2人にとって休日の前日は特別な日。

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とにかくエロいのを書きたかった。今までいないほど全力で書いたつもりでしたが、早い展開、大してエロくない文章、演出と、反省点ばかりです。一期一話、一期一筆の気持ちだったんですがね〜。まだまだです。


一期一話

 

 日曜日は僕もカルマくんも休日。大学もバイトもない。土曜日の夜は次のことを何も考えずに過ごせる。そんな土曜日の夜は真の休日だ。

 その休日は週に1回だけ。土曜日は特別な日。誕生日でも、記念日でもなくても特別な日。でもだからってプレゼントを贈って祝うわけじゃない。そういう特別じゃなくて──

 

 「なぎさー。起きてる?」

 

 そう言いながら寝室のベッドに入ってきたカルマくんは、僕の体温を求めて手と足を、熱のある方へと伸ばす。

 土曜日の夜は一緒にご飯を食べて、お酒を飲んで、時計を気にしないまま話しをして、一緒に寝られる。 

 

 「カルマ、まだ酔ってるの?ホカリ飲んだ方が良いよ」

 「へーきだって。よってなーい」 

 

 カルマの息は頭がクラクラするアルコールの匂いがした。麻酔のような刺激。彼はいつも酔うまで飲む。今週はちょっと、飲みすぎ。

 

 「いくら土曜日の夜だから──ッ!?」

 

 カルマが動いたと思った時、麻酔の匂いが僕の鼻に抜けた。もう僕の唇は口に食べられていて、僕の舌には彼の体液と肉が、植物とツルのように絡まっていた。僕とカルマはそのまま、酸素と二酸化炭素を共有し続ける。

 途切れない呼吸音は興奮の証。それは僕の音なのか、カルマなのか、分からない。分からないまま、互いに体を寄せ合う。抱きしめて、抱きしめて、抱きしめる。その体と体の隙間には2人の体温しか流れない。カルマより小さい僕の体は、彼の体温に吸収されてしまう。カルマの腕の中に、閉じ込められた僕は、髪をペットのように触られて、終わりの見えないキスをする。

 何も考えなくて良い。カルマに僕を任せれば僕の体と心は幸せになれる。

 カルマは急に僕の口を解放して、ふ〜と、深呼吸をした。僕も空気を取り込む。冷たい自然の空気に肺が驚く。

 

 「真っ赤な顔。かわいい」

 

 体力があるカルマは、僕が疲れているとも知らないで、おちょくって、頬に指を当てて楽しんでいる。

 

 「……カルマだって、真っ赤だし」

 「今度は声、聞きたい」

 「もうちょっとだけで良いから、休ませて」

 

 カルマの手はすでに僕の胸に直で触れていた。ぬるい大きな手は滑らからに移動して、目的物に触れると停止した。

 

 「あれ?もう乳首立ってるね。そんなにエッチしたかったの?」

 「・・・っ」

 「つめ先でコリコリと指の腹でスリスリどっちが良いの?」

 

 声は出せない。何かを言ったら最後。それは頭が選んだワードではなく、快感にそのまま反応する音になってしまう。僕はその声が女っぽいから出したくない。でも、カルマはそれが聞きたくて、ニヤニヤしながら僕の気持ちいいところを狙う。僕が出来る抵抗は、声が出そうになったら体に力を入れて、声を殺すこと。でもそうすると、呼吸が激しくなってしまう。

 

 

 「そんなによがって我慢しないで喘ぎなよ。俺しかいないんだから」

 「ひゃ、ひゃだよ」

 「右と左の乳首どっちが気持ちいい?左かな?それとも右かな?」

 「・・・ぅう」

 「どっちも同時に責めて欲しいよね?」

 

 脳天を真下から貫かれるような快感。それはもう拷問。爪は傷をつけないように、筆のように撫でて、指の腹はツボを押すように的確に僕を責める。だんだん意識が遠のいて、、、変な抵抗なんて、、、やめようって、、、

 

 「も、もうらめて」

 「気持ちよすぎてしんじゃう?」

 「うん。しんじゃうよう」

 「じゃあ後もう少しね」

 「ぁああっ」

 「かわいいよ渚。もっとかわいい顔して」

 「ひゃ、ひゃや、ひゅるひて」

 「かーわいい」 

 「……くるしいよ」

 

 やっと意識が戻りかけたと思ったら、今度は抱き枕として、抱かれる。僕も抱きつく。足を使ってカルマに抱きつく。カルマの首元に鼻先を当てて、気がつかれないように口先を当てた。世界で一番安心するカルマの腕の中。手に守られて、足に守られて、カルマの匂いがする。どんな花よりも僕を虜にするカルマの香り。

 

 「ねー渚」

 「なあに?」

 「せっくすしたい」

 

 思わず僕はむせた。カルマはこういう言葉でも、おはようのように言ってくる。それは僕には出来ない。どうして恥ずかしさを感じないのかと疑問だ。外でも平気で言うのでちょっとキツく言っても、僕が怒ってるのを笑って楽しんで写真を撮っていた。とりあえず僕の中では、カルマは子供っぽいとからそういうことを気にしない、ということで納得している。

 

 「ねー聞いてる?せっくすしよーよー。土曜日の夜は毎週中で出して良いんでしょー?」

 

 酔っていると、本当にブレーキが効かなくて、カルマはなんでもかんでも言ってしまう。でも僕からはこんなこと言い出せないから、ちょうど良いバランスが取れているとも言える。

 

 「う、うん。確かに日曜日は何もないけど、僕がお腹痛くなったら、ちゃんと看病してくれる?」

 「するよーするする」

 「そう言って先週も二日酔いだったじゃん」

 「そうなったら明日も1日一緒に寝れるからいいじゃん?」

 

 この笑顔で言われると、僕は何でも許してしまう。甘やかしているのは自覚してる。でも、こんな風に両目でこっちを見つめてくる顔には、何も言い返せないよ。

 

 「……あんまりたくさん出さないで、後、痛いのしないで、優しくして」

 

 カルマに起こされた僕はベッドに両手をついて、後ろをカルマの方に向ける。何回やっても慣れることがないであろう、とても恥ずかしいポーズだ。後ろが見えないから何とも言えないけど、カルマがじっくり僕を観察している気がして、余計恥ずかしいし、変に心臓が加速する。

 

 「はいはいリラックスして穴緩めて」

 「もー。そういうこと言わないでよ」

 

 集中しているカルマに僕の声はもう届かなくなっていた。指先に力を入れて、自分のペースで僕の奥へ奥へと、進んでいく。僕はそれを出来るだけ黙って、肌で見守る。

 

 「この辺?」

 

 首を横に振る。

 

 「ここだっけ?」

 

 少し体で考えて、首を振る。

 

 「もっと奥?」

 

 ああっ。と出そうになる鳴き声を、ベッドに顔をつけてから出す。その場所だよと頷いて合図する。

 

 「いきたい?」

 

 快感を発生させるカルマの指。快感に(さら)われないように、シーツを握り締めて顔を埋める。体の奥を撫でられて、感じて大きく、熱くなった僕のものを握られて、後はもう時間の問題──カルマ次第だった。

 

 「ちゃんと分かってるよ。一緒にいきたいんだよね?」

 

 指がゆっくりと中から出ていく。素早く上下していた手は止まり、名残惜しそうに離れた。

 束の間の、理性の回復の時間。そんな時間与えられない方が良い。1度、理性が快感に狂わされたなら、もうそのまま止まらずに僕を、快感で殺すまで、やってほしい。

 早く、早くして。ローションなんて適当で良いから。早く僕の中にカルマを刺し込んで、奥まで貫いて、空いてる両手で僕に触れて、一緒に放ったら、僕を抱きしめて。そうやって僕を愛してほしい。

 

 「渚。愛してる」

 「ぼ 僕も。 は 早く」

 

 物理的にやはりそこを通るのはおかしい熱の塊。けれど熱の道はそれを奥へ誘い込むように、それに密着していく。僕もカルマもその最初の接触で、鳴き声を上げた。カルマらしく男らしい、でも初々しい、少年のような高い声が僕の欲求を増やす。

 僕らが肌先で感じたままに行動を行う。触れる、鳴く、動かす、握る、締める、掴む、突く。汗と何かがぶつかる音はそれらの行動を促進させた。

 

 「ハァ ハァ ハァ なぎっ さ。そろそろ いきそっ ハァ ハァ」

 「ァッァッァッ。 抱きしめ て」

 

 きっとわずかな思考力を働かせて、カルマは僕を抱きしめた。2人の温度が最高潮になったその瞬間、鼓動が響いて、何度も欲望を放った。

 ベッドに放つと共に、脈打つカルマから彼のが僕の中に流れてくる。僕を強く抱いたまま、そうしてくれる。体内から出されたそれからは、命の温度を感じる。僕の血液として吸収されてしまいそうな熱いそれは、そこに留まってお腹を内から温める。脈打って、何度も射精したカルマは血を吐きそうなほど苦しそうに、息を吐いていた。それは徐々に呼吸に変わって、達成感を表しているみたいだった。

 カルマはそのまま僕に倒れこんだ。当然支えきれない僕は彼と繋がったまま、慎重に横になる。なぎさ、なぎさと繰り返す彼の熱い息が僕の耳を掴む。カルマが呼吸をする度に、僕の中で彼のそれも呼吸をするように、伸縮している気がする。この状態が不快だとは思わない。むしろ嬉しい。カルマが僕の中で安静しているのは、信頼されている証だから。

 横になって落ち着いたカルマは僕に知らせてから、ゆっくりと今も弾力を保っているそれを抜いた。栓になっていたそれが外れると同時に、そこに留まっていた体液が垂れているのを感じた。ガラス窓の水滴が真下に落ちていくように滑るそれは、僕の体の輪郭をくすぐった。その刺激で理性が再起動し始めた。相手の顔を見るのが恥ずかしくなる。ああ、僕らはとても肉体的(エッチ)なことをしていたんだな。

 そんな時にキスをしてと、耳先を唇でつまんで、甘えてきたのは彼だった。本当は僕が甘えたい気分だった。でも要求通りに体の向きを変えて、カルマと向かい合う。いつも通りかっこよくて、好青年な彼の顔が目を閉じて待っていた。首だけを伸ばして届く距離。何も考えずそこへ向けて、ただ首を伸ばした。

 

 

 終わり

 

 ─おまけの時間─

 

 「調子はどう?」

 「うーん頭いたーい」

 「だからホカリ飲みなって言ったんだよ」

 「てかなんで渚くんは何ともないのー。昨日中に出したのに」

 「し!知らないよ!もう黙って寝てて」

 「いかないで」

 「……いかないよ」

 「──ねえ渚くん」

 「?」

 「妊娠した?」

 「僕ちょっとスーパー行ってくるね」

 「真面目な話さ、妊娠したら良いのになって、思うよ」

 「それは〜。どういうこと?」

 「だって、好きな人との間の子供欲しいじゃん」

 「・・・。僕も欲しいよ、カルマとの子供」

 「何年か経ったらそういう技術出来てるかな」

 「どうだろうね。でもその時までにちゃんと大人になってよね」

 「え?」

 「今でさえ子供のお世話してる気分だよ僕は」

 「──ねえ渚ママ、ホカリちょうだい」

 「じゃあ僕スーパー行ってくるから」

 「ちぇー。渚くんのいじわるー」

 「……何か、食べたいものある?」

 「えっ!?買ってきてくれるの?」

 「ないなら無いで──」

 「カレー!」

 「分かった。じゃあちゃんと寝ててね」

 

 完

 


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