今章は多分涙を流す。
というか私は流した。
夢
『あの子に近づかない方がいいわよ…』
『あんな高いところから落ちて死んでないんだろ…』
『気持ち悪いよな…』
「なんで…なんで私を避けるの…?」
私は戸惑った。周りの子達がみんな、私を避けていく。
「あ…花恋君…」
『寄らないでよ、気持ち悪い』
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「…!!!!っは…!!」
私はつい飛び起きてしまった。
辺りはまだ暗く見える範囲でも布団がぐしゃぐしゃになってしまっている。
「…夢…」
私の横で寝ている隼人は表情を変えず、すーすーと寝ている。
「…また、避けられちゃうのかな…」
怖い。私はまた、次は隼人に避けられてしまうのか。
怖いよ
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!!!!!!
「っく!!」
私は我に返る。
「はぁっ…はぁっ…」
息を荒らげてしまう。
怖い。ただ恐怖している。
「嫌だ…嫌だよ…」
声を上げると
「おい…大丈夫か…?」
隼人が起きて私に声をかける。
「あ…隼人…ごめん、起こしちゃった…」
「いや、別にいいんだけどよ。めっちゃ支那美息を荒らげてるから心配でな」
隼人は優しい顔でこちらを見てくれる。
「…ありがと。私は…大丈夫だから…」
嘘。それは嘘だ。私は大丈夫なんかじゃない。今にも心がバラバラになってしまいそうだ。
だが、これ以上隼人に心配をかけるわけにもいかない。
「嘘をつくな嘘を。そんな見え透いた嘘は嫌いだぞ」
すぐにバレてしまった。
「…そんなに俺が頼りないか…?」
「そんなことない!いつも助けてくれて本当に頼りにしてる…」
「なら、何がお前をそこまでさせるのか、言ってもいいんじゃないか?」
「…それは…」
それでも純粋に怖い。いつ、隼人が私を見限って捨てられてしまうのか。怖くてたまらない。
「…ま、話したくないならいいや。ただ、いつでも俺に話せ。ちゃんと聞いてやるから」
「ほんとにありがとう…」
そういう所が大好きだよ。
そんなことも言えるはずが無く、隼人はすぐに寝てしまう。
「…そうだよ。過去にあったとはいえこれは夢なんだ」
せめて悪夢だとでも思わないと耐えられない。
同じ夢は二度見ることが出来ないと聞いたことがあるし、もう見ることは無いだろう。
「よし、おやすみ」
そう心の中で何度もいい、寝た。
私は闇の中に意識を落とした…
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「ん…んぅ…」
体が重い。何故だろうか。
「…んあ?」
体を見ると支那美が俺の体に抱きついていた。
「…なんだ、それだけか…」
体から支那美の顔へと顔を動かした。
支那美は依然としてすやすやと寝ている。可愛い。
「…?」
これまた何故だろう。
何故、支那美は泣いているのだろうか。
こんかいはかこへんです