今回は挿絵を入れてみました。
ですが機材がないため、手書きになっており更に作者は全く絵を書かないので下手です。
それでもいいよという方のみ挿絵をご覧下さい。
新たにお気に入り登録してくださった皆様ありがとうございます!!
今回もよろしくお願いします!!
「ううん……もう朝か……
昨日の件で寝た感じがしないよ……
ん…!?」
翌朝、目が覚めた僕は自分の腕が何かに引っ張られていることに気がついた。
引っ張られていたのは左腕だった。
それに気がついた瞬間、僕は今の左腕の状況を思い出した。
「ん…………先輩……?」
そう。小泉さんと繋がったままだったのだ。
「お…おはよう。小泉さん」
「おはようございます……先輩…」
僕が腕を引っ張ったせいか小泉さんを起こしてしまった。
時間を確認するとまだ5時くらいであった。
僕は普段5時くらいに起きるために普段と変わらないが小泉さんはいつもより早い起床であるためかまだ微睡んでいる。
「ごめん、小泉さん。
早く起こしちゃったよね…」
「いえ、大丈夫です。
昨日の一件で遅く寝過ぎましたね」
確かにそうだ。
僕らは防衛戦から帰った後、遅めの風呂に入った。
雄二たちは後から男湯に入れたんだけど…
「まぁ、僕たちは特にね」
「うぅっ……
これを外せないことには……」
「ごめんね…
こんなことになっちゃって…」
「いえ、先輩が悪いわけじゃ…
それに相手が先輩でよかったです。
他の人だったらどうなってるか…」
「それって僕に度胸がないってこと?」
そう。僕たちはこの通り手が繋がっている。
それは行動のほとんどを共にするということ。
ならば男女別々で入る風呂はどうやって入るか、男湯女湯どっちに入ったのか。
最初に言ってしまうと僕たちは一緒に風呂に入った。二人ともバスタオルを巻いて。
これはもはや繋がっているため当然なんだけどね(錯乱)。
そして男湯女湯のどちらに入ったのか。
流石にどっちにも入るわけにもいかなかったので秀吉の提案により秀吉湯を拝借した。
………え?
手が繋がっているのにどうやって服を脱いだかって?そこを気にしたら終わりだよ。
「喉が乾いたからお茶入れようかな。
まだ皆寝てるから静かにね」
「はい。ひゃあっ!?」
「えっ!?小泉さん!?」
僕が立ち上がるときに小泉さんの手を握った。
突然のことで小泉さんは反射的に手を引っ張ってしまったようだ。
結果、僕が小泉さんに倒れる形になってしまった。
「ご…ごめん!小泉さん…」
「せ…先輩………あの…」
「な…何かな?」
「手…退けて下さい……」
「え……?うわぁぁっ!?」
僕が倒れたときに小泉さんの肩に掴まってしまった。
そしてそのまま小泉さんの浴衣の肩を下げてしまったのだ…
真っ先にこう思った。あ、終わったな…と。
「せ…先輩……見ないで下さい…」
「ご…ごめん!!目、閉じるから!!」
咄嗟に目を閉じたけど一瞬、小泉さんの白い肌が見えてしまった。
その綺麗な白い肌を前にして目を閉じるなんて生殺しにも程があるけど目を開けたら僕は昨日の覗きの犯人たちと同じになってしまう。
それは避けたかった。
「もう目を開けてもいいですよ」
「あ、はい………」
僕は目を開けた。
そこには浴衣を直した小泉さんと、いつの間にか起きていた凛ちゃんが瞳のハイライトを消して堂々と立っていた。
「もう!!
何やってるの明久先輩!!」
「ご…ごめんなさい………」
折角早く起きたというのに一時間も説教を受ける羽目になってしまった。
いや、説教で済んだだけいいだろう。
本当なら社会的に死んでいるか、物理的に殺されるかのどちらかだっただろうからね。
「お前は朝っぱらから何やってんだ…
そんなに欲求不満なのか?」
「わざとじゃないんだよ雄二!
それにそんな理由じゃないからね!
偶然なんだってば!」
朝からそんなやりとりをしていたときだった。
突然、部屋のスピーカーからハウリング音が鳴り響く。
「なっ…なんだぁ!?」
「う…うるさいにゃー!!」
雄二は咄嗟に耳を塞いで布団から立ち上がった。
凛ちゃんは雄二と対象的に耳を塞いだまま布団にくるまる。
「これは一体何事じゃ!?」
「……故障か?」
まだ寝ていた秀吉と康太も飛び起きて耳を塞ぐ。
しばらくしてハウリング音が止み、続けて放送が流れた。
『え~、本日の学力強化授業ですが
二年生の授業は都合により中止に
なります。
先生たちの指示があるまで部屋にて
待機していてください。
繰り返します…………』
その放送は僕たちにとって最悪なものであった。
昨日の試験召喚戦争によって僕は点数のほとんどを、雄二たちは0になってしまうという甚大な被害を出していた。
唯一の回復手段である授業を防がれてしまった僕たちは戦うことはおろか、召喚獣を召喚することさえ難しかった。
「くそっ!!
タイミングが悪すぎる!!
今回に限って…!!」
「……これは仕組まれたと見るべきか」
康太の言う通り、これは仕組まれたものと睨んで良いだろう。
勉学に煩い文月学園は相当なことがない限り授業を中止にしたりしないからね。
「こうなると点数を補給できるのは
明久と小泉だけということになるのぅ」
僕は小泉さんの授業に着いていかざるを得ないので事情を話せば点数を補給できる。
けど雄二たちは授業がなくなった為に点数を補給できない。
敵に昨日の人数で来られたら絶対に勝ち目はないだろう。
「鉄人の補習を受けるにも奴等に監禁
されたままだしな。
どうしたもんか……」
雄二が顎に手を当てて唸りだす。
見るからに考える人のポーズだ。
「……鉄人の部屋だ」
「何だと?」
唸る雄二に康太が呟いた。
「……鉄人の部屋になら補習用のテスト
がある筈だ。
今は鉄人もいない。
奪うには絶好の機会だ」
「なるほどな…
確かに鉄人の部屋にならテストが
あるかもしれん…」
しばらく考えている素振りを見せたあと、雄二は目を見開いて計画を考えたようだ。
「よし、明久。お前は小泉たちと一緒に
授業に迎え。
俺たちはその間、鉄人の部屋から
テストをありったけ盗み出す」
「分かったよ、雄二。
けど鉄人の部屋なんて攻略できるの?
もしかしたら一度入ったら出られない
トラップとかあったりして…」
「俺だって正直行きたくねぇし
滅茶苦茶こえーよ…」
怯えながら言う雄二。
康太と秀吉も嫌そうな顔をしている。
「それにこの期に今まで奪われた私物を
取り返せるかもしれねぇしな。
今日こそ俺のMP3プレイヤー返して
もらうぜ…!!」
「……カメラ」
「ワシも演劇の小道具をいくつか
やられておる。
今は使ってないが思い出が詰まっとる
ものじゃからな」
鉄人に挑む理由がバラバラな三人。
だが本来の目的を忘れないかぎりはそう簡単に捕まらないだろう。
「さて、これで今日の予定は決まりだな。
くれぐれも奴等に行動が読まれない
ようにな」
「分かったよ」
こうして僕たちの回復という名の労働が始まった。
召喚獣の点数を回復したいのにどうして余計疲れなければならないのだろう…?
「ねぇ、明久先輩」
「何かな、凛ちゃん」
「さっきから作戦とか奴等って
言ってるけど何の話してるの?」
雄二の皆にバレないようにという作戦が今ここで崩れ散った。
これでこの中で作戦について知らないのは一人だけである。
「んぅ……パパぁ………」
「呑気な奴じゃのぅ……」
未だに眠りこけている西木野さんだった。
【雄二side】
「さて、そんじゃあ鉄人の部屋に
侵入するとすっか!」
俺たち三人は鉄人の部屋の前にいた。
明久や小泉たちは授業を受けに行っている。
この時間が好機である。
奴等は部屋で待機しているから動かないし教師も授業に出てるから見つかることもない。
「それで康太。
どうやって侵入する?
ピッキングか?」
「……そんなものはない」
「は?だったらどうやって侵入するんだ?」
てっきりピッキングでもして侵入するものかと思ってたんだがな。
けどそうしたらどうやって侵入すんだ…?
「雄二よ、お主の力でぶち抜くのじゃ」
「お前自分がどれだけ恐ろしいこと
言ってるか分かってる?」
なんてことを言いやがるんだこいつは!
鉄人の部屋をぶっ壊すだと!?
そんなことをしたら鉄人が帰ってきた途端に死体確定じゃねぇか!!
「嫌だ!!そんなことやらねぇぞ!」
「強情じゃのう。
ならば仕方ないのぅ…
康太よ、あれを準備するのじゃ」
「……了解」
「何をする気だよテメぇら…!」
戸惑う俺を置き去りにして康太は何かを取り出した。
「こ…康太、それはまさか………!?」
「……雄二の秘蔵コレクションの一つ」
やっぱりか!!
くそっ!!同じ家で生活していることが仇になった!
「……ちなみにこの聖書の題名は
『生徒と先生の垣根を越えたイケナイ
関係』」
「お主がこの任を果たせぬというなら
これを船越先生と南に見せるしかない
ようじゃのう」
「くっ!俺を脅迫する気か!?
っていうか待て、船越先生ならまだ
分かる。
だがどうして南にまで見せる必要が
ある?」
考えてみたがあの二人の共通点がまったく見つからん。
まぁ、婚期を逃した大人と絶賛青春中の少女じゃあ仕方ないんだろうけどよ。
「この間、お主らが召喚獣の練習を
しているところを見たのじゃ」
「あぁ、鉄人に頼まれてからずっと
やってるな。
それとこの脅迫がどう関係がある?」
「そのとき南は何故かお主のことを
先生と呼んでおった。
そこで南にコレ(エロ本)を見せてこう
言うのじゃ。
雄二がお主に先生と呼ばれたことに
興奮してこんなものを買ったとな」
ドヵァァァァァァァン!!
「……変わり身の早い奴じゃのう。
お主は」
「とにかくそいつを返せ。
そんなことをされたらマジで社会的
に死ぬ」
「……侵入路は確保できた。突入する」
とりあえず本を回収して鉄人の部屋に入る。
ぶち破ったドアはとりあえず廊下に放り出しておく。
「これが鉄人の部屋か。
よし、手分けしてテストを探すぞ」
「……雄二」
「なんだ康太、もう見つけたのか?」
「……これを見ろ」
「これは!?
俺がこの間の朝の登校中に買って
没収されちまったパイロットが
鉄人と声が似ているガン○ム試作
二号機のプラモデル!
こんなところにまで持ってきて
やがったのか!!」
「雄二よ、これを見るのじゃ!」
「今度は秀吉か。一体何を見つけたんだ…
なぁっ!?
こいつは明久が一年前に没収された
鉄人と声が似ている伝説の傭兵こと
スネ○クのフィギュアだと!?
あの野郎…俺たちが文月学園にいた
ときのやつまで持ってたのか…!」
「てっきり捨てられたかと思ったぞい」
「……愛しのカメラとの再開」
演劇の道具とカメラを抱えて涙を流す秀吉と康太。
探していると俺たちの物の他にも秀吉と声が似ている魔法少女になってよ!というセリフが有名な白いウサギもどきのぬいぐるみや絢瀬会長とやたら声が似ている『とある』ボーカルのCDなど作者の悪意が籠った物ばかりが見つかった。
「いっぺん作者を殺していいか」
「そんなことはあとがきの時間にやれば
よかろう。
今はテストを探さねば……」
お前らが始めにこんなもんを見つけたんだろうが…
まぁ、俺の私物も無事に回収できたからいいけどよ。
「……雄二!!」
「また変なモンは……」
「……テストを見つけた」
「なんだよ、テストなんてどうでも…
何ィッ!?」
康太の方を振り向いて確認すると確かにテストの入ったダンボールがあった。
ほとんどの教科が揃えられていてこの中にあるテストだけでも相当点数が回復できるということが分かった。
「おっしゃ!!
目標達成だ!!とっととずらかるぞ!」
「待つのじゃ雄二、これを…」
「何だよ秀吉。
もうテストは見つかったんだ。
もう何を見つけても……」
「来たときから気づかなかったのじゃが
監視カメラじゃ」
秀吉は入り口の天井を指指して言った。
秀吉は今、なんと言った?
来たときから……だと?
「………What is this?」
「This is the tetujin of camera」
「…………………」
こいつが入り口の前にあったってことは俺が鉄人の部屋のドアを破壊した映像もしっかり残ってるってことだよな?
「……雄二、今まで楽しかったよ」
「お主の死は無駄にせぬ。
このテストで必ずや皆を守って
みせようぞ!」
「まだ死んでねぇぞ!?
っていうかこれは不味い!!
せめてこのカメラを破壊して……」
「あぁっ!!雄二よ!追手が来たぞい!
そんなことをしてないで逃げるのじゃ!」
「は?ちょっと待て!!
アレを放っておいたらマジで死ぬ!
待て!引っ張るな秀吉ぃぃぃぃぃ!!」
戦いとは別の意味で俺の命のカウントダウンが始まった。
雄二「おい、逃げるな作者」
作者「だって殺すって言ってたじゃん!
僕にはまだ作ってないゼネラルレビル仕様リゼルもハンマ・ハンマも残ってるんだ!!」
雄二「安心しろ。
それは全部俺と明久が作っておいてやる。
だから安心して逝けや」
作者「くっ!試獣召喚(サモン)!」
雄二「そんな召喚獣で俺に勝てると思うな!
行くぜ!『突貫』発動!」
作者「それでも!守りたいプラモがあるんだいぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雄二「ちなみにこの腕輪の力、突貫は作者がグレンラガンから取ったらしいぞ」
作者「くっ…今回もありがとうございました……」