残念イケメンと劣等生   作:ライトフォレスト

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お久しぶりです!
色々あってサボってました。
・・・文章はリハビリが必要ですね。


とりあえず、かなり短いですが、どうぞ


九校戦編
18話 ティーブレイク


ーーーー

 

 

ゆっくりと視界が〈〈昇って〉〉いく。

長躯な青年は急な浮遊感を覚える。

目の前の少年が必死になって手を伸ばす。

もう一人の少年に引き止められながらも、届かないとわかっていながらも、その腕を限界まで伸ばす。

 

 

 

 

青年は安堵する。

 

 

ああ、よかった、と。

 

 

青年の体が重力に従い〈〈崩れ落ちる〉〉天井を向く。

 

 

背後で床と床がぶつかり合い、コンクリートに囲われた空気を震わせる。

 

 

 

次いで、より重い砕けた天井が青年の視界を塞ぎ、名前を叫ぶ少年が青年から見えなくなる。

 

 

 

そして青年の視界は、暗闇へと飲み込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして少年の呼び声は瓦礫に掻き消されるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー数十日前。

 

 

「テスト前後で溜まってた分と〈〈これから〉〉の分でかなりきつかったけど、隆くんのおかげで予定よりかなり早く終わって大助かりだわ〜」

 

静かにティーカップを置く真由美はとても満足していた。

期末試験の期間中、生徒会の仕事は生徒の負担を減らすために残業を禁止している。

その為に、処理しきれなかった仕事が少なからず累積し、さらに夏休みに開催される九校戦ーー全国魔法科高校親善魔法競技大会の略称であるーーの選手推薦や移動費用の算出、他校との連携等、体育祭や文化祭のない魔法科高校で2大イベントの一つ(もう片方は秋の全国高校生魔法学論文コンペティションである)まで重なる事で、試験期間後の生徒会は書類整理の地獄と化すのが通年であった。

 

 

しかし、書類処理には定評のある男子生徒(司波達也)にも負けるとも劣らない処理能力を持った靏 隆によってテスト期間前に仕事を残さず、期間終了後にはテキパキと書類を整理し、九校戦の準備はほぼ万端にまで約1週間で済ませた。

 

 

 

「いえいえ。書類整理よりも人材を選ぶほうが大変ですよ」

 

「そんなことないわよ。選抜はココだけでするわけじゃないわ」

 

「そうですが・・・」

 

「毎年、いかに対策を立てても忙しかったこの時期を楽にした手腕は大したものです」

 

 

 

呆れた雰囲気を滲ませたいつもの表情(ポーカーフェイス)を鈴音は隆に向け、あずさもウンウン頷く。

 

 

「おかげで今年はゆっくりと生徒を選べるからほんとにありがたいわ」

 

「…ありがとうございます。その選手推薦ですけど、現在どうなってましたか?」

 

どこか諦めた様な表情をにじませながら一休み中には避けたい内容をお返しとばかりに真由美に問いかける。

 

 

 

「今は期末試験の成績上位者や過去の大会で優秀な成績を収めた人から声をかけて、選手の方はほとんど決まったわ。でもねー・・・エンジニアが足りないのよ」

 

 

「エンジニア、ですか?」

 

「そうなのよ。うちは魔法士志望者が多いから選手の方は優秀な人材が揃っているんだけど、エンジニアの育成がまだまだなのよね・・・。私や十文字君ならCADの調整は自分でできるんだけど。・・・ねえ、リンちゃん。やっぱりエンジニアやってくれない?」

 

 

「無理です。私の実力では中条さんたちの足を引っ張るだけです」

 

 

鈴音の率直な一撃で真由美は撃沈する。

隆やここまで空気の深雪はいい加減なれたのか、一連のコントに表情を崩さなかった。

 

 

「あの、会長、それだったら達也君とかどうかしら?

 

 

沈んだ直後に浮き輪を投げ込まれたかのように真由美は顔をあげた。それと同時にこの場にいる全員の顔が隆に向いた。

 

 

「あの子は魔工技師志望ですし、深雪ちゃんのCADの調節も達也君が1から10までやってるらしいですし。ね、深雪ちゃん?」

 

「ほんと?深雪さん」

 

 

「ええ、兄の調整は世界で一番ですわ。」

 

「出来れば大会時も深雪ちゃんのCADの調整は誰にも譲りたくないでしょう?」

 

深雪は深く、それはもう絶対にそうだと言わんばかりに頷いてみせた。この一連のやりとりを見ていた真由美も助け舟に乗り上がるように、勢いよく椅子から立ち上がる。

 

 

 

 

 

「盲点だったわ!」

 

 

 

 

 

しばらくティーカップの楽しげな音とガールズ(?)トークが生徒会室に流れ続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に隆に恨みがましい視線を送る人物の逃げ場は、こうして無くなっていくのであった。




早めに出したいなぁ。


(そして終わってもいないのに他に手を出そうかと考えている模様)
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