平凡な男と白髪の少女   作:ふれあすたー

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絶望

『な…なんで…』

『なんでだと?そんなの決まってるじゃないか。支那美が異質だからだよ』

『い…しつ…?』

『あんな高いところから落ちて大きな怪我すらないだと?気持ち悪いったらありゃしない』

『そ…そんな…』

『だからもう僕らと関わるな。未来永劫だ』

花恋君は本気で私を拒絶している。二人もそうだった。

…心なしか花恋君が少し震えている…

それほどまでに…嫌いなのだろうか…

彼は話し終わると扉の方にUターンした。

『…忠告はしたからな。今度話しかけてきたら殺す』

心に刺さった。

彼の殺すは嘘偽りではない。

本気で殺すと言ったのだ。

そして彼らは病室から出ていった。

…やっぱり私は。私だから。こんなに変な人間だから。

捨てられる運命なのかなぁ…

『…ひぐっ…』

涙が溢れ出てきた。病院のベットを汚す気はない。だけど溢れ出る感情を抑えきることは不可能であった。

『うぇぇぇぇぇん…!!』

私は泣いた。ただただ溢れ出る感情を全てぶちまけた。

私は棄てられた。ゴミのように、いらないから棄てるように。

私も彼等で言うところのゴミなんだろう…

____________________

「…そういうことだよ」

…………

「えっと…なんか変な話になってごめんね…?私が馬鹿みたいな話したから…」

…何故だ。

何故拒絶をする…

気持ち悪いだと?異質だと?

腹の底が煮えくり返るような気持ちでいっぱいだった。

昔から彼女は人に愛されなかった…

愛されたのは…数年程度しか一緒にいない親と先生だけだと…?

…ふざけんな。

「隼人…?」

「支那美、そいつらの住所教えろ」

「…!!何する気!?」

「さぁ…話し合いを予定してるけど…状況によっちゃ殺すな」

「ダメっ!それだけは…!!」

支那美は大きな声を出して俺に静止をした。

「なんで止める。俺は『話し合い』をするだけだぞ?」

「それがダメなの!!隼人、絶対手を出すでしょ!?」

「ほぼ確実に」

「やめて!!…私はそんな隼人なんて、見たくないよ…

私の為だけに隼人の手を汚したくない…」

私の為だけに、か…

優し過ぎるよ、やっぱり。

「あのな、俺は正直もうどうでもいい」

「え…?」

「自分の手が汚れようが、それで警察のご厄介になろうがなんでもいいんだ。ただ、支那美の泣く顔を見たくは無い…」

俺の目的は支那美を幸せにすることだ。不幸の対象者は抹殺せねばならない。

「そんなやり方でやっても私は嬉しくない!!…だって、隼人がいないなんて…心の拠り所がないのと一緒だよ…」

…俺が、か。

「だからやめて…こんな私のために手を汚さないで…平和的解決を望んでる…」

「…わーったよ。話し合いで終わらせるさ」

「…ありがとう」

支那美は少し微笑んでくれた。

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