じ曲げられてしまったのだから。

 

 記憶に思いを馳せ、やがて彼女は脚から力を無くして倒れる。先程の黒き英霊との戦いの最中に乱入してきた不確定要素の男女の一撃が、未だ抜け切っていなかったのだ。

 殆ど不意打ちに近い一撃だったとはいえ、サーヴァントでもない相手にこれ程までのダメージを与えられるとは予想をしておらず、情けなくて己がマスターにも助けを求められない。

 暫くは地に付して魔力の回復に徹しようとした黒き暴君の身体を、彼女の予想外にも真正面から抱き留める者が居た。

 

「おっと。……全く、美しさに欠けるなライダー。それでも噂に名高きキリスト教絶対コロスマンか?いやウーマンか」

 

 暴君を抱き留めたのも、彼女に声を掛けたのも、男性のものだった。

 中世の英国風の町並みには似合わない、ボタンを閉めていないYシャツ姿。ただ魅せる為だけに鍛えられたしなやかな筋肉を顕にして、婦人が通り過ぎれば男は暴君を抱き留めながら執拗にアピールを行う。

 最初は男の美貌に目を惹かれた婦女達も男の執拗なまでのアピールに自然と不快感を覚えてそのうち視線を外す。

 しかし男は婦女達のそんな反応を恥じらいと捉えて一笑に伏すのみだった。

 旗から見れば何処からどう見ても変質者であり、それに抱き留められた黒き暴君は途端に悪寒が背筋を走って自分で立ち上がる。

 

「……何を、しに来た」

 

 文句を口にしながら黒き暴君は内心安堵を思い浮かべずにはいられない。

 何しろ目の前の半裸の男が来てくれたおかげで、より一層魔力供給の繋がりが増して肉体の再構築が現在進行形で早まっているのだから。

 とどのつまり、この半裸の男こそが聖杯戦争における黒き暴君の主人。

 そして此度の聖杯戦争の指揮を取る黒幕の関係者でもある。

 

「何って、可愛いサーヴァントを迎えに来たのさ。どうやら三回目の内の一回も使ってしまったようだからね。相手はどんなのだった?噂に名高き魔剣士か?それとも正体不明の暗殺者か?」

 

 自分のサーヴァントとはいえ、恐れ知らずにも男はかつてある都市を火の海に変えた暴君の肌を撫でて問い掛ける。

 流石に苛立ちが最頂点に達した黒き暴君が刃を振り抜いたが、何らかの魔術だろう。マスターの男は風のように空中浮遊でバックステップを決めて襲い掛かってきた刃を回避し再びニヤニヤと厭らしい視線を黒き暴君に向ける。 

 魔術世界の秘匿も糞もないそんな2人の行動に街の住人達は動揺を隠せずにいたが、そもそも隠すつもりが無い2人にとってはどうでもよいことだった。

 

「……どちらでも無い。闘ったサーヴァントのクラスは不明。問題なのはマスターの方だ。余のマスターも大概問題だが」

「具体的には何処らへんが?」

「性根」

 

 サーヴァントに棘のある突き放し方をされてもマスターの男は別段気にしている風貌でもなく、十字のイヤリングを揺らして肩を竦めている。

 やがて相手をするのも面倒になったのだろう。黒き暴君は諦めたかのように息を吐き出すと、握り締めていた黒き刃を消失させ踵を返す。まるでコスプレでもしているかのような見た目の女の往来に通行人達が驚いて次々避けていく中、闊歩していく己のサーヴァントの背中を視てマスターの男が思わず声を掛ける。

 

「何処へ行くんだ?」

「魔力は回復した。ならば余が成すべきことは唯一つをおいて他にあるまい。敵を屠り、蹂躙し、耐え難い屈辱を与える。それこそが余の好む甘美である」

 

 

 

 黒き暴君は最期まで振り返ることなく己のマスターに捨て台詞を言い残し、再び戦場へと赴いて行った。

 1人取り残された暴君の主は煉瓦作りの道を緩慢と歩きながらニヤケ顔で物思いに耽る。

 彼がサーヴァントを呼び出したのは聖杯戦争が本格的に開始した時よりも更に前。同じく黒幕側の姉が魔術師のクラスのサーヴァントを呼び出し、妹が興味は無いとサーヴァントを手放したその日。

 彼もまた当主である父の監視の元英霊召喚に乗り出した。

 目的は父の悲願の為。魔術師である以上一族の願望を叶える為ならば例え死地であろうと赴かなければならない。

 といっても、もはや朽ち果てるのを待つのみとなった父の代わりに挙兵した彼にとって、聖杯戦争には何の魅力も感じることはできなかった。

 何しろ実質自分とは全く無関係の闘いなのだ。

 聖杯戦争を開始円満に終わらせることは父の願いであり、そしてそれを姉が補助するのは次期当主であるから。自分と、何を考えているか判らない妹には全く関係のない戦争なのだ。

 故に彼は英霊召喚の際に聖遺物を使わなかった。

 賭けに出た訳ではない。姉には尻を敷かれるものの、己が最優に美しい魔術師であると自負している彼にとって、聖遺物とは己をおいて他には無いというのが彼の見解であっただけなのだ。

 それに英霊召喚を行う直前まで彼は興味が合った。

 聖遺物が無ければ召喚者と魂の性質が似た存在が召喚されるというのが正しい聖杯戦争の原則。ならば己ほど美しく、また優秀なサーヴァントとはいったいどんな存在なのか。

 

 かくして英霊召喚は行われる。

 長ったらしい詠唱の後に蒼き光と共に現れたのは、赤い装いを身に纏う金髪の愛らしい少女であった。

 

 

『問おう。そなたが、余の奏者か?』

 

 

 彼が己のサーヴァントを目にして抱いた感情は2つ。 1つは、純粋に美しいと感嘆の念が漏れた。神代に生きた濃密な魔力の所有者という訳では無いにしても、それでも流石はサーヴァント。その立ち様だけで華があり、一挙一動の見栄えは人間とは比べ物にならない生きた芸術品だ。

 2つ目は、しかしこれでは足りないと落胆の吐息が漏れた。

 呼び出したサーヴァントは確かに美しい。現代の芸術家達に見せても思わず唸ってしまうほどの『造形物』だ。

 しかし、呼び出されたサーヴァントからしては残念ながらマスターの方の趣味はその芸術家達の美の観点からは大きく外れている。

 彼は自分以外の美に対して、全く持って辛辣なのだ。

 醜いからこそ美しい。醜さの中にこそ美しさがある。

 矛盾極まりない、全く持って理解不能の観点に美意識をおいた彼が取った次の行動は、召喚の儀に応じた当主である父さえも驚かせた。

 言葉を掛けたというのにいつまで経ってもマスターらしき男からの返答が無く、愛らしく首を傾げた赤き少女に向けて、彼は右の手の甲を向けたのだ。

 今さっきサーヴァントと魔力のパスを繋げだばかりの赤き令呪を輝かせて。

 

 

『第一の令呪を持って命ずる。ライダー、醜くあれ』

 

 

 それはきっと常軌を逸した行動だったのだろう。

 つい先日の出来事ではあるが彼はすでにその時の自身の行動を若気の至りだと苦笑することができる。

 父は興味深けに目を細め、繊細な姉は目を見開いて胸ぐらを掴み掛かって来て、妹は車の玩具で遊んでおり、そして呼び出されたばかりの赤きサーヴァントは頭を抑えていた。

 

 

『 ーー  ーー━━━━ーー  ━━ッ!!!』

 

 

 それは異様な光景であった。

 大聖堂を連想させる広い空間の中、召喚陣の上で頭を抑えてのたうち回る赤き少女の姿。一本一本が精錬された職人が造ったのではないかと錯覚してしまう美しき金髪を掻き毟り、涙目でサーヴァントは絶叫していた。

 言葉にならない咆哮。言葉にはできない獣の雄叫びを。

 彼は今でも思い出す。魔力回路のパスが繋がっているが故に流れ込んできた、己のサーヴァントの記憶を。

 

 

 ーー母を殺した時のあの絶望を。

 ーー愛すべき民達を業火に陥れた時のあの下腹部の疼きを。

 ーー敬虔なる信徒共の頭蓋を踏み潰した時のあの悦楽を。

 

 

 思い出して、笑いが止まらなくなる。

 愉快だと彼は肩を震わせ、そうして同時に思ってしまったのだ。

 

 

 『ああ。こんな醜い奴が生まれ落ちてしまった世界は美しいが、やはり父の言う通りにしなくてはならない』

 

 

 残虐なる光景を見て彼が聖杯戦争に参加する決心を歪ながら固めた時には、彼のサーヴァントにも明確なる変化が現れていた。

 頭を抑えて嗚咽する赤きサーヴァントのステータスが、一部変質を来たしている。つまりどれだけ経験を積んでも成長する筈のない霊的存在であるサーヴァントの肉体に、確かに変化の兆しが見受けられのだ。

 それも筋力であるとか耐久であるとか、そんな単純なステータスではなく、変質したのはサーヴァントの切り札ーー宝具だ。

 ランクは規格外。そもそも魔力供給を通して赤いサーヴァントから放出される魔力の質すらも変化している為、サーヴァントを形作る基礎たる霊基すらも既に変質してしまっている可能性すらある。

 もし本当にそうなってしまえば、呼び出したサーヴァントは無きモノとなりまた新たなサーヴァントが生まれ落ちてしまったということになる。

 変質してしまった宝具はその正体を暴く鍵とも云えるだろう。

 

 

『ッ……は、ははははっ』

 

 

 是が非でも見たい。

 彼が自身の心情を理解した時には既に第二の令呪が使用されていた。

 

 

『重ねて令呪を持って命ずる。ーーその穢れ切った本性(ほうぐ)を曝け出せ』

 

 

 第二の令呪によって、彼が呼び出したサーヴァントは完全に変質してしまった。

 元々呼び出したサーヴァントがどのような英霊だったかは定かではないが、その本質がどちらであれ、今はもう全く別の存在だ。

 黒き装いを身に纏い、黄金の瞳で焔に悶え苦しむ民を悦に浸った表情で見据える。

 彼女こそ救世主の敵。変質してしまった宝具を『飲み干し』、この世全ての欲をその身に宿した魔の娼婦。

 落陽を迎えた後にそうなる運命にある悪虐なる暴君。

 

 

 

 

 そのマスターたる男リグナリオ・ハーベスタリオンは、姉やそのサーヴァントに向ける憧憬の表情とは全く違った、嘲笑地味た笑みを浮かべながら前髪を掻き毟った。

 

「ハハハハハハハハハハッ!!まさか、あんな『化物』までもがサーヴァントとして呼ばれるなんてな!!醜すぎる!!だが、だからこそ美しい!!美し過ぎる!!あぁ、あぁ!!君の好きなようにするがいいさライダー!!君が三度死ぬのを、僕は愉しみに観客席から野次を飛ばし続けるよ!!」

 

 行き止まりの偽物の空に狂人の叫び声が反響する。

 非常に迷惑な事ながら、その狂気を知る者は未だ誰もいない。

 

 









○今回の反省点。

土方さんでなくて落ち込んでたら危うく投稿遅れてしまうところでした。


私事ですが最近大変多忙でして。心の至福としてstrangerFakeの4巻を現在読んでいるのですが(4月10日夜9時)、開幕から前作のラスボスの○○○○○○○が公式で登場して、気が動転しています。いや公式様とは全く関係ないのは当たり前なのですが、それでも胸が踊らずにはいられません。
(ということを言いたかっただけの後書きでした)




次回の投稿は4月13日です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。