前まで某サイトでもモンスターハンターの小説を書いてたんですが、規約変更に気付かず消さ…ゲフンゲフン
ともかく今回からこのサイトでまったく新しいMHの小説を書いていくことにしました。
どれくらいで完結するかはまだ未定なんですけれど、宜しくお願いします。
ゴォオオオオオオオオオオ……!!!
巨大な青い炎が、目の前の巨大な敵に放たれる。
炎は敵の周囲の地形もろとも「溶かし」ていった。
「
「よし、御苦労。下がれ」
年老いた恰幅のある男性に、まだ若い男が報告を終える。
この日もまた、砦で何時もの通り「狩り」が行われていた。
しかしそれは、一昔前の人間の想像する「狩り」とは違っていた。
かつての人間であれば銃や剣を握りしめ、罠を用意し、生きるか死ぬかの駆け引きを野生相手に行う…
そんな狩りを想像していたことだろう。
だが今は違っていた。敵がやってきたら手元のスイッチを、一回。
その瞬間数千度の炎が爆風と共に巨大な砲台から放出され、あらゆる敵を
そこまでの熱量となればどれだけ火に対する耐性を持っていても意味は無い。
とはいっても、かつてのような狩りの手法が廃れたという訳ではない。
しかしそれは、「機構」の火力を発揮することなく討伐可能なモンスターに対してのみ使われるようになっていた。
そしてそんな「かつての狩り」も、実情としてかつてのものとは一線を画していた。
近年の技術革命の産物により、小型化「機構」での狩猟、更に特定の属性を圧縮した「圧縮属性弾」といった銃器系統での狩猟が主流となっていたのである。
共通点は、「敵と対峙すること」ただそれだけ。
あっという間に焼き払えてしまえたのだ。
また今となっては数少ない近接戦闘系統の武器も、かつて下位素材として扱われていた
「マカライト鉱石」
「大地の結晶」
などといった汎用的素材を異常な硬度に昇華させることに成功していたこんにちにおいて、
かつてのものとは最早破壊力も段違いのものであった。
また、再現不可能とされていた古代武器もほぼ100%での再現に成功していた。
こうしたことからこの時代の狩猟、そしてそれに基づく文明はかつて文献のみに記された「旧文明」の文明レベルと同等レベル、
あるいはそれすらも上回っていたのであった。
「今日もあっけなかったですね、アニキ」
「だなぁ……僕がちょっと昔に想像していたハンター像とは大違いだよ、うん」
これらの革新的技術は、実のところここ数十年で急速に発展したものであった。
故に、未だハンター=「かつての狩り」といったイメージの人間は多い。
だが、その数秒後にそのイメージが再び現実のものであった時代に戻ることになろうとは、
ここ砦に居た者たちは勿論、全大陸の人類のうち誰が想像したであろうか……
「アニキ」と呼ばれた彼の名前は「マキス=アハオラ」
彼は今では数少ない「かつての狩り」にも精通しており特殊訓練の範師となることも多々ある彼。
彼を慕う者はこの砦ではもちろん外部にも少なくは無い。
しかしその外見は意外にも中性的な顔立ちにすらりとした体系で、ぱっと見では女性的に見えなくもなかった。
「ふぅ……さて、任務も終わったなら状況確認を取って、今日の仕事は-」
終了かな、とアキスが言いかけた時であった。
ヴ・ヴ・ヴ! ヴ!ヴ!ヴ!
フォォォォォン!フォォォォォン!
突如、けたたましい音のサイレンが鳴り響き、彼の居た砦の内部の管制室が赤い光に包まれる。
それは、「異常事態」を表していた。
何事かとマキスが見渡すと、前方の巨大モニターには「emergency」の9文字が表示されていた。
『緊急事態発生!緊急事態発生!
第一区画がモンスターによって突破されました!
データベースにも存在しない謎のモンスターにより、突破されました!
繰り返します……』
サイレンから間もなく、放送が室内に鳴り響く。
かつて陥った事のない緊急事態に、騒然となる管制室。
「皆のものよ、落ちつけい! 速やかに原因究明にあたるのだ。モニターに敵の姿を映し、第一区画の報告を待て」
そうした場面で恰幅のある男が号令をかける。
どうやら彼はこの管制室を取り仕切るリーダー的存在であるようだ。
そしてその一声で騒然としていた隊員たちは一斉に原因究明に取り掛かる。相当な権力を彼は持っていたようだ。
この分なら謎のモンスターがどのようなモンスターかはすぐに把握可能だろう。
マキスもまた、モニターを映しだそうとしたその時だった。
ドゴォオオ!!!
爆発音が鳴り響く。どうやら誰かのモニターにモンスターの姿が映し出されたようだ。
「よし、今モニターを立ち上げた者は前の巨大パネルに映像を送信しろ!」
リーダーが声を上げると、誰かのモニター画面が巨大パネルに映し出され、モンスターの姿が映し出される。
そこには―
全長100mを超えんとする謎の龍に、先ほどの放送に流れていた「融解砲」の砲台がこちら側から向いている映像が映る。
管制室上部の管制塔に取り付けられていたそれの中にはエネルギーが充填されていく。
一方謎の龍はというと、融解砲とは別の方向を向いていた。完全に隙だらけであった。
そこで、一人の隊員が報告を行う。
「隊長!エネルギー充填完了いたしました!」
「よし……融解砲、発射!」
隊長が命じると、スイッチが押されたのか砲台に巨大なエネルギーが凄まじい勢いで溜まる。
やがて、龍の体長の8割近くはあろう巨大な火球が龍に放たれた。
『ゴォオオオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! 』
凄まじい爆発音。青白い光。
数千度の火球は、龍を瞬く間に包んでいった。
最早モニターから入る音声の9割は音を拾いきれず管制塔内に大音量のノイズが走り、思わず耳を塞ぐ者もいた。
やがて音が消えても、未だに煙で画面は埋め尽くされていた。
が、アレだけの爆発だ。いくら謎の生物とはいえひとたまりもないだろう-
誰もがそう思っていたし、マキスもそう思っていた。
しかし、煙がやがて晴れるとそこには蠢く巨大な影が見える。
「融解砲」を持ってしてもその命は刈りとれなかったようだ。
「なっ……!? 隊長、未だ奴は生きています!」
「馬鹿な……!?」
隊員は勿論、隊長ですらも驚きを隠せてはいなかった。
更に煙が晴れると、絶望的な映像が流れてくる。
無傷。
そう。無傷。
目の前の龍は、アレだけの砲撃を喰らえど無傷そのものであった。
厳密にいえば多少鱗に焦げ目はついていたのだが、所詮はその程度であった。
あのシェンガオレンですら一撃で沈むダメージを物ともしていなかったのだ。
「……うわああああああああ!!!!」
その余りの敵の強大さに気付いた一人がパニックに陥る。
そしてそれは凄まじい勢いで一人、また一人と伝染していった。
しかしそのようなことなどよそに、今度は龍が口内に何かエネルギーを溜めこむ。
それは、かつて龍を包んだ融解砲のそれと同等……いや、それ以上の巨大な火球となっていく。
そして融解砲の方を向きなおり、更にその火球を巨大にする。
ダメージはなくとも排除すべき存在である、程度には認識したらしい。
どうやら彼は融解砲を消し炭にするつもりらしい。
―その後方にある、マキス達のいる管制塔もろとも。
ドォゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
刹那、その付近一帯に巨大な爆音が鳴り響いた。
はい、というわけで序章終了です!
いやー、怖いですね未知のモンスター。
ちなみにどんなモンスターかというと、グラン・ミラオスがジエン位の大きさになって飛んでる、みたいな感じが割とイメージとしては近いですねぇ。
あ、それと更新頻度なんですけど、基本的に二日に一回ペースでやろうかなぁと。
一日で半分、もう一日で半分書いて更新みたいな。
多忙な時は三日か四日で分散させつつ書いていくつもりです。