バカと9人の女神と召喚獣    作:星震

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復活しました。
仕事で転勤した職場に慣れるまで時間がかかってしまいましてね…
ゾディアック復活最初の投稿はバカライブの復活からですよ!!



ーーーお知らせです。ーーー

カップリングタグを隠しました。
これは今後、新規で読み始める読者の方々が『結末が確定しているラブコメ』はつまらないと感じてしまうと思ったからです。
全員分の結末は用意しますが、どのルートから完結させるかはお楽しみ、ということにしていただければ幸いです。
どうか私の勝手をお許しください。


こんなクソ作者でもいいという方、今後もよろしくお願いします…

最後になりますが、ここまで大変お待たせしました。
バカライブ、再スタートです!!



second season
バカと9人の女神と再挑戦


『よしいくぅぅぅ~ん!!』

 

「あはは!須川く~ん!

 どうしてそんなに荒ぶってるんだい?」

 

『ふっ…俺たちの仲だ。そのくらい分かるだろう?』

 

「ごっめーん☆わからないよ須川君」

 

『ははは、仕方ないな。

 じゃあ俺が教えてやるよ』

 

 

 

『お前がスクールアイドルの高坂穂乃果にキスされていたという目撃情報があるからだ!!

 異端審問会の血盟を破っただけに留まらず、俺たちの女神μ'sに手を出したお前には地獄すら生ぬるい!!

 異端審問会の諸君!!ご唱和!!』

 

『『『裏切り者は死刑!!』』』

 

「いやぁぁぁぁぁ!!」

 

 これが僕、吉井明久!高校二年!

 元々通っていた文月学園にバカはいらないという理由から学園を退学。

 学園生活終了のお知らせを受け取った矢先、新たに試験召喚戦争を取り入れる音ノ木坂学園に『試験召喚戦争の伝導師』として強制入学!

 

「とりあえず僕らを退学にしたクソババァは一生恨むから!!」

 

 ところがどっこい。文月学園を退学になったのは僕だけじゃなかった!

 僕と共に文月学園の『馬鹿四天王』と呼ばれた坂本雄二、木下秀吉、土屋康太も一緒だった!僕ら四人が集まればなんでもプラス思考にできるぞ!

 女子校という楽園に送り込まれて舞い上がっていた僕たち。けれど音ノ木坂学園が試験召喚戦争を取り入れた理由はなんと廃校を阻止するための話題作りだった!

 それでも廃校を阻止するにはまだ足りない。

 そんな中、僕たちは廃校を阻止しようと動く三人の女子生徒たちと遭遇!これって運命の出会いかも!?

 

『穂乃果ちゃんは俺の推しぃぃぃ!!』

 

『海未ちゃんに手ェ出したりしてねェだろうなオルルァン』

 

『ことりちゃんに手を出したのは坂本だ。

 だがとりあえずお前から潰す!!』

 

 件の三人の女子生徒っていうのは、今僕を追いかけてきてる奴らの言ってた子たちだね。

 高坂穂乃果ちゃん、園田海未ちゃん、南ことりちゃん。三人はスクールアイドルっていう活動で音ノ木坂を廃校から救おうとしていた。

 けど、そう上手くはいかなかった。

 

「そういえば今日の会ちょ…じゃなかった。絵里さん、眠そうにしてたな…明日は僕が代わりに仕事しよ」

 

 高坂さんたちの活動に待ったをかけたのが音ノ木坂の生徒会会長、絢瀬絵里さん。

 絢瀬会長は高坂さんたちのクラスが試験召喚大会で優勝することを条件にライブをすることを許可した。

 それを目の当たりにした僕たちは放っておくこともできずに三人の試験召喚大会優勝に協力。

 三人は見事に会長の条件をなんとか達成!やりたがっていたアイドル活動を認められたんだよね。

 そして気がついたら、いつの間にか僕は三人のアイドルグループのお手伝いさんになってました!

 

『マネージャーという地位を利用して女神たちとキャッキャウフフしやがって!!

 このプレイボーイが!!』

 

 ・・・なんか小煩いのがいるけど、回想を続けるよ。

 なんとかスクールアイドルとして最初のライブをできることになった高坂さんたちだけど、待っていたのは辛いスタートだった。最初のライブに集まったお客さんはほとんどいなかった。

 

『お、俺はμ'sが三人だったときから応援してる古参だからな!ポッと出のお前とは違うんだぞ!』

 

「(僕がその最初のライブの手伝いをしていたことは言わないでおこう…)」

 

 それでも高坂さんたちは諦めなかった。

 そんな高坂さんたちの諦めない姿に心を揺さぶられた子がいた。

 スクールアイドルに憧れていた小泉花陽ちゃん。小泉さんはその控えめな性格から、アイドルになるための一歩を踏み出せずにいた。

 小泉さんを応援したのは幼馴染みの星空凜ちゃん。

 凜ちゃんの応援もあって小泉さんはスクールアイドルの世界に立つことができた。それだけじゃなく、凜ちゃん自身も小泉さんと一緒にμ'sに入ってくれた。

 

『学力強化合宿のときの花陽ちゃんと手錠で繋がれてた件、ちゃっかり手を繋いでた件、忘れてないからな!』

 

『どうせその日から手、洗ってないんだろ!?俺なら洗わない!!』

 

『あの凜ちゃんに名前呼びを許されてることも有罪だからなぁ?』

 

「いちいち変なこと街中で叫ぶのやめてくれない!?」

 

 そしてもう一人、μ'sを気にかけてくれていた子が。

 ピアノが上手な西木野真姫ちゃん。西木野さんは高坂さんたちが最初のライブで使った歌に曲をつけてくれたらしい。

 高坂さんの猛アタックもあって西木野さんもμ'sに加入!

 そして西木野さん、何やら秀吉とはいい感じだ!つまり、僕の恋のライバルになるわけだね!

 

『お前が勝てるわけねーだろ、バーカ!』

 

『真姫ちゃんかわいいかきくけこぉぉぉ!!』

 

「遂に地の文まで読めるようになったね君たち」

 

 三人が入ったことでμ'sは部として認められる人数を集めることができた。

 部として認められる人数を集めたμ's。

 けどほっとしたのも束の間。僕の所属させられていた(・・・・・・・)部活『アイドル研究部』の部長である矢澤にこ先輩が高坂さんたちの練習に殴り込みを実行。結果、僕はアイドル研究部部員とμ'sのマネージャーという二つの立場の板挟みになってしまうことに…

 駄目だよ、先輩!高坂さん!僕のために争わないで!!

 

『お前が唯一にこにーのμ's加入前のライブ映像を持っていること、知ってるからな?』

 

『勿論俺らは奪い取るで?コブシで!!』

 

「君たちよく走りながらそんなに叫べるね!?」

 

 最初は高坂さんたちをアイドルとして認めなかった先輩だけど高坂さんたちの姿勢に心動かされ、自分からμ'sに加入!

 先輩は念願の『仲間とのアイドル活動』ができるようになった。

 

「(僕たち4人が揃ったのもこの頃だったかな。

 西木野さんが秀吉を歌唱練習のコーチに誘ったことで、秀吉もμ'sのマネージャーとして加入することになったんだよね)」

 

 秀吉が歌唱練習のコーチに、そして雄二が体力作りのトレーニングのコーチに着いたことでμ'sの練習の質はかなり上がった。

 

「(雄二は運動部からもコーチングのオファーが来てるくらいだから、コーチとしてはこれ以上ない逸材だったね。

 この持て余している体力を運動やらに使えばいいものを…)」

 

 雄二は教え手としては最高だと思う。

 南さんに召喚獣の扱い方を教えているときも、相手に不器用ながらも一生懸命教えようとしていることが分かる。

 

「(ところで雄二、最近南さんから猛アタックを受けてるけどどうするつもりなんだろう…?)」

 

 先輩を入れてメンバーが7人になったμ's。

 しかしその実力は人を魅了できるレベルにないと語る園田さん。

 そこで僕らはバレエで全国大会に出場したこともある絵里さんを頼ることに。

 

「(絵里さんのバレエ、すごく見たいです)」

 

 未だに高坂さんたちの活動を認めてはいなかった絵里さんだったけど、高坂さんたちの熱意に答えてμ'sのダンスコーチをすることに。

 高坂さんたちが伊達や酔狂でスクールアイドルをやっていたわけではなかったことを知った絵里さん。

 僕たちに心の内を明かしてくれた絵里さんは自分の気持ちから逃げ出しそうになってしまったけど、自分の本当にやりたいことと向き合うことができた。

 自分も学校を救うべく行動することに決めた絵里さんはμ'sに入ることに!

 常識人が増えたよ!やったね園田さん!

 

「(いつも完璧に思われている絵里さんだけど、実はポンコツだったりするんだよなぁ…そんなところもたまらないんだけど)」

 

 μ'sの中で好みのタイプは?と聞かれたら僕は絵里さんと答えるよ!

 ・・・べ、別に変な意味じゃないんだからね!

 

『何ひとりでニヤついてんだ?アイツ』

 

『さぁ?今日買うエロ本のことでも考えてるんじゃねーの?』

 

「僕はエロ本を毎日買ってるわけじゃないからね!?」

 

 そして生徒会長の絵里さんを支えていた副会長の東條希先輩、彼女が高坂さんたちのグループ、『μ's』という名前の名付け親だったことが判明。

 影からμ'sを支えてくれていた希先輩もメンバーに加わった。

 9人揃ったとき、初めて新しい未来が見える。そんな希先輩の占いどおり、9人になったμ'sは新しい未来を切り開き始めた!!

 

「以上!!μ's誕生までの回想終了!!僕は逃げるのに集中するから!!」

 

『逃げられると思うなよ!?

 今日こそ女神たちをたぶらかすお前を潰す!!』

 

『『『裏切り者は死刑!!』』』

 

勘違い防止のために言っておくけど…

 

これは僕たち4人のバカと、9人の女神が過ごす物語です。

 

決してこんな殺伐としたサバイバルではありませぇぇん!!

 

******************

 

 

 

「全く…朝から目を付けられるなんて…

 おまけに放課後なのに、雑用をやらされるなんて今日は散々だよ…」

 

 早いもので、僕らが音ノ木坂に入学させられてから三ヶ月が経った。

 ・・・といっても、色んなことがありすぎたせいであっという間だった。

 

「こういう運の悪い日でさえ、笑顔にしてくれるような女の子に僕は出会いたいよ…」

 

『あーきーひーさーくぅぅん!!』

 

 そんなことを独りでぼやいていると、後ろから声が聞こえた。

 後ろを振り向こうとした矢先、首に衝撃が走った。

 

「ぐえっ」

 

 体当たりをされたかのような衝撃を受け、そんな声を挙げる僕。

 後ろを振り向くと、案の定彼女がいた。

 

「やっと見つけた!探したんだよ?明久君!」

 

 高坂穂乃果ちゃん。最近、僕に猛アタック(物理)をしてくるようになった元気いっぱいの女の子だ。

 なぜか最近高坂さんが首に飛び付いてくるようになったから、僕の首が折れそうになっているよ…

 

「高坂さん、体当たりで僕の首に負担かけるのはやめてね…?」

 

「えぇっ!?体当たりじゃなくてハグだよ!ハグ!」

 

「首にするものじゃないよね!?」

 

 高坂さんの猛アタック(物理)は愛情表現だったようです。

 いや、たとえハグでも人前では恥ずかしいから駄目!

 

「そっか、じゃあ今度からは前にするね!

 いいよ!えいっ」

 

「うわっ!?ちょっと!高坂さん!」

 

 僕に抱きつく高坂さん。高坂さんは抱きついたままで僕の胸に顔をうずめてくる。

 

「んー…明久君の匂いだぁ~」

 

 この状況はまずい…

 何がまずいって僕の心拍数とか理性が。

 

「明久君もぎゅってして?」

 

 背伸びをした高坂さんに耳元で囁かれる。それに加えて、女の子特有の匂いと柔らかさが僕の理性を破壊してくる。

 もうこのまま僕も高坂さんを抱き締めてしまおうか、そんな衝動に駈られる。

 

「高坂さんっ…」

 

 僕が高坂さんの背中に手を回そうとしたそのときだった。

 背後から突き刺すような視線を感じた。

 

「・・・明久…あなたという人は…何をしているんですか……」

 

「ひぃっ!?園田さん!?」

 

 振り向いた先には鬼のような形相になった園田さんの姿があった…

 僕の胸で気持ち良さそうにゴロゴロとしている高坂さんには目もくれず、ただ僕だけを真っ直ぐに見つめていた。

 

「生徒会の仕事をサボってこんなところで二人仲良く…

 二人とも、覚悟はできていますね…?」

 

 逃げようとした僕と高坂さんの襟を後ろから掴む園田さん。

 女の子相手に力ずくで振り払うこともできず、僕は連行されることを観念した。

 僕が諦めていると、同じく捕まった高坂さんが何かを思い出したように声を上げた。

 

「あ、生徒会の仕事忘れてた!

 どうしよう!?明久君!!」

 

「なんで仕事よりこっちに来ることを優先しちゃったの!?」

 

「だって今日全然お話できなかったんだもん!同じクラスなのに!」

 

「新生徒会の会長が何やってんの!?

 っていうか今日、生徒会の仕事があること知らなかったんだけど!?」

 

「それも今日クラスで伝えようと思ったんだよ!?

 でも明久君たち、休み時間はずっと鉄人先生に連れてかれちゃってたから話せなかったの!」

 

 僕たちは以前に文月学園を退学するために、文月学園をインクまみれにした。そのときの落とし前として鉄人に重労働をかせられているんです…

 

・・・これだけ言っても説明不足だよね。

 文月学園から音ノ木坂学園に送られる『共学テスト生徒』にされた僕たちは、実質、文月学園と音ノ木坂学園の両方に在学していることになっていた。

 けど、高坂さんたちの活躍によって共学にしなくとも存続できることになった音ノ木坂は共学テスト生徒を文月学園に送り返すことを検討していた。これは決して用済みだから送り返すというわけではなく、僕たちの学園での居心地の悪さを考えてのことだった。

 用もなくなったのに男子が女子校にいれば、周りはよく思わないだろうとの警告もあった。

 けど、僕たちは音ノ木坂に残る道を選んだ。最初はババァに押し付けられて来たこの学校だったけど、μ'sの皆と過ごしていくうちに僕たちの気持ちも変わっていった。

 μ'sの皆と過ごせるここに残りたい。そんな思いが僕たちを突き動かした。

 文月学園に帰りたくないなら、在学中になっている文月を退学になっちゃえばいいじゃない!そんなノリで文月学園を奇襲。文月学園をインクで汚しまくって退学になりましたとさ。

 僕たちの退学を知った音ノ木坂学園は、仮にも世話になった僕たちを見捨てることもできず、渋々ながらも在学を許した。

 こうして僕たちは音ノ木坂学園に残れることになったんだ。

 ・・・いや、これ一歩間違ったら高校生活終わりだったよね?

 

「明久!!」

 

「えっ!?はい!!」

 

 過去の回想に浸っていた僕は園田さんに怒鳴られ、ようやく気がついた。

 

「貴方も、自分の仕事の日を他人任せにしてどうするんですか!

 それにいくら新生徒会長になったからといっても、穂乃果に頼るのが間違いでしょう!?」

 

「海未ちゃん酷いっ!?」

 

 園田さんにキッパリと言われ、涙目になる高坂さん。

 

「私だったら来週までの明久の仕事の予定と内容を記憶しています!

 穂乃果か私ならどちらを頼ればいいかは明白でしょう!?」

 

「えぇ!?園田さんが怒ってるのそこ!?

 っていうかなんで僕の仕事の内容まで覚えてるの!?」

 

「それは…副会長権限です!」

 

「副会長が一番権力が強い生徒会って…」

 

*******************

 

 

 

【バカテスト(日本史)】

 

Q、天皇が幼いときは摂政、天皇が成人したら関白の職に就く政治方法をなんと呼ぶか?これを行った主な人物名も書け。

 

 

[吉井明久の答え]

『摂関政治』

『藤原道長』

 

[坂本雄二のコメント]

簡単すぎたか?小学生でも触れる内容だから問題なかったな。

・・・だが、もし間違えたら筋トレ10時間にでもしてやったがな。

 

 

[高坂穂乃果の答え]

『音ノ木坂学園の生徒会』

『海未ちゃん』

 

[坂本雄二のコメント]

つまり、天皇=高坂、藤原=園田だと。

状況は似てるが、わざとやってるようだからはっきり言ってやる。

会長が使い物にならないときは表から生徒会を操られ、会長が使えるようになったら裏から操られる。

今のままじゃ園田に頼りきりの会長になっちまうぞ。

なんとかしろ。

 

 

[園田海未の答え]

折檻(・・)政治』

『藤原道長』

 

[坂本雄二のコメント]

頼むからただの漢字間違いであってくれ。

今までのやりとりのことは謝るから暴力ヒロインにだけはならないでくれ。

お前が道を踏み外さないことを切に願う。

 

 

[絢瀬亜里沙の答え]

『摂関政治』

『藤原道長』

 

[坂本雄二のコメント]

流石は会長の妹だ。あとで明久がご褒美くれるってよ。

・・・ところでお前ら(穂乃果と海未)、中学生に負けて恥ずかしくないか?

何で負けたか明日までに考えておくんだな。そうすれば何か見えてくるはずだ。

 

[絢瀬亜里沙のコメント]

今回の二期目からは私も本気を出します!

お姉ちゃんにも勝つつもりでいきますよ!

 

 

[須川亮の答え]

『    』

『    』

 

[坂本雄二のコメント]

はい筋トレ10時間

 

 

******************

 

【side change 秀吉】

 

「はぁ…明久と雄二はどこに行ってしまったんじゃろうか…」

 

 ワシこと木下秀吉は生徒会室でため息をついた。

 生徒会の仕事で、明久と雄二が抜けた分を埋めな

ければならないからじゃ。

 一緒に仕事をしているうちは気づかなかったが、あの二人は会長と副会長と同じように、生徒会にとっては重要な存在だったんじゃな。

 

「西木野もすまんのぅ。この量の仕事、ワシ一人ではどうにもできずに途方に暮れていたのじゃ」

 

 ワシと共に貧乏くじを引いてしまった少女に声をかける。

 

「ほんと、秀吉先輩ってめんどくさいことばっかり引き寄せてくるわね」

 

「・・・面目ない」

 

 生徒会の役員はワシと西木野以外は多忙につき欠席。そのため二人で仕事を片付けることとなってしまった。

 

「そういえば、西木野は何故生徒会に入ったんじゃ?

 今年の一年生での新生徒会役員はお主だけと聞いているが…」

 

 音ノ木坂の生徒会役員の変更は夏休み前に行われる。

 毎年二三年生は各クラスから一人ずつ、そして一年生は希望者が新生徒会役員として活動していくことになるのじゃが…

 

「まさかワシも一年生の入会希望者が一人だけだとは思わなかったがのう。

 それもその希望者がお主だったと知ったときは夢でも見ているのかと思ったぞい」

 

「理由なんて言われても…すぐに思い付かないわよ」

 

 特徴である赤毛をいじりながらそう言う西木野。

 この癖が出るとき西木野は嘘を言っていると分かるのじゃが…

 

「何故じゃ?何か理由があって希望を出したんじゃろう?」

 

「・・・花陽やクラスの皆にやってみたらって言われたのよ。

 推薦の署名もすぐに集まったからよかったけど」

 

 小泉も推薦したということは、面倒事を押し付けられたというわけではなさそうじゃの。

 それでクラスメイトから推薦されたということは…

 

「ちょっ!?なんで泣いてるのよ!!」

 

「なんでもないのじゃ…

 ただ、あの音楽室に籠りきりだったお主が友人に信頼されてると思うと…

 成長したのう、西木野よ」

 

「そんなおじいちゃんが孫に言うみたいに言われても嬉しくない!」

 

 引き顔でそう言われる。

 そして西木野は何かを待っているような表情をワシに向けていた。

 

「なんじゃ?

 ワシはお主にとって褒美のようなものは用意しておらんぞ?」

 

「そんなこと頼んでないわよ!」

 

 隣の席から顔を近づけてそう叫ぶ西木野。

 意地汚い等とそういう意味に捉えられてしまったのじゃろうか。

 

「わかった、わかったぞい。

 じゃから離れるのじゃ!」

 

「なんで目逸らすのよ!ちゃんと目を見て話してよ!」

 

「(うぅ…明久、雄二…はやく戻ってきてほしいのじゃ……)」

 

 気まずい雰囲気になりながらもワシは生徒会の仕事に手をつけることにした。

 しかし、そのときじゃった。

 生徒会室のドアが勢いよく開き、誰かが入ってきた。

 

「あのっ…穂乃果ちゃんは!?」

 

「花陽…?どうしたの?そんなに急いで」

 

 入ってきたのは小泉じゃった。

 息を切らしているのはなぜなのじゃろうか…

 

「た…助けて……」

 

「落ち着きなさいよ。だからどうしたのよ…」

 

 ドアを開けた小泉の後ろから二人の生徒が入ってきた。

 

「明久と穂乃果はどこいったのよ!?

 こんな大事なときに!!」

 

 小泉の後ろから現れたのは、部長殿こと矢澤にこ先輩。

 小泉と同じく息を切らしておったが…

 

「明久は鉄人に連行された以降は見ておらんな。

 高坂はその後を追っていったぞい」

 

「こんな大事なときに…

 次行くわよ、二人とも!!」

 

「これで三回目にゃ~…もう嫌だよ!」

 

「元々陸上部に入部を希望しようとしていた星空が疲れておるとは…

 そんなに急いで一体何事じゃ?」

 

 事情が解らなかったワシは、部長殿の後ろから顔を出した星空に問う。

 

「もう一度、あるんだよ!

 凛たちにもチャンスが!!」

 

「落ち着くのじゃ…

 チャンスとは一体…」

 

 腰に手を当て胸を張った部長殿がワシの前に出た。

 

「聞いて驚きなさい…

 第二回ラブライブの開催が決定したのよ!!」

 

 これは、ワシらバカ4人と9人の女神がもう一度夢に挑戦する物語。

 

 ・・・そして、ワシらの物語の『完結』の始まりじゃった。

 




2シーズン目の主人公は明久と秀吉です!
1シーズン目の雄二に続いて、秀吉も男(?)としての勝負のときが近づいてますよ…
順次伏線の回収も行っていきますので、過去の話も見返していただければ幸いです!
しかし…過去の文を見てみると酷いですね。いくらか改修作業も入れるとしますか。
ここまで長い間、バカライブをお待ちいただき本当にありがとうございました!!

作者並びに今作品への声援となる感想、評価、いつでもお待ちしております!!

今回もありがとうございました!!
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