『な…なんで…』
『なんでだと?そんなの決まってるじゃないか。支那美が異質だからだよ』
『い…しつ…?』
『あんな高いところから落ちて大きな怪我すらないだと?気持ち悪いったらありゃしない』
『そ…そんな…』
『だからもう僕らと関わるな。未来永劫だ』
花恋君は本気で私を拒絶している。二人もそうだった。
…心なしか花恋君が少し震えている…
それほどまでに…嫌いなのだろうか…
彼は話し終わると扉の方にUターンした。
『…忠告はしたからな。今度話しかけてきたら殺す』
心に刺さった。
彼の殺すは嘘偽りではない。
本気で殺すと言ったのだ。
そして彼らは病室から出ていった。
…やっぱり私は。私だから。こんなに変な人間だから。
捨てられる運命なのかなぁ…
『…ひぐっ…』
涙が溢れ出てきた。病院のベットを汚す気はない。だけど溢れ出る感情を抑えきることは不可能であった。
『うぇぇぇぇぇん…!!』
私は泣いた。ただただ溢れ出る感情を全てぶちまけた。
私は棄てられた。ゴミのように、いらないから棄てるように。
私も彼等で言うところのゴミなんだろう…
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「…そういうことだよ」
…………
「えっと…なんか変な話になってごめんね…?私が馬鹿みたいな話したから…」
…何故だ。
何故拒絶をする…
気持ち悪いだと?異質だと?
腹の底が煮えくり返るような気持ちでいっぱいだった。
昔から彼女は人に愛されなかった…
愛されたのは…数年程度しか一緒にいない親と先生だけだと…?
…ふざけんな。
「隼人…?」
「支那美、そいつらの住所教えろ」
「…!!何する気!?」
「さぁ…話し合いを予定してるけど…状況によっちゃ殺すな」
「ダメっ!それだけは…!!」
支那美は大きな声を出して俺に静止をした。
「なんで止める。俺は『話し合い』をするだけだぞ?」
「それがダメなの!!隼人、絶対手を出すでしょ!?」
「ほぼ確実に」
「やめて!!…私はそんな隼人なんて、見たくないよ…
私の為だけに隼人の手を汚したくない…」
私の為だけに、か…
優し過ぎるよ、やっぱり。
「あのな、俺は正直もうどうでもいい」
「え…?」
「自分の手が汚れようが、それで警察のご厄介になろうがなんでもいいんだ。ただ、支那美の泣く顔を見たくは無い…」
俺の目的は支那美を幸せにすることだ。不幸の対象者は抹殺せねばならない。
「そんなやり方でやっても私は嬉しくない!!…だって、隼人がいないなんて…心の拠り所がないのと一緒だよ…」
…俺が、か。
「だからやめて…こんな私のために手を汚さないで…平和的解決を望んでる…」
「…わーったよ。話し合いで終わらせるさ」
「…ありがとう」
支那美は少し微笑んでくれた。